ぎょーむ日誌 2000-11-(21-30)

2000 年 11 月 21 日 (火)

• 0650 起床． 昨晩は 2200 すぎに寝てしまった． 途中， 例によって 0100 ごろと 0400 ごろに目がさめたんだけど， ここで起きてしまっては また時差ぼけになる， と一生懸命努力してそれぞれ 1 時間以内に 再就寝することができたのである． めずらしいことに こういった努力はむくわれ， 今朝の脳内は比較的はっきりしているように思う．
• 朝飯の準備． あ， 炊飯器の中からっぽ． 飯も炊いてないな． そう． 昨晩， 眠気をもよおしたときに， 「この好機を逃すまじ」 とばかりに何も準備せずに寝てしまったためである． 飯炊き開始． ニンジン茹でたり， タマネギ切ったりする． 時間によゆーあるんでコーヒー飲む． 朝飯・弁当の準備． 朝飯． シャワー使おうと思ったらいきなり断水． どうしたんだろうね． 飯関係の作業が終わったあとだからいいや．
• 0755 自宅発． 曇天． しかし空気はナマぬるい． 大森東図書館の返却ポストに本を投函． 「離散多変量データの解析」 (柳川尭・共立出版) などという大型本屋や大学図書館でも なかなか見つからない本も含まれる． さすがは大森東図書館． そうそう昨晩は 研究所のコピー機でこれをまるごと 複写してたんで， 帰るのがおそくなったのである． 0815 東京モノレイル流通センター発． 浜松町の気温 16 ℃か． 0835 研究所着．
• うん? …… 某大学院生からのメイルの Subject の この口語的表現は …… なるほど． climb the wall で「かっとなる，怒る」 か． 恐ろしい． しかし勉強になるなぁ．
• よく寝たおかげで (私の) 起動は 比較的速い． さっそく昨晩かきかけたままになってる 最尤法メモ (通信教育ないしは通信洗脳用) の続きにかかる．
• 周囲は いつものごとくやかましい． しかし順調に進捗． 簡単な最尤法の解説となれば 悩むトコロはなく 面白いばかりの作業なので， 集中できるのである．
• 電話を強制傍聴させられてると 色々なコトがわかる． 今日はお役人だけじゃなく研究者も 研究費のことでぎゃーぎゃーモメてるな． 少なくとも私自身に関しては， カネのかかる研究者になってはイカン， と改めて思う． Yahoo! オークションで安く買いたたいた PC 上で Linux を動かし， テキストエディター vim と マヌケかな漢字変換サーヴァー Canna で メモを書いて， LaTeX で整形する． これで 内容はともかく 見てくれだけならば 腐れ M$-Word などより よほどマシな文書が生成される． うん， 十分じゃないか．
• 定数死亡率モデルまで進んだところで， すでに正午． 順調といったところでノロい． とりあえずできたところまで ps2pdf コマンドで pdf ファイル化． 浦口さんにメイルを送り， 検分していただくことに． 完成したらネット上で公開して 「布教」範囲を 少々広めるつもり．
• あ， そうなると最尤推定コードの mlfitting も他人が使えるようにしないといかんな． うーん， あれは汚いままで， かなり理解困難なシロモノなんだよなぁ． 使うのも面倒だし． どうしよう． 将来的には Perl/Tk な GUI でもつけなきゃ イカンのだろうか．
• 昼飯食いつつ， ネット上をふらふら． openssh がよろしくない， というんで openssh-2.3p1 に 取り換える． なんと取り換える前は 1.2 という ヴァージョンだった．
• openssh の設定にちょっとモガいたあと， また 少々あやしげな 最尤法入門の解説の続きを書いていく．
• (死亡確率) = (定数) + (係数) × (変数) みたいなインチキな例を考えてみたんだけど， これだとうまく解けないな …… と思ったらつまらん計算間違いだった． やれやれ． うーん， でもこれは手計算では解けんな．
• というか， 「ある確率で死ぬ， 1 - その確率で死なない」 というモデルを考えていると， 死亡確率が定数の場合を除いて， ほとんど解析的な解が得られないんではないか． 教育的ではないなぁ．
• ということで， いきなりここから mlfitting などという 私の自作プログラムの依拠したハナシになるのか? やれやれ． (一般化線形モデルはともかく) 原始的な最尤法が実用上は あまり流行らないワケだ．
• と思ったら， 現在のところ唯一の読者たる 浦口さんからややこしい質問がきて 回答に手間取る． と思ったら， またすぐに再質問． なかなかキビしい．
• 1820 研究所発． ちょっと計算機モノ店に行きたいんだが …… 秋葉原か新宿か． どちらも自宅から遠ざかるし 人口密度高そう． よし， 多摩川ごえだ． 1830 JR 浜松町発． この時間だとそんなに 京浜本線は無茶苦茶に混んでいない． 車両内を歩けるほどである． 1850 JR 川崎着． ここまで 290 円． 京急川崎横のヨドバシカメラまで数分．

