ぎょーむ日誌 2000-03-(11-20)
2000 年 03 月 11 日 (土)
- 1040 起床.
晴れ.
今朝は 0400 すぎまで仕事していた.
- 科学技術系ライターの
森山さん
の日記に
「赤の女王のハミルトン,
マラリアで死亡.
享年 63 歳」
といったことが書かれている
……
えっ,
William Hamilton 死んだの?
あとでネット上で調べてみるか.
- ついついプログラミングに手を出してしまう.
さっさと学校に行って
<蒼龍> 使ったほうが効率的なんだが.
- 1340 自宅発.
おお,
また雪が降ってきた.
札幌フードセンター琴似店で
お茶などを買う.
1409 JR 琴似駅発.
今日からダイヤ改正.
琴似に快速が止まるようになり,
利用できる列車がすごく増えた.
1425 研究室着.
- 皆さん,
苫小牧の進化植物学研究会に行ってしまった.
- 腹へってきたので,
お茶部屋で料理.
その片手間で Hamliton 情報など探してみる.
しかし Cambridge (の所属だったよね?) その他に
関連情報なし.
あるいは (私の参加してない) evolve
なんかではメイルが流れているんだろうか.
- 昼飯食って気力も回復したようなので,
さっそく <蒼龍> でプログラミングしてみたり,
あれこれと計算させてみる.
だいたいうまくいってるようなんだけど,
何箇所か気になる点がある.
気になる点は殲滅しておかないと,
後々足元をすくわれてしまう.
そこで気になる点がもっと露骨になるような
条件をいろいろと与えてみたり,
プログラムを書き換えてみたりする.
- 1820 ごろ,
jeconet に Hamilton の訃報が流れる.
3 月 7 日.
やはり事実だったのか.
- 誰もいない研究室でプログラミングと計算試験は続く.
だんだん思いどおりに動くようになってくる.
計算の効率も徐々に改善されつつある.
まぬけなバグもつぶしていく.
昨日から悩まされていたメモリーリークの原因
2200 ごろ発見.
ちょーバカな失敗.
C++ の new と delete はちゃんと対応を考えて
使わないといかんなー.
これで大きな系の問題も
取り扱えるようになった.
- すでに 2400 が近付きつつある
と気づく.
2350 研究室発.
ちょっと雪.
終電目指してダッシュ.
コケないように気をつける.
2358 JR 札幌駅発.
0030 帰宅.
- 晩飯作ったりしながら一息つく.
- 大域的な部分に重点をおいた改良を続ける.
- 今日の教訓:
ある種の最適化問題に乱数の使用は
きわめて有効である.
- 生態学会大会まであと 12 日.
- 今日の食卓
- 朝 (1100):
ビスケット数枚.
コーヒー.
疲れて食欲なし.
- 昼 (1500):
ホウレンソウとエノキダケの
スパゲッティー.
お茶部屋料理.
6 株 100 円のホウレンソウと
二パック 50 円のエノキダケを
半分づつ用いる.
ホウレンソウは軽く茹でたあとに,
エノキダケといっしょに炒めて,
野菜ケチャップなるものその他で
味付け.
ちょっとじゃんくなカンジ.
しかし,
ひさしぶりに野菜主体の料理で
なかなかおいしく感じてしまう.
- 晩 (0110):
タマネギと豆腐の味噌汁.
だしは昆布・煮干・干しシイタケ
という
てきとーなもの.
あ,
それからニラ・ニンニク・エノキダケ
の炒めものも作りました.
2000 年 03 月 12 日 (日)
- 1020 起床.
寝たのは 0330 ごろ.
曇り.
少し雪も降っている.
- 【一言近況】
今月末の生態学会大会 (広島).
その準備におわれています.
うーん,
いつものことながら,
直前になってどたばたしてしまうんですよね
……
いやはや.
- 昨夜のプログラムの挙動を思い出してみるに,
どうもメモリーリークというか
「消し忘れ」があと一箇所ぐらい残っているような
気がしてならない.
しかし,
その点については
かなりしつこく点検したつもりなんだが
……
- あまり汚らしいカンジで学校に行くのも
……
と登校前にシャワー使ってるうちに,
今まで漠然としか見えていなかった
「最後の詰め」
に関してよいアイデアが得られた.
そっかー今まで考えていたのとは
逆の方向から結果を解析すれば,
かなり楽になりそうだぞ
……
などなど
風呂場で20 分ちかく考えこんでしまった.
いやはや.
- 1310 自宅発.
あ,
晴れてきた.
1336 JR 琴似駅発.
さきほどの「思いつき」に破綻がないか,
あちこちひっぱたいてみる.
