ぎょーむ日誌 2000-11-(01-10)
2000 年 11 月 01 日 (水)
- 0750 起床.
0800 朝飯.
これがまた朝から豪華なのである.
- 0900 会議.
みなさん,
すでにかなり疲れておられる.
[樹木の成長について]
写真左の閉曲線は甲山
さん描くところの「樹
木」であります.
個体の肥大成長について議論した,
としか記録にない.
1200 終了.
- 途中,
30 分の休憩があった.
元気な竹中さんは演習林の神社の階段ダッシュ
2 本をこなしてきたそーだ.
- 昼飯を食ってから解散.
- 田代さんはそのまま足寄に帰られるので,
低温研の隅田さんの車に乗せてもらって札幌に帰る.
1330 演習林発.
1500 ごろ北大着.
- (一言近況)
樹木モデリング会議で北大に来てます.
昨日・今日と苫小牧演習林に
お邪魔しておりました.
(20001101)
- お茶部屋などで院生や梅木さんと
あれこれ話したりする.
- 疲れてぎょーむ日誌書く気力もなし.
- 夜中になってとくに匿名希望する料理人氏が,
音威子府名物の黒い蕎麦を茹でてくれたんで,
院生たちと食べた.
- 眠くて仕事できないのに,
寝たのは 0300 ごろ.
- 今日の食卓
- 朝 (0810):
苫小牧演習林の豪華な朝食.
サケ・オムレツ・煮物などなど.
- 昼 (1210):
苫小牧演習林の豪華な昼食.
牛丼・シューマイ・小エビのすまし汁などなど.
- 晩 (1900):
お茶部屋で蕎麦を食べて茹でた.
2000 年 11 月 02 日 (木)
- 0850 起床.
講義室で寝てたら
掃除のおばさんに起こされた.
まだ,
眠いんだが
……
- ここ数日,
晴天が続いている.
- 朝から昼すぎまで,
小川シミュレイター用に改造した
VoxeLight ライブラリーを
PipeTree で使えるようにする
改良作業.
具体的には開空度計算に関連するコードを
PipeTree から削除して
全部ライブラリーで行うようにする.
- いろいろとまぬけな失敗をやりつつ,
移行に成功.
ますますコードがすっきりした.
- 生協で買物.
果物など買って帰って,
お茶部屋においとくと
あっという間に消滅.
なかなか好評だったようである.
- 1630 から甲山さんと大学院生数名相手に
(すっきりした)
PipeTree のコードの解説.
改造の要点を示すつもりだったんだけど,
人前で説明してみると,
意外と読みにくい部分があることに気づく.
自分ではかなりわかりやすく書いていたつもり
だったんだけど.
- 1830 に一通り Foliage-Pipe-Tree-Forest という
構造を説明して,
動かしかたを示す.
将来的には PipeTree は Perl 化すべきか.
- 2 時間の間にいろいろと有益なコメントをもらったんで
……
会議の間考えついたことも含めて,
メモにまとめなくては
……
明日・明後日ぐらいまでに
なんとかならんかな.
- 晩飯食ってから 2140 研究室発.
風呂屋を目指す.
その前にその北 300 メートルにある
コインランドリーで洗濯開始.
300 円.
2150 江札湯.
360 円.
2220 風呂屋をでてコインランドリーへ.
洗濯ものを乾燥器に放りこむ.
200 円.
2250 研究室にもどる.
- 期日がせまってきた査読を行う.
読めば読むほどに
内在する矛盾によって
自己崩壊していく内容であることに気づく.
- 0300 すぎに寝た.
- 今日の食卓
- 朝 (0830):
米 0.6 合.
お茶づけ.
- 昼 (1150):
蕎麦.
- 晩 (2030):
米 0.8 合.
キャベツと油あげを炒めたもの.
例によって
余ったまま使われていない
ジンギスカンソースで味つけ.
2000 年 11 月 03 日 (金)
- 1030 起床.
なんか眠い.
快晴.
- 朝飯食ってから仕事を開始.
「ぎょーむ日誌」が遅れているので,
とりあえず昨日のぶんを 15 分ぐらいかけて書いてみる.
あ,
写真とかないな.
- 期日せまってきた報告書をまとめていく.
なぜか 1600 ごろまでかかる.
- 1620 研究室発.
財布の中は 1000 円札一枚のみ,
帰りの航空券はまだ手配してない,
という状況.
JR 札幌の南約 200m にある
東京三菱銀行のクイックコーナーで
お金を下ろす.
ついでに JR 札幌で航空券手配.
日曜日に帰ろうとすると
……
安い航空券はすでに無し.
カードで JAS 普通料金のものを買う.
28000 円.
さて,
旅費として申請して受け付けられるか?
1730 ごろもどる.
- 甲山さんの前で PipeTree 試運転をいろいろと.
牧さんの支援もあってパラメーターが
マトモなものになっていく.
SLA (単位重さ (g) あたりの葉面積) は
130 ぐらい,
葉面積/パイプ断面積比
(これは 葉面積指数(LAI)/胸高断面積比 に等しい)
は 1000-2000 ぐらい ?
というところか.
- 1820 院生・教官ともどもに研究室発.
今年 4 月にここを卒業した後藤さんの
結婚祝賀パーティーである.
ホヤその他海産物が売りもの
居酒屋
塩野屋
にて.
珍しい料理の数々を楽しむ.
[マグロの縁側,巨大]
暗いところで撮影したんで例によって
うまく写ってないけどマグロ縁側の焼
物.他にカニ鍋,ホヤ茶碗蒸し,ホヤ
刺身,揚げもの,ナス・ジャガイモの
トマト煮,素麺などなど
- 2200 ごろ研究室にもどる.
- 今日の食卓
- 朝 (1100):
米 0.7 合.
昨晩の残り.
- 昼 (1430):
米 0.6 合.
お茶部屋あったマーボーかぼちゃいただく.
塩寺さん作.
- 晩 (1830):
研究室の人々と
塩野屋
で後藤さん・石川さんの
結婚祝賀飲み会.
2000 年 11 月 04 日 (土)
- 0500 すぎに寝る.
Font まわりが呪われぎみだった
ThinkPad560E の VineLinux を 1.1 から
2.0 にアップグレイドしていたためである.
- 作業について総評を述べるなら,
闇ネットのようなネットワークあれば
ThinkPad のような CD-ROM ドライヴを持たぬ
ノート PC にも VineLinux2.0 は
易々とインストールしうる,
ということがわかった.
今年 2 月に ThinkPad を入手したときとは
大違いだ.
Vine のインストーラーが性能向上したためである.
- まぁ,
「日常生活の送れる環境」
にするには
4 時間ほどの苦闘が必要であったわけではあるが
……
- 0050 作業開始.
むろん /home/kubo のバックアップは
すでにとってある
(HDD 容量がやたらと余ってる Nexas に.
フロッピーディスクに
pcmica.img を dd コマンドで
「ベタぬり」してものを
外付ドライブにさして起動.
- ところが ThinkPad のヴィデオチップは
変なので kon モードでは文字がばけばけで
まったくインストールできん.
- たしか
boot: linux nokon
でうまくいったハズ
……
だけどこのワザは VineLinux2.0 には通用せん.
- ネット上で調べてみると
……
boot: vmlinuz initrd=initrd.img
text lang=en
と指定せよ,
とのこと.
ますます裏ワザじみてきたなぁ.
- 0125 めでたく kon も X も使わない英語モードで
インストーラーが起動.
<鳳翔> のドライヴに入れた
CD-ROM も
NFS 経由であっさりと見つけてくれる.
素晴らしい.
安田式として考案した方法
(PlamoLinux→VineLinux 二段インストール)
はもはや不要だな.
- アップグレイド必要なパッケイジを
半自動で選択して,
インストール開始.
