ぎょーむ日誌 2000-06-13
2000 年 06 月 13 日 (火)
- 0554 起床.
雨.
今のところまだ涼しい.
雨のせいで却って気温が低い.
しかし朝から第一京浜はやかましい.
- 最近どーも調子が出ないんで,
試みに今日はゆっくりとした
一日をすごしてみることにする.
まずはコーヒーを飲む.
朝飯を作る.
弁当の準備.
- 当家のベランダには東京ガス謹製の
瞬間湯沸しが設置されてる.
室内から遠隔操作可能なものである.
で,
こいつも最近ちょーし悪くて
マトモに動作しない.
いろいろと試行錯誤してるんだけど,
どうにもダメ.
今晩あたり電話してみるか.
ああ,
電話電話.
メイルなんかで
なんとかならんのかな
(あとで東京ガスの
web page
調べたら無理とわかった).
- 湯が出ないので冷たい水で頭洗う.
冬だったら風邪ひいてるな.
- 0730 自宅発.
急ぐときは殺風景で
車ばかりぶんぶん通る環七ぞいに 15 分ほど歩く.
今日は急がないことにしてるんで,
平和島公園の造られた針広混交林の中を
鳥の声など聞きつつモノレイル駅にむかう.
雨に濡れた樹木ってのも
眺めてるぶんには良いものだ
(調査や登山のときはイヤだけど).
25 分ほどかかる.
- 0755 東京モノレイル流通センター発.
都心にむかって右側 (海側) の席のほうが展望は良い.
晴れている朝は日差しが強いので左側に逃げる.
しかし今日は雨なんで
右側の 4 人がけの区画を一人で占拠して
窓から外を見渡す.
京浜運河は水辺都市の風情があって良い.
曳船 (タグボート) が
艀 (バージ) や平底船 (ポンツーン) を引っ張って
航走していく.
- 都心部に入るとモノレイルは高層建築の合間を
縫うように走る.
朝から渋滞してる首都高速を俯瞰する.
こいつも無意味にくねくねと湾曲してる.
震度 7 でぐらぐらと揺さぶってやったら
このへんのビルだの高架道路だのは
軒なみ倒壊するだろうな,
いや,
まずこのモノレイルの橋梁がヘシ折れるか,
などと考える.
浜離宮庭園のむこうに見える
Panasonic の気温表示によると 16 ℃.
けっこう低いじゃないか.
0815 研究所着.
- まあ,
とりあえず昨日と今日の「ぎょーむ日誌」など書きつつ
ぼちぼちと始動.
朝からうるせい.
- 北大の <蒼龍> につないでみる.
問題なく動作してるようだ.
しかし現在のバックアップ体制では
またコケそうだな.
rsync でなんとかすべきだろうか.
- 国民年金手帳を事務に提出する.
やめるまで返してくれないそうだ.
まあ,
べつに毎月毎月 13300 円支払いたいわけではないが.
たぶん返ってこない金だと思うよ,
これは.
厚生省あたりのえーかげんなモデル屋がでっちあげた
計算結果に基づいているんだから.
ウソつきはモデル屋のはじまり.
- 名刺が届く.
(自作を除けば)
名刺なんて作るのは初めてだ.
実は名刺なんてまったく必要なくて,
100 枚作ったけど (100 枚作るのはタダだったんで)
多分ほとんどつかわれずに余ってしまいそうだ.
しかし
NASDA blue & red のロゴマークに麗々しく飾られ
「宇宙開発事業団」と恥ずかしげもなく肩書された
名刺を持ってる生態学関係者は
甲山さんと私ぐらいなもんだろうから
……
まぁシャレで作ってみたわけである.
年とってから
「ワシも昔はロケットなんかを
ばんばん打ち上げておったもんじゃ……」
とか
ホラを吹くときの小道具として使えるでしょ.
あ,
今からでも何か詐欺に使えないだろうか.
「HOPE (宇宙往還機) の弾道飛行-大気圏突入試験 (嘘) の
一般試乗抽選券を 10 万円で手配させていただきます」
ってのはどうだろう.
Yahoo! オークションなら何人ひっかかるかな.
- 近くの区画は
某大企業のちょっとマヌケっぽい新人研修の場として
活用されている.
うるわしきかな産学官共同
(企業は出向要員を鍛え,
研究所は場所を提供し,
私は騒音に耐える).
今日は電話講習ではなく実物が来てのマンツーマン指導だ.
はいはい.
心頭滅却,
心頭滅却.
うん,
東京のような人口過密な片田舎では
よくあることなんだろう.
- とりあえず <蒼龍> で R をコンパイルする仕事に取り組む.
R はフリーの高機能な統計パッケイジである.