考えごとしながら歩いてるとコケそうになる.
1350 研究室着.
- 怪しげなコードを分離して
可能なかぎりその機能を局在化していくと,
プログラムのぱふぉーまんすとやらが
急に良くなってしまった.
計算時間とメモリー使用が少なくなり,
結果が
「それらしく」
なっているような
……
うーむ?
- 「それらしい」ってのは危険な判断なんだけど,
最適化された尤度を見ても
文字通り
ケタ違いに上昇している.
収束も速い.
昨日の深夜に開発した
大域・局所問題の配分アルゴリズムが
うまくいってるのかな?
ここまで急速に改良されると不安だなあ.
いままでがヒドすぎた,
という結論ならば喜んで受け入れるが
……
- 1500 ごろ苫小牧から大学院生たちが帰ってくる.
今回も明け方まで
道内生態学者どうしの
歓談を楽しんでいたそうだ.
ああ,
私も参加したかった
……
キャンセルのほうは下野さんの尽力で
何とかなったらしい.
御迷惑をかけてしまったのでなければよいが.
- いろいろと条件を変えたりしながら,
試験運転をどんどん継続する.
そのかたわら,
最後の詰めの部分のアイデアをまとめてみようとする.
- 講座内のメイリングリストに
「レーザープリンター使いかたの常識」
なるメイルを出してみる.
残量少なくなったトナーカートリッジを振る,
といった基本的な貧乏テクニックが
あまり普及していないようなので.
- ひさしぶりに GridLight を少しだけ改良する.
Filereader クラスに key の有無を教えてくれる
機能をつけてみた.
何でいままでこれがなかったんだろう.
よーし,
これを利用すれば.
- GridLight まで改良して
抜本的にプログラムの入出力を
改善しよう
……
といった
狂気の欲望にとりつかれた作業に着手しようする寸前,
正気にもどった.
いやいや
現状のままでも結果はちゃんと出せるし,
いま何より問題なのは残された時間だ.
機能の制限された入出力部を用いる.
そのような枠ぐみで
「詰め」までの
経路を検討しなおす.
- 私の机の引出しで休眠状態にあった
<Exceed> が再び牧さんに
使われることになった.
- ちゃんとした昼飯も食いそびれたことだし,
気分転換も兼ねて帰宅することに.
<蒼龍> の卓絶した計算能力は
すでに十分活用させていただいたことだし.
2020 研究室発.
2041 JR 札幌駅発.
ダイヤ改正に伴い
琴似に快速が止まるようになったので,
さっそく利用してみる.
2120 帰宅.
- だんだん終わりが見えて来たので,
それに向けてプログラムを変形させつつ,
細かい修正を織り込んでいく.
ああ,
また生活時間がずれていく.
- 生態学会大会まであと 11 日.
- 今日の食卓
- 朝 (1050):
昨晩の残り.
味噌汁と炒めもの.
- 昼飯は研究室のお茶部屋で
作ろうと画策していたものの,
計算に没頭していたので
すっかり忘れていた.
お茶部屋のクラッカーやビスケットを
ときどきつまむ.
- 晩 (2210):
まだ残っている
タマネギと豆腐の味噌汁.
2000 年 03 月 13 日 (月)
- 0920 起床.
晴れ.
- あと一歩だと思いつつ,
新しく追加したコードのバグがなかなか取れない.
かなり奇怪な計算結果を出す.
どこかに単純なミスがあるはずなんだが.
なぜか
ガスで視界閉ざされた剱岳頂上直下を思い出す.
うん,
あのときは撤退したなあ.
- 1535 自宅発.
うわー,
吹雪.
1609 JR 琴似駅発.
ダイヤ改正されてもこの駅の
発車間隔の分散の大きさは修復されていない.
1620 研究室着.
- 1700 までに提出しなければならぬ事務書類を
30 分で書き上げる.
ぎりぎりで間に合った.
いやはや.
研究に夢中になっている日々が続くと
日常ぎょーむがおろそかになりがち.
- 苫小牧演習林の福島さんがやってきて
外づけハードディスク間でデーターを
コピーしたいという.
「演習林の Mac の OS は古くて……」
えっ?
SCSI ハードディスクでそれはないでしょう.
「ここの研究室の Mac も古いんじゃないですか?
ほら,
外づけハードディスクつけると起動しませんよ」
……
って
よく見るとドライヴにターミネイターが
ついてないじゃあないか!
- 「いやあ,
そうでしたか.
ははは」
と高らかに笑いながら,
高級官僚になる試験に合格すべく
福島さんは故郷に帰って行った.