[夜の京急川崎駅前]
幅 5 メートルもない
細い道なんだけど，車
やバスがびゅんびゅん
通る．そして信号がな
なか変わってくれない．

• ヨドバシカメラ川崎支店である． つい 10 日前に来たときとは 内部構造ががらっと変わってしまって ちょっととまどう． 入力ディヴァイス陳列棚を探す．
• 入力機器である． 私はキーボードは愛しているのだが， 当節重視されているポインティングディヴァイスは …… 必ずしもそうではない． 愛しの鍵盤から手を離さなければならないなんて ……
• 以前に記したように研究所では 小鍵盤二枚流 などを試行してみたのだけど， 場所をふさぐわりにはどうにも不便だ (なぜそうなってしまうのか， あるいはなぜ研究所では Thinkpad 使わないのか， は いつの日か解説の予定)．

[この Thinkpad560E こそは]
私にとって最良の入力機器で
ある．きわめて上質な鍵盤．
指をずらすだけで動かせるト
ラックポイント ……

それでも Unix の GUI 環境である X を使うためには こういう指示入力機が必要とされるのである． 私が X 上で使用している window manager である WindowMaker はかなりの操作を キーに割り付けることができる． それを活用してなお， たとえば Netscape Navigator の ハイパーリンクたどるためには ポインター動かしたり クリックしなければならぬ．
• じつに皮肉なのは， こんにち鍵盤による操作を もっともサポートしているのは 他ならぬ M$ 系の OS とアプリケイションなのである． いやはや． あ， ひょっとしたら げいつ OS モノマネな Linux GUI である KDE ならば その程度のことぐらいできるのかも． でも， KDE って重そうだからなぁ．
• ともあれ， あえてポインティングディヴァイス使わねばならぬとしたら， 私が好む順番 はこのようになる．
  1. トラックポイント (スティックポイント)
  2. トラックパッド
  3. トラックボール
  4. マウス
  ところが， ああ， なんたることか …… これはおおむね世間一般の人々に 嫌われている順番 と一致しているのである．
• ということで， ヨドバシの製品置場を見まわしても， いやらしい鼠族どもは多様性も高く ハーメルンを廃虚にせしめるほどに あふれかえっているというのに， トラックボールなどはわずかに 2 品種． これら以外の機器はまるでなし．
• 買うべきものはない． 撤退． やれやれ， 何のために川崎くんだりまで来たのかな． やはり欲しいものがあったら Yahoo! オークション (入力機器) だな． 値段もずっと安いし． そりゃあ， 多少のリスクはありますけどね．
• 1920 京急川崎発． 1930 京急大森町着． 運賃 150 円． あれこれ買物など． 大森町商店街のスーパーで野菜など買う． 旧東海道ぞいの商店街の八百屋に比べて 数十パーセント高い． 100 円ショップで食品・雑貨など． TSUTAYA にちょっと寄るも何も買わなかった． 2015 帰宅．
• 晩飯の準備． お， 水道は回復してるな．
• 晩飯食ってのんびりしてしまう．
• おっと， くだらないぎょーむ日誌書いてたら もう 23 時か． 浦口さんから追撃質問． う， またいいかげんな説明の弱点を突かれた． 回答メイルを作って返信． 今日はここまで， かな．
• 今日の食卓
  • 朝 (0730): 米 0.6 合． ニンジンを薄く切って 少量の水で茹で， 薄切りタマネギとエノキダケと炒める． 味つけは味噌と塩コショウ．
  • 昼 (1210): 弁当． 米 0.8 合． 朝と同じ．
  • 晩 (2055): 米 0.6 合． 朝の残り． キュウリを薄く切って 酢とキムチの素で和えたもの． チンゲンサイ・タマネギ・ピーマン・油あげの 炒めもの．

