ぎょーむ日誌 2000-06-(11-20)
2000 年 06 月 11 日 (日)
- 0730 起床.
雨.
- 昨晩
落札したモノたち
の出品者とのメイル連絡.
ふう,
今回は問題なく入手できそうだ.
- 高速計算機が手もとで自由に使えそうだ,
とわかると
次第にココロが落ち着きを取り戻して来る.
禁断症状だったのか.
うーむ,
なんだか高クロック数依存症になってるなあ.
そりゃあ <蒼龍>
(PentiumIII 500 MHz を 2 基を搭載)
なんかも浜松町から
使っているけれど,
彼女は北大地環研 A 棟 8 階「闇ネット」の中にあるんで,
一度 <鳳翔> に入ってからでないと
アクセスできん
(そういうふうに設定したのは他ならぬ私なんだが).
隔靴掻痒じゃないですか.
こう,
べたべたとあちこち直接さわりまくってみたーい,
というような
……
- 1130 自宅発.
雑用をあれこれと片付けるために外出.
雨がふってるので 100 円傘をさす.
京急平和島のほうに歩いていく.
駅の西に東京三菱銀行の ATM があるはずだ.
ネット上の情報 (http://www.btm.co.jp/)
によると.
しかし
京急平和島駅のそちら側は
「大田区のオキテ」
にしたがって,
車も通れないような狭い道を主軸とする商店街.
まさかこの商店街の中に ATM は設置されていまい,
と思って駅構内のどこかにあるはずの ATM を
うろうろと探し回る.
見つからない.
もしやと思って商店街に踏み込んで行く.
50 m ほど歩くと,
おお東京三菱の看板.
なんと商店街のど真ん中にある
三階建て個人医院の一階に
銀行が間借りして ATM を設置してるのである.
何だこりゃあ.
うーむ,
おそらくここの医者が医院を建てるときに
東京三菱に融資を頼んだりしたら
「ウチの ATM を置かせろ」
という条件を提示されて
……
という手で商店街に食い込んだのかしらん?
- ともかくその ATM で昨晩落札した
PentiumIII 733 MHz Book PC と
14 inch LCD の入金をすませる.
二件の手数料合計 1050 円も取られてしまった.
何かくやしいなあ.
預金の利息なんかはめちゃくちゃ低いくせに.
- てくてくと自宅のほうに戻る.
旧東海道ぞいの LAWSON で
「札幌からの追撃者」
こと
札幌市水道局から送られてきた請求書をだして
支払いをすませる.
二ヵ月ぶん 4032 円.
- 近くに郵便ポストあったんで,
東京三菱銀行から送られて来た
「住所変更届け」
を投函する.
銀行支店まで出向かなくても手続きが済むのは助かる.
なにしろ口座があるのは福岡支店だからなあ.
利息は低い東京三菱だけど,
諸手続きが遠隔操作できるところは
評価してよいのかもしれない.
アメリカにいたときもずいぶんと助かった.
- さて残された問題は,
あのどうしようもない北洋銀行だ.
次に札幌に行くときまで放っておこうかなあ.
- あ,
クレジットカードもまだだった.
しかしこれは (私の得意ではない)
「電話一本」
で片付くはず
(http://www.sumitomovisa.co.jp/ によると).
ただし平日の昼間に電話しないとダメらしいんだよね.
- 一時間ほどの雨中散歩を終えて 1230 帰宅.
- 1505 再び自宅発.
秘密指令 QUAC を遂行するためだ.
ちょっと雨が降ってる.
1523 東京モノレイル流通センター発.
1536 JR 浜松町発.
有楽町まで 130 円.
1540 有楽町着.
- うーん,
有楽町は初めてでよくわからん.
ごちゃごちゃしてる.
これってひょっとして「銀座」とかいうやつですか?
目標の概略位置と名前はわかってるんだが
……
ぐるぐると回る.
上を見上げる.
あ,
見つかった.
New Tokyo とかいうビルの中じゃないか.
なーんだ.
1550.
おっと.
某国防癒着企業で
計算機回線網のセキュリティー研究してる男が
エレヴェイターホールに.
数年ぶりの挨拶.
令夫人紹介していただく.
9F まで直行.
- エレヴェイター出ると慇懃な男の素早い迎撃.
「三名様でしょうか」
「平八郎提督の名で予約が入ってるはずだが」
「……
こちらでございます」
奥の一室に案内される.
怪しげな男たち.
「よー,
久保くん.
よく来たね」
九大山岳部
(Q-shu University Alpine Club)
の面々であった.
- 東京方面で働く某先輩が今日の佳き日に華燭の典を挙げたので,
関東一円その他に散らばる QUAC なヒトたちが
ちょっと集まろう,
という次第なのでした.
場所は La Stella なるちょっと上品なレストラン.
あまり山岳部的ではない.
幹事は尊敬あたはざる
平八郎提督
その人である.
集まった人々は私より年上が 7 割,
下が 3 割,
合計 14 人というところである.
- ここ何年もあってない人もけっこういる.
あまり変わってない人,
白髪がすごく増えた人.
ふーむ,
みなさん 30 代後半で
けっこう頭白くなってますねえ.
- 2 時間ほどあれこれと無難な雑談.
料理はありきたりかつ量はひかえめ.
山岳部の集まりなのに,
だれもあまり飲まない.
あまり飲めなくなった人
(もっとも極端には私のようにまったく飲めない人),
昨日飲みすぎて今日は飲めなくなった人
……
などなど.
ビール以外の注文なし.
芋焼酎「霧島」「白波」のお湯割を
ぐびぐび呑んでた集団とは思えぬ変わりぶりだ.
- とはいえ
「東京のど真ん中では常識的にふるまおう」
というようなマトモさが身に着いたわけでもなさそうだ.
1800 に会がお開きになると,
有楽町マリオンの一番目立つところで
主賓たる新郎胴上げで
ご通行の皆様のヒンシュクを買っていたのだから
……
- 1825 JR 有楽町発.
浜松町の本屋 dan にトラップされる.
1845 東京モノレイル浜松町発.
流通センターからみると
何だかみょーに赤い夕焼け.
1910 帰宅.
- うう.
仕事できん.
- かさかさ.
あ,
昨日しかけておいたゴキブリトラップに
さっそく一匹引っかかってくれた.
なかなかつき合いのいいやつ.
夜は更ける.
- 今日の食卓
- 朝 (0800):
昨日つくったキャベツの味噌汁の残り.
- 昼 (1300):
キムチチャーハン.
具はキャベツとシイタケという
わけのわからぬモノ.
- 晩 (1630):
有楽町 La Stella なるレストランで,
生ハム,
アスパラガス,
よくわからんテリーヌ,
マグロの薄く切ったの (って何だっけ),
あと鳥肉・魚
……
まあ,
なんというか学会の懇親会メニューをちょっと
高級にみせかけたモノ,
とうぐらいでした.
あ,
それから
最後にパイナップルとチョコレイトケイキ出たな.
会費は公称 8000 円.
年齢による重みがつくので
実際には 5000 円しか支払ってない.
場所代がすごーく高い,
というカンジだ.
2000 年 06 月 12 日 (月)
- 0600 起床.
雨.
- 0725 自宅発.
ゴミを出す.
0745 東京モノレイル流通センター発.
0805 研究所着.
- 1930 研究所発.
すごーく腹減った.
今日も浜松町の巨大本屋
dan にトラップされてしまう.
腹が減ってると本や
ででれでれしてしまうような.
2015 東京モノレイル浜松町発.
2050 帰宅.
- いきなり帰宅して恐縮だけど,
今日は何も仕事が進まなかった.
早起きは体に毒なんではないかな.
- 夕方から北大・地環研の <蒼龍> と <Lex> の
遠隔修理.
<蒼龍> は今朝がたバックアップを取ってるときに
コケたようだ.
宮本さんに頼んで reboot してもらう.
これで問題解決.
- <Lex> のほうはもうちょっと厄介だ.
<鳳翔> からのアクセスは受け付けるけど,
他の闇ホストからは受け付けない,
という症状.
原因を最終的に特定できたのは,
netstat -r とやったときにサブネットマスクが変だと
気づいたためだ.
どうやって直そうかと苦慮したあげくに,
以下のように
強引に ifconfig と route で経路を定義しなおした.
ifconfig eth0 192.168.1.40
ifconfig eth0 netmask 255.255.255.0
ifconfig eth0 broadcast 192.168.1.255
route add -net 192.168.1.0 netmask 255.255.255.0 device eth0
- ま,
これでなんとかなった.
- 帰宅してからメイルチェックしてると,
PC と LCD それぞれの出品者からブツを宅配便にて
送り出したとの連絡メイルあり.
やれやれ,
こちらも何とかなったかな.
- ……
と思ったら,
ラジオの報道.
東京の弁護士事務所にて小包爆弾炸裂.
うーむ.
- 今日の食卓
- 朝 (0640):
豆腐・ニラ炒め.
- 昼 (1220):
弁当.
朝と同じ.
- 晩 (2100):
キャベツと豆腐の味噌汁を作った.
だしは煮干.
2000 年 06 月 13 日 (火)
- 0554 起床.
雨.
今のところまだ涼しい.
雨のせいで却って気温が低い.
しかし朝から第一京浜はやかましい.
- 最近どーも調子が出ないんで,
試みに今日はゆっくりとした
一日をすごしてみることにする.
まずはコーヒーを飲む.
朝飯を作る.
弁当の準備.
- 当家のベランダには東京ガス謹製の
瞬間湯沸しが設置されてる.
室内から遠隔操作可能なものである.
で,
こいつも最近ちょーし悪くて
マトモに動作しない.
いろいろと試行錯誤してるんだけど,
どうにもダメ.
今晩あたり電話してみるか.
ああ,
電話電話.
メイルなんかで
なんとかならんのかな
(あとで東京ガスの
web page
調べたら無理とわかった).
- 湯が出ないので冷たい水で頭洗う.
冬だったら風邪ひいてるな.
- 0730 自宅発.
急ぐときは殺風景で
車ばかりぶんぶん通る環七ぞいに 15 分ほど歩く.
今日は急がないことにしてるんで,
平和島公園の造られた針広混交林の中を
鳥の声など聞きつつモノレイル駅にむかう.
雨に濡れた樹木ってのも
眺めてるぶんには良いものだ
(調査や登山のときはイヤだけど).
25 分ほどかかる.
- 0755 東京モノレイル流通センター発.
都心にむかって右側 (海側) の席のほうが展望は良い.
晴れている朝は日差しが強いので左側に逃げる.
しかし今日は雨なんで
右側の 4 人がけの区画を一人で占拠して
窓から外を見渡す.
京浜運河は水辺都市の風情があって良い.