- 研究室の蛍光灯がきれたので,
私がそれを外し,
その間に某大学院生が事務の会計掛に
換えをもらいに行った.
二本必要なのになぜか一本しかもらって来ない.
「えーっ,
何で二本なんですか?
また行くのヤですから,
久保さん取りに行ってくださいよ」
会計掛に行くと事務の方が,
やはり別の人が取りに来られましたか,
と
納得しておられる.
「さっき来た人は
『一本でいいです』
と高らかに宣言してましたからね」
二本目を持ち帰ると,
その当人は蛍光灯をもちいた
ライトセイバーごっこに興じている.
- ようやく仕事を再開
……
してすぐに,
今日半日悩まされていた
バグが生じた原因が確認できてしまった.
問題なのは
「こうなるから計算に食い違いが生じることがある」
というのはわかったのだけど,
いったいコードのどこでそうなっているのか,
それがわからない
……
こういうことは滅多にないのだけど.
- まあ,
問題が生じるケイスというのは
やや特殊なオプションを指定したときにだけ
発生するとわかったので,
それを避ければ問題ない
……
しかし気になる.
とはいえ,
残り時間を考えて仕事しなければならない.
- 知床にこもって論文書きをやってた
西村さんが戻ってこられる.
おみやげの牡蛎を皆でいただく.
とても新鮮で磯の味が濃厚で
まことにうまい.
利他的な牧さんが
低温研で仕事している浦口さんを電話で呼ぶ.
浦口さんとともに低温研から松木さんと
本間さんもやって来られる.
お茶部屋がにぎやかに.
- とはいえ,
私はといえばフルタイムでそれに参加できず,
プログラムの修正と改良にも時間とられる.
最後の結果を出す一歩手前まで完成させる.
よーし,
ほぼ予想どおりの結果だ.
- 2345 研究室発.
いつの間にか晴れている.
2358 JR 札幌駅発.
0035 帰宅.
- 家に帰っても ThinkPad で処理できるように
問題の規模を縮小してプログラムのアラ探しを
続ける.
明日には共同研究者にいろいろと報告できそうだ.
ようやくながら.
- 0315 ようやく今日一日悩まされていたバグが取れた.
およそあらゆる想像を絶した箇所に
問題を生じさせていた一命令が埋め込まれていた.
ここ数日で
朝令暮改の限りをつくして
1000 行以上のコードを
書いていたので,
このようなまったく意味不明のシロモノが混じって
しまったのだろうか.
- 発見方法はまったく基本そのもの.
消去法のようなやり方で
可能発生原の候補を何箇所かに
特定してしまい,
あとはデバッガー (gdb) を使って
ブレイクポイントを設定しておいて,
怪しげな流れを捕まえたらバックトレイス.
警察がやってるよーな,
容疑者をしぼって
張り込みやって
追跡して逮捕,
というのと同じですかね.
- しかし
まさかあんなところに,
まったく意味不明の命令が書かれて
それが今の今まで残っていたとは.
最初それを見つけたときは間違いとは信じられずに
何度も何度も前後の処理を読み直してみた.
いくら読み直してもわけがわからんので,
とうとう
それが完ペキなナンセンスコードだと
断定するに至った.
うーむ,
こんなもの書いたときは頭が錯乱していたのか?
ともあれ,
それでも無理やり
「それらしい」答えを捻り出していた
推定プログラムってなかなか凄いぞ.
- 生態学会大会まであと 10 日.
- 今日の食卓
- 朝 (1010):
タマネギ・豆腐の味噌汁の残り,
ハクサイとシイタケの炒めもの.
後者は火の通りかたが一様ではない
カンジ.
なかなか難しい.
- 昼 (1430):
ヨーグルト (雪印ナチュレ)
500 g.
プログラミングやめて
料理するのが面倒だったので.
- 晩 (2100):
お茶部屋で西村さんのお土産である
生牡蛎をいただく.
サロマ湖産.
殻つきで 2 Kg 1200 円だったそうだ.
大学院生たちの作った
牡蛎の酒蒸し,
ホーレンソウとエノキダケ・キャベツ
の和えもの,
キャベツとジャガイモの炒めもの,
えーっと名前失念した
東南アジア風スパイス炊きこみご飯
なども食べさせていただく.
ごちそうさまでした.
2000 年 03 月 14 日 (火)
- 1100 起床.
晴れ.
今朝寝たのは 0500 ごろだったなあ.
しかし 6 時間ぐらいは寝ないと
バグ取りで壊れた脳内配線が
修復しないような気がする.
と,
てきとーな理屈をつけたりするので
生活時間がずれていくのである.