2000 年 11 月 22 日 (水)

• 0730 起床． 寝たのは 0100 すぎだったかな． まぁ， 眠れました．
• 朝飯・弁当の準備． 朝飯． シャワー． ひげそり． コーヒー．
• 0808 自宅発． 曇り． あ， 今日は紙ゴミの日なのに， 今回も出す準備してなかった． 0825 東京モノレイル流通センター発． 以前から謎だった 水道局ポンプ上の北 (Mapion の地図) にあった謎の橋

[謎の橋・芝浦]
(「ぎょーむ日誌」 2000 年 10 月 27 日 の画像)

これは敷設された軌条の上を いつの間にか北西に移動， モノレイルの下をくぐって 対岸につながってしまったのである． うーむ， そんな架橋方法があったのか．

[残された軌条と謎・芝浦]
しかしこの橋が建設された空き地って再開発
指定地で何も無いところなのに，なんで橋な
んか架けたんだろう．しかも上の Mapion 地
図には記されていないけど，すでに一本あま
り使われていない橋がすでにあるんですよね．

浜松町の気温 12 ℃． 0845 研究所着．
• 浦口さんから 「StatView のロジスティック回帰では 最小二乗法ではなく最尤法を使っているみたいです」 という御指摘いただいたので調べてみる． 日本語の 解説ペイジ 見てもいまいちよくわからんのだが， 英語版 をみると 「各 iteration ごとに係数と 対数尤度をチェックして ……」 と書いてあるので， どうやら最尤法を使ってるのかもしれんな． 最近は StatView のような廉価な統計パッケイジでも 最尤法でロジスティック回帰やってるらしい， とわかった．
• 九大の とーや師匠 から <鳳翔> の httpd に関する御指摘． mime.types の設定がヘンだから png (画像フォーマット) がちゃんと 転送されてないのでは， とのこと． あわてて /etc/httpd/conf/ や Apache のファイル構成などを調べてみる．
• その結果判明したのは， Vine Linux の場合， 問題の設定ファイル mime.types は /etc/ 直下に置かれており， Vine でカスタマイズされた httpd (Apache) はそちらを参照しているらしい．
• とりあえず mime.types を まっとうなモノにとりかえる． これは Apache 最新版に入っていたのを流用する．
• ついでに /etc/mime.types をインストールしたのは どのパッケイジなのか …… これを rpm -qf で問い合わせてみると， mailcap-*.rpm であることがわかった． なるほど， <鳳翔> の Apache は， つい先日， かとー先生が最新版に換えてくれたんだけど， それ以外は古いままだったからなぁ …… ともあれ， これにて一件落着．
• ぢりぢりと最尤法あやしげ入門メモ作成の続き． うーん， はかどらん． 入門レヴェルでは， パラメーター推定に関しては もはや「数値計算しましょう」 以外に言うべきことがない．
• …… ということで， あまりはかどらぬまま午前終了． 昼飯の弁当食う．
• ふーん， NTT が「フレッツ ADSL (仮称)」 なるものを計画してるらしい． つまり， いままでウリだった ISDN (これの開発には莫大な費用・時間が かかっているので NTT がコダわってる) はもう用ずみで， それよりケタ違いに速い xDSL 系のほうに食指のばしてきましたか． ちなみに ADSL は 従来型のふつうの銅線電話線を 利用するのである．
• ところで， どうでもいいんだがこの 「フレッツ」 なる珍妙な造語の意味がわからないんだけど …… えーと …… ISDN 情報室 なるペイジによると 「定額料金(Flat)で 柔軟(Flexible)に インターネットを楽しんでいただく (Friendly) 環境をご提供することがコンセプト」 …… あのー， つまり FLET's なる文字列には 特に意味がないワケですね ?
• それはともかく， このような NTT の xDSL 接続業の進出に関して， 中村正三郎さん なんかは， NTT による独占， てことで警鐘鳴らしてるね． 議員や官僚の利権がどうこう， とか． さてさて， 来月初旬には大森まで ADSL 回線のばしてくれる ベンチャー企業 東京めたりっく通信 は生き残れるのか ? ま， とりあえずめたりっくの線を導入すること 考えてるけど．
• いずれにせよ， 「フレッツ ISDN」 などという奇怪なモノに 手を出さなくてよかった．