曳船 (タグボート) が
艀 (バージ) や平底船 (ポンツーン) を引っ張って
航走していく.
- 都心部に入るとモノレイルは高層建築の合間を
縫うように走る.
朝から渋滞してる首都高速を俯瞰する.
こいつも無意味にくねくねと湾曲してる.
震度 7 でぐらぐらと揺さぶってやったら
このへんのビルだの高架道路だのは
軒なみ倒壊するだろうな,
いや,
まずこのモノレイルの橋梁がヘシ折れるか,
などと考える.
浜離宮庭園のむこうに見える
Panasonic の気温表示によると 16 ℃.
けっこう低いじゃないか.
0815 研究所着.
- まあ,
とりあえず昨日と今日の「ぎょーむ日誌」など書きつつ
ぼちぼちと始動.
朝からうるせい.
- 北大の <蒼龍> につないでみる.
問題なく動作してるようだ.
しかし現在のバックアップ体制では
またコケそうだな.
rsync でなんとかすべきだろうか.
- 国民年金手帳を事務に提出する.
やめるまで返してくれないそうだ.
まあ,
べつに毎月毎月 13300 円支払いたいわけではないが.
たぶん返ってこない金だと思うよ,
これは.
厚生省あたりのえーかげんなモデル屋がでっちあげた
計算結果に基づいているんだから.
ウソつきはモデル屋のはじまり.
- 名刺が届く.
(自作を除けば)
名刺なんて作るのは初めてだ.
実は名刺なんてまったく必要なくて,
100 枚作ったけど (100 枚作るのはタダだったんで)
多分ほとんどつかわれずに余ってしまいそうだ.
しかし
NASDA blue & red のロゴマークに麗々しく飾られ
「宇宙開発事業団」と恥ずかしげもなく肩書された
名刺を持ってる生態学関係者は
甲山さんと私ぐらいなもんだろうから
……
まぁシャレで作ってみたわけである.
年とってから
「ワシも昔はロケットなんかを
ばんばん打ち上げておったもんじゃ……」
とか
ホラを吹くときの小道具として使えるでしょ.
あ,
今からでも何か詐欺に使えないだろうか.
「HOPE (宇宙往還機) の弾道飛行-大気圏突入試験 (嘘) の
一般試乗抽選券を 10 万円で手配させていただきます」
ってのはどうだろう.
Yahoo! オークションなら何人ひっかかるかな.
- 近くの区画は
某大企業のちょっとマヌケっぽい新人研修の場として
活用されている.
うるわしきかな産学官共同
(企業は出向要員を鍛え,
研究所は場所を提供し,
私は騒音に耐える).
今日は電話講習ではなく実物が来てのマンツーマン指導だ.
はいはい.
心頭滅却,
心頭滅却.
うん,
東京のような人口過密な片田舎では
よくあることなんだろう.
- とりあえず <蒼龍> で R をコンパイルする仕事に取り組む.
R はフリーの高機能な統計パッケイジである.
会津大学の ftp サイト
(ftp://ftp.u-aizu.ac.jp/pub/lang/R/ )
に最新版がある.
お,
いつの間にか CRAN などというものが出来てるなあ.
普及してきたということか.
私も使ってみようかな.
- R-0.65.1.tar.gz を取って来て,
tar zxvf して INSTALL を読む.
こいつも作るのに g77
(Fortran77 コンパイラー)
を必要とする変なソフトウェアだ.
とくに問題なさそう.
./configure, make.
- うん?
コンパイルエラー?
src/main/graphics.c の 1933 行目か.
1931 if(swap) {
1932 temp = min;
1933 min 5 max;
1934 max = temp;
1935 }
- はい.
1933 行目は ``min = max'' の間違いですね.
なんでこんな書き間違いが残ってるんだ.
バカバカしくて誰も報告しないのかな.
- その後は順調にコンパイルが進行.
莫大な量のオンラインマニュアルを生成し始める
(いつもこっちのほうが時間かかる).
私の ThinkPad560E
(HDD 2GB, うち 85% 使用ずみ)
には絶対にインストールできんな.
まあ,
今日明日中には PentiumIII 733 MHz で
10 GB ハードディスクの計算機が
入手できるはずなんだが.
- 10 分もかからずにコンパイル終了.
make install.
たはむれに R を起動して
demo(graphics).
どうせ何も表示されんだろう
……
うああああ,
何と!
グラフィックスが表示された!
つまり
地環研 A 棟 8 階の内田さんの机の横の
<蒼龍> で生成されたグラフィックスが
ssh で <鳳翔> に渡され,
さらにウニのごとき被害妄想的対敵防御体制で鎧われた
ここの firewall (おそらくシーバンスのほうにある) も越えて,
住友浜松町ビル内の ThinkPad の液晶ディスプレイまで
届いたわけだ.
ちょっと感動.
デモの内容は以前とかわりないが,
便利そうな見てくれではあるな.
- R インストール情報を ce-ml に流す.
あれ,
もう正午か.
いやはや.
いや,
べつに昼休みの時間とか決まってるわけではありませんが.
この「研究所」には飯を食うような休憩場所は
まるっきり無いんで,
いつも自分の席でお弁当食べることになる.
うん,
東京のような人口過密な片田舎では
よくあることなんだろう.
いや,
むしろ
お役所的な発想で高密度区にでっちあげられた
「研究所」
の実態とはこういうもんだ,
ということか.
- 昨日 dan で買った LinuxJapan (2000 年 7 月号) に
PlamoLinux2.0 のインストーラーがついてた.
Plamo そのものを使う局面はあまりなさそうだけど,
CD-ROM ドライヴをもたないサブノート PC なんかには
まずこいつを入れなきゃなりませんよね.
そう「安田式」というやつです.
- 今月 9 日に Linux Kernel 2.2.16 がリリースされたらしい.
それ以前のやつには
重大なセキュリティーホールがあったそうで,
Alan Cox は「version up を強く推奨する」と
言ってるそうな.
とりあえず北大から
linux-2.2.16.tar.bz2 をダウンロード.
約 13 MB.
コンパイルはあとにするか.
たしかこの ThinkPad だと
コンパイルするのに 15 分ぐらいはかかったはずだ.
- これまた私が管理なぞしてる
Q 大山岳部のメイリングリストにまつわるあれこれ少々.
いやまあ,
たいしたことではないんですけど,
久しぶりに qmail や ezmlm のマニュアルを
読み返してみました.
- biometry に面白い投稿があったんで,
ついでに登録してるメイルアカウントも書き換える.
earth.ees.hokudai.ac.jp に ssh して
mail biometry-ctl@affrc.go.jp コマンドで
chaddr kubo@ees.hokudai.ac.jp kubo@ees.hokudai.ac.jp
という一行メイルを送信すると変更完了.
- 1740 研究所発.
今日はオークションで買った品々が届くので
さっさと帰る.
1750 東京モノレイル流通センター発.
1815 帰宅.
郵便受けに宅急便屋の荷札.
ああ,
やっぱり時間指定にしとくべきだった
……
と思いつつ,
よく読んでみると.
どうも私の住んでる建物の一階に店をかまえている
バイク屋さんに荷物を預けてしまったらしい.
恐縮しながらそれをうけとる.
- さっそく取り出す.
中身は 68000 円で買った PC のほうだ.
うーん Book size PC とはいえ,
結構でかいなあ.
30 cm × 40 cm ってこんなものなのか.
げ,
電源ケイブルがない.
なんてセコさだ.
- 同梱されてる 10 GB の
ハードディスクドライヴ (HDD) を
装着するために筐体を開ける.
うわー,
なんかごちゃごちゃしてるな
……
うん?
どうしてこの Slot1 に何もついてないんだ?
あの任天堂ファミコンカセットみたいな
PentiumIII 733 MHz はどこ?
あああ,
これは
ひょっとしてだまされたのか.
近頃横行してるというオークション詐欺?
- パニックになりかけたけど,
冷静にマザーボードの上を見るとそこには奇妙なものが.
おお
この黒い立方体な CPU クーラー.
なつかしの Socket タイプの CPU 用じゃないか.
なぜここに.
ひょっとして.
その CPU クーラー 外してみると下から
Socket タイプの CPU が.
Socket ... Socket370 とかいうやつか?
Cerelon ?
いや PentiumIII と明記されている.
そうか PentiumIII FCPGA とはこういう意味だったのか
(あとで調べると FCPGA あるいは FC-PGA とは
Flip Chip Pin Grid Array の略で,
よーわからんけど小さい PentiumIII).
- それにしても Slot1 と Socket370 の両方を持つとは
変なマザーボード.
ひょっとしてこの二つで dual CPU とかできるのかしらん
(無理だろーな).
- さて,
気を取り直して HDD の取り付けを
……
え?
この小さな筐体には 5 inch HDD 取り付ける
空間なんてもはやどこにもない!
あああ,
これは
ひょっとしてだまされたのか.
近頃横行してるというオークション詐欺?
- こんどもかなりパニックに陥ったんだけど
……
同梱されてた非常に不親切な
組み立てマニュアルらしき紙切れ
(M$-Word で作りました丸だしのへっぽこレイアウト)
に
たった一行の解答が.
「HDD は電源ボックスを外して取り付けてください」
……
うーん,
何?
これは.
ふつー筐体からは電源ボックスなんか外さないでしょ.
たいへんなことになる.
しかし何べん点検しても,
上から見る限りはどこにも HDD 固定する場所がない.
ままよ,
と電源ボックス外すと
(これがまたネジ一本で外れたんで脱力した)
……
おおお「隠しスペイス」が!!
直方体ならざる電源ボックス,
その「オーヴァーハング」の下と FDD の間に
ちょうど 5 inch のすき間があった.
神よ.
- さてと固定すべき位置は特定できたけど,
固定に必要なネジがない.
ちくしょう,
不親切な出品者め.
ネジとか余ってないかなあ
……
と私のガラクタ一式を漁っていると,
ちょうどぴったり当てはまるネジが出て来た.
ははは.
われながらスゴい.
さっそく HDD を固定.
組み立て終了.
- ついでに以前つかってた Apple PowerBook540c の
(初代) 電源ケイブルもでてきた.
こいつは
二代目にとって代わられたんで
ここ 3 年ほど失業状態にあった.
いま再び最新計算機に電力を供給するべく
復活してもらうことにしよう.
- 2000 すぎ,
液晶ディスプレイ届く.
送料 1480 円.
こちらの出品者は律義なヒトらしく,
それほど大きくない液晶ディスプレイが
巨大な箱に厳重に梱包されている.
うーむ.
感銘うけたけど開封がたいへん.
- Book size PC と液晶ディスプレイを接続.
キイボードはとりあえず
テクノバードの (ちょっとちゃちな) ミニキーボードを接続.
