ぎょーむ日誌 2005-06-(21-30)
2005 年 06 月 21 日 (火)
-
0730 起床.
土曜日まで阿寒実習.
今日は移動日.
朝飯.
コーヒー.
洗濯.
0840 自宅発.
曇.
0855 研究室着.
-
公用車二台に分乗して 0935 大学発.
私は今年四月に購入されたニッサン
(ぢゃなくてトヨタだ,とのご指摘いただく)
のランドクルーザーに乗る.
往路の運転は春木さんにお願いすることになってしまった.
なにしろ自動車運転空白期間が二年ちかくになるもんで
(前回は 2003 年 9 月).
-
札樽道 → 道央自動車道に入り,
1005
輪厚 PA で甲山さん車と合流.
「実習生」院生 4 名,すべて女性.
どりる技師・長谷川宣教師殿.
その他は甲山さん・春木さん・工藤さん・久保.
現地奴隷な院生,
M2 北村君
(じつは奴隷などではなく奴隷つかいだったと翌日以降に判明する)
はすでに自分の車で阿寒に先行している.
合計 10 名.
クルマ 4 台.
どうにも,
ものものしい.
-
移動経路は
こんなかんぢ.
道東自動車道は夕張でいったんとぎれるので,
ここから国道 274 号で夕張山地と日高山地 (日勝峠)
をこえる.
-
山ごえして
1320 十勝清水町着.
あいかわらず晴.
昼飯とる予定だった蕎麦屋はすでに蕎麦がなくなっていたので,
ちかくの道路わき飯屋で昼飯.
-
1400 同発.
ここからまた道東自動車道に乗って十勝平野を西→東と横断.
この道は足寄まで続く.
道東自動車道はどこも車の流量はすごく少なく,
たぶんに赤字っぽい
……
が,
初心者ドライヴァーにとってはありがたいものだ,
と帰路でわかった.
-
蛇足ながら,
このあたりの高速道路の車の流量がすくない原因のひとつは,
国道でも「トバせる」ことにありそうだ.
北海道は道がまっすぐで,
市街地と交差点が少なく,
人どおりと自転車・原付がまれであり,
道民たちは 50km/h 規制の国道でも平気で 80 以上だす.
ことに道東ともなると「オレ流法定速度」が
100km/h ちかくになるようだ.
ひとことで言えば,
無法地帯である.
-
1515
足寄町
着.
JR & ふるさと銀河線 & 「道の駅」を兼ねる足寄駅でひとやすみ.
ラワンブキ
・足型・松山千春のみを重点的に宣伝する傾斜配分な広報活動を展開している.
足寄まわりで「ちょっとカネがかかってそうだな」
と思える公共物をみると,
ひたすら鈴木宗男
ばかりが連想されて,
ですね.
-
足寄から国道 242 & 241 号にのって
一時間ちょいで阿寒湖畔である
……
が春木さんの発案で
オンネトー
に寄ることに.
今回の実習で春木さんがとてつもなく「寄り道」好きであることが判明する.
[オンネトー]
雌阿寒岳西方の小さな湖.
ここからも雌阿寒岳への登山道がでている.
写真の左の高峰が雌阿寒岳,
右は阿寒富士.
-
で,
このあたりでアカエゾマツが卓越する森林などを見物する.
[アカエゾ林冠]
今回,
阿寒まわりの針葉樹林をいろいろと見たんだけど
……
林冠は「すかすか」な気がする.
憶測だけど,
天然更新してる針葉樹では空間を「充填」できないんでは?
(スギ人工林の下は暗いけど).
樹冠のカタチに可塑性がとぼしそうなんで.
-
しかしながら,
アカエゾ卓越する林といっても林床でめだつのはトドマツ稚樹である.
電気盆栽
の参考にするべく,
シュートのでかたや暗所でのアロケイションを観察する.
[トドマツのカサ型樹形]
パイプ樹木
では個体頂点 (梢端) でえらそーにしている leader shoot
の「支配力」が暗所では衰えるので,
lateral な枝たちが「利己的」にふるまい,
こういうカタチになる,
というしくみにしてるんだけど
……
-
で,
アカエゾマツはといえば,
どうもちょっとした凸地形のようなところ
(あるいは切株・倒木上)
でしかうまく更新できんよーで
……
[凸地]
とはこういうところ.
写真へぼくてよくわからないんで
もと写真
も残してみた.
ワタクシ的には今回の阿寒実習の針葉樹調査のきーわーどは
「global には平坦,
local にはでこぼこな地面」
ではないかと思う.
[Abies vs Picea]
これも写真へぼくてよくわからないけど,
とある凸地上でトドマツとアカエゾマツの稚樹が並んでいるところ.
この先,
どうなることやら.
-
1800 すぎ,
阿寒湖畔のみやげもの屋通りにまぎれている
宿泊地は民宿「桐」.
(外見はみやげもの屋を偽装している)
に到着.
さっそく晩飯.
-
阿寒湖畔なんて観光地としてはサビれてるだろう,
などと考えていたのだが
……
民宿はともかく,
数軒あるホテルには大型観光バスが連日ではいりしていて,
なかなか盛況そうである.
これは想像するに,
「道東一泊二日ツアー」
のような団体旅行を企画する場合,
見物さきは釧路湿原だの摩周湖だの知床だのになるんだろうけど,
「宿泊地」としては阿寒が意外と良いのかもしれない.
というか,
阿寒しか選択の余地がないのかな.