- 0130 アップグレイド・新規インストール用の
ディスク容量が 39MB 足りん
と言われて作業が中断.
普通に起動して,
1GB しかないソフトウェア格納領域のあちこちを
削除してまわる.
- 0140 アップグレイド作業再開.
- 0208 パッケイジの更新が 90% 以上完了した段階で
rpm のデーターベイスが崩壊したらしい.
エラーメッセイジを吐いて停止.
- いろいろ調べてみる.
- 0222 強引にインストーラーを再動させる.
さきほど 30 分ほどかかっていた
アップグレイド・インストール作業のうち
半分だけやりなおさなければならんようだ.
- 0240 めでたく終了.
rpm のパッケイジデーターベイスも
自動的に修復されたようである.
- ハードディスクから再起動.
おお,
ちゃんと Vine2.0 してる.
カーネルが古いものに変えられたりしてるんで,
/etc/lilo.conf など
いじって
(消されなかった)
新しいカーネルを読むように設定やりなおす.
- ……
といった細かい点を除けば,
とくに面倒な設定やりなおしもなく
今までどーり動作している.
- 念のためにバックアップしてた
/home/kubo にも何の問題もなし.
- 呪われフォント問題も解決しており,
tpng・xdvi・gv などなど
Postscript フォントを扱うソフトウェアも
問題なく動作してくれる.
- こんなに簡単だとわかってたら,
さっさと着手しておけばよかった.
- 0450 あれこれと動作確認したり,
パッケイジを入れたり削除したりしてる
うちに夜があけつつあることに気づく.
とりあえず寝ることにする.
- ……
と寝てたら
1000 に松永さんに起こされる.
「甲山さんから電話」
- あー
……
なんでもここしばらく PipeTree の
パラメーター設定で楽しんでおられる
甲山さんが新しい実験を思いついたよーで
……
はい,
えーと,
全天からの散光強度を一律 90% カット.
はい.
やっておきます.
それではそれでは.
- 電話の内容だけメモに書いておいて,
ただちに睡眠継続.
一瞬で寝ついてしまった.
- 1300 起床.
晴れ.
うー,
明後日からの時差ボケ生活が
恐ろしい.
- Vine2.0 にした
ThinkPad プログラム開発環境の再点検.
あ,
gcc と egcs の両方入ってちょっと面倒なことに
なってるなぁ
……
- 結局,
浜松町の机の上の BookPC を
地球フロンティアの
意味不明ファイアーウォールごしに呼び出して,
蓄積しておいた Vine2.0 用の rpm パッケイジを
いくつかこちらに送らせる.
- 1GB しかないシステム用ディスク領域の 95% 以上が
使用ずみ状態となり危機的である.
rpm パッケイジごとのサイズを表示する
Perl スクリプトを書いて
いらないモノのうちかさばっている捨てていく.
多くの
*-devel-*.rpm
が廃棄されていく.
ThinkPad 上でこんなもの使わなければならぬ
面倒なコンパイルやってられるか
……
とか何とか言ってるけど,
また後から必要になったりすることもある.
ま,
そのときは最新版を拾ってくればよいのである.
- よゆーの D 論執筆作業にとりくむ牧さんが
ケイキを買ってきてくださったので,
土曜日も学校に来てる人たち
10 名ほどがお茶部屋に集まる.
私も厚かましくお相伴に預りつつ,
皆さんとお茶を飲む.
数万のペンギンが一斉に倒れる
話題でもりあがる.
- 月曜日から行われる苫小牧伐採作業.
この講座の人数の過半を動員して行われる
この秋最大のイヴェントである.
その責任者である M1 の田口氏が作業指示を出さないまま
消息不明になっているので,
みんな心配する.
「あたしが,昨日ちゃんと見てあげなかったのが
よくなかったのかしら」
「まさか作業計画ができなくて逃亡したんじゃ」
「誰か電話したら」
「えー,
僕いやですよ.
何て言えばいいですか」
騒がれてることも知らずに,
夕方になって本人はひょうひょうとあらわれ
ひょうひょうと作業している.
- ThinkPad 上の Vine2.0 環境整備にかまけてるうちに,
さっさと出さねばならぬ報告書があったことを思い出す.
Vine2.0 初仕事.
おお,
xdvi も gv もちゃんと使える.
便利便利.
- 1800 塩寺さんに自転車を借りて,
北大からみて JR 札幌のむこう (東側) にある
札幌中央郵便局に行く.
休日用の窓口に封書を投函.
帰りに江札湯で入浴.
1920 もどる.
- 晩飯食ってからも,
だらだらと
(かなり趣味的になってきた)
環境整備
……
- たとえば Netscape Navigator 4.76 (stand alone)
拾ってきて Vine2.0 なリソースのもとで動かして
みたり
……
- あるいは
ぎょーむ日誌書いてみたりする.
いかんいかん.
- まぁ,
闇ネット内最速の
<蒼龍> では
甲山さんが朝に言ってた「暗所実験」
やらせてるんだが
……
うーん,
葉っぱの枚数が減るだけ,
というカンジでしょうか.
それ以外はとくに変化なし.
- 仕事はかどらん.
いや,
深夜になってから
仕事しないようにしたほうがいいかな.
国内時差ボケになるし.
でも,
夜中に仕事が進むと
「はかどってる」
という錯覚にひたれるんだよねー
……
- ……
ということで,
(起きたのは 1300 だけど)
0000 も回ったんで仕事はやめ.
長いあいだ探した末に
北大生協においてようやく発見した
「鉄砲と日本人 ―― [鉄砲神話] が隠してきたこと」
(鈴木眞哉,ちくま学芸文庫,1300 円)
を読む.
往時の
紀州・雑賀の鉄砲戦闘集団である鈴木一族につらなる
著者が鉄砲にまつわる俗説を打破していく好著である.
- 今日の食卓
- 朝昼 (1330):
米 0.6 合.
キャベツ・油あげ炒めの残り.
- 晩 (2020):
米 0.8 合.
キャベツ・油あげ炒めを新しく作る.
いや材料が半分そのまま残っていたんで.
2000 年 11 月 05 日 (日)
- 0910 起床.
寝たのが 0430 ごろなんで,
眠い.
いつものごとく.
しかし明日からは
0800 までに起きんといかん生活.
時差を縮めておかねば.
- 朝飯食ってコーヒー飲んでも眠いまま.
- 今回の出張の成果を反映させるべく
PipeTree のコードを見直す.
まだまだ読みにくい書き方・
拡張困難な設計だらけである.
- ついでに開空度計算ライブラリーなども
プリントアウトして見直してみる.
こちらは生物学的ではないんだが
……
うん.
思い切った改良をすべきだな.
今のままでは将来が限られている.
- 昼飯を準備しているときに,
浦口さんからカボチャの煮たものを恵んでいただく.
- 昼飯食ったあとに
お茶部屋でかとー先生と雑談.
ここ 2 年以上にわたって
とくに障害もなく動いている <鳳翔>.
しかしハードディスクドライヴは
確率 1 でいつか壊れる.
この闇ルーター・ Web/ML サーヴァーが
トんでしてまったときにどうしたらよいだろう,
という話題.
- その場合,
まずお茶部屋計算機の Nexas を
代替闇ルーターとして動かせば
……
ということになり,
北大正門前の PC 工房に安い LAN カード買いにいく.
学生証が必要なんでかとー先生についてきていただく.
- 1515 PC 工房.
おお,
こんなものが !!
[TOMY のぴゅう太]
1980 年代初頭の 8-bit マシン全盛期に
玩具メイカーから発売された「ぴゅう太」.
16-bit マシンであり,日本語 BASICを内
蔵している.「かけ」とか「いけ」とか
「はしれ」とかだったよーな ……
- ネットワークカードの選択.