- 今日もまず自宅で仕事に取り組んでみる.
結論を出すのに必要な計算と出力を
モジュールを作っては
組みたててうちに気になったのだが
……
C++ の
Standard Template Library (STL) の
``両頭待ち行列''
なる和名有する
<deque>
ってバグが多すぎるような気がする.
<vector> より <deque>
のほうが便利そうだから,
ついつい使ってしまう.
しかし,
まったく趣旨不明の
変なコンパイルエラーが良く出る.
そして
自分の C++ コードをよくよく見直してみると,
じつはたいていの処理は <vector>
で差し支えないと判明する.
この
<vector> は
完璧と言えるほどにバグがない
(コンパイルエラーが出ない).
ということで,
<deque> を <vector> に置き換えていく.
ああ,
こうやって
<deque> はますます使われなくなるので
バグは放置されたままとなり,
一方で
<vector> のほうは
磨きがかかっていくのでは
なかろーか.
- 1440 中核推定プログラムにやらせるべきことは
すべてやらせて,
かつ
それを出力させる部分が完成.
まだ統計的な解析ほどこしてない
「生出力」
の段階だけど,
まことに面白い.
ちょっと興奮させられる.
こんなにうまくいくとは.
いやいや,
浮かれてはいかん.
まだまだバグがひそんでいるかもしれん.
よーし,
まとめの Perl スクリプトは研究室に行って書こう.
重要なファイルを tgz で固めて電話回線経由で
研究室の闇ルーター <鳳翔> に送り込む.
- 1510 自宅発.
1530 JR 琴似駅発.
札幌駅直行の快速
<いしかりライナー>.
途中の桑園に止まらないので 4 分ほどで
札幌駅につく.
普通だと 7 分ぐらいかかるだろうか.
1540 研究室着.
- 1630 ごろ,
お茶部屋で昼飯
(すでに夕方なんだが)
作ったり食ったりしながら,
いろいろな人と雑談を楽しむ.
あ,
すでにのんびりモードに入ってるな.
ちょっとそれは早すぎるぞ.
- 今回の推定から得られた結果をまとめる前に,
共同研究者に説明するための
web page を作って,
これまでの経過を簡単に説明する.
けっこう時間かかる.
ああ,
Netscape Navigator のスタイルシート解析エンジンって
どうして
こう
いつもいつも莫迦なんだろ.
少なくとも Linux 版はバグまみれだ.
- どうにかこうにか途中経過を web page にまとめたので,
<鳳翔> にアップロードする.
関係者の皆様にメイルを送り,
そのペイジを検分していただくようお願いする.
- 一段落ついたので帰宅することに.
2245 研究室発.
2256 JR 札幌駅発.
さすがに
駅の階段かけあがっても
息切れするほどには
まだ老化してはいないのだけど,
かけこんだ車内で一息ついたときに
ちょっと立ちくらみを覚えることがある.
うーむ
……
脳内の酸素が一瞬欠乏してそうなっているのかなあ.
ふだん無酸素運動やっていないから,
体内の酸素配分機構がこういった状況に
対応できなくなっているんだろーか.
2340 帰宅.
あああ,
2400 まで開いてる
「本の店・岩本」の琴似店に
寄り道してしまった.
逃避.
いかんいかん.
まだ
逃げてはだめだ.
- 中核推定プログラムは
およそ 4 MB に達する
テキストファイルを産み落とす.
行数にして 16 万.
とは言え,
べつにどうということのない量だし
データー構造も比較的単純だ.
これを
Perl スクリプトで
ねちねちと料理してみる.
夜は更けていく.
- 生態学会大会まであと 9 日.
- 今日の食卓
- 朝 (1130):
昨日の朝のハクサイ・シイタケ
の炒めものの残り.
- 昼 (1630):
キムチとゴマのスパゲッティー.
お茶部屋料理.
大学院生作の利他的なキムチを
また利用させていただく.
ごちそうさまでした.
- 晩 (0030):
ハクサイ・豆腐の
味噌汁.
モヤシ・ニラ・シイタケの
中華ふう炒めもの.
味噌汁のだしは煮干と昆布.
もう煮干が切れてしまった.
後者の炒めものって
なかなかよい
組み合わせを実現してると思う.
あ,
シイタケばかり食っているのは
15 個 198 円で安売りしていたので,
ついつい買ってしまったからである.
しかしシイタケって
値段のわりには
意外と味わい深いものですよね.
煮てよし,
炒めてもよし.
2000 年 03 月 15 日 (水)
- 0730 起床.
晴れ.
そろそろ「ふつー」の
生活時間帯を採用しなければ,
と無理矢理おきてみる.