地理的にとくに便利な位置にあるわけではない.
しかしながら,
道東にはここにしか大規模な温泉地がないのである.
-
なんだか大学の研究林/演習林の学生実習のごとく
カロリー過剰な晩飯を終え,
明日の相談を簡単にすませる.
本日はこれでおしまい.
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[今日の運動]
-
[今日の食卓]
- 朝 (0745):
米麦 0.7 合.
海藻スープ.
- 昼 (1345):
十勝清水町のドライヴイン「潮」,
ざるそば 630 円.
- 晩 (1800):
[民宿の晩飯]
本日はラムしゃぶとカニ
……
というよーな主菜二品状態が四晩つづいた.
たいへんけっこうな料理なんだけど
……
普段の晩飯 2-3 回ぶんぐらいあり,
連日となるとけっこうたいへんである.
2005 年 06 月 22 日 (水)
-
0655 起床.
阿寒実習第二日目.
朝飯.
コーヒー.
0755 出発.
国道を東へ
15 分ほどで雄阿寒岳登山口.
途中,
エゾシカ二頭がはねられていた.
道東ではこういう交通事故が頻発する.
車もとうぜんのごとく破損したらしくガラス破片も散乱している.
しかし死体が路上に放置されてたんで,
「たぶん『ひき逃げ』 (JAF と警察に連絡してない) だね」
とのこと.
-
0820 登山口駐車場発.
晴.
みなさん林床の植物など観察しながらゆっくりと登る.
「一合目」をすこしすぎたところから,
左の斜面を下方にくだり水のない沢を横断して対岸の台地にのぼると,
北村君が調査している 1ha アカエゾ・トドマツ林につく
……
んだけど,
先行した三名以外は谷間のミミコウモリ plot など見物してて,
道にまよってしまった.
1005 全員が 1ha 調査地着.
[植物生態学研究者の登山]
……
はやたらと林床を観察ばかりするんで,
とても時間がかかる.
私は植物を観察するヒトたちの様子を観察する.
-
昨年の阿寒実習
(私は釧路大会ネット雑用でオワっていたので不参加)
でかなりの労力をかけて構築された
1ha 調査地,
X 軸は東→西に 100m,
Y 軸は北→南に 100m.
DBH 5cm 以上の樹木はおよそ 2000 本
(というのを北村君がほぼ一人で調べたらしい).
いちばん多いのがトドマツ.
アカエゾマツは 100 本ぐらい,
とのこと.
その他の針葉樹としてイチイ.
高木の広葉樹は
ナナカマド・ハウチワカエデ・オガラバナ・コシアブラ・アオダモ・
シウリザクラ・チシマザクラ・ホオノキ・ヤマモミジなど.
低木はシャクナゲなど.
[調査地座標の「原点」]
にはこのように幹おれした巨大なアカエゾマツがある.
気候のせいなのか,
なかなか分解されないんで,
このあたりはこういう倒木だらけだ.
-
で,
われわれの本日の作業は,
三人一組になってこれら 2000 本の「位置」
を地図上に落とすこと.
夕方までかかって全体の 2/3 まで終了した.
-
方法は X 軸にそって 50m 巻尺 4 本を平行に設置し
(5m 間隔),
その巻尺間を一チームが担当する.
記録に一人,
コンヴェックス巻尺 (5m の金巻尺)
の端を幹にあてて個体番号・樹種を読むのに一人,
ふたつの巻尺から X-Y 座標 (相対位置)
を読むのに一人,
という作業分担.
-
地形がでこぼこで苦闘する.
1ha 調査地全体はたぶんほとんど高低差がない.
しかし地表面はでこぼこなのである.
原因としては
……
おそらく雄阿寒岳の斜面崩壊の岩礫が沢の中にできた
台地なんでそもそもでこぼこであり,
さらに寝がえり倒木で地面がところどころ堀りおこされ,
さらに倒壊した巨木はなかなか腐敗・分解しないんで
それもまた「地形」になってしまう,
というような
……
-
ともかく空間統計学なんて何かの役にたつのだろうか,
と思わず疑ってしまいたくなるような
「観測不可能な」
でこぼこぶりである.
-
さらにそういう地形なんで
100m × 100m
の調査区設定も難事だったよーで
……
10m × 10m
区画の四隅に目印となるくい (塩ビパイプ)
が設置されてんだけど,
とくにでこぼこぶりがひどいところは
10m 間隔のはずが (どう測定しても) 8m
とかになってんだよね
……
-
それでも本日のおもな調査範囲であった北東・南東ブロックは
まだしも平坦なる微地形だった,
と翌日になって思い知らされることになるのである.
-
で,
稚樹だの低木だので「やぶ」みたいになってる林床を踏破し,
倒木を乗りこえ穴ぼこにずり落ち,
樹木の位置を調べていくだけでもたいへんなのに,
天気とてもよくて気温すごく高く汗がだらだらとでる.
道東でもこういう「内陸」部は気温の日内変化が激しいのだ.
-
おまけに
「道東の山地の調査なんて寒いぐらいだろう」
などと油断してた私は水を 0.5l しかもっておらず,
水ストレス状態におかれてしまった.
午後は作業しつつも水のことばかり考えていたり.
-
あまりの高温ゆえに夕方には雷雲が発生し,
雨がぽつぽつふり始めた.
1700 作業終了.
1745 登山口駐車場にもどる.
1805 宿にもどる.
夕だちの勢いが強くなる.
晩飯.