「どれが安いかなー」
「カニマーク (RTL) はやめましょう」
と物色しているうちに,
ふと一計思いつく.
お茶部屋計算機 Nexas はでぢかめからの
データー回収用に PCMCIA カードスロットがあるんだけど
……
だったらそこに PCMCIA-LAN カードさせばいいじゃない !
ふだんは
(来客なんかの) ノート PC 用予備としても使えるし.
なかなか良い奇策です.
- で,
安い PCMCIA-LAN カードを買おうとして
かとーさんが学生証出したまさにその瞬間,
研究室に備蓄された予備カードを思い出し
「あっ,
一枚あまってた!」
と叫んでしまう.
「どーするんですか」
と店のにーちゃん
(PC 部品に詳しくいつもお世話になってるヒト).
- 結局,
PC 工房では何も買わずに発想の場としてだけ利用.
- 研究室にもどってから,
<鳳翔> のおいてある机のひきだし
にしまってある LAN カードを取り出す.
Nexas につないでみる.
[正面からネットワーク接続]
お茶部屋計算機 Nexas 正面
にある PCMCIA カードスロッ
トに LAN カードさしてみま
した.
設定するとちゃんとつながった.
おお,
一台の計算機の表 (PCMCIA LAN カード)
裏 (PCI LAN カード)
同時にネットワーク接続できるようになるとは
……
- あとは緊急時用に Nexas の「表」IP アドレス申請を
地環研ネットワーク管理委員会に提出しておけばよい.
新しいネットワークに移行してから,
おおもとのルーターが IP と MAC アドレスの
照合をやるようになったので,
ニセ IP アドレスという手法が
使えなくなったためである.
- これで代替闇ルーターはなんとかなりそう,
というかんぢ.
<鳳翔> 壊れたら
サーヴァー機能はしばらく停止するだろーが,
まぁ,
これは仕方ないところだ.
- 開空度計算コードなど再検討してるうちに
東京流刑地に戻る時間に.
1850 研究室発.
JR 札幌で JAS118 便チェックイン.
1905 快速エアポートにて同発.
混んでる.
1942 JR 新千歳着.
- JAS カウンターで荷物を預ける.
登場まで 30 分.
空港本屋をのぞいてみる.
- 2015 JAS118 便羽田行き登場.
Boeing-777.
380 席の
トリプルセヴンである.
各座席に液晶ディスプレイつき.
2035 離陸.
- どーやら,
この便では各座席でゲイムができるように
なってるみたいですな.
とはいえ,
この衆人環視のもと華麗なるプレイを披露する
勇気もないんで,
おとなしく機内誌読む.
- 読んでもまだ一時間以上あるんで,
三次元計算の問題を考える.
「ある点から直線までの距離は?」
という単純なモノである.
高校の代数幾何でありましたな.
公式とかすっぱり忘れているんで
「平面ってこんなんで表現できたっけ」
と試行錯誤しつつ計算してみる.
- 着陸 10 分前になって
ごちゃごちゃとした解が出たあとになって,
自作ライブラリーの
三次元ヴェクタークラスを使えば
もっと簡単に計算できることに気づく.
直線上の一点から見た
「標的」までの距離 R と直線となす角度 θ を出せば
R sin θ ですぐに求まるじゃない.
計算量が増えるかもしれん
(θ をだすときにむやみと
ヴェクターの絶対値を計算する),
という問題点は検討されねばならんけど
……
- 目の前の液晶ディスプレイ伝えるところによると,
乗機は千葉市を北→南と航過してから反転,
東京湾上空を反時計回りに旋回する軌道に乗る.
羽田には北から侵入して
2155 着陸.
おそらく一番沖合いの C 滑走路.
- 2210 荷物をさっさと回収
2216 発車寸前の急行に乗って京急羽田発.
あー,
なんか
「がさつな街」
にもどってきたというよーな
……
2230 京急平和島着.
買物などしてから 2250 帰宅.
- 洗濯機に洗濯おわったあとの洗濯物つっこんだまま出た,
と思ってたら実はちゃんと干してあると発見.
うーん,
私の場合,
覚えてないほど無意識のうちに正しい行動をしていた,
というのはきわめてめずらしい.
- 腹減ったんで,
さっそく晩飯の準備.
- 晩飯くったらすでに 0000.
「時差」があってまだ眠くない.
- 今日の食卓
- 朝 (0940):
米 0.6 合.
キャベツ炒めの残り.
これで生鮮食品使い切った.
- 昼 (1410):
お茶部屋で蕎麦を茹でる.
浦口さんにカボチャ煮たものを
めぐんでいただく.
- 晩 (2330):
米 0.8 合.
ニラ・ピーマン・ニンニクの茎・シイタケの炒めもの.
2000 年 11 月 06 日 (月)
- 0740 起床.
眠れたのは 0300 すぎだったなぁ.
眠い.
- 朝飯・弁当の準備.
朝飯.
コーヒー.
あ,
時間だ.
- 0811 自宅発.
曇り.
ゴミだし.
0829 東京モノレイル流通センター発.
定期券をまだ入手してないんで切符を買う.
330 円.
プラットホームのゴミ箱に入らないんで
その外に置かれている今朝の日経新聞を回収する.
えーと,
宇宙開発事業団,
H-IIA に搭載する予定の
液体水素エンジンの不具合を認める,
か.
どーなるんだろね.
浜松町の気温 16 ℃.
浜松町駅で一ヵ月定期券を買う.
10300 円.
流通センターでは売ってないんで.
0850 研究所着.
住友浜松町ビル階段を 4F まで昇ってると
「昨日までとはまるで違う毎日が始まるんだなあ」
と実感されてくる.
- (一言近況)
がさつな東京に戻ってしまいました.
えーと,
次にくる〆切は
「小川本」の原稿修正か
……
今週末は富士山麓統計学修行.
(20001106)
- 昨晩書きかけのまま放っておいた
「ぎょーむ日誌」のつづきを書く.
Dennis さんが富士通の英語鍵盤・英語 OS の
ノート PC 発注するというんでちょっと相談.
え ?
コレが
Ethernet に接続できるのかって ?
うーむ,
Macintosh なヒトたちは
携帯型計算機においてすら
10/100 Base-T ポート内蔵は当然
ってのに慣らされてしまっていて,
PCMCIA の LAN カードなんかの存在は知らんよーだ.
ぢょぶすおそるべし.
- それはいいとして,
悲しむべきは
「LAN カードも一緒に発注したほうがいいですよ」
と言ってるのに,
彼のメモ用紙には「RAN」と書かれてしまって
……
ちょっと発音の練習したほうがよいのだろうか.
- 出張報告書いて航空券の領収書つけて提出.
0930 すぎると
おもむろにご登城あそばされたお役人諸氏が
騒ぎ始める.
こーいうところなんだよね.
- シーバンスのほうにある
某日電製 (それほど大きくない)
スーパーコンピューター
.
また動作不良のおしらせ.
横浜に作ってるという
「世界一速い」なる
虚しい売り文句の計算機の稼働率はどうなるんだろ.
ま,
私はすぱこん使った研究なんかはやらないけど.
- さて,
やらんといかん仕事は
……
- 小川シミュレイター解説原稿の推敲:
「科学」から
何も言って来ないけど,
あのまずい文章はもうちょっと
推敲したほうがよいだろう.
- 「小川本」原稿直し:
〆切は 15 日ということらしいんだけど
……
ま,
早めに他の人たちの書かれた章の
原稿に目を通しておくか.
- PipeTree 会議の要点:
モデル改良のために
箇条書メモぐらいは
まとめておかんと
すぐに忘れてしまうだろう.
- 開空度計算ライブラリーの改良と応用:
PipeTree 改良も重要だけど,
まずはこのあたりを固めなくては.