• しかし， 首のカワ一枚でつながってる首相の 諮問機関か何かの IT 戦略なんちゃら会議ってのは， 2005 年までに 1000 万世帯に 光ファイバーの超高速回線， 3000 万世帯に ADSL なんかの高速回線を ひっぱるんだと言ってたけど， 実現するんかねぇ． まぁ， 私などは 「おカミからの御下賜高速回線」 であっても節操なく喜んで使いそうだけど．
• あれ， NTT も来月初旬から東京 23 区内とかで DSL 商売を始めるのか! その朝日新聞の記事を無断で引用すると 「総合デジタル通信網（ＩＳＤＮ）に力を入れる ＮＴＴ側は、ＤＳＬに参入するベンチャー企業の 動きを妨害したとして独占禁止法違反の疑いで 公正取引委員会の調査を受けるなど、 ＤＳＬ普及に消極的だった。 こうした姿勢への批判や、情報技術（ＩＴ） の進展に押された形だが、 今度は巨大企業の参入が ベンチャー企業に影響を与えそうだ」． 私なりの勝手な解釈では， 時代おくれでノロマな ISDN は失敗でしたと認めるのはイヤなんだけど， なんちゃら会議で DSL 推進が決まるや否や， 乗り遅れてはイカンとあわててるわけだ． つまり責任逃れと無定見というコトで NTT の抜きがたいお役所体質が伝わってくるようです， と毎日お役人ばか電話をむりやり傍聴させられている 私などは思うのであった．
• 午後から解説メモを書くのはいったん中断して， 数値的な最尤推定プログラム mlfittng を 整備する． 改善のポイントは
  • 環境変数に依存するのをやめる． とりあえずやめたが， 大丈夫だろうか．
  • kubolib 依存性はやめて， Unival クラスと Plugin クラスを mlfitting に入れてしまう． mlfitting は単体で ヒトにさしあげることが 多いので．
  • # マークばかりの パラメーターファイルから # を減らす．
  …… やっぱりこのプログラムって， いっぺん作り直さんとダメだな． いまだに元プログラムである 非線形最小二乗法の悪影響が残っている．
• ともあれ， mlfitting を上のようになおしたり， ロジスティックモデルの プラグイン関数をつけたしたりする．
• 試しに走らせてみると …… なんというか「過剰」なあてはめを やってくれるなぁ． ふに〜とした曲線になるはず (元データーをそういう確率モデルで生成) のときでも， ばきっと折れ曲がるほどに極端な パラメーターを推定してしまう．
• いろいろ調べてみた結果， これは「あまりにも慎重に」 パラメーターを動かした呪いらしい， と判明． 10 数回で収束するはずのところを， 100 反復以上かけてゆっくりと 最尤推定値のセットに近づけようとすると， このような気色悪い結果になるとわかった．
• そのあたりを整備して， tar zcvf で固めてから， <鳳翔> に送っておく．
• 1630 より 1 時間ほど 生態系領域の server 導入会議． う， 英語がうまく出ない． やっぱ練習しとかんといかん． と思いつつ， 語順がランダマイズされた構文で うるさくつっこむ．
• アーキテクチャーグループというのは 現在， 私しか下っぱがいないので 6 万円の計算機で十分なのだけど …… 一方では， 画像解析のためだけに 300 万円の 計算機買いたいとか， シミュレイション動かすためには 500 GB (ぎが ですよ ぎが)． のハードディスク領域が必要， でなきゃ仕事にならない …… とか別世界の意見が どんどん出てくるので， 当方などはあぜんとするばかりだ．
• 会議始まる前は， ちょっとよい Linux マシンでも入れて びゅんびゅんと計算できたら 楽しいかも …… などと思ってたんだけど， とてもそれどころではない．
• あまりにも多彩な意見がでたので， 1 時間ばかり話しても何の合意もなく終る．
• 1755 研究所発． 1806 東京モノレイル浜松町発． 1830 大森東図書館． また 6 冊ほど借りだす． 1900 の閉館までうろうろ． 1905 帰宅．
• Perl 通信講座の足立さん， 最尤法通信講座の浦口さん， それぞれこちらから送った教材で わずらわされておられるようである． おかげで， 私は借りてきた本などを 6 冊同時に あちこち読んでみたり， といったことができる．
• 先日， 1 本 150 円で買った 巨大なサツマイモを茹でて， 半分ほどかじる． こんなにのんびりしててよいものか．
• 今日の食卓
  • 朝 (0740): 米 0.7 合． 昨晩のチンゲンサイその他炒め． キュウリ．
  • 昼 (1210): 弁当． 米 0.7 合． 昨晩のチンゲンサイその他炒め．
  • 晩 (1930): スパゲッティー． ソースはチンゲンサイその他炒めを流用． 米が尽きたので明日にでも 買わんといかんな．

