ぎょーむ日誌 2000-03-13
2000 年 03 月 13 日 (月)
- 0920 起床.
晴れ.
- あと一歩だと思いつつ,
新しく追加したコードのバグがなかなか取れない.
かなり奇怪な計算結果を出す.
どこかに単純なミスがあるはずなんだが.
なぜか
ガスで視界閉ざされた剱岳頂上直下を思い出す.
うん,
あのときは撤退したなあ.
- 1535 自宅発.
うわー,
吹雪.
1609 JR 琴似駅発.
ダイヤ改正されてもこの駅の
発車間隔の分散の大きさは修復されていない.
1620 研究室着.
- 1700 までに提出しなければならぬ事務書類を
30 分で書き上げる.
ぎりぎりで間に合った.
いやはや.
研究に夢中になっている日々が続くと
日常ぎょーむがおろそかになりがち.
- 苫小牧演習林の福島さんがやってきて
外づけハードディスク間でデーターを
コピーしたいという.
「演習林の Mac の OS は古くて……」
えっ?
SCSI ハードディスクでそれはないでしょう.
「ここの研究室の Mac も古いんじゃないですか?
ほら,
外づけハードディスクつけると起動しませんよ」
……
って
よく見るとドライヴにターミネイターが
ついてないじゃあないか!
- 「いやあ,
そうでしたか.
ははは」
と高らかに笑いながら,
高級官僚になる試験に合格すべく
福島さんは故郷に帰って行った.
- 研究室の蛍光灯がきれたので,
私がそれを外し,
その間に某大学院生が事務の会計掛に
換えをもらいに行った.
二本必要なのになぜか一本しかもらって来ない.
「えーっ,
何で二本なんですか?
また行くのヤですから,
久保さん取りに行ってくださいよ」
会計掛に行くと事務の方が,
やはり別の人が取りに来られましたか,
と
納得しておられる.
「さっき来た人は
『一本でいいです』
と高らかに宣言してましたからね」
二本目を持ち帰ると,
その当人は蛍光灯をもちいた
ライトセイバーごっこに興じている.
- ようやく仕事を再開
……
してすぐに,
今日半日悩まされていた
バグが生じた原因が確認できてしまった.
問題なのは
「こうなるから計算に食い違いが生じることがある」
というのはわかったのだけど,
いったいコードのどこでそうなっているのか,
それがわからない
……
こういうことは滅多にないのだけど.
- まあ,
問題が生じるケイスというのは
やや特殊なオプションを指定したときにだけ
発生するとわかったので,
それを避ければ問題ない
……
しかし気になる.
とはいえ,
残り時間を考えて仕事しなければならない.
- 知床にこもって論文書きをやってた
西村さんが戻ってこられる.
おみやげの牡蛎を皆でいただく.
とても新鮮で磯の味が濃厚で
まことにうまい.
利他的な牧さんが
低温研で仕事している浦口さんを電話で呼ぶ.
浦口さんとともに低温研から松木さんと
本間さんもやって来られる.
お茶部屋がにぎやかに.
- とはいえ,
私はといえばフルタイムでそれに参加できず,
プログラムの修正と改良にも時間とられる.
最後の結果を出す一歩手前まで完成させる.
よーし,
ほぼ予想どおりの結果だ.
- 2345 研究室発.
いつの間にか晴れている.
2358 JR 札幌駅発.
0035 帰宅.
- 家に帰っても ThinkPad で処理できるように
問題の規模を縮小してプログラムのアラ探しを
続ける.
明日には共同研究者にいろいろと報告できそうだ.
ようやくながら.
- 0315 ようやく今日一日悩まされていたバグが取れた.
およそあらゆる想像を絶した箇所に
問題を生じさせていた一命令が埋め込まれていた.
ここ数日で
朝令暮改の限りをつくして
1000 行以上のコードを
書いていたので,
このようなまったく意味不明のシロモノが混じって
しまったのだろうか.
- 発見方法はまったく基本そのもの.
消去法のようなやり方で
可能発生原の候補を何箇所かに
特定してしまい,
あとはデバッガー (gdb) を使って
ブレイクポイントを設定しておいて,
怪しげな流れを捕まえたらバックトレイス.
警察がやってるよーな,
容疑者をしぼって
張り込みやって
追跡して逮捕,
というのと同じですかね.
- しかし
まさかあんなところに,
まったく意味不明の命令が書かれて
それが今の今まで残っていたとは.
最初それを見つけたときは間違いとは信じられずに
何度も何度も前後の処理を読み直してみた.
いくら読み直してもわけがわからんので,
とうとう
それが完ペキなナンセンスコードだと
断定するに至った.
うーむ,
こんなもの書いたときは頭が錯乱していたのか?
ともあれ,
それでも無理やり
「それらしい」答えを捻り出していた
推定プログラムってなかなか凄いぞ.
- 生態学会大会まであと 10 日.
- 今日の食卓
- 朝 (1010):
タマネギ・豆腐の味噌汁の残り,
ハクサイとシイタケの炒めもの.
後者は火の通りかたが一様ではない
カンジ.
なかなか難しい.
- 昼 (1430):
ヨーグルト (雪印ナチュレ)
500 g.
プログラミングやめて
料理するのが面倒だったので.
- 晩 (2100):
お茶部屋で西村さんのお土産である
生牡蛎をいただく.
サロマ湖産.
殻つきで 2 Kg 1200 円だったそうだ.
大学院生たちの作った
牡蛎の酒蒸し,
ホーレンソウとエノキダケ・キャベツ
の和えもの,
キャベツとジャガイモの炒めもの,
えーっと名前失念した
東南アジア風スパイス炊きこみご飯
なども食べさせていただく.
ごちそうさまでした.