コードをもう少し汎用化して
小川なんかのデーターにあわせる,
というところから始める.
あとは富士山麓セミナーの予習も必要だな.
一方で最尤法や Perl モジュール解説,
という宿題もある.
- 数メートルむこうの,
メイルにおける舌禍というか筆禍の失態を取り繕う
阿呆電話を傍聴させられる
(まったく聞きたくないんだが).
がさつな内容.
興奮状態.
先方をおだてておきながら
電話切ったあとの罵倒.
なぜ,
日本の科学者というか科学業者は
たいてい
年老いて
ますます愚かになるのだろうか.
- あれこれと文書に目を通したり,
Perl スクリプトの手直しやってるうちに
午前中が終わる.
空腹になったんで,
さっそくに昼飯の弁当を食べる.
窓際にお茶をいれにいくと,
外はいまにも雨になりそうな暗い曇天.
- 昼飯食いながらふらふらとネット上を
さまよっていると
……
久しぶりに日下部さんの
void's Page
に行きついた.
いつのまにか夫婦別々の構成になっており,
旦那のほうはとくに変わってないが
……
おお !!
圭子様のエッセイ (写真つき) が読めるよーになってる,
と激しく感動.
翻訳された解説記事の一部も読める.
版権の関係から,
とうぜん読めるのは Linux 関連のものばかりである.
- ZDNet に何か面白いニュースないか
……
なんと
ローソンが Linux
.
- ところで,
胃に血液が集まると眠くなる.
うう.
- 甲山さんからあずかってる論文原稿,
あるいは
「小川本」のいくつかの章などに目を通すも頭に入らん.
- せっかく苦労して
〆切に間に合わせたのに
「科学」編集部から黙殺され続けている解説記事原稿の推敲.
- 蛇足ながらこの LTER (長期生態学的観察研究) 特集には
北大の某演習林の教官 2 名の執筆になる記事も
掲載される予定である
(というか,
私のは <リサーチ> とかいう短い解説であり,
その他はこれより 2 倍ほど長い記事なのである).
先週,
そのうちお一人と話す機会を得た.
「『科学』は〆切に間に合いましたか.
僕は 25 日の真夜中になって,
ぎりぎりで何とか提出できました」
「いーや,
まだ一字も書いてない」
「……
(衝撃のあまり絶句)」
「〆切もすぎたことだし,
そろそろ何書くか決めんといかんな」
「……
ひょっとして,
書くのは分担の○○さんがメインで
……」
「いや.
半々.
そうか,
○○に書かせるのを増やせばいいんか」
「それは極悪ですよ.
○○さんがもう自分のぶんを書いたからって
……」
「まだあいつも全然書いてない」
「……」
「先日,
演習林に△△氏が来たんだけど,
あの人も特集に書くだろ.
聞いてみたら,
やっぱり
まだ全然書いてないって」
「……」
……
と,
まぁ世の中こーいうヒトたちばかりなのである.
なるほど,
編集部もこういう時間遅れを見越して
1 月号用の原稿〆切を 10 月末に設定したのか.
たぶん岩波ではいまごろ 12 月号の準備におわれてて,
こっちまでは相手してられないんだろうな.
- ……
などと考えつつ推敲してみるも,
あまり改善されたような気がしない.
下手な書き方は減っているけど,
それを削ったからといって「良くなった」
とは実感できない.
- かとー先生から連絡.
<鳳翔> の apache を最新版にしてくださった
とのこと.
うーむ,
じつは昼に私も最新 apache の rpm --rebuild しようと
したんだけど,
途中でコケちゃったんで中止したんですよね.
かとー先生の魔法の指にかかると
何の問題もなくコンパイルできたらしい.
おそるべし.
- 推敲はひととおりできたんで帰ることにする.
1750 研究所発.
浜松町駅の本屋 dan をうろうろ.
「GNU C++ プログラミング」
(トム=スワン著,原・訳著ともに 2000 年版,翔泳社)
という
まさに当方をネライうちにしたよーな本を見つけたので,
なんとなく買ってしまう.
6800 円!
高い.
お金がどんどん無くなる.
1830 東京モノレイル浜松町発.
1910 帰宅.
- 晩飯食ってから買って来た本を読んでたら
寝てしまった.
おそらく 2130-2330 の 2 時間寝てたと思う.
ますます時差が拡大する方向に.
- 深夜営業のマルエツで買物.
深夜営業の本屋 TSUTAYA にもふらふらと寄ってみる.
- そういえば,
苫小牧演習林の伐採作業は無事に進行してるんだろうか.
- 今日の食卓
- 朝 (0750):
米 0.6 合.
ニラ・ピーマン・ニンニクの茎・シイタケの炒めもの.
昨晩の残り.
- 昼 (1225):
弁当.
米 0.8 合.
ニラ・ピーマン・ニンニクの茎・シイタケの炒めもの.
昨晩の残り.
- 晩 (1950):
米 0.8 合.
ニンニクの茎・ピーマン・キャベツ・エリンギの
味噌炒め.
2000 年 11 月 07 日 (火)
- 0745 起床.
寝たのが 0500 すぎなんですよねー
- 朝飯・弁当の準備.
朝飯.
気分わるいんで
コーヒーとか飲む気にならん.
- 0815 自宅発.
雨.
よーし,
今晩は早く寝てやる,
と起きたばかりなのに寝ることばかり
考えつつふらふらと海の方に歩いていく.
0832 東京モノレイル流通センター発.
半分寝たまま輸送される.
浜松町の気温 13 ℃.
0850 研究所着.
- ThinkPad 上の /dev/pts なる謎の device 問題を
解決するべくカーネルを再構築.
Unix98 とかいう仮想的な dev 規格と
関係あるものらしい.
2.2.17 カーネル拾ってくる.
- 半分寝ぼけたまま作業してたので
設定ファイル
.config
を移す前に,
旧カーネルディレクトリーを丸ごと削除してしまう.
やれやれ.
make xconfig で設定やりなおし.
- いつものごとく,
make dep;
make clean;
make bzlilo;
make modules;
make modules_install;
……
ThinkPad560E だと
20 分ぐらいを必要とする作業である.
- カーネル直したら pcmcia,
userlink (いまだに使ってる),
tpctl なども再構築しなければならない.
- GNU C++ 本読んでるうちに
いろいろなコンパイルが終了.
Reboot してみると変な警告は出なくなってるが
……
新しいカーネルにしても機能的には何も変わってない.
- 白濁ぎみの脳内には
周囲
(というほど全周的なものではなく右側に偏っている)
からの雑音にイライラさせられる.
いや,
ホンモノの雑音 (ホワイトノイズ) なら
気にならないんだろうけど,
人間の無能と下品さというものについて
あれこれと考察する材料を提供してくれるような
情報に満ちてるところが
問題なんだろうな.
- なんかマトモな仕事をやる気にならんので,
下らない雑用を片付けることにする.
まずは「年末調整」というやつ.
私の場合,
国民年金と国民健康保険に
5 ヵ月 (1-5 月)支払っているんで,
そのぶん税金を負けてくれ,
という内容になる.
- えーと
……
ぎょーむ日誌に書いてないんで
国民年金の支払い額わからん.
ネット上で調べてみると
月々 13300 円ということなので,
5 ヵ月で 66500 円か.
- それでは国民健康保険のほうは
……
これは一月ほどまえに 25200 円
支払った記録があるな.
わからんのはこれが何ヵ月分なのか,
という点である.
うーん,
2 ヵ月分とみて計算するか.
すると5 ヵ月で 63000 円.
こんなに少ないはずはないと思うけど,
昨年支払った記録が残ってないんで,
この額で申告しておきますか.
- 次.
生態学関係の本をとりあつかうネット本屋
NHBS
にメイル.