2000 年 11 月 23 日 (木)

• 0950 起床． 熟睡してしまった． 勤労感謝の日とやらで今日は休日．
• ここから先は 24 日になって書いているんだが， なんとも無為な休日であった． いや， 休日の機能としてはそれでよいのか．
• 1400 ごろまで本を読んですごす． 昨晩からの続きで， 図書館から借りてきた 6 冊に 全体にざっと目を通す． 速いように思うかもしれないけど， そういうふうに読める 軽い本しか借りていないのである．
• たとえば物理学者の書いたエッセイなんかでも， 章の最初と最後はややゆっくり読んで， 間は熟語を拾うようにして読んでいくとか．
• ここまでは， まぁいいとして， そのあと 1400 ごろから 2400 すぎまで， 延々 10 時間以上にわたって， またしても nethack の世界にひたってしまった． いやぁ， まさに悪魔のゲイムですな．
• とにかく昼飯も食わず， 晩飯もじゃんくなものですませて， 地下迷宮をさ迷っていた．
• そしてゲイム最初のあたりで死んでばかりいる． 極端に難しいのである． これは． ウソだと思うなら， Unix 版以外にも Mac 版でも Window$ 版でもその他の OS 版でも そろっているから， 試されてみればよい． 着手してすぐは， 移動さえままならないだろう．
• …… などと阿呆なことを書いてもむなしい． ともかく， 昨日はまるまる一日そういうことやってました． けっこう疲れた ……
• 今日の食卓
  • 朝 (1040): 材料は小麦粉・ベイキングパウダー・塩で， サツマイモいりパンケイキ． 意外とうまい． コーヒー．
  • 昼 : 食ってない．
  • 晩 (2020): スパゲッティー． 100 円ショップで買った 怪しげな粉末モノの ペペロンチーニ．

2000 年 11 月 24 日 (金)