眠い.
睡眠時間は 3 時間ぐらいか.
頭働かない.
- せっかく「早起き」したのに,
biometry (生物統計学のメイリングリスト) に
「決戦兵器としての
多次元確率分布をもちいた最尤推定法」
なる投書をしてみる.
ああ,
時間ないのに何をやってるんだ
……
- 時間ないのにヒゲを剃ったり
(さすがにかなり見苦しくなってきたので),
洗濯してみたりする.
おいおい.
- 1002 自宅発.
また雪が降ってきた.
途中で野菜やコーヒーなど買う.
1026 JR 琴似駅発.
1040 研究室着.
- 昨日の報告について,
さっそく田中浩さんからコメントいただく.
大域的な補正に関する追加情報.
推定プログラムをそれにあわせて作り直してみる.
- 多忙きわめるのかヒマなのか何とも判じかねる
甲山教授から奇怪という他ないメイルをいただく.
そのmargaritaの作り方というのは,
ドライだったレシピ
テキーラ 2オンス
クアントロー(あまーいリキュール)小サジ2
ライムジュース 小サジ1
氷でシェイク
ロングだったレシピ
テキーラ 1/2オンス
クアントロー 1オンス
ライムジュース 1オンス
レモンジュース 1オンス
などなど..
あ,禁酒だったっけ..
- 登校してからも biometry なんぞに
最尤推定法がらみの
メイルを送って遊んでしまう.
うう.
いかんいかん.
- 1500 から 1800 すぎまで大学院生の
研究中間報告.
もっとも,
そのうち 2 時間ぐらいは
大学院生ならざる人が延々と
しゃべっておられたようだが.
- 計算機の前から引き離されたのを奇貨として,
ひたすら思考の内職にはげむ.
懸案の問題の「詰め」までの手順を
紙にまとめていく.
何度も何度も書き直してみる.
よーし.
ついに計算方法に関しては
ようやく最後まで到達する経路が
きっちりと確定した.
もうこれで
「解けるか解けないかも分からない問題」
からは解放された.
解けるとわかりきった問題になった.
やれやれ.
- もちろん,
まだ最後の計算やってないんだから,
どんな結果になるか今はわからない.
しかし,
もうそれはどう転んでもよい.
- セミナー終わっても
まだ biometry で最尤法の話題が
続いている.
ああ,
私も横から口出しして
議論をもっと混乱させたい.
- 「うう.
biometry にメイル投稿してあれこれ言ってやりたいです.
ほらほら,
三中さんなんか,
『最尤法について日本語で始めて書かれたのは 1996 年』
とか,
すげーインチキくさいこと書いてるんですよ.
いちゃもんつけてやりたーい」
「私には学会準備の時間がなくなり
あわてふためく久保さんの姿が見えます」
「はっ」
「そこの小さなホワイトボードよこしなさい」
「ああ,何を書くというのです」
「これです」
「……『おとなげ』」
「学会準備が終わるまで,
これを机の上に置いておきなさい」
- 大域的補正を入れた推定プログラムの
挙動を調べる試験運転を続行するかたわら,
口頭発表用の OHP シートの原稿を
LaTeX で作り始める.
- ちょっと気になる箇所が見つかり,
そこを調べる試験運転にはまってしまう.
今日は最後の計算までできそうにないな.
- 2335 研究室発.
また雪が降ってきたな.
2350 JR 札幌駅発.
0030 帰宅.
- 今日は早めに起きたのに,
結局いつもどおりの生活パターンに戻りつつある.
- 生態学会大会まであと 8 日.
- 今日の食卓
- 朝 (0900):
昨夜の残りそのまま.
ハクサイと豆腐の味噌汁.
モヤシ・ニラ・シイタケの炒めもの.
- 昼 (1420):
ピーマンとエノキダケのスパゲッティー.
お茶部屋料理.
- 晩 (0100):
ハクサイと豆腐の味噌汁.
まだ少し残ってる.
2000 年 03 月 16 日 (木)
- 0920 起床.
曇.
寝たのは 0300 ごろかなあ.
またいつもの生活にもどってしまった.
ゴミを出しにいく.
なんとかまだ間に合った.
- 自宅プログラミングにはげむ.
推定結果の巨大ファイルをさらに料理するための,
小さなプログラム群ですね.
今度はホントにあと少しだ,
と言いきかせつつ.
- またまた大変なことになりそうなメイル来る.
うーん,
私はとらぶるしゅーたーなのか.
面倒なので返事は後回し.
- ちょっとプログラミングにつまる.
気分を変えるために昼飯準備.