ああ,
しかし OS がない.
VineLinux インストーラーは北大に置いてきちゃった.
しょーがないなあ.
明日,
浜松町の本屋で VineLinux2.0 でも買ってみるか.
あとマウスも調達するかな.
文具屋に売ってないかな.
マウスはあまり好きではないんだけど.
しかし
私の愛する
(http://www.plathome.co.jp/ の表現によると)
「スティックポインタ」
つきキイボードは
<蒼龍> に拘束されたままだ
(しかも <蒼龍> にはマウスがつけられてしまった,
うう不条理すぎる).
- OS 無いのにあれこれと遊ぶ.
「わーい,
733 MHz」
「おお IRQ がもうこんなに塞がっちゃって」
「けっこうキレイじゃないかこの液晶」
- 2300 「第二松の湯」に行く.
相変わらず湯がでないからだ.
銭湯が近くて助かった.
- 今日の食卓
- 朝 (0630):
昨晩のキャベツと豆腐の味噌汁.
モヤシ・シイタケ・ニラの炒めもの.
- 昼 (1220):
弁当.
おかずは朝と同じ
(味噌汁は入ってないけど).
今日はくだんのオーストラリア産コシヒカリ
(5 Kg 2200 円 …… やっぱ高い)
が上手に炊けたカンジがする.
しかしちょっと弁当箱に異臭があるような
……
いや気のせいかな.
もちろん毎日ちゃんと洗って乾かしてますよ.
- 晩 (1940):
朝の残り.
2000 年 06 月 14 日 (水)
- 0620 起床.
雨.
- さーてと,
「持ち運べる Linux マシン一式」
という条件を考慮して購入しちゃったブツを運んでみますか.
ザックよりも 3 way bag
(えーと,
手さげ・肩かけ・背負いの 3 形態に変化するやつです)
に詰め込んだほうがよさそうだ.
- Book size PC 本体.
30 cm x 40cm x 9 cm.
重さ約 8 Kg.
まあ,
何と言うか体積も重さも電話帳の 2 割増しという
カンジだ.
液晶ディスプレイは
……
うーん,
しょうがないなあ,
と思いつつかさばる台座を外すことにする.
ネジを 4 箇所外すだけのことだ.
これでディスプレイ本体だけとなり,
サイズは 30cm x 38cm x 4cm というトコロだ.
たしかにコンパクトではある.
しかし
重さは 4 Kg.
液晶面をダンボールで保護して
エアーパット (緩衝材) でぐるぐる巻きにする.
大丈夫だろうか.
AC アダプターもつく.
これにいつも持ち運んでる ThinkPad560E と
弁当と書類が加わり,
+ 3 Kg.
合計 15 Kg ぐらいか.
- 0710 自宅発.
ううう,
重い.
この 3 way bag のバックパック形態って
あまり人間工学的ではないんですよね.
0727 東京モノレイル流通センター駅発.
0745 研究所着.
- とりあえず持って来た PC と液晶ディスプレイをセットする.
機材はことごとく無事に輸送成功.
わーい
「持ち運びできる PC」
ってのは
曲がりなりにも実現した.
OS 入ってないんで
まだ起動はしない.
- 中公新書の広告
http://www.yomiuri.co.jp/chuko/
見てると,
九大の生態学の教授だった小野勇一先生が
ニホンカモシカ本を出すようだ.
- VineUsers-ML の検索エンジン
http://darkness.vinelinux.org/
が復活している.
- 以前作ったプログラムのバグとりをやって
午前中は終わってしまった.
バグはとれたけど
「ついでだから」
とあれこれと改良してしまって
……
- 今日も研究所を利用した某大企業の新人研修は続く.
「関東式モノの教え方」
って
回りくどくってすごく効率悪いと思う.
少なくとも聞いててイライラする
(そんなもん聞くほうが悪いのかな).
やってる本人は
「本人に考えるチカラを育む教育法」
とでも思ってやってるんだろうけど.
ついでにわかったコトなんだけど
……
電算機メイカー系社員
といえど
知識レヴェルは生態学系大学院生と
そんなに違わんのかもしれないなあ.
教えてるほうもね.
- 1200 ThinkPad560 の Linux カーネルを
ヴァージョン 2.2.16 にする作業開始.
ソース (でかい!) を展開して,
前のソースディレクトリから .config をコピーしてくる.
いちおう make menuconfig で
ざっとチェック.
あ,
何かまたメニュー項目増えてるな.
make dep; make clean;
- time make bzlilo してから買物に出かける.
浜松町駅
……
というか世界貿易センタービルの中にある本屋 dan で
売ってる VineLinux2.0 CR (コマーシャルリリース) を購入.
8200 円ほど.
うう,
高い.
例の賢いけどへっぽこな Wnn6 ver.3 かな漢字変換サーヴァーが
標準でついてるんだけど.
あ,
あと有料フォントがいくつかついてるな.
文具コーナーで ThinkPad をきれいにするための
ブラシを買う.
750 円.
帰りがけに住友浜松町ビルちかくの
すっげーうさんくさい電器屋でマウスを買う.
マウスなんかに金を使うのはいやだと思って
いちばん安いのを選んだんだけど 1300 円.
当然ながらひどくカッコ悪い.
- ThinkPad560E のカーネル再構築は終了してる.
time コマンドの計測結果は 15 分,
というところか.
まあ,
そんなもんでしょう.
ブラシでほこりをはらってやる.
pcmcia-cs も再構築してリブート.
問題なし.
古いソース
linux-2.2.14
をディレクトリごと削除する.
あ 10 % 近く空いた.
- 昼飯食いながら BookPC のほうに VineLinux2.0 CR
のインストール開始.
うーむ,
インストーラーのかんじは
1.x 系 とはまったく違う.
いきなり X が立ち上がって
(解像度は640x480 だけど)
三分割されたウィンドウのひとつに
ヘルプを表示しながらの作業となる.
しかも設定項目は最初にまとめて入れてしまう,
というやり口だ
(以前は逐次的に設定していった).
まあ,
でも設定の難易度はそんなに変わっていない.
- なにしろ今回はハードディスクの容量に余裕があるんで
(10 GB だ!),
あれこれと欲張ってインストールしてみた.
Xemacs だの Gnome だの KDE だの
……
あまり使いそうもないようなモノばかり.
その結果,
合計 449 パッケイジ 911 MB となってしまった.
「なーに 1 GB ぐらい」
とタカをくくってたら,
30 分もかかった.
おいおい
50 倍速 CD-ROM ドライヴでもコレかい.
- インストールは無事に終了.
VineLinux2.0 起動.
よーし,
何の問題もなし.
- インストーラーが X の設定に失敗したんで,
半自動で設定やりなおす.
ヴィデオカードが AGP 3D とかいうやつなんで,
XFree86-SVGA を入れる.
あとは Xconfigurator におまかせ.
とくに問題なく X が起動できるようになった.
ただし画面はちょっとチラついてるような気がする.
周波数の微妙なズレとか
そういった問題だろう.
こんど LCD のマニュアルを持って来て
調整するしかないかな.
- とりあえず VineLinux2.0 の update をあてる.
- かとー大先生が R (free の統計パッケイジ) の
最新版の rpm パッケイジを作ってくれたんで,
<蒼龍> にインストールする.
昨日インストールした 0.65.1 はすでに古い.
R-1.0.1 が最新か.
うーむ,
R のミラーサイトである ftp.u-aizu.ac.jp には無い.
ちゃんと機能してないなあ.
- 手元の BookPC に ek ブランドの vim-5.6-1ek
をインストール.
バイナリーだと不安だったんで
(1.1 と 2.0 では glibc のヴァージョンが違う),
srpm から入れる.
さすがは PIII-733MHz.
あっという間にコンパイルが終了.
- ……
という感じでいくつかの
srpm でパッケイジを導入させていただく.
ssh とか.
- 1825 研究所発.
1850 東京モノレイル流通センター発.
1930 帰宅.
- ThinkPad のカーネル作り直したら
PPxP 用のトンネルディヴァイスたる userlink.o も
作り直さんといけない
……
といういつもの失敗を
今回もまた繰り返してしまった.
- 今日の食卓
- 朝 (0630):
モヤシ・キャベツの野菜炒め.
味噌汁の残り.
まだ残ってる.
あ,
味噌汁の小鍋を冷蔵庫に入れるの忘れてた!
- 昼 (1240):
VineLinux2.0CR をインストールしつつ
弁当を食べる.
朝と同じ.
- 晩 (2030):
朝の残り.
2000 年 06 月 15 日 (木)
- 0535 起床.
曇り.
今日は雨ふってない.
昨晩は早く寝た.
- 0720 自宅発.
曇り.
0741 東京モノレイル流通センター発.
0800 研究所着.
- BookPC の調整を再開する.
- 某大企業の新人研修の場は会議室に移った.
少しは周りに気にしてるよーだ.
それはいいんだけど,
周囲をまったく気にしない
辣腕家の官僚おじさん・天下りおじーちゃんたちの間で
長々と続いていた深刻かつ滑稽な場所取り論争に
決着ついたらしく,
今度は
このヒトたちがぎゃあぎゃあ騒ぎながら
引越し作業をやっている.
いやはや,
心頭滅却,
無念無想.
精神修養したい方は浜松町にお越しになってください.
- ま,
これでやかましい人たちが遠くに行ってくれるなら,
いくらでもガマンするけど.
どういう配置になるんだろう.
- さっさと運転免許証の住所を書き換えんといかんなあ
……
と思いつつ警視庁の web page 見てると面白いデーター発見.
「装備」として
「パトカー 816 台,
白バイ 958 台,
水上警備艇 29 隻,
ヘリコプター 13 機」
ときて
「警察犬 31 頭」
で
「ああ,犬も装備か」
と納得させられたものの
「馬 15 頭」
って,
これ何?
東京ではお巡りさんが騎乗してるのかな.
- と思って調べてみたら,
警視庁騎馬隊ってのがあるみたいですね.
実務ではなくパレイドなんかの儀杖部隊みたいだけど.
機動隊の一部のようだ.
そして警視庁は機動隊に関する情報をネット上では
一切提供していないみたいだ.
- かとー先生の ek ブランド rpm パッケイジ置場から
rsync を拾ってきて rpm -Uvh しようとすると,
libwcsmbs というライブラリーが必要と警告される.
で,
ネット上でつらつらと調べてみてわかったんだけど,
VineLinux2.0 に入ってる glibc-2.1 では
この libwcsmbs っていう
(どうも locale 関係を取り扱ってるらしい)
ライブラリーは必要ないどころか有害ですらある,
という情報を見つける.
ということで,
rsync も srpm から作りなおそうとしたんだけど,
いかんせんこいつの ek ブランド srpm がない.