この本屋は年に一度か二度,
九大と北大の両方の Kubo あてに
カタログを送ってくるのである.
それを止めるように要請.
- もひとつ.
金曜日の富士山麓セミナーが
開催される静岡県裾野市に到達する
経路の点検.
新幹線はやだなー
……
わざわざ東京や新横浜までいくのが
面倒なんで.
ネット上の時刻表しらべてみると,
朝 9 時ごろまでに家を出れば
在来線経由でも昼ごろには到着できそう,
とわかる.
これでいくか.
- 昼飯を食いつつ
裾野市情報などをつらつらと見る.
ネット地図 Mapion は便利だけど
反応が遅い.
- ついでにニュースなど見る.
近ごろ世間を騒がしてるといえば
……
上高森遺跡ニセ石器事件
ということになるだろうか.
宮城県の遺跡に
民間研究所の副理事長なる人物が
自分で埋めた石器を「新発見」してみせた,
という
しょーもない事件である.
何でもこの人物は「新発見」の
ぎょーせき多々あるんで,
その影響は高校日本史教科書の
訂正にまで波及していくらしい.
笑止のきわみだけど,
「教科書など信用ならん」
と知らしめた点については
実に教育的な事件といえる.
-
毎日新聞
には
「日本最古」とゆーことになってた遺跡に
件のおっさんが石器を埋める場面の連続写真が
掲載されてしまってる.
莫迦と言うか何と言うか.
でも,
毎日はどうやって情報を得たんだろう.
- 「どうしても出さなくてはと焦ってやった」
……
か.
阿呆ですな.
研究者には
こういうメンタリティーのやつって
結構いるんだよね.
実際やってるかどうかはともかく
「ごまかしてもバレないだろう」
という安易な発想に陥りがちな
……
って私のコトか ?
- う.
昼飯食っても体力は回復せずに
ますますへっぽこ状態におちいるばかり.
GNU C++ 本読んで
システムダウンの回避につとめる
(これは気楽な解説本なんで).
- どーにも眠いので,
開空度計算ライブラリーの
改造に取り組む.
これは緊急度がまったく低い仕事で
本来なら後回しにすべきではある.
しかし,
このややこしーコードをいじっていると
寝惚けた頭が活性化するし,
やかましい莫迦話も耳に入らなくなる.
- 改造の第一段としてクラス名・ライブラリー名の
変更を行う.
また下らんコトを
……
と思われるかもしれないけど,
コトバだけで一つの世界を生成する魔法である
プログラミングにおいて名前のつけかたは
実用的にも心情的にも重要なトコロだと思う.
- で,
例えばこういうふうに名前を変更してみたんだけど
……
voxelight → evision
eyes.o → evision.o
gridworld → voxelmap
gridding_function → voxelsetter
voxel_topo → voxeltopo
voxel
というじゃーごんはあまり聞かないと思うけど,
これは pixel の三次元版である.
そもそもの pixel ってのは「画素」ってことですね.
えーと,
今みているディスプレイに目を近づけてもらえば
わかるけど,
文字なんかを構成している
小さな四角形のことです.
Voxel は三次元なんで立方体というか
直方体というか
……
- そもそもこの開空度ライブラリー作り始めたときは,
ありとあらゆるモノを voxel に帰着させるところが
核心部,
と思ってたので gridworld と名づけた
クラスを中心にして構成しよう,
と考えていた.
- ところが先週の樹木モデル会議に出席して,
(そこで話されてる議題とはあまり関係なく)
SORTIE,
LIGNUM
あるいは竹中さんの樹木・森林の諸モデルと
自分で作ったものを
頭の中で比較検討しているうちに,
この voxel に還元するというのは
あくまでひとつの手法にすぎんな,
という当り前のことに気づいた.
将来的には,
むしろユーザー側から
いろいろな方式を選択できるようにすべきなんだろう.
- こういう視点の転換の布石は,
先月いっぱいかかってしまった
小川モデルの改築作業の中でも生じていたものである.
すでに以前に書いたように,
開空度計算ライブラリーは
gridworld 内に構築される
障害物群を中心にとらえるのではなく,
むしろ「目」と呼ぶことにした視点を中心に
考えたほうがわかりやすいのではないか,
と試してみた.
ユーザーが開空度を求めたいときは
「目」たちの世界にだけアクセスすればよい,
というあれです.
- 「目」たちの世界は小川モデリング改築の過程では
eyes と名付けていたけど,
これは「視点」クラス eye とまぎらわしいので,
evision とした次第.
当初は生態学用汎用視覚とゆーことで
ecovision にしよーか,
と思ってたんだけど
新聞の経済面の三流コラムみたいなのでやめた.
- であるならば,
以前は開空度計算世界の中心とみなしていた
gridworld の位置づけはどうなるのだろうか ?
なるほど今のように何もかも強引に
voxel 化することはひとつの手法にすぎない.
ああ,
しかしながら,
おそらく多くの
三次元空間内オブジェクト検出アルゴリズムに
おいても
「区画化して探索する範囲を限定する」
という効率化の考えかたは通用するものに違いない.
ならば,
gridworld と呼ばれていたクラスで実装している
「すかすかの三次元 map」
を生成したり検索したりする部分は
それなりに汎用性があると考えてよいのだろう.
- クラス名 gridworld は大げさすぎるとして
……
「三次元内の区画を見つけてさがす」
ということで,
voxel_detector とでも変えるか ?
voxel_finder ?
いや長いのはうっとおしいから
voxelmap にしよう
……
ということで上のように改名された.
- すぐには変更できんのだけど,
上の voxelmap は
「指定した座標に何かあるかどうかだけを判断する」
機能に特化させたほうがよいだろう.
今は光減衰の計算とか
余計なことまでやらせており,
このために汎用性が失われている.
「もしその『何か』が見つかった場合にどうするか」
という作業はコールバック関数あるいは
コールバックオブジェクト (?) という形で
ライブラリー利用側で処理したほうがよいだろう.
そうすれば,
三次元座標系内の voxel に
ありとあらゆる種類のものをつめこむことができる.
そう,
何でもつめこめるようにしておかなくては.
- 名前を変えるのは vim エディターの一括変換機能なんかを
使って慎重に行う.
vim だと以前にやった置換作業を覚えてくれるので
助かる.
- 今日はクラス内部はいじらずに
名前だけ変えることで終わってしまった.
呼び出し側の PipeTree のコード内でも関数名など変更する.
試運転.
- ひとくぎりついたんで帰ることにする.
1755 研究所発.
1806 東京モノレイル浜松町発.
久しぶりに
自宅近くの大森東図書館に立ち寄る.
原稿〆切までは,
と自粛していたのである.
しょーもない小説本・
新刊の科学書・統計学の本など 6 冊ばかり借りる.
1905 帰宅.
- 晩飯食って,
借りてきた本などでれでれと呼んでいると
次第に眠くなってきた.
よーし,
目覚し時計の設定と炊飯器の準備をして
寝る準備にかかろう.
- 今日の食卓
- 朝 (0800):
米 0.6 合.
ニンニクの茎・ピーマン・キャベツ・エリンギの
味噌炒め.
これは昨晩の残り.
豆腐の味噌汁.
だしはサバぶし.
- 昼 (1220):
弁当.
米 0.8 合.
朝と同じ.
- 晩 (1940):
米 0.8 合.
朝の味噌汁の残り.
キャベツ・タマネギのカレー炒め.
2000 年 11 月 08 日 (水)
- 0640 起床.
昨晩は 2230 ごろに寝た.
途中でいっぺん起きたけどよく眠れた.
いまのところ,
時差ボケ解消.
- シャワー.
ひげそり.
朝飯・弁当の準備.
朝飯.
コーヒー飲む.
時間あるんで,
のんびりと.
- 0808 自宅発.
晴れ.
うん ?