会津大学の ftp サイト
(ftp://ftp.u-aizu.ac.jp/pub/lang/R/ )
に最新版がある.
お,
いつの間にか CRAN などというものが出来てるなあ.
普及してきたということか.
私も使ってみようかな.
- R-0.65.1.tar.gz を取って来て,
tar zxvf して INSTALL を読む.
こいつも作るのに g77
(Fortran77 コンパイラー)
を必要とする変なソフトウェアだ.
とくに問題なさそう.
./configure, make.
- うん?
コンパイルエラー?
src/main/graphics.c の 1933 行目か.
1931 if(swap) {
1932 temp = min;
1933 min 5 max;
1934 max = temp;
1935 }
- はい.
1933 行目は ``min = max'' の間違いですね.
なんでこんな書き間違いが残ってるんだ.
バカバカしくて誰も報告しないのかな.
- その後は順調にコンパイルが進行.
莫大な量のオンラインマニュアルを生成し始める
(いつもこっちのほうが時間かかる).
私の ThinkPad560E
(HDD 2GB, うち 85% 使用ずみ)
には絶対にインストールできんな.
まあ,
今日明日中には PentiumIII 733 MHz で
10 GB ハードディスクの計算機が
入手できるはずなんだが.
- 10 分もかからずにコンパイル終了.
make install.
たはむれに R を起動して
demo(graphics).
どうせ何も表示されんだろう
……
うああああ,
何と!
グラフィックスが表示された!
つまり
地環研 A 棟 8 階の内田さんの机の横の
<蒼龍> で生成されたグラフィックスが
ssh で <鳳翔> に渡され,
さらにウニのごとき被害妄想的対敵防御体制で鎧われた
ここの firewall (おそらくシーバンスのほうにある) も越えて,
住友浜松町ビル内の ThinkPad の液晶ディスプレイまで
届いたわけだ.
ちょっと感動.
デモの内容は以前とかわりないが,
便利そうな見てくれではあるな.
- R インストール情報を ce-ml に流す.
あれ,
もう正午か.
いやはや.
いや,
べつに昼休みの時間とか決まってるわけではありませんが.
この「研究所」には飯を食うような休憩場所は
まるっきり無いんで,
いつも自分の席でお弁当食べることになる.
うん,
東京のような人口過密な片田舎では
よくあることなんだろう.
いや,
むしろ
お役所的な発想で高密度区にでっちあげられた
「研究所」
の実態とはこういうもんだ,
ということか.
- 昨日 dan で買った LinuxJapan (2000 年 7 月号) に
PlamoLinux2.0 のインストーラーがついてた.
Plamo そのものを使う局面はあまりなさそうだけど,
CD-ROM ドライヴをもたないサブノート PC なんかには
まずこいつを入れなきゃなりませんよね.
そう「安田式」というやつです.
- 今月 9 日に Linux Kernel 2.2.16 がリリースされたらしい.
それ以前のやつには
重大なセキュリティーホールがあったそうで,
Alan Cox は「version up を強く推奨する」と
言ってるそうな.
とりあえず北大から
linux-2.2.16.tar.bz2 をダウンロード.
約 13 MB.
コンパイルはあとにするか.
たしかこの ThinkPad だと
コンパイルするのに 15 分ぐらいはかかったはずだ.
- これまた私が管理なぞしてる
Q 大山岳部のメイリングリストにまつわるあれこれ少々.
いやまあ,
たいしたことではないんですけど,
久しぶりに qmail や ezmlm のマニュアルを
読み返してみました.
- biometry に面白い投稿があったんで,
ついでに登録してるメイルアカウントも書き換える.
earth.ees.hokudai.ac.jp に ssh して
mail biometry-ctl@affrc.go.jp コマンドで
chaddr kubo@ees.hokudai.ac.jp kubo@ees.hokudai.ac.jp
という一行メイルを送信すると変更完了.
- 1740 研究所発.
今日はオークションで買った品々が届くので
さっさと帰る.
1750 東京モノレイル流通センター発.
1815 帰宅.
郵便受けに宅急便屋の荷札.
ああ,
やっぱり時間指定にしとくべきだった
……
と思いつつ,
よく読んでみると.
どうも私の住んでる建物の一階に店をかまえている
バイク屋さんに荷物を預けてしまったらしい.
恐縮しながらそれをうけとる.
- さっそく取り出す.
中身は 68000 円で買った PC のほうだ.
うーん Book size PC とはいえ,
結構でかいなあ.
30 cm × 40 cm ってこんなものなのか.
げ,
電源ケイブルがない.
なんてセコさだ.
- 同梱されてる 10 GB の
ハードディスクドライヴ (HDD) を
装着するために筐体を開ける.
うわー,
なんかごちゃごちゃしてるな
……
うん?