どうしようかな.
- 結局,
ftp://ring.crl.go.jp/pub/linux/redhat/redhat-6.2/
以下にあった
rsync-2.4.1-2.i386.rpm
を拾って来た.
ソースを rpm -Uvh してから
/usr/src/redhat/SPEC
に移って rpm -ba --clean すると
10 秒ぐらいで rpm パッケイジ完成.
動作も問題なし.
めでたしめでたし.
- BookPC にいれちゃった KDE を動かすと
何か少し呪われたカンジになったので,
KDE は rpm -e (削除).
うわっ,
50 MB 以上も空いてしまった.
しかしちゃんと設定すれば
コマンドラインを憎み GUI を愛する人々にはウケるかな.
でもそんな人はわざわざ Linux なんか使わないか.
GNU の GUI デスクトップ環境である
Gnome はまだ残ってる
(使ってないけど).
- 昼飯食いながら,
gnome-session コマンドで Gnome を起動してみる.
確かに Mac や Window$ より見てくれはカッコよくなる.
でも面倒なので,
やっぱり使わないことにした.
Gnome ライブラリーを利用して動く
Iago
(つまり◯セロ TM
ゲイム)
を発見したんで,
それでちょっと遊ぶ.
相手を「最強」に設定してみたんだけど,
「待った」を三回やって
かろうじて勝てた.
これは
勝ったとはいわんか.
- Gnome の試験をちょっとまた再開.
やはり RAM が 64 MB では足りんのだろうな.
ためしに WindowManager を Enlightment にしたら
トんでしまった.
いやシステムは生きてるんだけど,
コンソールが全滅したんですよね.
ネットワーク経由で reboot を指示.
やっぱメモリーが余ってないと Gnome は無理,
と結論.
- リブートしたついでのメモ.
BookPC の LAN カードは RealTek8139 である.
ドライヴァーは rt8139.c.
- BookPC において gcc-2.95.2-2ek.src.rpm の rebuild 作業.
25 分かかる.
たぶん三回作り直していた.
gcc はコンパイルするときに
「ぶーつすとらっぷ」
なる方法をとる.
つまりコンパイルして出来たコンパイラーを使って
もう一度新しいコンパイラーを作り
……
というのを繰り返す
(わかるかな?).
一段階ごとにコンパイラーの性能
(コンパイル速度とかですね)
が向上するからだ.
- さてさて,
新しくできたコンパイラーを使って
この BookPC の速度試験をやってみよう.
私の自作のへっぽこ
gridlight ライブラリー を make するのに要した時間を
time コマンドで測定してみる.
ThinkPad560E (Pentium MMX 166 MHz) だと 127 秒も
かかるんだけど,
なんと
BookPC (PentiumIII FC-PGA 733 MHz) では 27 秒で終了.
まぁ,
クロック数比 ( 4.4 倍) よりは
コンパイル速度比 ( 4.7 倍) のほうが多少は大きいようだ.
たぶんハードディスクへの
読み書き速度の違いもあるんだろうね.
しかし BookPC のほうは
まだメモリーを 64 MB しか積んでないのに
がんばるじゃないか
(ThinkPad は 80 MB).
- ちなみに
北大地環研 A 棟 8 階の最速マシン
<蒼龍> (PentiumIII 500 MHz 二基) は
同じ仕事やらせると 34 秒.
<蒼龍> はメモリーは 320 MB 積んでる.
やはりプログラムのコンパイルのような逐次的な
単純作業だと CPU のクロック数だけで速度が決まるのかな.
今度は
クロック数比 ( 1.47 倍) よりは
コンパイル速度比 ( 1.26 倍) のほうが小さい.
たぶんコンパイル作業を同時に 10 個ぐらい走らせれば,
<蒼龍> のほうが勝つんじゃないかな.
- ネット上で
すっごい記事見つけた
(仕事もしないで何やってんだバカ).
Bjarne Stroustrup Interview about C++
(日本語訳つき).
これで笑えるあなたはびょーきだ.
不安になったヒトはこのペイジの URI 見てね.
ちなみに g++ で ``Hello World'' コンパイルすると
a.out のサイズは 5404 バイトでした.
- libstdc++-3 の srpm も rpm -ba --clean して
作り直す.
Netscape Navigator (standalone) 4.73
は /usr/lib/libstdc++-libc6.0-2.so.3 がないと
文句をつけてきたんで
ln -s (シンボリックリンク) でごまかす.
- 今日はコンパイルと文献読みで一日が終わってしまった.
ちょっとトホホ感がある.
- 1750 研究所発.
お,
この夕べは晴れてるな.
今日は区役所に寄るんで東京モノレイルには乗らない.
1805 JR 浜松町発.
うーん,
この時間でもまだ混んでる.
大井町でいきなり混雑が緩和される.
大森でさらに減る.
1822 JR 蒲田着.
- 大田区区役所の夜間受付は 19 時までなので,
そんなに慌てなくてもよい.
先日ネット上で調べたところ,
西蒲田に何軒かの PC 関係の店があるようだ.
ついでだから
どういった店があるのか偵察してみよう.
- ちゃんとした所在とかわからないまま,
駅の西側をふらふらと歩いてみる.
一軒だけ見つけた.
そんなに大きなところではない.
しかし自作用パーツなんかは一通り揃っているようだ.
- あとから調べると西蒲田には少なくとも 3 軒の
PC とりあつかい店がある.
- フリータイム
(西蒲田 7 丁目)
http://www.freetime.co.jp/
- MicroKits
(西蒲田 6 丁目)
http://www.microkits.co.jp/
- 中古パソコン販売センター
(西蒲田 7 丁目)
http://www.prins.co.jp/used/
- 私が行ったのはフリータイムであった
(店の名前とかちゃんと見てなかったもんで).
しかし 65 万人口の大田区において
この西蒲田ぐらいにしか計算機の店はないらしい.
秋葉原・新宿といった都心部の大型店なんかに
客を全部取られるんだろうな.
しかし我が家から最も近いのはココだ.
次点は多摩川わたって川崎かな.
- 駅のすぐ東側に大田区区役所
(本部,というか)
がある.
十数階建てのかなりばぶりぃなビル.
ま,
「二十三区の区役所」→「ふつーの市役所」
と置き換えて考えたほうが
実情にあってるのかもしれんが.
- 住民票の発行は 30 秒ぐらいで完了.
なかなか素早い.
印鑑不要.
17 時すぎても利用できて便利.
ああだけど,
区民税とか高そう.
- 1845 区役所発.
駅の東側にも PC 系の店はないかなー,
とぶらつきつつ自宅の方向に歩く
(結局,何もなかった).
道中,
自民党から見捨てられた
(とゆーよーなこと言ってた)
森田健作の選挙宣伝車が
拡声機を通じてハタ迷惑な絶叫を繰り返してる.
どうしてこんな無法が許されるんだろう.
大田区ではコイツが 25 日まで騒ぎまくるのか.
選挙運動における
非常識な無差別騒音爆撃は
いったいいつまで
継続するんだろうか.
100 年後もこのままなのか.
叫ばずにいられないなら,
せめて拡声機はやめて肉声でやってくれ.
- 京浜急行本線まで歩いてきた.
京急蒲田から電車に乗ろうかなあ.
大森まで二駅.
腹減ったなあ.
まあ,
でも貧乏人は歩くとするか.
第一京浜 (国道 15 号) を北に向かう.
15 分も歩かないうちに大森東だ.
ということは,
おそらく自宅から JR 蒲田駅まで
歩いて約 25 分,
というところだろう.
- マルエツで買物.
お,
茨城産の米が安いな,
と手を出しかけたが
オーストラリア産米も対抗して
それ以下に値下げしてるので,
こっちを買う.
5 Kg で 1780 円.
うーん,
同じ値段で 1.5 倍ぐらい買えた道産米が懐かしい.
その他に野菜や豆腐も買う.
1830 帰宅.
- 腹減ったんで
ただちに晩飯の準備.
と言っても,
飯を炊き味噌汁を作るだけだが.
ついでに残ってるニンニクの茎も炒める.
- 今日の郵便物もロクなものではない.
札幌市からは
国民年金取ったぞというハガキと
札幌市民税払えという督促.
どうしろってんだろ.
そう言えば,
昨日は不在者投票用紙とか送ってきたなあ.
前にここに住んでた人への郵便もある.
ふう.
- 晩飯食ってると,
つけっぱなしにしてたラジオから
各政党の政見放送.
政党が作った宣伝テイプを
NHK が
そのまま流す,
というやり方だ.
しょっぱなの共産党は
なかなかシロウトじみた
構成と編集で,
ようするに
妙なノイズが混じる中で
不破クンがひたすら怒号してるだけなのである.
ゲッペルスがこれを聞いたら何と評するだろうか.
他の政党はいかにも広告会社にやらせました,
という無難なつくりであった.
社民党の土井委員長だって
絶叫しそうになるのを必死でコラえて
やわらかくしゃべってたのに.
- カーネル作り直した場合,
ThinkPad の APM なんかを制御する
tpctl コマンドも再構築せねばならない.
- 今日の食卓
- 朝 (0630):
ニンニクの茎とシイタケの炒めもの.
最近は例によって
「キムチの素」
ばかりで味付けするようになってしまった.
- 昼 (1230):
弁当.
おかずは朝と同じ.
- 晩 (2000):
豆腐とタマネギの味噌汁.
だしは煮干.
ニンニクの茎を炒めたもの.
味付けはドウバンジャン.
2000 年 06 月 16 日 (金)
- 0608 起床.
晴れ.
- 0740 自宅発.
晴れ.
今朝はいつもよりのんびりとした出発になる.
ま,
これでも十分に間に合うし,
途中で混雑に巻き込まれたりすることはないんだけど.
0801 東京モノレイル流通センター発.
0820 研究所着.
- Micro$oft の web mail である Hotmail が
またひどく呪われてるというニュース.
まぁ,
タダだからって
使うほうも使うほうですが.
- BookPC においてカーネル再構築.
あとで IP Masquerade を使おうと思ってるんで
http://ipmasq.cjb.net/
のドキュメントを参照しながら
make xconfig で
新築カーネルの設定を決めていく.
make dep; make clean
して time make bzlilo.
カーネル再構築に要した時間わずかに 3 分 3 秒!!
単純には比較できないけど,
おとつい
ThinkPad560E で計測したときは
15 分以上かかったなあ.
なかなかいいぞ,
68000 円の BookPC.
- /etc/lilo.conf を書き換え,
lilo を実行.
ついでに
机上の本体の位置を動かしたいんで
reboot ではなく shutdown -h now.
「再起動」いらずの Linux といえど
カーネル (OS の中核部) を作り直したときは
いったん停止を要求される.