-
夜は風呂にはいったり雑談したりで作業はナシ.
風呂の規模は家庭の風呂なんだけど,
温泉がたえず流し込まれている.
湯舟内で
50°C
ぐらいの湯が上面に成層している.
よくかき混ぜないあわてものなヒトたちは
「熱くて入れなかった」
と文句をつけたりして,
ですね.
-
[今日の運動]
-
阿寒 1ha Abies/Picea 林調査
--
かなりの運動量
-
[今日の食卓]
- 朝 (0700):
民宿の朝飯.
- 昼 (1200):
民宿でつくってもらった弁当.
握り飯二個.
- 晩 (1820):
民宿の豪華な晩飯.
豚すきと魚フライ.
2005 年 06 月 23 日 (木)
-
0645 起床.
阿寒実習第三日目.
朝飯.
コーヒー.
0755 宿発.
今日から私が車 (公用車ランクル)
運転することに.
ぢつに二年ぶりだ.
しかしここで運転しないと次はいつになるのかわからんので.
登山口まで 15 分ほど.
車内でなんどか悲鳴が発生したけれどどうにか到達した.
-
0818 登山口駐車場発.
0915 昨日と同じ調査地着.
本日は二グループにわかれた.
春木さん・長谷川さん・北村君・私は昨日と同じく
「樹木の位置おとし」
労働を夕方まで.
その他のヒトたちは (これまた昨年設置された)
ミミコウモリ調査区を二時間ほどかけて調べて,
その後は雄阿寒岳に登ることに.
-
で,
われわれ 1ha 奴隷グループは 1600 すぎまで作業.
残り面積
50m × 30m
(全体の 15%)
までおいこんだ.
昨日よりやや作業効率がよくなかったのは,
2 人 2 チーム体制だったこと,
そして本日の北西・南西区画は昨日よりさらに林床
でこぼこ状況が悪化していて,
ですね.
まさに「阿寒ふぃーるどあすれちっく」
(昨年の調査隊の報告).
区画のゆがみもいよいよひどい.
[巨大倒木]
直径 1m ぐらいのトドマツ.
北村君によるとこれは昨年秋から今春にかけて倒れたらしい.
幹は根もと付近で腐っていた.
急成長する優占樹種トドマツは 100 年程度でこのように死ぬらしい.
アカエゾの寿命は 200-300 年とのこと.
-
昨日の「水ストレス」状態にこりたので,
本日は 2l の水を携行してきて,
脱水状態をさけた.
幸いにも気温は昨日ほどあがらず (夕だちもなかった),
午後はすこし曇りがちだった.
-
調査妨害因子のひとつであるムシ (蚊のたぐいなど)
は
……
今年は昨年にくらべるとほとんど出ていないようだ.
ただし,
あとになって露出してた腕などがかゆくなったので多少はいたのだろう
(これは雌阿寒岳でやられたのかも).
[横転倒木観察]
倒れトドマツの一次枝が「分化」して幹化している.
つまり一次枝は「全能性」みたいなのを完ペキに維持してるわけだ.
どうも Abies シュートどもの「自分はいったい何をすべきか」
たる自覚は重力とシュート間相互作用で決まってるよーな
……
-
重労働現場たる 1ha 調査区から 1625 発.
1705 登山口駐車場着.
20 分ほど待つと雄阿寒岳登山隊が帰ってきた.
ミミコウモリ plot は三つあるうち二つしか見つからなかった,
とのこと.
残りひとつは昨年度 M2 立花さんのみ知る
「隠し plot」
となったか.
雄阿寒岳は○合目表示がむちゃくちゃで
(例: 五合目は全標高差の八割あたりの位置にある)
わかりにくいんだけど,
院生のみなさんは八合目すなわち頂上のひとつ手前のピークまで登ったとのこと.
頂稜はハイマツだらけであまりおもしろくなかった,
とか.
[登山口から見た]
阿寒湖と雄阿寒岳.
-
1745 宿にもどる.
とある女性大学院生がダニにかまれた,
とか
(北海道の森林にはダニが多いらしい).
なんとこの大胆不敵なる寄生虫は彼女の額を
繁殖のための栄養補給地点と定めてしまったよーで.
甲山さんいわく
「タバコの火とかで焼殺しないときれいに取れないよ」.
北村君がもってたタバコを供出し,
甲山さんが施術にかかる.
はためには女性大学院生に「根性焼き」してる教授,
である.
ダニだけでなく宿主のほうも熱がってぢたばたする.
死んだダニは自然脱落するわけでなく,
長谷川さんがもってたトゲぬきで除去された.
-
九大の北海道演習林
の
田代さん
が陣中見舞にわざわざきてくださる.
(熊本の) 球磨焼酎
「極楽」
も持ってきてくださった.
田代さんは明日いっしょに雌阿寒岳に登るうちあわせをすると,
今日は足寄にもどられた.
-
「極楽」は札幌はもちろん
東京や福岡なんかでも簡単には見つからぬ焼酎だと思うんだけど,
九大演習林のある
足寄町
(人口 8800 人; 人口密度 7 人 / km2)
では酒屋にふつーに置いてるそうで.
もともと
九大の宮崎演習林
(「極楽」製造もとからみると山を宮崎県がわに越えた椎葉村に位置する)
でよく飲まれていて,
北海道演習林の人たちも当地でこれを求めようとした.
で,
「極楽」を注文とりよせした足寄の酒屋が
こころみにそれを店頭に並べてみたところ,
地元の人たちのあいだでも評判となり,
ついには恒常的に入荷されるようになった,
と.