「どーしよかなー,どーしよかなー」
と
あまり知性を感じさせない独語とともに
野菜を切っていると
解決策を思いついた.
気分転換は重要ですね.
ただし料理の塩加減は間違えた.
- 1425 自宅発.
1450 JR 琴似駅発.
1510 研究室着.
- 昨日「おとなげ」と書かれたホワイトボードのまわりに,
「忍」「耐」「抑」「禁」といった落書きが
追加されている.
犯人は甲山さんである.
まことに
おとなげないいたずらである.
- 久しぶりに rxvt を使ってみる.
字がまともに表示されないので,
/usr/X11R6/lib/X11/app-defaults/Rxvt で
-alias-fixed-medium-r--16-*-jisx0208.1983-0
というカンジでフォント指定してみる.
X のフォントの処理って
いまだによくわからん.
- 最後の詰めに至る処理が結構あれこれと要素間の相互参照あって,
少々ややこしいので,
けっきょく中核推定プログラムを改造することにした.
これによって中核推定プログラムが
少し「専用化」されちゃうんだけど,
まぁ現時点で汎用推定プログラム作ることもないかあ,
と正気になったので,
またコードに手を入れているのである.
- 1820 分ごろ,
誤差と変異を分離できている結果を入手する.
ふう,
ここまでたどりついたか.
今まで変異だと思っていたうち
半分あるいはそれ以上の部分は
誤差にすぎない可能性が高い,
という結果.
ま,
そーいうもんなのかな.
空間分布を見ると,
いかにも間違えそうなところで
「間違えている確率」高い.
うん.
これで
いいことにしよう.
- 2010 共同研究者その他の皆様に今日の結果を説明する
web page (ちょー手抜き) を作り,
メイルを送る.
- その後もいろいろといじっくてみて,
定性的な結果がひっくり返らない,
とか
変化してる場所と読み取り誤差に過ぎない場所が
わかりやすく区別できるような
三次元お絵描きプログラムとか
こまごまとした作業に着手する.
- ともあれ一般講演用の
「『超』格子モデルの林冠動態」
(久保・田中・中静)
は最後まで話がつながった.
だいたい予想どおりの結果も得られた.
あとは LaTeX なんかで発表の準備するだけだ.
- つい一週間前の「ぎょーむ日誌」に
「よーやくプログラムの外回り完成」
などと
ふざけてるとしか思えないことが書いてあり,
さすがにあぜんとする.
てめー,
そんなところでのんびりしてるんじゃない,
と言ってやりたくなる.
そのまた一週間前の日誌を見ると
仕事もせずに
ThinkPad のカーネルの再構築ばかりやってる.
よほど莫迦なのか,
私は.
- いやはや,
今だって
のんびりしてるヒマはない.
一般講演の説明を用意するだけでなく,
まだ自由式シンポジウムの発表と
自由集会の準備もある.
明日からこれらを並行して進めていこう.
自由式シンポジウムはすでにできてる話だ.
自由集会は名波さんとかとーさんに
苦労してもらえばよい (ひひひ ← 利己的な笑ひ).
もはや頭は使わなくともよい.
手を使い人を使うだけだ.
- 2350 研究室発.
終電に乗り遅れる.
我が家まで夜道を一時間以上歩く.
0110 帰宅.
- 家に帰ってもなんとなく推定プログラムを回して
面倒な最尤推定をやらせてみる.
いやあ,
おもしろいおもしろい.
おおっ,
またカッコいい絵が生成されたぞ
……
遊んでるのか仕事してるのか.
- 生態学会大会まであと 7 日.
- 今日の食卓
- 朝 (1000):
ハクサイと豆腐の味噌汁.
ようやく食べ尽くす.
- 昼 (1345):
冷蔵庫に残ってたモヤシと
ニラとシイタケの炒めもの.
また同じもの食ってるな.
- 晩 (0130):
昼の残り.
炊飯器にご飯入れっぱなしにしてたら,
すごーくマズくなってしまった.
悲しい.
2000 年 03 月 17 日 (金)
- 0840 起床.
晴.
眠い.
もっと早寝しなくては.
- 家でまたまた POV-Ray なんかで絵を描かせてみたりする.
ああ,
そんなことやってないで早く学校に行って
<蒼龍> でやらせたほうが何倍も速いのに.
- 1040 自宅発.
だいぶ気温高くなったな.
1109 JR 琴似駅発.
久しぶりに北大生協書籍部に立ち寄る.
1135 研究室着.