もっとススんだ OS だと無停止で何もかも
変更できるらしいが.
ちなみに Window$2000 というのは
「ドライヴァーをインストールするたびに
必ずしも再起動を要求されなくなった」
というレヴェルだそうだ.
動的なモジュールロードぐらいできなくて,
サーヴァー用 OS と言えるのか.
- Reboot したら X が起動しなくなって
アセる.
えーと,
ヴィデオチップは
Intel Corporation
82810E CGC (Chipset Graphics Controller)
BookPC のマザーボードは NLX という小さい型であり,
ヴィデオチップもその上に搭載されている.
その実態は
AGP 3D (4MB).
うーん,
XFree86-SVGA を使う以外に選択の余地がないハズだが
……
- 液晶ディスプレイの微調整.
http://www.laser5.on.arena.ne.jp/hard/dousa/redhat52file/monitor.html
なんぞを参照しつつ.
/etc/X11/XF86Config などのパラメーターを修正していく.
しかしこんなもの直したところで
どうにもならん.
- 結局,
VineLinux2.0 からの新機軸である
Intel i810 chipset 対応を正しく利用する必要があるようだ.
しかも
こいつはカーネルの一部ではなく
I810Gtt-0.1-4.src.rpm
にふくまれている.
その信用しかねる spec ファイルを使って
rpm -ba (srpm から rpm パッケイジを作成)
して agpgart.o なるモジュールが
/lib/modulex/2.2.16/
に放りこまれる.
すると
/dev/agpgart というディヴァイス
(AGP というポートに関係あるらしい)
が使えるようになって,
めでたくグラフィカルユーザーインターフェイスが
利用可能になるはず,
と理解できた.
- これもカーネルをヴァージョンアップするたびに
繰り返さんといかんのか
……
と思いつつ agpgart をアップデイト.
まあ 10 秒で終わる作業なんだけど.
/sbin/insmod で動的モジュールを突っ込む.
わーい,
無事に X が起動した.
- うーん,
しかし表示が今ひとつへっぽこだなあ.
XFree86-jpfonts-2.1-2.noarch.rpm をとってくる
……
うう,
かんけーなかった.
- 古き「悪しき」 xf86config ユーティリティー
(これが使えるヒトは年季ある Linux ユーザーとみなされる)
で生成した設定をよくよく読んでみると,
フォントパスの設定なんかが半端なので,
表示がまぬけになるのだと判明.
フォントパスを指定する順番も大切,
とわかった.
- しかしながら,
最終的な解決策は Xconfigurator の使用によって
得られた.
ヘタな工夫するより,
やっぱり新しいユーティリティですね.
はっかーな人たちの工夫がつまってるわけだから.
- とはいえ,
Xconfigurator では水平・垂直周波数に関しては
大雑把な帯域しか指定できない.
私が使ってる三菱 Diamondcrysta RDT140R specific な
パラメーターに書き換える.
- おおおお,
ついに
ちらつきまったく無しの美しい表示が得られた.
いやー,
67000 円でこの表示は素晴らしい.
- ……
とゆーことで,
これが /etc/XF86Config for My BookPC の
決定版
すなわち完ペキな設定だ!
ホントはまだ完ペキではないような気もする.
ふう.
疲れた.
- お,
中公文庫で「山」関係が復活か.
また谷甲州が出してるな.
自伝的なやつか.
たぶん別冊ヤマケイで連載してたいうエッセイだろう
(読んだことないけど).
- 昨日の「ぎょーむ日誌」で
大田区区役所 21 時まで窓口業務やってると書いたけど,
19 時の間違い.
修正する.
- 1845 研究所発.
浜松町本屋 dan にトラップ.
1900 東京モノレイル浜松町発.
1930 帰宅.
- 最近,
早起きばかりしてるんで,
早めに寝てしまいそう.
- 今日の食卓
- 朝 (0620):
昨晩の味噌汁の残り.
ダイコンナとシイタケの炒めもの.
さばぶしと麺つゆで味付け
(うーむ).
- 昼 (1230):
XFree86-SVGA-3.3.6-20 を
コンパイルさせつつ弁当を食べる.
おかずは朝の炒めもの.
- 晩 (2000):
味噌汁の残り.
ダイコンナを軽く茹でて
すった胡麻と和えて
麺つゆをちょっとかけたもの.
2000 年 06 月 17 日 (土)
- 0320 目が覚めてしまう.
最近は朝 0600 ごろに起きるヘンな生活になったんで,
生活周期の外力による強制フェイズシフトに励起された
カオス的な振動
……
というか,
ようするに
時差ボケのようなものが取れない.
早朝から第一京浜はぶうぶううるさい.
気になる.
- どういうわけなのか,
大森近辺では第一京浜は二層式というか
地表路と高架路に分かれてるんだけど,
この高架のほうを重車両が通りすぎるときに,
私の部屋もぐらぐらと揺れるんである
(座ってるとわからんけど,
寝てると感知できる).
うーむ,
つまり高架橋梁の固有振動数とこの
1975 年築の古マンションのそれが一致してるために生じる
共鳴現象
……
なんだろーか?
- もしそうだとしたら地震のときはどうなる?
共鳴現象による「共倒壊」ってありうるんだろうか.
だれか計算してないのか.
えーと,
他の建築物で似たような事例ってなかったっけ
……
などと考えて,
眠れないまま時をすごす.
- 0550 寝るのをあきらめて起きる.
晴れ.
まだ涼しい.
そのうち
早朝から暑くなるんだろうな.
- いわゆる Book size PC に関するメモ
……
先日オークションから入手した
BookPC は寸法が 30cm x 40cm x 9cm で
重さ 8 Kg であった.
これは
「持ち運びできる限界のサイズ」
と思う.
PCI バスがいくつか付いてるんで,
自分で部品を買って来て拡張もできる.
現在でまわってるベアボーンキット
(組み立て式 PC ということです)
などを
つらつらと見るに,
27cm x 30cm x 8cm ぐらいのサイズのものもある
(厚さ 5cm という信じがたいのもちょっとみかけた).
電話帳とほぼ同じ大きさだ.
いさぎよいことに PCI バスは「無し」
で
(そのくせシリアルだのパラレルだの
いわゆるレガシーポートは
全部揃ってる),
ヴィデオやサウンドのチップはもちろん,
モデム・LAN・USB なんかのポートも全部
マザーボードに付いてる,
という設計だ.
FDD と 5 inch のベイが一つずつある.
重さは 5-6 Kg というところか.
なかなか興味ぶかい.
- 0905 大森エネスタなる東京ガスの手先に電話かけて
(0120-181843)
給湯機の修理を依頼する.
午後にならないと修理は無理,
とのこと.
ああ,
昨晩のうちに電話しとけばよかった
(と電話の苦手な私は後悔する).
いや,
もちろん自分で修理しようとはしたんですけど
……
なんていうか,
そもそもハコを開けることすらできなかったもんで.
ちくしょう,
私がいじれば爆発するとでも
疑ってるに違いない.
- 1000 雑用片付けに京急平和島駅の方向に歩いていく.
交差点に立つ.
あ,
なんで第一京浜 (国道 15 号) が
(京急本線の駅で言えば)
平和島-大森町間で「二層化」されてるのか
理由がわかった.
環七 (環状道路七号線)
との交差点に流れ込む車の量を最小化するため
なんだろう.
たぶん.
この二つの幹線道路がぶつかると,
交差点で大渋滞
……
になるのかどうか知らないけど,
そういう口実で土建屋仕事が発注されたんだろう.
おかげで私の部屋がぐらぐら揺れる.
- 一時間ほどで帰宅.
途中で 30 分ほど平和島駅の小規模本屋にトラップされてた.
曇っているんで暑くない.
図書館から借り出したまま読んでなかった本を読む.
- 選挙宣伝車がやかましい.
どうしてあれが法律での取締り対象にならないんだろう.
- ガス修理がいつになるのかわからんので,
動けん.
落ち着かない.
- 1630 ガス器具修理の人来る.
何でも我が家の給湯機はえらく古いので
修理しようがなく,
東京ガスのほうから不動産屋にかけあってみる,
とのこと.
1700 とりあえず作業終了.
- さーてと.
今日はちゃんと仕事するか.
それとも遊びに行くか.
どうしよう.
今後の仕事の予定を考える.
よし,
どうせ頭は「時差ボケ」ぎみだし,
遊びに行こう
(大丈夫なのか私).
- 1730 自宅発.
雨.
近所の Lawson で電気代支払う.
半月ぶん 583 円.
京急平和島へ.
新宿までは 340 円.
1746 京急平和島発.
1754 JR 品川発.
1815 ごろ新宿着.
大森東から新宿まで約 45 分,
というところか.
- 新宿.
すっごい人混み.
えーと,
映画見に来たんだけど上映時間は 1900 から.
まだ 45 分ほどある.
ついでだから新宿西口にあるという
電器屋街をのぞいていくか.
- 新宿駅周辺.
異常な人口密度.
頭がおかしくなりそう.
人の群れに流される.
どこに行くんだ.
あ,
これが Sofmap.
店内もすごい高密度のヒトたち.
せまい店なのに店員はうじゃうじゃいる.
万引を監視してるのか.
私は何も盗んでない,
何も盗んでないぞ,
とオビえる.
- Sofmap から逃げ出して北にむかうと
……
おお,
これがヨドバシカメラ新宿西口店.
店舗はでかい.
しかし内部はやはり人体が充填されてる.
とほほ.
ああ,
しかし書籍コーナーの Linux 関連の
本が置いてあるところとか,
PC 自作パーツ売場は空いていたんで,
ようやくココロが少し落ち着きを取り戻す.
しかし平常心にはほどとおく,
Perl の本買ったんだけどポイントカード出せなかったし
(だって札幌店と違っていちいち聞いてくれないんですよ),
BookPC 用の増設メモリー買おうと思ってたのに
店員に値段聞けなくてついに買えなかった
(「え,
お客さん値段聞いておいて買わないんですか?
ちょっとウラの事務室まで来て頂けますか」
と連行されたらコワいじゃないですか).
- あれこれ動揺してるうちに
いつのまにか 1900 の
上映時間が迫って来たことに気づいた.
まだ映画館の位置もわかってないのに.
新宿駅東側に到達可能な経路を必死でさがす.
雨の歩道の異常高密度人混みの中,
自分は傘を畳んで
他人の傘の下をくぐるようにして早足であるく.
地図は頭に叩きこんである.
新宿駅北東に出たら靖国通りを東へ.
必ず見つかるはず.
あった.
テアトル 新宿.
1900 到着.
- この映画館は地下一階にある.
降り口の階段にすでに「立ち見」の立て札.
ふーむ 213 席満員御礼ですか.
チケット売りの兄ちゃんにも
「立ち見ですよ」
と念をおされる.