焼酎といえばエタノール水わり (自称「甲類焼酎」)
のことと信じこまされていた道民たちが球磨焼酎を楽しむようになる
……
ぢつにすばらしいことです.
-
晩飯.
晩飯後はさっそく「極楽」が五合も消費された.
まあ,
飲まない私はにおいをかいだだけだけど.
-
[今日の運動]
-
阿寒 1ha Abies/Picea 林調査
--
かなりの運動量
-
[今日の食卓]
- 朝 (0700):
民宿の朝飯.
- 昼 (1220):
民宿でつくってもらった弁当.
握り飯二個.
- 晩 (1840):
民宿の豪華な晩飯.
ジンギスカン風なべと魚フライ.
2005 年 06 月 24 日 (金)
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0645 起床.
阿寒実習第四日目.
朝飯.
コーヒー.
0755 宿発.
足寄から来てくださった田代さんと合流する.
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今日も二グループにわかれる.
大学院生 3 名と春木さん・田代さん・私は植物観察しながら雌阿寒岳登山.
その他の人たちはここから 2 時間ばかり行った屈斜路湖わきの硫黄山ふもと,
「毒ガス」植生の見物に.
-
また私が公用車ランクルを運転する.
後部座席で院生たちが緊張している.
天気は晴.
国道 241 号をすこし足寄がわにもどり,
そこから舗装されてない林道を少しばかり走る.
0830 登山口着.
標高 740m ぐらい.
山頂との標高差は約 750m,
道のりは 5.5km ほど.
[雌阿寒岳登山口]
トイレなし,
案内なし.
入山届けの帳面だけがある.
先客一名.
こちら阿寒湖畔がわから登るヒトは少ないらしく,
たいていは反対側つまり西側の足寄町オンネトーがわから登るようで.
-
0835 登山口発.
しばらくはアカエゾマツがめだつゆるやかな斜面をよこぎる.
林床はササ.
道草こそが山行の楽しみ,
と心える春木さんがアカエゾ更新についてササ原の中で
いろいろ説明してくださる.
[アカエゾマツ林]
なんでアカエゾばかりなのか,
よくわからない.
田代さんにこういう場所で手がるに
開空度の憶測値だせる機器あれば便利ですね,
と言ったら,
それは
spherical densiometer
使えばよいのではと教えてもらった.
-
標高 900m あたりでいきなりハイマツ帯になる
(雄阿寒岳だと途中にダケカンバ・ササ帯になるんだけど,
雌阿寒にはダケカンバがない).
[ハイマツとオオイタドリ]
このオオイタドリ,
馬のエサ用に導入されたのかも,
というのが春木さんのハナシ.
というのも,
昔は山頂付近で
硫黄を採掘
して馬でそれを運んでたらしい.
[剣ヶ峰]
阿寒湖畔がわルートからみると,
雌阿寒岳の前衛峰ということになりそうなとがった岩峰.
1.5 時間かかってまだ半分も進んでいない.
あちこち観察してしまう
植物生態なヒトたちとの山のぼりはこうなりがちである.
-
標高 1200m すぎたあたりからハイマツもなくなってくる.
これは標高のせいというより,
火山噴気孔からの亜硫酸ガスなどの影響なのかもしれない.
地面もざらざらした岩礫で,
頂上に近づくにつれ石灰岩っぽい白,
あるいは硫黄で染められた黄いろい地表が多くなる.
[山頂にいたる稜線]
左が阿寒富士,
右が雌阿寒岳.
パッチ状にはえる植物 (草本とか矮性低木)
は商売がら気になるので,
院生にその素性をお尋ねすると
「いきなり聞かれても」
と立腹しつつ,
マルバシモツケ
その他を教えてくれた.
-
ちょっと曇ってくる
(一時的に雨もふった).
しかし完全な晴天よりは快適.
観察する植物も少なくなってきたので,
登頂速度はぢりぢりと速まる.
[雌阿寒岳火口]
青沼・赤沼という水たまりがある.
左奥は阿寒富士.
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1215 山頂着.
ゆっくり登っても 2.5 時間ぐらいのところ,
4 時間弱かかった.
まあ,
植物生態学の実習なんで妥当なペイスである.
山頂には網走の高校生たち多数が遠足登山にきていた.
[山頂東の火口群]
月面のクレイターみたいだ.
硫黄採掘施設の残骸あり.
ずっとむこうに阿寒湖と雄阿寒岳.
[山頂で昼飯]
山のぼり女性大学院生たちとその従僕たち.
-
昼飯後,
阿寒富士とのコルに降りて,
すこしだけ阿寒富士がわ斜面を登る.
ざらざら斜面のコマクサの開花を見物して,
雌阿寒のほうに引きかえす.
登山ルートをひきかえして 1410 ごろ下山開始.
のんびり歩いて 1610 登山口着.
天気は曇.
田代さんとはここでおわかれ.
-
われわれは林道を (朝とは反対の方角である)
南にすすみ阿寒川横にでようとする.
このあたりは国立公園からはずれており,
植林あとがある.
[途中の湿地らしきところ]
で車をとめて植物採集などやったり.
標本作り実習に使うため.
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最後,
林道の出口ふきんで道にまよう.
正しい方向だと思っていたんだけど,
どう見ても白水川を遡行している,
すなわち山奥にむかっているんで引きかえしてみると,
無事に阿寒川横の国道 240 号にでた.