環七に垂れ幕.
11 月 19 日東京国際女子マラソン.
国立競技場←→平和島,
か.
へぇー,
この道がコースになってるんだ,
と思いつつ平和島を横断.
0825 東京モノレイル流通センター発.
浜松町の気温 16 ℃.
0840 研究所着.
- 昨日のぎょーむ日誌をいまごろになって書く.
まぁ,
書いておかないと作業の記録が残らんし.
あ,
絵や写真がなくてサビしい.
- 朝からやかましい.
どうしてあんなに気色悪い妖怪じみた声で
笑えたりするんだろうか.
本人は自覚ないんだろうな.
- さっさと「小川本」の
分担章の直しにかからなくては
……
と思いつつ,
昨日の午後の作業の続きをやってしまう.
voxelight あらため evsion なる
名前にされてしまった
開空度計算ライブラリーの見直しである.
- 今回は「メモリーどか食い」する
voxel 三次元地図を少しばかり痩せさせる改造.
瞬間最大風速的に
メモリー使用量が増大することがある,
と気づいたもんで.
- gridworld あらため voxelmap というクラスは,
PipeTree は ofr_simulator の樹木なんかから
「こーいう円筒生成してくれ」
とか
「葉群はこんな形で」
という注文をうけると,
それを voxel 化して voxel_buffer
に貯めこんでおく.
そういう作業が一段落すると,
これら simulator から
「以上,map に配置して」
という命令が来るんで,
buffer から map に転写が行われる.
この転写が終わった瞬間には
buffer と map の両方に
数万-数百万個の voxel が同時に存在するんで,
メモリー使用量が増大するのである.
- 解決策はとても簡単で,
voxel → map に一個の voxel を転写したら,
それは buffer からは削除しなさい,
とするだけである.
ただし STL コンテナーの特性は
考慮しなければならない.
voxel_buffer の実体は
vector<voxel>
なんで,
アタマではなくオシリのほうから
削っていくと速いのである.
- さーて,
改造してみると
……
うーん,
PipeTree 20 本からなる樹木集団では
メモリー使用量が劇的に減った,
とは実感できんな
(もともと 10 MB も使ってないから).
まぁ,
理屈の上では確実に減ってるはずなんで,
小川 24ha 20000 本のような大規模計算では
有用だろう,
ということにしておくか.
- こちらのフロアーの事務の人から
毎月 Excel のファイルがメイルで送られて来る.
座席表とかいうやつである
(どうやって Excel で作ってるのかな?).
私には読めないし,
120KB ぐらいあるファイルなんで
……
Excel の呪われ具合について簡潔に説明し,
PDF ファイルとかネット上にアップロードするような
別の手段も考えてはいただけませんか,
なるメイルを送ってみる.
- 今度はシーヴァンスにいる NASDA の事務の人から.
富士山麓統計学セミナーの
出張申請が却下されそうなんで,
なんか作文してくれ,
とのこと.
てきとーな文章をさっとでっちあげて,
こんなんでどうでしょう,
と返信してみる.
- 蛇足ながら
……
右隣りの区画でやかましくしてるのは
科技庁系の官僚殿たち &
天下りのおじーちゃんたちであり,
上で言ってる事務の人たちはそれに含まれていない
(そもそも所在位置も異なる).
いかに無礼にして傲岸不遜な私であっても,
いつもお世話になってる事務担当の方々には
きちんと素早く礼儀正しく対応しているのである.
- ……
とかやってると,
昼どきになり,
腹もへったんで弁当を食うことにする.
- ちょっとまにあっくな文書発見.
有害な csh プログラミング
なる解説.
csh の呪われスクリプトと言えば
(私自身もかつては書いてましたが)
……
やはり GMT のインストーラー (らしきもの)
が近ごろ見た中では凄かったな.
とはいえ,
あれはどんな言語で書かれてもヒドいままだろう.
- 私も使ってる東京三菱のネットバンキング.
プログラムのつまらんバグで手数料とりすぎ.
やれやれ.
ところでこういうおカネ出し入れシステムは
どんな言語で記述されてるんだろう.
- Gnuplot の 3.8e beta 版が
出回ってる
らしい.
三次元描画とインターフェイスの改良を
重視してるのかな.
- 午後になって,
先日提出した出張報告の書類が差し戻されてくる.
「簡単すぎる」
ってのが良くないそうで.
しょうがないんで,
例の樹木モデル会議の様子を複雑怪奇に
報告する文書をでっちあげる.
今日はこんなのばかりだな.
だれが読むというのだろうか
……
書類のハンコおす欄をみると
係長→代理→課長→次長→部長
まであるな.
おそるべし官僚機構.
- PipeTree の「暗所実験」の結果について,
甲山さんの疑惑があるようなので,
身の潔白を明かすために
資源配分コードなど見直す.
問題ない,
ように見えるんだけど
……
しかしながら PipeTree というのは
1/10 どころか 1/100 まで光を
カットしても
(かなりみすぼらしい形態ながら)
まだ生きてるんですよね.
ちょっと変.
[1/100 光量の暗所で生きる]
枝はすぱすぱ落してしまう
んだけど …… まだ生きて
成長してるパイプ樹木.プ
ログラムの間違いではない,
と思いたいんだけど.
- いろいろといじってると
core 吐きエラー.
げ.
まだこんな原始的な bug が残ってたのか.
gdb に core を食わせる.
えーと
……
あ,
なるほど.
親パイプがすでに死んでる子パイプに
「あなたの親の ID は?」
とお尋ねするとマズいわけだ.
pipetree を最初から動かしてるぶんには,
死んだパイプも保存されてるから
問題ないけど,
いっぺん「ファイル出力せよ,
ただし死んだパイプはいらん」
として外に出してから,
もいっぺんそのファイルを読みこんで
パイプ集合体たる樹木個体を生成すると
……
とーぜんながら
どこにも親パイプはみつからんね.
- ちょっとマヌケな応急処置をしておく.
PipeTree においてはもはや
パイプ間の親子関係は重要ではなくなったので
(パイプ親子の断絶 !),
この程度のごまかしでもよい.
というか,
いまのモデルなら親知らず子知らずでも
ぜんぜん差し支えない.
- 甲山さんから
「以前のやつはもうちょっと
個体間の樹高に差が出てたのでは」
なる御指摘.
うー,
あれは上高森遺跡な計算で,
かなり無理矢理樹高に差がつくようにしてた.
そういう小細工やってもしょうがないんで,
PipeTree りすとらということで
モデルの大幅な単純化をやってるわけじゃないですか.
- 「PipeTree 集団で個体間の樹高に差がつかない」
要因をいろいろと列挙してみる.
- 書くだけでは信用されんだろうから,
たとえば非同化部 (つまり葉っぱ以外) の
維持コストを現在の 100 倍にしてみて
樹木集団の計算やってみる.
おお,
やっぱりちょっと差がついたな.
面白いのは太ってる樹木ほど背が低いところである.
これは不思議でもなんでもなくて,
林分 (樹木集団) のはしっこに位置する個体は
横方向の枝が良く伸びるんで
資源がそちらに巻き上げられて,
高さ成長は目減りしているのである.
- 多少それらしい形態の樹木を生成してみせるとはいえ,
現状ではこの程度のモデルなのである.
簡単に言えば
「樹木という固着性生物の高さなる量は
どうやって決まるのか?」
という問題に帰着できるので,
改善案はいろいろと考えられるが
……
ここは発注者のお手並拝見.
センスを感じさせる対策が示されるとよいですね.
- PipeTree の生物学的側面については
甲山さんに悩んでもらうとして,
計算プログラムとしてはまだまだ
改善の余地があるな.
いまは「個体は pipe の寄せ集め」という
モデリングだけど,
パイプ樹木においても segment による
樹形管理を基本とし,
pipe なる抽象概念はその上に「乗っかってる」
ようにすべきだな.