- <蒼龍> で一般講演用の絵を描かせてみたり,
Tanaka & Nakashizuka などなど読み返してみたり,
自由式シンポジウム用の文献を調べてみたり,
竹中さんその他に画像ファイルを貸していただくよう
お願いしたり,
あれこれとメイル書いてみたり
……
と支離滅裂な午後をすごす.
竹中さんにはメイルで
いろいろと教えていただきました.
- 打つべき手はいろいろと打ったので,
気分を変えるために家に帰ることに.
腹も減った.
1930 研究室発.
1950 JR 札幌駅発.
琴似のあちこちをふらふらと歩く.
さっさと帰るべきなんだけど,
どうにも気になる点がある.
あーでもない.
いや待て.
やはり.
これではダメだ.
……
ということで,
これまで最尤推定に用いていた尤度関数に
問題があることを確信した.
あのままでは意味不明だ.
修復できるだろう.
修復しなければならない.
2100 帰宅.
- 尤度関数の再設計に着手する.
- いくつかの試案を組み込んでみる.
くそう.
モノによってはなかなか収束しない.
- 0400 ようやく「これで正しい」と考えられる
尤度関数の設計に成功.
結果は定性的にはそれほどかわらない.
そして尤度関数の意味は明確になった.
いやはや助かった.
いやはや.
- 生態学会大会まであと 6 日.
- 今日の食卓
- 朝 (0915):
昨日の炒めものの残り.
- 昼 (1320):
タマネギとピーマンの野菜炒め.
お茶部屋料理.
味付けは
粉末中華スープ・塩・
胡椒 (マレーシア土産).
タマネギがなかなか香ばしい.
「久保さんの料理にしては
おいしそうな匂いがしますね」
飯は弁当として持参.
- 晩 (2200):
ハクサイの味噌汁.
量を間違えてハクサイだけで
鍋がうめつくされてしまった.
考えごとしながら
料理するとダメですね.
2000 年 03 月 18 日 (土)
- 1040 起床.
うう眠い.
曇り.
郵便配達員にたたき起こされた.
- 遅い朝飯食いながら,
推定プログラムを手直ししたり,
試験運転を続行する.
うん,
尤度関数を直すことで
収束までに要する時間が格段に短縮された.
- 1330 自宅発.
途中で野菜など買う.
1402 JR 琴似駅発.
1430 研究室着
- 浦口さんから
「尤度比検定のプログラムがヘン」
とのクレイム.
ええええええ,
と焦りつつ
調べてみると浦口さんにお渡ししてたのは,
古いヴァージョンであること判明.
陳謝して新しいほうを使ってもらう.
冷汗.
- メイル連絡いろいろ.
その片手間に
<蒼龍> に尤度関数直したプログラムを入れて
推定試験をやり直してみる.
- あ,また雪.
と外を眺めつつ昼飯を夕方に食う.
- LaTeX を使って OHP 用原稿作り.
東大の油谷さんという人が作った
ohp.sty という LaTeX のマクロを利用する.
便利だけど
なかなか変な挙動も.
- POV-Ray だの Tpng だの自作の xpm 生成スクリプトだの
によって作られた
さまざまな画像の切れっ端は最終的には
eps に変換されて LaTeX ファイルに取り込まれて行く.
- 正直に申し上げて,
LaTeX で OHP 原稿の用意するのは
ちょっと面倒ではある.
しかしながら,
結局 Macintosh なんかを使った場合でも
画像の規格を変換してそろえていくのは
神経つかうもんだ.
うん.
少なくとも
Linux 上で作業していると
「絵が崩れ」たりはしない.
これはとても心がおちつくことだ.
- とはいえ,
しばらく Tpng なんぞを使っていなかったので,
Tpng の魔女
(尊称 ``wizard'' の女性形のつもりです)
である牧さんにこつを教えていただく.
- ImageMagick の convert コマンドに依存した
作業が続く.
ホント,
これなかったら何もできんな.
シェルのコマンドラインから
``convert foo.jpg bar.png''
(foo.jpg という JPEG 画像ファイルを
bar.png という PNG 画像ファイルに変換せよ)
といったカンジで
どんどん画像の規格の変更を指示できるのである.
いやいや,
画像の規格を変えるだけでない.
便利なオプション指定することで
あらゆる変換が可能なのである.
ホンの一例をあげると
……
- convert -geometry 500% -filter box a.xpm b.png :
5 倍に拡大.
拡大フィルターは箱型.
- convert -crop 0x0 c.png d.eps :
周りの空白を削除.
- convert -rotate 90 e.eps f.png :
90 度回転
- convert -colors 8 g.png h.jpg :
色を 8 色に制限.
などなど
……
とにかく,
使い切れないほど多くの
オプションが
いくつでも同時に指定できるのである.