これほど苦労して到達したのに,
いまさら帰れるか.
入場料 1800 円支払う.
- 場内に入る.
たしかに満席.
暗くてよく見えないけど
性比はオスに著しく偏ってるはず.
スクリーンではまだ広告が続いてる.
立ち見の人達は壁ぎわに座ってる.
私も右側後方に腰を下ろす.
- 1915 ごろ上映開始.
いきなり原子爆弾が炸裂.
そして
一部の少し病的なファンだけをぞくぞくさせる
おなじみのセリフ.
「あの決定的な敗戦から十数年 ……」
(とくに重篤な連中はここで
「あの決定的な敗戦から◯◯年 ……」
の方が良かったのにね,
とかつぶやく)
- アニメイション映画「人狼 JIN-ROH」.
原作・脚本,押井守.
監督,沖浦啓之.
日本ではまだこのテアトル新宿でしか上映されていない
(来月中には全国の主要都市でも
公開されるようになるけど).
ああ,
どうでもいいけど映画であれ何であれ
一本のアニメイション作品を
最初から最後まで見るのは
ずいぶんとひさしぶりのことだ.
たぶん 10 年近く
そういう経験ない.
- 押井守の「首都警」もの,
つまり「もうひとつの戦後史」世界である.
冒頭の原爆を落したのはドイツ.
モンロー主義を墨守するアメリカ合州国.
日独安保条約の元でのソヴィエト連邦との冷戦
……
ワイマール体制
(しかし
これらの背景は
映画のストーリー展開とはまるで関係ない).
- すでに何本かの「首都警」もの実写映画がある.
私はこれらを見たことない
(ヴィデオ再生機もモニターも持ってないんで).
押井守原作で藤原カムイ作画の
「犬狼伝説」 (以下「犬狼」)
は
けっこう一生懸命読んだ.
「人狼」は基本的にオリジナルストーリーなんだけど,
パーツとしてあちこちに「犬狼」がはめ込まれている
(たぶん全体の 30% ぐらいは「犬狼」の一部が
そのまま使われている).
以下に
「人狼」の感想をくだくだと述べるけど,
一回しか見てないし
パンフレットとか資料買ってないし
原作と言ってよい「犬狼」も札幌を離れるときに
手放してしまってる.
つまり記憶だけで書いてるんで
(いくつかの web page も
ちょっと参考にさせてもらってるけど),
例によっていろいろと間違ってるかもしれない.
- まあ,
「首都警」ものなんか興味ある人ほとんどいないだろうし,
だいたい私の「感想」ってのは
細かいトコロをあーだこーだするだけだからなあ
……
初めだけ全体的なこと言っとくと,
私は楽しめました.
1800 円支払って見て良かった.
とはいえ,
もう一度見るかと聞かれたら
今のところは見る気ないと答える.
「首都警」ものが好きな人にはお勧めできる.
設定とか知らない人は見てもよく分からないんじゃない,
と忠告する.
- あ,
最近のアニメイションの水準が
どうなってるのかのか知らないけど,
絵はすごくきれいです.
とくに背景.
あるいは群衆シーン.
それから DTS (Digital Theater Sound) の
立体的な音響効果も素晴らしい.
後ろから MG42 (機関銃) の発射音が追っかけてきます.
いうところの
「ヒトラーの電気ノコギリ」.
この重低音聞くと
機関銃に撃たれて死ぬのはイヤだと実感できる.
- ふつーの人むけの無難な映画紹介として
読売新聞
と
Nifty
のそれらを挙げておく.
- さーて,
あとはネタばれありの
ただひたすらマニアックなだけの
無意味な重箱の隅つつきだ.
もちろん偏見に満ちていることは,
わざわざ述べるまでもない.
いちおう「人狼」と「犬狼」が同じ設定を共有する世界,
という前提にしておく.
ただしさっきも少し言及した
「年代設定問題」は
「人狼」にあわせて昭和 30 年代後半
つまり
1960 年代前半,
と解釈する.
- 首都警とは
首都圏治安警察機構という
我々の世界には存在しないお役所組織.
中南米なんかの警察軍に近い,
との論評もどこかで見た.
あるいはアメリカなんかの SWAT かな.
- 冒頭ナレイションは
「時代は彼らに最終的な役割を与えようとしていた」
で締めくくられて,
これも
ちょっと嬉しいんだけど
……
ぢつは
この映画「人狼」は
「最終的な役割」は何も関係ないし
似つかわしくない.
「犬狼」ではこの「最終的な役割」を成立させるためには,
「ひたすら武ばった警備部の特機隊と
陰険だけど最後まで牙を剥かない公安部」という
首都警組織内部の
どろどろとしながらも明確な対立の図式が成立してる必要がある,
というのが私の理解.
しかし,
「人狼」では公安部が莫迦すぎてすぐに実力行使にでるし,
逆に
直情的だった警備部の方が
策謀的にカシこいのである.
- 話がそれるけど,
関連する部分をもう少しつっこむと
……
同じくこのナレイションでは
「国家警察への昇格もくろむ自治体警察と
治安維持に介入しようとする自衛隊を牽制するべく……」
(台詞は厳密にこのとおりではない)
なる解説がなされる.
これは「犬狼」も同じ.
しかし,
こっちは
首都警の特機隊が騒乱起こして
自衛隊が介入して
……
というふうに話が終わるんである.
こういう形で「犬狼」が完結してみると,
自治警と自衛隊の
「どのお役所組織が国内治安の権限を持つか」
なるナワ張り争い代理戦争の場としての首都警,
という見方でもいいんじゃないか,
と気づいた.
- 「犬狼」の巻末設定とかには,
「警視庁公安部が出して来た人間」
「陸上自衛隊が派遣してきた人間」が
それぞれ公安部と警務部の幹部に収まってたわけだし
……
「犬狼」では警視庁警備部と
首都警特機隊の対立ばかりが
強調されますけど,
むしろ
自治警 (警視庁・県警など) と自衛隊の
(おもてだたない)
コンフリクトも軸になってるよね.
話をややこしいくしてるのは,
公安・警務それぞれを率いる
室戸文明と巽志郎の間に
同志的連帯感みたいなものがあることだ.
- いやいや,
これは重厚な主題とか
そういうんじゃなくて,
「犬狼」って結局はお役所のナワ張り争いに帰着できるなあ
……
という感想.
しかし,
だからといって作品の価値がないとか
言いたいわけでもないんだよ.
むしろ他に類を見ない,
と称賛してもよいのかも.
- 話を元にもどすと,
つまりナレイションにおける「最終的な役割」云々は
削除したほうがマシだと思う.
そうすれば
「人狼」の首都警内組織の力関係が
「犬狼」とは異なる,
と素直に納得できる.
あとからも述べるように,
「人狼」の世界では特機隊は
ずる賢く生き残ってしまいそうだ.
- 最初のほうの赤坂・渋谷 (だったか) デモというか騒乱は
「犬狼」の Act.1 「野良犬」 (だったかな) そのまま.
フォッケアハゲリスかなんかの
一人乗りへっぽこヘリコプターが登場
(ここしか出なくて残念).
地上は警視庁の警備部・機動隊.
こいつら弱すぎ.
首都警・特機隊は下水道の中で
「セクト」を追い詰めて行く.
特機隊の強化服つよすぎ.
この点はあとから作品内矛盾として露呈してくる.
- 首都警の警備部長室での会議.
おお.
藤原「犬狼」とはずいぶんと顔付きが違うけど,
安仁屋勲本部長・巽志郎警備部長・室戸文明公安部長といった
首都警幹部官僚の面々が揃って喜ばしい.
なんとなんと半田元副長まで
……
ってこの辺は
まるっきり「犬狼」そのままじゃないか.
ということで,
やはり「人狼」「犬狼」の違いは気になる.
- 会議前半は「犬狼」と同じだけど,
後半になると
室戸公安部長の (「犬狼」にはない) ウカツな発言が気になる.
映画を分かりやすくするための
「説明」なんだろうけど
……
戦略的な陰謀家にして複雑きわまりない性格の
室戸文明はそんな思慮の足りない発言しちゃダメだ
……
もっともそれを受ける巽志郎が
「犬狼」以上に頭悪そうな設定になってるんで問題にされない.
「政治力の安仁屋」は「犬狼」同様に毒にも薬にもならん.
何のためにいるんだ,
この人.
- で,
「人狼」
オリジナルキャラクターである伏一貴巡査は査問の結果,
首都警隊員養成学校で再訓練させられる.
ここで「犬狼」キャラクターである
塔部八郎
(なぜか彼は「犬狼」の藤原作画そっくり)
が出て来て嬉しい.
しかし,
塔部教官はここでは
「どろどろした面倒には関わりたくない枯れた訓練ばか」
という役まわりではなく,
もうちょっと生臭い人物を演じる.
- 養成学校の訓練の様子は「犬狼」 Act.5 「軍用犬」
(だったか?)
のアニメイション化.
特機隊の装備である装甲強化服で実現している
「ドイツの科学は世界一ィィィィィィィ」
(作品ちがうか)
ぶりが見せつけられる.
だいたいコレ,
パワードスーツなんですよ.
うーむ,
1960 年代前半にパワードスーツ.
そのくせ実弾のかわりに塩を固めた訓練弾くらっただけで
ひいひい痛がってる.
「人狼」クライマックスである
ラスト 15 分の銃撃戦では機関短銃の連射をまともに受けても
傷ひとつつかない装甲なのにねえ.
この辺は作品内矛盾だ.
- いやいや違和感ある技術を責めているわけではない.
たとえば
「人狼」では
昭和 30 年代後半という設定なのに,
「受動式」赤外線暗視装置が使われている
(なんだがあたかも光量増幅式であるかのような
描写もあった).
あるいは
訓練棟にはカラー撮影小型ヴィデオカメラ.
街の電器屋では
ようやく白黒テレヴィジョンが並んだばかり,
というのに
……
いやあ,
このひどく偏りきった技術開発の発展史は
コーフンさせられます.
いかにもドイツ的マッドエンジニアリングが生み出した
異常ハイテクを「世のため人のため」ぢゃないことに
無駄使いしちゃうところが素晴らしいです.
第二次大戦末期のドイツ航空業界みたい.
- 間抜けすぎる陰謀をはりめぐらせたあげくに
すぐに暴力に訴える
首都警公安部.
いつの間にそんなワケのわからぬ
素人集団に堕してしまった
……
一方で,
警備部が組織防衛用の
防諜 (counter-inteligence) のための
秘密組織「人狼」(←これは組織名) のほうは,
みょーに手際がよろしいというか
……
「犬狼」にでてきた「人狼」(←これも組織名) って
いかにも頭悪そうな inteligence のかけらもない
武断的な活動やってたもんですが
……
やはり,
これでは首都警警備部・特機隊の自滅行動である
「ケルベロス騒乱」
が「人狼」(←これは作品名) の世界では勃発しないような
……
- クライマックスの銃撃戦.