- 引続き甲山さんのメイルのやりとりで,
私としては
「肥大成長については
(集団動態実験では最初の小さな差が拡大するってのが
ふつーじゃないの,
という)
ご指摘のとーりになっているんですけど,
ただ一本の
(個体内パイプ間「資源獲得競争」において有利な)
垂直パイプにだけ依存してきまる高さ成長に関しては,
個体間で差がついてない」
という状況なんだから,
「個体の全生産力の大小が高さ成長に影響する
ようなサブモデルを考えればよいわけです」
というところまでヒントを出す.
うーん,
われながら親切.
- アメリカ政権は共和党のものになったようである.
さてどうなることやら.
計算機関係でいえば
……
げいつ君はうかれてるんだろーな
(司法省あいての裁判が有利になる).
- 1805 研究所発.
浜松町駅の本屋 dan に寄る.
1842 東京モノレイル浜松町発.
1930 帰宅.
- 晩飯食いながらラジオのニュース聞いてると,
アメリカ大統領選挙は
「決戦の地」
フロリダの開票結果に物言いがついて,
ただいま協議中とのこと.
わけわからんな.
- 「統計学的有意差」
こそが
この世でもっとも重要な真理だと狂信してる
生態学者 (の一部かな?) は今回のような
接戦の選挙はどう評価するのであろうか.
- 炊飯器のソケットが不調なので,
ニッパーでその部分を切り離し,
浜松町の電器屋で買って来た
ネジ組立式のもの (90 円) につけかえる.
ニッパーやドライヴァーを持ってない人は
こういうときにどうするんだろう.
電器屋に修理にだすのか.
その場合,
「部品ごとつけかえ」とか
いって電源ケイブルが
まるごと交換されてしまうんだろうか.
- なんかいろいろやらねばならんのに,
図書館から借りてきた本をてれてれと読んでしまう.
- 苫小牧演習林の大規模な伐採作業は
院生軽傷 2 名 (ひっかき傷・切傷)
で大過なく終了したそうである.
- 早起きがたたって眠い.
仕事がはかどらん.
- 今日の食卓
- 朝 (0720):
米 0.6 合.
キャベツ・タマネギのカレー炒め.
豆腐の味噌汁.
どちらも昨晩の残り.
- 昼 (1220):
弁当.
米 0.8 合.
キャベツ・タマネギのカレー炒め.
- 晩 (2000):
米 0.7 合.
豆腐・ネギ・タマネギ・エリンギを煮たもの.
味付けが醤油・砂糖でなんとなく
すきやきふう.
2000 年 11 月 09 日 (木)
- 0730 起床.
寝たのは 0030 ごろで,
睡眠十分のはずなんだけど
……
なんか眠い.
- 朝飯・弁当の準備.
朝飯.
シャワー.
コーヒー.
- 0805 自宅発.
曇り.
ちょっと寒くなってきたな.
うー,
なんか眠くて気分悪い.
0825 東京モノレイル流通センター発.
浜松町の気温 11 ℃.
0840 研究所着.
- どうもふらふらするな.
風邪ではないと思うけど.
30 分ぐらいでれでれしてると
少し回復.
- 安易な作業から始める.
Vine Linux 障害情報
でこのディストリビューションの
アブないところを報じているんで,
問題のありそうなパッケイジを交換していく.
中核的なライブラリーである
glibc の取り換えを含むけっこう大がかりな作業.
- ついでに Thinkpad560E のほうも
あれこれ取り換えてしまう.
Vine2.0 と Vine2.1 のパッケイジ間には
互換性あったりなかったり
(どっち?).
- Thinkpad の ssh (暗号化されたリモートシェル)
を openssh に交換する.
/etc/ssh*config の設定.
openssh の default 設定では
X11 forwarding してくれないためである
……
と知ったかぶりをするのはよいが,
BookPC → Thinkpad 方向の
「信頼関係」
が成立しない
(いちいちパスワードを要求される)
……
うー ?
- なんかヨワった状態のまま午前中が終わった.
胃のあたりは気持悪いんだが,
腹は減った.
弁当でも食うか.
植物の防御物質 (カフェインやタンニンなんか) に
対抗できそうにないんで,
お茶やコーヒーではなく湯を飲む.
- 飯食ってもいまいち.
昨日みたいに
眠いけど何かやろうという気力あるときは
コードの改良なんかががいいんだろうけど,
現在のへっぽこ状態ではそれすらもままならぬ.
幸いにも眠気はそれほどないんで,
体力的に一番ラクそうな
「小川本」の他人の書いた章の原稿でも
読んでみることにする.
- まずは査読者の総評と各章へのコメントを熟読
……
うーん,
これって出版とか無理なのでは ?
かなり手ひどくぼろぼろにやられてますなぁ.
ちなみに査読者の専門とかけ離れているためか,
私の書いたところは短い批判ひとつだけ.
キビしく読まれている章では,
「実験デザインに疑問」とか
「この章いらん」と批判されている.
- ま,
各章てんでばらばらなのをまとめる,
とゆーような不可能に思える難事は
編者の方々におまかせして,
私は自分の分担内で
他の章の引用と関連づけにつとめることにしますか.
- 甲山さんが PipeTree 変じゃないの,
としぶとい追求.
変であるのはたしかにそのとーりなんで,
どうにかしてください,
というような返信.
- 「小川本」で
渡されてる原稿は
……
- 第 6 章:サイズ分布からみた群落動態
(正木さん).
- 第 7 章:撹乱体制
(中静さん).
- 第 10 章:種子散布
(田中さん・小南さん).
- 第 12 章:実生・稚樹動態
(阿部さん)
- 第 13 章:推移行列モデル
(新山さん・阿部さん)
- 第 14 章:個体ベイスモデル
(久保)
毎木スケイルの現象,
ということで対応を考えねばならんのは
6 章・14 章だな.
それ以外は粗いスケイル (7 章) であったり
細かいスケイル (10 章・12 章) なんで
直接には比較不可能.
うん ?
12 章と関連づけろって?
まぁ,
たしかに実生・稚樹ステイジの
「そのつづき」を取り扱ってるわけですけどね.
- 合計百数十枚の原稿ぱらぱらめくってるだけで
夕方になってしまった.
- こういうへっぽこ状態のときは無用に粘っても,
と言いわけしつつ,
とっとと帰宅準備.
1750 研究所発.
空腹だったり疲れていたり弱まっていたりすると
本屋 dan からの脱出速度が獲得できずに
トラップされたままとなる.
1826 東京モノレイル浜松町発.
1900 帰宅.
- 胃の具合がおかしいときはカレーなんかに入ってる
ターメッリクがよいらしい
……
ということで晩飯はまたカレー.
- よゆーの博士論執筆を楽しんでおられる
北辰の才女・牧サマがその片手間にまとめられた
卓抜なる
「第二回森林アーキテクチャモデル・プロジェクト
裏報告
」.
先週の会議の要点をあまさず押えているばかりでなく,
最大の懸案事項であった
ホヤ小説問題
に関するその後のリサーチの結果まで
……
まさに驚くべきである.
- 電話代 8442 円,
ガス代 1464 円をセブンイレヴンに払いに行く.
電話代は少し減らすことに成功してる.
- (一言近況)
金曜日 (10 日)・土曜日 (11 日) は
富士山麓の統計学秘密教団の集まり
に潜入取材してみます.
恐ろしい尊師たちが集まるんですよね
……
(20001109)
- 今日の食卓
- 朝 (0745):
米 0.6 合.
豆腐・ネギ・タマネギ・エリンギを煮たもの.
昨晩の残り.
- 昼 (1220):
弁当.
米 0.7 合.
朝と同じ.
- 晩 (1950):
米 0.7 合.