しかも動作は速い.
- 作業を続けながらも,
また
闇ネット経由で <蒼龍> を動かす.
2 時間ほどかかる面倒な計算をやらせてみる.
500 MHz Pentium III ふたつが全力運転.
この間に,
いったい何億個の「樹冠」が
生成されては消えていったのか.
- 上の莫大な計算から
これまでに得られた結果の robustness を
確認する.
よーし.
尤度関数を改良すると
ばらつきも小さくなっている.
- 2130 研究室発.
あ,
雨かな.
2141 JR 札幌駅発.
いや,
雪になった.
2240 帰宅.
- 晩飯食って一息つく.
- 作業は続く.
- 生態学会大会まであと 5 日.
- 今日の食卓
- 朝 (1140):
昨日のハクサイの味噌汁に
豆腐とシイタケを追加.
- 昼 (1600):
春菊の雑炊.
春菊は一束 50 円で売られていたもの.
その半分を使う.
まず春菊を軽く茹でておく.
かつおでだしをひき
家から持って来た飯と春菊を入れる.
味つけは塩と醤油.
- 晩 (2330):
朝の味噌汁の残り.
2000 年 03 月 19 日 (日)
- 0900 起床.
晴.
眠い.
- 家で仕事.
xdvi のろい.
- 1340 自宅発.
1402 JR 琴似駅発.
1415 研究室着.
- 仕事.
- 2340 研究室発.
雪.
2350 JR 札幌駅発.
0025 帰宅.
- あああ,
疲れた.
今日は「ぎょーむ日誌」書いているヒマないほど
仕事ばかりしてた.
といっても,
もっぱら手を動かすばかりで,
頭はほとんど使ってないんだが
……
- 一般講演の OHP 用原稿がまだできん.
九割ちかく完成したんだけど
……
まあ,
明朝までにはできるかな.
- 生態学会大会まであと 4 日.
- 今日の食卓
- 朝 (0930):
昨日の味噌汁の残り.
- 昼 (1600):
春菊とエノキダケの雑炊.
お茶部屋にて.
昨日の材料の残りを使って.
エノキダケは今日買って来たもの.
- 晩 (0105):
ニラ・モヤシ・シイタケ・豆腐の
炒めもの.
セイコーマートの野菜は
高くて変色してる.
しかし深夜に調達できるのは
そこしかない.
2000 年 03 月 20 日 (月)
- 0850 起床.
晴.
うーむ,
今朝は結局 0300 ごろに寝てしまった.
まだ原稿できてない.
どーしてこう遅いんだろね.
- 1055 自宅発.
1120 JR 琴似駅発.
1140 研究室着.
- 一般講演の OHP 用原稿作成にはげむ.
- 最後に原稿ファイルを PDF にして,
Mac に持って行こうとするとうまくいかない.
ちょっと焦る.
というのも Macintosh に接続されている
インクジェットプリンターで最終的に出力する
つもりであるからだ
(印刷するのは明後日だけど).
- 貴重な一時間を浪費してあれこれと試行錯誤して
判明したことには,
PDF を表示・印刷する Acrobat Reeader
(version は 4.05a) は
8-9 MB を超えるような巨大ファイルを
うまく取り扱えないことがある,
ということであった.
原稿を前半後半にわけて PDF 化することで,
問題が解決された.
いやはや.
まぁ,
合計 10 MB より大きい PDF ファイル作る
こちらも悪いとは思うけど.
- 1550 なんとか PDF をアップロードし,
関係者の皆様に「見て下さい」メイルを出す.
ふう.
これで一段落だ.
- また夕方に昼飯食って一休み.
- 自由式シンポジウムの準備に取り掛かる.
基本的には以前にやったやつを改造して
流用することに.
- 2020 かとー大先生から
要旨送っていただく.
- 【更新情報】
計算生態学
に加藤さんの要旨
「生態学のデータに対する
Perl を使ったデータ整理法」
を追加しました.
(20000320)
- 2055 研究室発.
2109 JR 札幌駅発.
2220 帰宅.
うーむ,
あれこれと寄り道してしまった
……
- 飯食ってとりあえず自由集会の要旨を
LaTeX 化してみる.
予定 4 ペイジのうち 3 ペイジはうまった.
さて残り 1 ペイジをどうしようか.
- 自由集会のほうは明日考えることに.
シンポジウムの準備を再開.
- 生態学会大会まであと 3 日.
- 今日の食卓
- 朝 (0920):
昨夜の炒めものの残り.
- 昼 (1630):
タマネギとピーマンのスパゲッティー.
お茶部屋料理.
- 晩 (2330):
朝の残り.