本日の反省:
登山や林道走破には 5 万図ではなく 2.5 万図の最新版が必要.
1820 ごろ宿に帰着.
-
ダニにひどく好まれているとしかいいようのない某女性大学院生,
昨日につづき本日もあらたな吸血昆虫にとりつかれたようで.
甲山さんがまたタバコの火を探してると,
工藤さんがやってきて「それそのまま抜けばいいよ」
とトゲぬきで除去してしまった.
「昨日のタバコの火,
とても,
熱かったんですけど」
と詰めよられた甲山さんはぢりぢりと撤退.
-
晩飯.
晩飯後,
実習生たる院生のみなさんは標本づくり,
われわれは雑談.
ともかく実習の予定はめでたく消化された
……
あ,
そういや,
長谷川
「どりる技師」
が樹木あなあけの腕をまったくふるえなかったところが
予定外だったのかもしれないけど,
「甲山車専属運転手」
という新たな任務を得つつあるようなので問題ないだろう.
-
[今日の運動]
-
[今日の食卓]
- 朝 (0700):
民宿の朝飯.
- 昼 (1230):
民宿でつくってもらった弁当.
握り飯二個.
- 晩 (1850):
民宿の豪華な晩飯.
ツミレ・豆腐鍋ととんかつ.
2005 年 06 月 25 日 (土)
-
0645 起床.
阿寒実習第五日目.
と言っても今日は札幌に帰るだけなんだが.
朝飯.
コーヒー.
荷物をまとめて出発準備.
0810 四日間おせわになった
民宿「桐」.
を出発.
-
さて,
駐車場で公用車ランクルの運転は私,
と知らされた大学院生たちはことごとく乗りごこちがあまり良くなさそうな
もう一台の公用車・トヨタ HIACE (工藤さん運転)
に逃げこんでしまった.
春木さんが運転してた往路は半々に分乗してたのに
……
いや,
彼女たちの統計学的推定の正しさを賞讃するべきなのかもしれない.
-
国道 241 号ぞいでいったん給油.
軽油 42l ほど.
ガソリンスタンドに車をいれるのも,
私にとっては今世紀初のことだなぁ.
足寄にむかう.
-
0915 足寄の九大
北海道演習林
着.
うろうろする.
しばらく待っても誰もみえないので,
甲山さんに命じられて田代さんに電話をかける
……
うーむ,
土曜日の朝にいきなり呼びつけることになってしまい,
たいへん恐縮でした
(「極楽」の恩をアダで返す,とゆーか).
[足寄の演習林の庁舎]
まわりにはいろいろな樹木が植えられていたり,
「カラマツが丸太として有用」
なことを示す巨大な倉庫がたっていたり.
-
田代さんに足寄どくとくな
(というか苫小牧とかの相違である)
樹木として
ヤエガワカンバ
の説明をしていただいたり.
お礼もうしあげて,
1000 演習林発.
-
しかし「旅は道草」というぽりしーを重視する春木さんの提案で,
すぐそばの足寄駅に駐車する.
往路でここで買ったゴーダチーズがよかったので,
自宅へのおみやげに買っていかれたり.
当地名産 (?)
らしいジャガイモアイスクリームをごちそうになる.
味はわるくないけど,
保存温度ひくすぎてちょっと食べるのに苦労する.
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道東自動車道にのって十勝平野を横断.
十勝清水で降りて,
今回はめあての蕎麦屋
目分料
に 1145 到着.
他の皆さんはすでに蕎麦くって出るところだった.
店内は昼前だというのにすでに満員で繁盛している.
昼飯.
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1215 同発.
さーて,
ここからが本日の難所,
日勝峠ごえだ.
車の性能がいいので登りは何の苦労もないけど,
運転技術がへぼいので羊腸のくだりにはすこし苦闘する.
1340 穂別町
でいったん休憩.
日高山地と夕張山地にはさまれた小さな町 (人口 4000 人) である.
-
夕張山地をこえて,
夕張町からまた道東自動車道にのる.
公用車にはことごとく ETC が取り付けられており,
私のような初心者ドライヴァーにはラクだ.
そして高速道路の運転もまた一般道よりはラクである
……
いや,
高速走行時に左右にふらふらするとか,
速度なかなか一定にたもてないとか,
反省点はいろいろあるけど.
-
千歳にちかづいたあたりから降雨.
雨ふりはこのあとずっと続くことになる.
1500 道央道の輪厚 PA で休憩.
他の皆さんとまた合流.
-
道央道 → 札樽道に移って,
札幌北で高速から降りる
……
うわー,
すげークルマの流量.
やはり道東は運転が格段にラクだ.
これまでどおり,
助手席の春木さんの指示にしたがいつつ札幌市内を移動.
この東区の奇妙な「一通」はどうにかならんのかね
……
そして車両運転者の目でみると,
たしかに札幌は自転車のりがすごく多い.
ぢたばたしながら北大北 13 条門に無事たどりつき,
1600 地環研に帰りついた.
本日の
移動距離
320km 超,
これは東京-名古屋間に匹敵する
……
この距離を「調査にかよう」院生って
……
-
1710 研究室発.
雨.
買いもの.
1740 帰宅.
洗濯.
晩飯.
-
[今日の運動]
-
[今日の食卓]
- 朝 (0700):
民宿の朝飯.
- 昼 (1200):
十勝清水の蕎麦屋
目分料
のもりそば 650 円.
評判の店だけあってなかなかうまかった.