どうしてこの Slot1 に何もついてないんだ?
あの任天堂ファミコンカセットみたいな
PentiumIII 733 MHz はどこ?
あああ,
これは
ひょっとしてだまされたのか.
近頃横行してるというオークション詐欺?
- パニックになりかけたけど,
冷静にマザーボードの上を見るとそこには奇妙なものが.
おお
この黒い立方体な CPU クーラー.
なつかしの Socket タイプの CPU 用じゃないか.
なぜここに.
ひょっとして.
その CPU クーラー 外してみると下から
Socket タイプの CPU が.
Socket ... Socket370 とかいうやつか?
Cerelon ?
いや PentiumIII と明記されている.
そうか PentiumIII FCPGA とはこういう意味だったのか
(あとで調べると FCPGA あるいは FC-PGA とは
Flip Chip Pin Grid Array の略で,
よーわからんけど小さい PentiumIII).
- それにしても Slot1 と Socket370 の両方を持つとは
変なマザーボード.
ひょっとしてこの二つで dual CPU とかできるのかしらん
(無理だろーな).
- さて,
気を取り直して HDD の取り付けを
……
え?
この小さな筐体には 5 inch HDD 取り付ける
空間なんてもはやどこにもない!
あああ,
これは
ひょっとしてだまされたのか.
近頃横行してるというオークション詐欺?
- こんどもかなりパニックに陥ったんだけど
……
同梱されてた非常に不親切な
組み立てマニュアルらしき紙切れ
(M$-Word で作りました丸だしのへっぽこレイアウト)
に
たった一行の解答が.
「HDD は電源ボックスを外して取り付けてください」
……
うーん,
何?
これは.
ふつー筐体からは電源ボックスなんか外さないでしょ.
たいへんなことになる.
しかし何べん点検しても,
上から見る限りはどこにも HDD 固定する場所がない.
ままよ,
と電源ボックス外すと
(これがまたネジ一本で外れたんで脱力した)
……
おおお「隠しスペイス」が!!
直方体ならざる電源ボックス,
その「オーヴァーハング」の下と FDD の間に
ちょうど 5 inch のすき間があった.
神よ.
- さてと固定すべき位置は特定できたけど,
固定に必要なネジがない.
ちくしょう,
不親切な出品者め.
ネジとか余ってないかなあ
……
と私のガラクタ一式を漁っていると,
ちょうどぴったり当てはまるネジが出て来た.
ははは.
われながらスゴい.
さっそく HDD を固定.
組み立て終了.
- ついでに以前つかってた Apple PowerBook540c の
(初代) 電源ケイブルもでてきた.
こいつは
二代目にとって代わられたんで
ここ 3 年ほど失業状態にあった.
いま再び最新計算機に電力を供給するべく
復活してもらうことにしよう.
- 2000 すぎ,
液晶ディスプレイ届く.
送料 1480 円.
こちらの出品者は律義なヒトらしく,
それほど大きくない液晶ディスプレイが
巨大な箱に厳重に梱包されている.
うーむ.
感銘うけたけど開封がたいへん.
- Book size PC と液晶ディスプレイを接続.
キイボードはとりあえず
テクノバードの (ちょっとちゃちな) ミニキーボードを接続.
ああ,
しかし OS がない.
VineLinux インストーラーは北大に置いてきちゃった.
しょーがないなあ.
明日,
浜松町の本屋で VineLinux2.0 でも買ってみるか.
あとマウスも調達するかな.
文具屋に売ってないかな.
マウスはあまり好きではないんだけど.
しかし
私の愛する
(http://www.plathome.co.jp/ の表現によると)
「スティックポインタ」
つきキイボードは
<蒼龍> に拘束されたままだ
(しかも <蒼龍> にはマウスがつけられてしまった,
うう不条理すぎる).
- OS 無いのにあれこれと遊ぶ.
「わーい,
733 MHz」
「おお IRQ がもうこんなに塞がっちゃって」
「けっこうキレイじゃないかこの液晶」
- 2300 「第二松の湯」に行く.
相変わらず湯がでないからだ.
銭湯が近くて助かった.
- 今日の食卓
- 朝 (0630):
昨晩のキャベツと豆腐の味噌汁.
モヤシ・シイタケ・ニラの炒めもの.
- 昼 (1220):
弁当.
おかずは朝と同じ
(味噌汁は入ってないけど).
今日はくだんのオーストラリア産コシヒカリ
(5 Kg 2200 円 …… やっぱ高い)
が上手に炊けたカンジがする.
しかしちょっと弁当箱に異臭があるような
……
いや気のせいかな.
もちろん毎日ちゃんと洗って乾かしてますよ.
- 晩 (1940):
朝の残り.