キャベツ・タマネギ・シイタケを炒めて
牛乳とカレールウで煮たもの.
2000 年 11 月 10 日 (金)
- 0730 起床.
寝たのは 0330 ごろか.
- 今朝は浜松町なんかに行かなくてよいので,
のんびりとする.
朝飯・弁当の準備.
朝飯.
コーヒー.
シャワー.
一泊旅行の準備.
といっても着替えを用意するだけだが.
こういう作業はゆるゆるとこなすと楽だな.
起床から出発まで 15 分というのは
体に良くない.
- 0910 自宅発.
曇.
0915 京急平和島.
横浜まで 270 円.
東京都心に行くより安い.
0924 同発.
南行きの便はすいてる.
川崎より南の神奈川県内に踏み込むのは
何年ぶりか.
16 分で横浜着.
JR に乗り換え.
横浜から裾野まで 1260 円.
- 0958 JR 横浜発.
普通電車に乗って相模の国横断.
おお,
あれが小田原城か.
たしかに
「関東という袋の口」
に位置してる
(城をすぎると山-海の間に平地なくなる).
1131 熱海.
豊橋行きに乗り換え.
- 1135 JR 熱海発.
1155 JR 沼津着
御殿場線に乗り換え.
単線二両編成ワンマンカー後乗り前降りである.
1219 JR 裾野着.
雨.
富士山はおろか愛鷹山も見えない.
- 1231 バスで同発.
このバスはすごい細道とか
部分的に「盲腸」状態になってる路線を走る.
1259 富士教育研修所着
想像してたより立派なところで,
狭いバス通りよりよほど広い正門→入口道路が
300m つづく.
セミナーは 1300 から始まるので,
私は荷物を背負って走る.
- 1303 セミナー会場着.
ふう.
会場では計量生物学会の世話人のヒトが挨拶してる.
なんだ急ぐことなかった.
- 参加者は講師も含めて 25 名.
性比は異常に偏っており
全員男
である.
いやはや.
この「生物の部」と同時に開催されている
「臨床の部」が数倍の規模なのはどうでもいいとして,
女性多数
……
- 私は計量生物学関連の会に出るのは初めてで,
参加者 25 名のうち話したことあるのは
三中さん・粕谷さんぐらいである.
しかしながらこぢんまりとした集まりの利点で,
終了時までに参加者の 6 割と話すことができた.
- つづいて
三中さん
(なんかすごい web page だ)
が
珍しく (?) 最節約的な語数で話し終える.
すぐさま粕谷さんの講演に引き継がれる.
- 1320 より
粕谷英一さん
(九州大)
「不等分散のもとでの統計的検定
―― 生態学の場合」.
- 前半は広島生態学会で話された内容と同じである.
すなわち「横軸に初期密度,
縦軸に生残率 (= 生残数 / 初期密度)」
をとったときの
タテヨコ相関をとる危険性について.
帰無集団のモンテカルロシミュレイションによる
Type-I Error 頻度の解析.
- 後半は「いくつかの個体群間で形質間の相関の比較」
という問題.
これもモンテカルロシミュレイションで
相関の無い 2 形質を生成し,
「ニセの相関」が生じる条件を調べたものである.
- 以前に聞いたときから質問したかったことを聞く.
前半部に関して
「現象の背後に『生か死か』という
明確な確率論的モデルがあるのだから,
それは最初から二項分布の尤度方程式で定式化すれば,
その『不等分散』ってのはまったく問題にもならないんでは」
というもの.
粕谷さんの回答を私なりに要約すれば,
普通に考えればそういうモデリングをするのは
まったく当然のことであるけれど,
数値を見ると何も考えずに
「まとめて平均を計算」
したがる
日本の生態学者の習性に対応した研究デザインにしている,
とのこと.
- 1420 より
竹澤邦夫さん
(北陸農試)
「ノンパラメトリック回帰の基礎と
分布を予測変数とする回帰への応用」.
- まず平滑化を伴わぬ移動平均がヘンな結果を出すことを示し,
二項フィルターにより滑らかになる実例の紹介.
適当な長さの項数で p = 0.5 の二項分布を用いるのである.
このフィルターはなかなか巧妙だな
……
たぶん昔から知られていたんだろうけど
(私は知らなかった).
- この講演のキモ「分布を予測変数とするノンパラメトリック回帰」
(関数データー解析 functional data analysis).
たとえば回帰分析するときに,
これもまた「なんでもかんでも平均」する前に,
カーネルになっている回帰係数 (回帰関数というべきか)
とデーターの分布の畳み込みを計算してしまおう,
という手法である.
- おわりにノンパラメトリック DVR 法.
「この年は気温の時系列データーがこれこれで,
作物の開花時期は○日でした」
というデーターがたくさんあるときに,
気温データーから開花時期を決定論的に推定する方法である.
やはりカーネルを用いた平滑化を行う.
- コーヒーブレイクになったので,
ようやく昼飯.
持参のおにぎりである.
- 1530 より
三輪哲久さん
(農環研)
「順序制約のもとでの多重比較
―― 検定 vs 信頼区間,
片側 vs 両側 ――」
- いきなり分散分析ワールド.
しかし農学における片側検定の重要性の主張はおもしろい.
- 片側検定のときの信頼区間をどう構成するか.
なんと両側検定の上側のを使うのである.
最初はわからんかったけど
数時間後に「そうかも」
といちおう納得.
- 1635 より
岸野洋久さん
(東京大)
「嗜好の分布,進化の分布と階層モデル」.
- 全編これ最尤推定+ベイズ推定な話である.
「パラメーターの超パラメーターの
超々パラメーターの ……」
というリクツはわかるが,
自分でもしそういう計算プログラムを作れと
言われれば悪夢というほかない.
- 前半は 24 品種のパンジーに対する
「どれが好きですか」
アンケイトの解析.
花卉ぎょーかいのマーケティングとしては
切実な問題らしい.
心理学方面で使われている少々あやしげな
確率論的選好モデル
(「嗜好」が正規分布で表現されるのである!)
を用いた解析.
この確率論的モデルのパラメーターの
超パラメーターの推定まで行う
執念深い追跡は圧巻である.
- これも同様の「階層的」な手法で,
分子系統樹の解析.
突然変異率λの超パラメーターの
事前分布を修飾する超々パラメーターの
……
- ともかくベイズ推定は面倒そうだけど,
発想は難しくないとわかったのは収穫であった.
- 1800 より食堂で晩飯.
てんぷら・焼き魚・刺身などなど
ふだん食いつけないものばかり並ぶ豪華な内容である.
もうちょっと品数を減らしてもらえると
助かるんだが.
- 1900 ごろより宴会.
統計学の話ばかりの宴会というのも面白い.
いろいろな人と話す機会が得られて
たいへん勉強になった.
- ところで,
粕谷さんに
「(生態学でよく見られるインチキ統計学に対する)
相変わらず異端審問官みたいな追求ぶりですね」
と申し上げると,
「異端審問」なるコトバが
普段はベルナルド=ギーのごとく冷静きわまりない
この研究者のココロに瞬間的不均衡をもたらしたらしく,
「踏み絵」
「魔女狩り」
などなどといった恐るべき単語を発しつつ哄笑されたので,
ひどくおびえさせられた.
- 2340 おひらき.
寝る準備.
- 今日の食卓
- 朝 (0750):
米 0.8 合.
昨晩のカレーの残り.
- 昼 (1510):
弁当.
朝炊いた飯で作った握り飯.
米 0.6 合ぶんぐらい.
味付けは「のり玉」なるふりかけ.
ラップでくるんで輸送.
- 晩 (1800):
富士教育研修所のえらく立派な
ごちそう.
先週の苫小牧といい,
さいきんはすっかりご馳走ぜめ状態である.