蕎麦の香りがよい.
- 晩 (2030):
米麦 0.8 合.
ハクサイ・ニンニク・シイタケの炒めもの.
麻婆豆腐.
2005 年 06 月 26 日 (日)
-
0730 起床.
朝飯.
コーヒー.
怠業,
とゆーかぎょーむ日誌かき.
なかなか進捗しない.
-
1615 自宅発北大構内走.
曇天.
1705 帰宅.
体重 74.4kg.
うーむ,
あれだけ働いて汗もだらだら出たのに減ってない.
やはり飯が多かったのか.
ともあれ昼飯.
-
またぎょーむ日誌かき,
とか.
書いててよーやく気づいたんだけど,
私がこの阿寒実習でやったこと,
と言えば
-
第一日目:
一荷物として公用車で輸送される
-
第二日目:
1ha 調査地奴隷として働く
-
第三日目:
昨日と同じ,
加えてクルマの運転手
-
第四日目:
山登りについていく,
兼クルマの運転手
-
第五日目:
公用車と春木さんを阿寒から札幌に送り届ける運転手
……
うーむ,
私じゃなくても傭兵もしくは奴隷院生とかでもいいようなことばかりだな.
院生は公用車の運転を禁じられているけれど.
あ,
ひょっとして「阿寒実習」ってのは,
私がクルマの運転を実習するためのものだったのかな.
なるほど.
-
というか,
少なくとも道東の針葉樹林ってのはどういうかんぢなのか,
その一端が実感としてわかったので阿寒実習はよい勉強になりましたよ.
うむ.
やはり実習生として参加していたのだな.
-
研究室のネット雑用なども少々.
戸外は雨.
-
報道:
夏の軽装にアロハを ハワイ州が売り込み攻勢
……
これって清野さんが暗躍しておられるんだろうか?
-
[今日の運動]
-
[今日の食卓]
- 朝 (0900):
米麦 0.6 合.
ハクサイ・ニンニク・シイタケの炒めもの.
麻婆豆腐.
- 昼 (1730):
米麦 0.6 合.
麻婆豆腐.
- 晩 (2320):
パン.
ハクサイ・ニラ・エノキダケ・ホタテの炒めもの.
2005 年 06 月 27 日 (月)
-
0720 起床.
朝飯.
コーヒー.
0825 自宅発.
曇.
0840 研究室着.
-
阿寒に行ってるあいだに粕谷さんから出された統計学
「宿題」を検討してみる.
ちょっとぱらどきしかるなように見えるんだが
……
一時間ほど考えて,
じつはこの状況でもふつーに推定計算やればいいんじゃない,
という回答をまとめて返信してみる.
さてさて.
-
というような宿題メイルをいくつか.
-
で,
私が阿寒でうろうろしてるあいだに,
アカマツ原稿 (光合成補償のほう)
もできてしまっていたので,
さっそく拝読することに.
-
うーむ,
私が書いたところってなんかヘンなんだよな
……
-
読んでるあいだ,
R-2.1.1
をダウンロード &
インストールしてみる
(今までは 2.0.1 を使ってた).
まぁ.
こういうこととかできたりするわけだが,
> (d <- data.frame("長さ" = c(1, 2, 3), "重さ" = c(8, 9, 10)))
長さ 重さ
1 1 8
2 2 9
3 3 10
> d$長さ
[1] 1 2 3
慣れないヒトにはわかりやすいのかしらん?
なんか表示がびみょーにずれてるところがアレですね.
-
原稿よみ,
なかなかススまんけどいったん休憩して昼飯.
-
よーやく科研費つかってヨシの許可がでる.
-
なぜかしら系統樹推定のことなどちょっと調べてしまうことに.
世の中には ``maximum likelihood phylogeny'' (最尤推定系統樹)
なるものがあり,
私はこんにちの推定ソフトウェアの大半はこれを推定しうるのでは,
と誤解していた.
しかしながら PAUP 3.1 の manual を読むとそうはなっていないし,
最新版のよくわからん document ながめてもどういう計算やってるか,
よくわからん
(他のソフトウェアについては調べていない).
このあたりの user たちも系統樹推定と尤度計算は別モノ,
としてやってる場合が多いような
……
-
いっぽうで,
ネット上で
maximum likelihood phylogeny
を検索すると,
尤度最大化する樹形を探索する論文に関してはいくらでも見つかる.
でも,
みなさん必ずしもこの路線でデータ解析してるわけではない,
ということなのかね.
-
ナゾをいろいろと残置したまま
(というか単なる勉強不足なんだが),
アカマツ原稿みなおしにもどる.
なんかやっぱり私の書いたところはかなりひどい
……
-
撤退.
1940 研究室発.
なぜか富山から谷さんが来ていて
(本日はまた別の研究室出身者をみかけたよーな……),
谷さんといっしょに晩飯を食べにいくという「御一行様」
につかまる.
北 12 条駅そばでひさしぶりにスープカレーを食べた.
2050 帰宅.
-
[今日の運動]
-
[今日の食卓]
- 朝 (0800):
米麦 0.7 合.
ハクサイ・ニラ・エノキダケ・ホタテの炒めもの.
- 昼 (1330):
研究室お茶部屋.
米麦 0.5 合.
ハクサイ・ニラ・エノキダケ・ホタテの炒めもの.
- 晩 (2000):
[スープカレー]
北 11 条のスープカレー Chelsea
(紹介は
ここ
とか
ここ
),
豚角煮カレー 800 円.