伏一貴,
あんた撃たれすぎ.
養成校の場面では「すぐ撃て」って
しつこく叩き込まれてたのに,
どーして
「まず相手に撃たせる」
という西部劇のガンマンみたいなマネばかりしてるの.
まあ,
ドイツのむちゃくちゃハイテク
(慣性制御も実現してる?)
装甲技術は
いかなる攻撃も跳ね返す異様な無敵ぶりなんだけど
(訓練弾は苦手なくせに)
……
だったら警視庁のヤラレ役たる機動隊は
なんで
もうちょっとマシな装備を揃えないんだ
……
それから伏君.
いくら機関銃 (MG42 かな? わからん)
を振り回してるとはいえ,
ヒト一人射殺するのに
いったいどれだけ無駄弾撃ってるんだ.
しかも初弾からあてようとしてないし.
すでに死んでるやつにも弾を撃ちこむのは
香港アクション映画の影響か?
ガンアクションのアドヴァイザーとして
小峯隆生の名前がスタッフロールに出てたけど,
何を指導したんだろう.
- そして最後だ.
この「人狼」では,
警備部のくせに
さんざん公安部をコケにしておきながら
……
塔部八郎,
なんでいまさら「奪環」をおそれる?
「人狼」では
警備部の方が謀略も暴力も
どちらも公安部を圧倒してるじゃないか.
理屈にあわん.
しかも養成校教官なら,
あの結末じゃあ
今後は伏巡査が使いものにならなくなる,
ぐらいわかりそうなもんだ.
「生存の可能性を留保しつづける」
相手は公安部だけでなく
伏一貴もいれとくべきだったんでは.
- 私なりに
この世界をまとめてみると
……
「犬狼」における特機隊は
「主人」に忠実でありすぎるがゆえに
自ら亡びてしまうイヌ的な組織の弱さ愚かしさをもってる
ように描かれていた.
しかるに
「人狼」では
独力で生残可能なしたたかな組織
となっているようだ.
つまり「犬」ではなく「ケモノ」あるいは「狼」
ということなんじゃ
なかろーか.
劇中,
(原作・脚本が押井守なのに)
「犬」という言葉は一度も使われなかったと思う.
両者の比較には,
たとえば
「犬狼」の「マッハ軒殺人事件異聞」の特機隊巡査と
「人狼」の伏一貴巡査の謀略への対応能力の違いを見よ.
- ちょっと関係ないかもしれないけど
(そして聞き間違いかもしれないケド),
雨宮圭の属していた
「セクト」
(反政府テロ組織を構成する一部)
の名前が
「ラングハール」
だったんでずっこけた.
ラングハールって「犬狼」では
たしか
首都警特機隊の第二中隊の名前だったんでは.
「犬狼」巻末で
ラングハールとは長毛種の狩猟犬とか
解説してたような
(ラングハールは long hair?
ドイツ語わからん).
やはり「人狼」の特機隊は「犬」ではなく
「狼」をモチーフにしてるようだ.
どうした押井守.
何があった.
- ……
まあ,
何だかんだ言いつつ堪能して,
2055 ごろ上映終了.
この時間になっても路上に
楽しそうな人々が溢れている
新宿駅東口の雑踏の中をゆっくりと歩く.
ちょっと伏一貴のマネをして背筋を伸ばして,
無表情に.
お,
何と言うか
……
1000 万人に包囲された中の
孤立無援を感じるなあ.
なかなかいいぞ.
そうかこれが私のおかれてる現状なのか
と認識.
- 2117 JR 新宿駅発.
2138 京急品川発.
あちゃあ,
快速特急ってのには乗ってはいけなかった.
2146 京急蒲田発.
平和島まで戻る.
2210 帰宅.
- う,
ついに
星崎さんから仕事督促メイルが来る.
遊んでる場合じゃあないな
……
- 今日の食卓
- 朝 (0630):
ダイコンナを塩茹でしてに
すった胡麻をかけて食べた.
- 昼 (1200):
朝と同じ.
- 晩 (1710):
映画見に行く前の腹ごしらえということで
蕎麦を茹でて食う.
押井守ふうに言うと「蕎麦を手繰る」.
帰って来てからもちょっと食べた.
2000 年 06 月 18 日 (日)
- 0830 起床.
晴れ.
- う,
午前中は「ぎょーむ日誌」をあれこれといじって
すごしてしまう.
- そして午後は何かやってたハズなんだけど
思い出せん.
- 1700-1830
北海道・東京の時差の影響で寝てしまう.
- 1930 明日提出しなければいかん
地球フロンティアのニュースレターの原稿書き始める.
- 写真も出せとか言われたんだけと,
写真なぞない.
しょうがないから
かとー大先生の web page から私の顔が移ってるのを
かっぱらってきて
(京大生態研センターの原さんところも検討しました),
gimp (Linux なんかで動く PhotoShop クローン)
でちょいちょいと切り取って,
それだけではサビしいので PipeTree を
合成したりしてみました.
- どういうわけか,
危篤状態にあるはずの我が家の給湯機が
まともに作動したんで風呂に入る.
自宅で入浴するのは久しぶりだ.
- 原稿の受渡しをどうしようか
……
と考えて,
いつものごとく安直に HTML 化して
加工写真もそこに貼りつけてしまう.
- 最後に本文を英語にしたものも同じ HTML ファイルに追加.
ひととおり点検して,
とりあえず <鳳翔> にアップロードする.
ばかばかしい
というかありきたりのつまらんことしか書いてないんで,
公開しません.
あ,
どうせ地球フロンティア web site では
公開されてしまうか.
- 0130 ごろ寝る.
また生活がずれやしないか.
- 今日は一歩も部屋から出なかったなあ.
- 今日の食卓
- 朝 (0900):
タマネギと豆腐の味噌汁.
だしは煮干と昆布.
モヤシ・ニラ・キャベツ・ニンジンの
野菜炒め.
- 昼 (1230):
朝と同じ.
- 晩 (1900):
朝昼と同じ.
2000 年 06 月 19 日 (月)
- 0500 ごろ目が醒める.
3 時間ぐらいしか寝てないじゃないか.
まあ,
昨日の夕方に熟睡したから
いいか.
しかし,
もうちょっと寝ようと努力する.
されど眠れん.
0530 起床.
晴れ.
- あ,
今朝もまたガスが使える.
シャワー.
ひげそり.
体重測定
70.8 Kg.
よし,
ちょっと減った.
食べる量を少し減らしたためである.
質の方はこれ以下にはならん
……
いや,
まあ塩を取る量を減らすとか
(塩は水太りの原因になるそうだ)
コーヒーなんかに砂糖は入れない,
とか
まだ工夫はあるんだろうけど
……
- 0650 自宅発.
今日もまだ涼しい.
助かる.
ゴミ捨て.
0714 東京モノレイル流通センター発.
0730 研究所着.
- 昨日書き上げたニュースレター用の原稿の手直し.
英語とか直しはじめると,
あれこれ気になってしょうがない.
0940 ごろ完成したことにして,
担当の人に「できました」メイル送る.
- 今日は何かよくわからんけど,
荷物を運んだり机のまわりの配線を直したりする人たちが
作業したりするんで,
なんとも落ち着かない.
先週のフロアー内引越しの余波か?
いやはや.
- <蒼龍> から某辞典を
BookPC に移してしまう.
ついでに xdic なんかも導入する.
-
「がんばれゲイツ君」
読んでたら,
M$ が「隠し API」を 90 日以内に公開するよう
連邦裁判所から命じられてる,
ということが解説されていた.
API というのはソフトウェア開発するときの,
まぁ「できあい部品セット」みたいなものです.
「MS はこの件についても
猶予の申し立てをしているようなのですが,
万が一申し立てが認められて
API の公開が義務でなくなったとしても,
こうした API が実際に存在し,
MS が他のベンダーに対して卑怯なマネを
今までやってきたということを
改めて世間に知らしめるということをできますから,
かなり打撃かもしれません」
というご意見.
隠し API どーのこーので
「ひどいなぁ」
と思うのはプログラマーぐらいでしょうから
たいした打撃にはならんと思いますけど
……
なんとも
セコいソフトウェア会社ですなあ,
M$.
どうしていずれはバレるような
ごまかしをやるんだろうね.
- BookPC の Linux カーネルをもいっぺん作り直す.
オンボードのサウンドカードに対応させるためだ.
サウンドチップは AC97 とかいうモノで,
kernel のドキュメントを読むと
NM256 系と判明.
make xconfig するときはまず
OSS (Open Sound System) をチェックしてから
NM256 をチェック.
カーネル再構築.
ああ,
ところが我が BookPC には
音を出すスピーカーが付いてないの忘れてた.
うまくいったかどうか点検できん.
- いつものごとく,
液晶ディスプレイに向かいつつ
弁当を食べる.
いや,
仕事には何の関係もない web page とか
見てるだけです.
- 昼食後,
よくわからない屋久島出張のための
航空券手配にいく.
大学なら何も考えずに生協の旅行部にでも
行くところなんだけど,
浜松町ではどうしたらよいんだろうか
……
モノレイル駅に三航空会社の航空券取り扱う
店があったはずなんで,
そこに行ってみる.
どうやら手配できそう.
周りの人々は次々に発券されてるんだけど
屋久島行きは遅いような気が
……
結局合計 15 分ほど待つ.
今回の東京から屋久島往復は 72570 円となった.
もちろん途中で鹿児島で乗り継ぎをするのであり,
その待ち時間が行き・帰りそれぞれ
120 分・150 分ぐらいある,
まぁ
のんびりとした旅になりそうだ.
待合室で電力窃盗ができれば ThinkPad を
空港で使ったりもできるだろう.
-
かとー先生の掲示板
によると北大地環研 A 棟 8 階のお茶部屋ではヘンな名前の
動物が飼われてるようだ.
- 体かなりだるい.
一階の自動販売機で
ヴィタミンのたぐいが充填されている
体に悪そうな清涼飲料を買ってドーピング.
- 地球フロンティアのニュースレター編集部から,
ふざけた写真どうにかしろというメイル来る.
顔写真じゃないとダメだそうだ.
なんだそりゃあ.
- 顔写真なんか持ってないんで,
運転免許証の写真をスキャナーで取り込むことに.
ところが,
ここにはスキャナー見当たらない.
事務の人に伺うと,
なんと
カラーコピー機がスキャナーになってるとのこと.
なんでもカラーコピー機の横の Window$-NT に
PhotoShop が入っていて,
それでスキャナードライヴァー動かすらしい.
