更新: 2014-03-24 17:17:11
生態学のデータ解析 - 生態学会大会2014
[W01] データ解析で出会う統計的問題: 角度や時間など循環する変数の統計モデリング
- 日時: 2014 年 3 月 14 日 (木) 13:30 - 15:30
- 場所: 広島国際会議場, 生態学会大会 A 会場
- 企画者: 粕谷英一 (九州大・理)
- 短縮 URL: http://goo.gl/rF0dfa
- 大会サイト内の 要旨
概要
この自由集会では「循環する変数」をもつデータの解析方法について考えてみたい.生態学のデータ解析ではしばしば「循環する周期性のある変数」である角度・時間などのデータ (circular data) を統計学的にあつかいたいことがある.たとえば「この昆虫の頭部に刺激を与えると何度ぐらい回頭して逃げるか?」「常緑樹の光合成速度は年末から翌年にかけて高くなるのか?」といったことを調べるときに,「循環」の性質を考慮しなければならない.循環とは,角度であれば360度=0度になり,時刻であれば24:00=0:00となるような性質であり,これを考慮しないでデータを解析すると誤った結論を導く可能性がある.
本集会では循環する変数についての二つの話題提供を行う.粕谷は循環するデータの平均・分散・確率分布(von Mises 分布など)といった基本事項を紹介し,さらに相関など circular data の特徴と取り扱いについて説明する.岡村は von Mises分布などをデータのばらつきとするを GLM や GLMM を紹介し,「1年のうち何月に生物現象がどのぐらい起こったか」というデータを題材にして,月による生物現象の違い(周期性の有無)を検出する.
- この自由集会の短縮 URL: http://goo.gl/rF0dfa
- 話題提供
- 生態学にはcircularなデータがたくさんある
- 粕谷英一 (九州大・理)
- 一般化線形モデルと循環統計モデル
- 岡村寛 (中央水研)
- 当日の投影資料: okamura20140314.pdf
- 岡村寛 (中央水研)
- 生態学にはcircularなデータがたくさんある
粕谷さんの「生態学におけるAICの誤用」発表のファイル
- この大会の別のシンポジウム (生態学におけるモデル選択) で九大の粕谷さんが「生態学におけるAICの誤用」を発表されました
- 粕谷さんのご厚意で,そのときの投影資料ファイル (PDF) をこのサイトで公開させていただくことになりました.粕谷さん,ありがとうございます.
- 粕谷英一 (九州大・理) 「生態学におけるAICの誤用」
- 今回は久保は不参加 (札幌で育児)
- 生態学会自由集会のうちあげ - 今回もいきあたりばったりでーす
- 自由集会つぎは何?