2005 年 06 月 28 日 (火)
-
0730 起床.
朝飯.
コーヒー.
0910 自宅発.
晴.
0925 研究室着.
-
メイルだのネット雑用だのを少々.
ネット雑用ではときどき
メイル暗号化
みたいなのが必要か,
と思える場面がある.
まだ導入してないけど.
-
竹中さん
から北大で
open source software 寄り合い
がある,
と教えていただく.
ちょいおもしろそうだけど,
ネクタイ着用者もたくさんいそうでめんどう感もある.
-
1030 すぎ,
よーやくアカマツ原稿 (光合成補償のほう)
の見なおしにとりくむ.
-
自分が以前に書いたできのよろしくない文を修正してください,
というようなお願いをまとめて小林さんに送信.
作図プログラムもすこしなおす.
-
1300 より
研究室セミナー,
本日は M1 小山さんでサロベツの
谷地坊主
形成と他の植物のはいりこみ.
サロベツというとなんかデータ解析がたいへんそう,
という印象が先行してしまうのは,
なぜなのだろうか
……?
ともあれ,
植物たすけあいしりーづ第一話.
次は来週.
-
昼飯.
お茶部屋 & 谷地坊主雑談.
-
1530 から
R
つめこみ演習.
一週間あいだがあいたので内容がだいぶ「揮発」してしまったよーで
……
そのあたりの復習と次の一手に接続する準備,
など.
-
2000 すぎ終了.
ばてた
……
と書け,
と命じられたので書いてます.
うう.
-
アカマツ図の修正,
など.
2130 研究室発.
2145 帰宅.
晩飯.
-
[今日の運動]
-
[今日の食卓]
- 朝 (0810):
米麦 0.7 合.
海藻・卵スープ.
- 昼 (1410):
研究室お茶部屋.
「北欧」ベイグルサンドイッチ.
- 晩 (2320):
マカロニ.
チンゲンサイ・ブナシメジ・豆腐の炒めもの.
2005 年 06 月 29 日 (水)
-
0810 起床.
炊飯 (あいかわらず鍋炊飯)
してる時間ないなぁ
……
と思いつつ登校準備.
部屋をでようとしたところで 0710 起床だった,
と気づく.
そのまま
0725 自宅発.
曇.
0740 研究室着.
うーむ,
これは
北海道さまーたいむ
とかいうやつか?
朝飯.
コーヒー.
-
そういえば昨日,
R
で三次元図をどう描いたらいいんでしょうねえ
……
というご相談あったんで,
ちょっと調べてみて
scatterplot3d
どうでしょう
(CRAN),
と回答.
-
アカマツ原稿みなおし.
なんかススまん
……
私が書いたのは数式頻発する section なんだけど,
昔からこういう部分は
「数式がきちんと書かれている」
→ すごく安心
→ 文章 check おこたる,
という経路にはまりこんでしまって,
ですね.
なんというか計算機プログラムでいえば,
コードとコメントぐらいの認識なんだよなぁ
……
-
ともあれ,
ひととーり終ったのでメイル書いて,
次はアカマツ原稿 (シミュレイションのほう)
の再みなおし.
「これで最後の見なおしだ」
と多少はきあいをいれると,
ぼろぼろとまちがいが見つかったり.
-
1300 すぎひとまず終了.
昼飯.
なにやら
ITER
がどーのこーのといったニュースが
……
新聞とかではこれ「核融合炉」とか書いてるな.
もしホントに
(いちばん「お手軽」な核融合である)
重水素-三重水素反応なんかやったりすると
WikiPedia の説明図
にあるように
14.1MeV の高速中性子がびゅんびゅん出てくるんだよね.
中性子なんで磁場とかでは制御不可能.
「炉」は巨大なる放射性廃棄物になる,
と.
どうするんだろね
(重水素-三重水素反応やらずに水素をプラズマ化するだけ,
というハナシを聞いたこともあるけど).
-
で,
IFMIF
の (いかにもアヤしげな) サイトみつけたんだけど,
まだカゲもカタチもない状況のよーで.
なんつーか,
ITER って核融合研究者を保全するためにやってんぢゃないのか?
-
1430-1650 R 道場
……
しかしながら,
今日は R の使いかたというより,
R を補助教材につかって
「logistic 回帰って何?」
というのを説明する内容になった.
いろいろ図を描いたり確率を計算しながら,
このヘンてこなモデルを説明していく.
-
そういや,
来週の月・水は甲山さんの代講だったな
……
1300 から.
睡魔たいむ.
-
1740 研究室発.
ひさびさに札幌駅周辺の本屋をうろつく.
1950 帰宅.
-
北大構内走にでるつもりが寝てしまった.
晩飯.
-
[今日の運動]
-
[今日の食卓]
- 朝 (0755):
食パン.
- 昼 (1320):
研究室お茶部屋.
食パン.
チンゲンサイ・ブナシメジ・豆腐の炒めもの.
- 晩 (2230):
食パン.
チンゲンサイ・ブナシメジ・豆腐の炒めもの.
コンブサラダ.
2005 年 06 月 30 日 (木)
-
0650 起床.
朝飯.
コーヒー.
0820 自宅発.
晴.
0835 研究室着.
-
なんでも今年 9 月に京都で
虫こぶ国際しんぽ
(International Symposium of Gall Forming Insects)
とかあるらしくて,
虫こぶと名のりつつも実際のところ herbivore 昆虫だったら何でもよし,
ということで苫小牧ぱらしといど師弟も発表にいくらしい.