- まあ,
てきとーにやってみるかと取り組む.
Window$-NT SP3 起動に時間かかる.
どうしてだろう.
あ,
メモリーは 96 MB しか積んでないじゃないか.
大丈夫なのか.
- PhotoShop を起動すると,
たしかにスキャナーを駆動するプラグインあり.
あれこれ試行錯誤してみて,
1200 dpi で運転免許証の顔写真の部分を取り込む.
うーむ,
この高解像度だと JPEG にしても 500 KB あるぞ.
ブキミな顔の画像ファイル.
とりあえずネット経由で BookPC に送り込む.
- Gimp で処理.
この PhotoShop クローンは
メモリーが少ないと
(しかしそれでも 64 MB も積んでるんだよ)
動作がゆっくりするとわかった.
近ごろの Linux アプリケイションソフトウェアは
こういう肥大化が進んでしまった.
VineLinux 2.0 では巧妙に日本語化されてる
Gimp を使って
要らないところ切り捨てたり
autocrop したり
rotate したり.
加工終わって,
いつものクセで xv で再表示しようとすると,
なんと VineLinux 2.0 では
ついに xv が同梱されなくなった,
と判明.
代わりに ee (Electric Eyes) の日本語版が
入ってるんで別に不自由はないんだけど.
- とりあえず,
私の左右非対称マヌケ顔の
(解像度が低いとまた文句つけられそうなんで)
超々拡大写真を
<鳳翔> にアップロードして,
あとは煮るなり焼くなり勝手にしてくれという
メイルを送る.
- ついにニュースレター編集部から怒りの電話があり,
明日担当の人がわざわざ私のツラを写すためだけに
この住友浜松町ビルまでご足労に及ぶことになった,
と通達される.
うーん,
シーバンスからここまで
10 分以上歩かないといかんのに.
写真なんてどうでもいいじゃん,
と言ったらまた怒られるんだろうな.
- 1750 研究所発.
いつものごとく本屋 dan にトラップ.
1822 東京モノレイル浜松町発.
1900 帰宅.
- 仕事しないと,
と思いつつ,
最近は夜になるとすぐに眠くなる.
- 私にとっては真夜中に近くなってしまった 2200,
ここの不動産屋から電話あり,
東京ガスと連絡とれ,
という通達.
ああ,
面倒だな.
- 今日の食卓
- 朝 (0620):
ひじき飯.
ひじきの炊きこみご飯です.
ちょっと塩辛くなった.
それから
昨日の味噌汁の残り.
- 昼 (1215):
ひじき飯弁当.
おかずがないのは
ちょっとサビしい.
- 晩 (1940):
味噌汁の残り.
2000 年 06 月 20 日 (火)
- 0600 起床.
梅雨入り宣言あったのに今日も晴れ.
よく眠れんかった.
眠い.
給湯機はまた壊れてる.
- 0722 自宅発.
晴れ.
それほど蒸し暑くないのが救い.
しかし,
朝からだるい.
0745 東京モノレイル流通センター発.
0800 研究所着.
- 健康保険証が送られて来る.
これって期限とかないのかな.
- メイル連絡とかひととおり片付いたんで,
〆切が明日のトチノキ問題に取り組もうとする.
- トイレの鏡で顔を見る.
眠いのに目が血走っていない.
血走りと睡眠時間は関係ないのかな.
むしろ夕方になって目が疲れてきたときに
赤くなるのかも.
- 今日も近くの区画から延々と続く長電話を聞かされる.
当方もここ浜松町における精神修養の成果を発揮して
そのようなノイズはバックグラウンドで
消去処理するように努める.
しかしながら,
計算機ならぬ脳の悲しさで,
潜在意識とでもいうべきものが活動しているらしく,
4-5 分おきに話が元に戻って同じ言葉が繰り返される,
というような
異常な無限ループは自動検出してしまうんである.
たぶん,
これは
頭が壊れてるアブないかもしれない人間が近くにいることを
警告する機能で,
ヒトの進化の過程で獲得された適応的な機能なんでしょう
(エセ進化論者談).
- まあ私なんかも,
どちらかというと,
しゃべってるとすぐに無限ループに落ち込む
アブないヒトなんだろうけど.
- 北大の
セミナーペイジ
の Trendy セミナー関連を新しくする.
- 昼休みに,
例の東京ガス手下のエネスタ大森に電話
(03-3776-6631)
して,
土曜日の 1430 に壊れ給湯機を交換してもらうことになる.
- 昼飯食ってると住友生命の営業の女の人が来る.
「資料読みますから置いていってください」
と追い返そうとすると
「昼休みはここにおられるんですね?
これからも伺います」
と言い残して帰った.
つまり生命保険に加入するまで
しつこく来るんだろうな.
勝負あった,
のか.
- 1330 私が変な写真ファイルばかりアップロードするんで,
業を煮やした地球フロンティアニュースレター編集部の
人がわざわざカメラで撮影に来た.
私なんぞ撮ってどうするんだと思いつつ,
5 分ほどで終了.
- さて.
予定されていた・予測されていた
雑用はことごとく片付いたはずだ.
あとは明日の〆切にむけて
仕事に専念するほかあるまい.
- 生態系変動のグループに
新しく参加される人が来たんで挨拶する.
海洋のほうだ.
アメリカから来たらしい
(どこの国出身か知らない).
久しぶりに英語をしゃべらざるを得なかったんだけど,
(頭ぼけてるせいもあるが)
あまり何も考えなくてもインチキ英語が口から出た.
というか,
私の場合,
何語であれしゃべってるときは
頭がからっぽになってるような気がする.
- 午後になるとますますだるい.
以前に作ったプログラムが出す
エラーメッセイジがなぜ出て来たのか
考える.
プログラムが悪いのか.
データーがヘンなのか
……
あ,
考えてないで実験してみなくては.
- しばらく使ってなかった変換フィルターの
プログラムのバグだった.
つまらんバグなのに見つけるのに手こずった.
もっとモジュール化とその連結を
うまくせんといかんなあ.
- フィルター群を呼び出すプログラムを作る.
問題はこれからまだややこしい分岐とか入りかねない
ということなんだけど
……
まあ,
いいでしょう.
それはなんとかなる.
- 忘れないうちに作業の
現時点における
処理過程をメモしておく.
第一段階は半自動半手作業.
E*cel から生成されたテキストファイルのバグとり.
間違いは手で直す.
$AESCLUS_HOME/ において
source SOURCE_ME.sh
でパスなんかを通す
(これってかなり独創的な気もするけど,
やっぱりもうちょっとマシなやり方あるんだろうか?
autoconfig はちょっと違うような
……).
sed 処理を固めた first_convert.sh を通す.
- 第二段階は冗長化・座標変換・乱数化
(最後のコレはオプションで指定すべきなんだろうな).
$AESCULUS_HOME の bin ではなく直下の autoXy.pl
でやってしまう.
これは convXy.pl (座標変換と冗長化) と
convCode.pl (コード 変換) と
convRandomXy.pl (座標ランダム変換) を
順番に実行するものだ.
- 第三段階では autoTk.pl で,
convObject.pl (オブジェクト変換) と
convTk.pl (Perl/Tk を呼んで Postscript 変換)
ついでに Postscript から PNG への変換もやる.
- で,
このような直線的な処理だけではすまされんだろう,
と危惧してるわけだ.
- ……
などとあれこれ書いていると,
甲山さんが
(測量された)
格子点高度から XY 座標で内挿する式は?
という難しい質問きたんで,
それは GMT とかで近似するしかないでしょう,
と返事する.
返事したあとで,
手元に GMT を準備しといたほうが良いかと思って,
コンパイルしようとしたんだけど
……
毎度毎度のことながら,
GMT のインストールはイライラさせられる.
- まずは netcdf-3.4 という net common data format だったか
ともかくそういうデーター形式のライブラリーらしきもの.
例によって Fortran が必要とされる世界だ.
やくたたずの autoconfig な設定のせいで,
けっきょく cfortran.h というワケのわからん
ヘッダーファイルは手で直さないといけない.
- 続いて GMT-3.3.4 のインストール.
こいつのインストールは
もうはそれ自身が一個のパズルであり,
想像を絶した阿呆な仕掛けに満ちている.
たとえばインストール中に
いきなり
vi が起動して
ヘッダーファイルの書き換えを強制する,
という人間の正気と呼ばれるものについて
深刻な再考をうながすような過程もある
(ここで間違うと最初からやり直し).
インストール用プログラムが csh で書かれている
という脱力モノなんだけど,
ともかくそのままでは絶対にまともに動作しないんで,
何度も失敗しては問題あるところを書き換えで
再挑戦しなければならない.
BookPC のコンパイルは速いんで,
やり直してもさほどイライラしなくてすむのが救いだ.
- 30 分ほどぢたばたと苦労してインストールできた.
あ,
もう 1700 すぎてる.
いやはや.
- あーだこーだやって,
すでに 1805.
続きは家でやることにするか.
明日は 1130 羽田発だから,
そんなに早起きしなくてよい.
- 1815 研究所発.
また本屋にトラップ.
1845 東京モノレイル浜松町発.
1920 帰宅.
- 晩飯食うと血液を内臓に取られるので,
私の脳は休息をしつこく要求する.
一時間ほど
横になって本などつらつらと読む.
- 二日ぶりに我が家の給湯機が作動したんで,
また不調になる前に風呂の準備をする.
仕事しないといけないので,
熱いめの風呂に入る.
- トチノキの生残解析は
autoXy.pl に作らせた冗長データーを,
さらに冗長な表にするほかあるまい.
インターヴァルごとに.
けっこうややこしい.
- いやいや,
もっと簡単にできる,
と 0100 すぎになってから気づく.
私ってやっぱり莫迦なんだろうか.
- ああ,
もう寝ようかな.
いえいえ「寝る」というのは
「良く考える」という意味です.
本邦の総理だって
記者団にそう説明してる.
- いつになったら休めるのやら.
えーと,
明日は 1130 羽田発だから,
1020 ごろまでに大森出ればよゆーで間に合うな.
空港の近くに住んでてよかった.
- 結局,
0430 すぎまで作業続く.
web page に報告まとめ,
星崎さんにメイルを出す.
いやはや.
- (更新情報)
6/21-6/23 は
なんだかよくわからないまま屋久島に行くんで,
たぶん「ぎょーむ日誌」とか
更新されないでしょう.
(20000620)
- 今日の食卓
- 朝 (0630):
タマネギと豆腐の味噌汁を新しく作りなおす.
モヤシ・キャベツ・ニンジン・ニラの
野菜炒め.
- 昼 (1245):
弁当.
おかずは朝の野菜炒め.
- 晩 (1950):
朝の残り.