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更新: 2013-03-04 15:40:35

生態学のデータ解析 - 生態学会大会2011

[W15] データ解析で出会う統計的問題 ー 選択や勝負の統計モデル

概要

動物の闘争や植物の花粉間競争など,「何かが選ばれている」かのように見える現象のデータ解析について検討する.生態学では,「勝負」の統計モデルによるデータ解析の歴史があり,たとえば動物個体間のあらそいを解析するために,昔から Bradley-Terry (BT) モデルが利用されてきた.しかしながら,このモデルをデータにあてはめる方法があまり知られていないので,それほど普及していない.また,植物の生態学で利用されている,花粉親としての成功要因の特定する Burczyk モデルは BT モデルの拡張とみなせる,といったつながりもある.あるいは,「以前の敗北をひきずっている」といった個体の内部状態を反映した勝敗・選択のモデルなども使われるようになってきた.

この自由集会では,このような勝敗・選択のデータ解析に利用できるモデルを紹介し,R の package やベイズモデルの手法を使って,データからパラメーターを推定する方法を紹介する.参加者の皆さんとこれらの統計モデルの考えかたや使いかたについて議論したい.

話題提供

  1. 「選ぶ、対戦する」データの解析ーBradley-Terry モデルとその親戚たち
  2. 鳥と虫におけるけんかの解析:2個体による闘争の勝敗
    • 森本元 (立教大・理/東邦大・理・東京湾生態セ)・山口典之 (長崎大・環境科学)
      • 当日の投影資料:
  3. 選択・勝敗の階層ベイズモデル

参考文献など

  • H.A.DavidのThe Method of Paired Comparisons という本が、少し古いですが丸々一冊この種のデータ解析の手法の話題で、基本的なところから書いてあります
  • 勝ち負け解析
    • (久保メモ: R の BT package 情報が古いので,さっさと更新しなくては)
  • 大相撲のアノーマリー (1)
    • 柏野雄太さんによる解説記事