私は平尾君のほうの発表に寄生してるかっこうになるとのことで,
その要旨原稿など拝読する.
-
また両アカマツ原稿にとりくむ.
まあ,
どっちもだいたいできてきたよな.
というか,
そういうことにしましょう.
-
とりあえず私のほうから投稿するシミュレイション原稿のほう,
英文校閲にだすか.
小林さんおススめの校閲者はわーど file をいじりたがるんで,
TeX2Word
で本文を変換してみる.
数式とかもそれなりにうまく変換できてるよーに見えるんだが
……
これってホントに他の環境でもうまく開くんだろうか?
OpenOffice 2.0beta
for Linux ではうまくいかんのだが.
ともあれ,
いろいろ準備して,
offer のメイル書いてみる.
相手は Utah 州かどっかに住んでおられるんだが,
日本に銀行口座もち事務書類・印鑑のたぐいも完備,
という
(要するに対日本国 specialist)
……
さて.
時刻は 1035.
-
こちらも先日から科研費つかえるようになったんで,
支払いとかできるようになっているわけで.
そういえば,
今年度から院生への謝金上限がかわった.
昨年度までは上限 7600 円だったんだけど
(ちょうど
二年前のぎょーむ日誌
に「学年別」謝金上限額の記録あり),
今年度からはこんなかんぢで
(ただし今年 8 月まで D1 上限は 7615 円):
学部学生 B1 | 798 円/時間 | 6389 円/8 時間 |
学部学生 B2 | 824 円/時間 | 6598 円/8 時間 |
学部学生 B3 | 851 円/時間 | 6812 円/8 時間 |
学部学生 B4 | 882 円/時間 | 7059 円/8 時間 |
大学院生 M1 | 916 円/時間 | 7355 円/8 時間 |
大学院生 M2 | 951 円/時間 | 7615 円/8 時間 |
大学院生 D1 | 989 円/時間 | 7915 円/8 時間 |
大学院生 D2 | 989 円/時間 | 7915 円/8 時間 |
大学院生 D3 | 1016 円/時間 | 8133 円/8 時間 |
-
まー,
この学年で値段が決まるってのが意味不明ではあるんだけどね.
-
お金つかえる,
ということで北大生協の書籍外売店に本を 15 冊ほど発注
(以前から発注リストは作っていた).
いやー,
もでる屋って実験・調査にはお金つかわないもんだから
……
-
ついでに,
北大生協購買の外売部にサンワサプライの
ケイブルテスター
LAN-T256652
も発注.
とゆーのも,
この A 棟 7-8F には私が作った「腐れた」
(10Mbps でしか通信できない)
ケイブルがかなりあって,
ですね
……
-
みなさん調査にでかけてしまって,
人口密度が局所的にひくい.
-
来週の甲山さん代講の準備を少し.
内容的には
昨年 11 月
のものとだいたい同じ.
例題のみかけは取り換えるつもり.
LaTeX の
seminar.cls
は default では文字が小さいということなんで,
seminar.con
file で設定をいろいろと変えてみる.
-
昼飯.
ちかごろ,
他大学からこちらの院を受験しようかという見学者がぽつぽつと.
-
次の仕事
(やはり苫小牧 parasitoid か?)
に着手したい気もするんだけど
……
まだ移行できんような気もするんで,
とりあえず来週の代講の準備.
-
アカマツ原稿シミュレイションのほうのタイトル,
小林さんと私のあいだでこんふりくとがある.
実物にとりくむ植物生態学研究者は
具体的で長いタイトルをつけたがり
(検索とかで見つかりやすくするため),
もでる屋はあいまいかつ短くしようという方向で
(あたかも一般性あるハナシであるかのように偽装するため).
長くならないようにするため,
本文の内容を変更してみたり.
-
お.
北大もよーやく独立行政法人化の効果とゆーか,
紙きれ仕事が多少へるのかも.
給料まわりにくわえて,
こんどは
旅費まわり
がオンライン化されるよーで.
しかもあうとそーしんぐですか
(今年度は JTB).
-
アカマツ原稿,
小修正つづく.
-
代講準備,
seminar.con
ひねってみてもあまり改善されたかんぢがしない.
[設定変更前 & 後]
LaTeX
seminar.cls
の設定ファイル
seminar.con
を使わない状態 (上; 2004 年 11 月版)
と使ってあれこれ設定した状態 (下; 2005 年 7 月版),
とゆー比較.
けっきょく default 文字サイズきめてんのは
\slidesmag{5}
なる一文なんだが.
default はおそらく
\slidesmag{4}
.
つまり下のほうが文字サイズ 20% 大きいはず,
なんだが
……
make pdf
して
xpdf
でちょっと開いてみた状態の比較.
-
1810 研究室発.
1830 帰宅.
いかん,
洗濯してるうちに寝てしまった.
またこのパターンか.
晩飯.
-
[今日の運動]
-
腹筋運動 30 ×
3 回.
腕立ふせ 5 ×
3 回.
-
[今日の食卓]
- 朝 (0750):
米麦 0.8 合.
コマツナ・豚軟骨の炒めもの.
- 昼 (1250):
研究室お茶部屋.
米麦 0.5 合.
コマツナ・豚軟骨の炒めもの.
- 晩 (2210):
米麦 0.8 合.
サバ酒蒸し.
キャベツ・ナメタケ・干シイタケ・豆腐・コンブの味噌汁.