• 0730 起床． 寝たのは 0200 すぎ．
• 朝飯・弁当の準備． うう …… 昨日 nethack 世界に没入していたせいで， 米を買えなかった． しょうがない， 弁当の飯は途中で調達しよう． シャワー．
• 0808 自宅発． ひさびさに晴れ． あ， もしかしたら昨日は晴れていたのかもしれないけど， 一日中室内にいたからなぁ． 0829 東京モノレイル流通センター発． 浜松町の気温 8 ℃． 研究所までの途中にある コンヴィニエンスストアーで飯を調達． 160 円． うう高い． 0845 研究所着．
• とりあえず準備運動と称して「ぎょーむ日誌」 など書いてみる．
• <鳳翔> の自分の FTP サイトを整理する． あれこれと削除．
• あやしげなメイル連絡を何通か出す．
• もはや書くこともあまりない 最尤推定法あやしげ入門を完成させるべく， LaTeX ファイルにとりくむ．
• 昨日 nethack やりすぎのためか， 肩と肘の関節が痛い． いやはや同じ姿勢で打鍵しつづけたのが 良くなかったんだろうか．
• 語彙不足気味のかな漢字変換サーヴァー Canna を少しでも賢くするべく， ライフサイエンス辞書 の設定をやりなおす． BookPC・Thinkpad ともに Vine2.x にしてから こいつのマウントがうまく入ってなかったのである．
• やったのは設定ファイルの変更だけ． しかし， まぁ， このさいだから (将来同じ問題で苦闘する 他ならぬ 私自身のために) 最初からまとめてみる． 間違いとかあったら後日訂正します． http://lsd.pharm.kyoto-u.ac.jp/dic/unix/canna.html など参照のこと． 以下は VineLinux2.[01] の場合である．
  1. http://lsd.pharm.kyoto-u.ac.jp/FTP3-unix-J.html からファイルをダウンロード．
  2. tar zxvf lsd3canna.tar.zxvf
  3. README など読む． スーパーユーザーになる．
  4. cp lsd3canna/lsd3.t /var/lib/canna/dic/canna/lsd3.ctd (lsd3.t のままのほうがよい??)
  5. cd /var/lib/canna/dic/canna/
  6. mkbindic lsd3.ctd
  7. 同じディレクトリーの dics.dir に
     lsd3.ctd(.mwd) -lsd---
     を追加．
  8. /etc/rc.d/init.d/canna restart (ホントに必要?)
  9. ふつーユーザーに戻る． $HOME/.cannarc に (use-dictionary ... ) に "lsd" 追加． kinput2 など再起動必要．
  …… こんなトコロかなぁ ……
• てなところで， 午前はおしまい． 昼飯食う．
• SKK の辞書を Canna 用に変換しちゃいましょう， という ペイジ 見つけた． これはひょっとしたら， ◯◯電子国語辞典の クラッキングなどしなくても シアワセになれるのかも ……
• 仕事が進まんということを口実に， あちこちにメイルばかり書く． 結果として， ますます仕事がすすまん．
• 1740 研究所発． 1820 東京モノレイル浜松町発． 1900 帰宅．
• うーん， また nethack に． 私がふだんはゲイムなどに 手を出さない理由がわかると思う． いっぺんやりはじめると， しばらくは完全に没頭してしまうからである．
• 0400 ごろ， へろへろに疲れてしまったので寝る．
• 今日の食卓
  • 朝 (0740): 食パン 2 枚． チンゲンサイ・タマネギ・ニンジンの 炒めもの．
  • 昼 (1250): コンヴィニエンスストアーで買った 160 円ライス． チンゲンサイ・タマネギ・ニンジンの 炒めもの．
  • 晩 (): 米 0.6 合．

2000 年 11 月 25 日 (土)

• 1330 起床． 寝たのが 0500 ごろだったか． う， いかん． 時差問題が生じる．
• …… と言いつつ， 起床した後の 15 時間を要約するならば， ひたすらに nethack 猿． 日曜日の夜明けには nethack 廃人になっていました． なんたる休日． しかしカタルシスはあったな．
• もちろんこの程度の集中作業では nethack 世界の ごくごく一部しかかいま見ることはできない． しかし今まで到達できなかった領域まで探索できた私は 今回ばかりはあまり未練もなく Thinkpad 上から 同プログラムを削除できたのでありました．
• 「もう十分研究できた」 からではなく， その逆． これほど苦労して道はまだまだ遠い． 見てくれはすごくシンプルだけど 実は複雑きわまりないこのゲイムに 生活のすべてを捧げなければ「究める」 ことなどできやしない， ということが実感できたからだ．
• プレイ中 「どうやったらこれほど複雑なプログラムの bug を最小限に押えつつ長年保守できてんだ ?」 という疑問がアタマを離れなかった． プログラム開発における「保守」 というのはその語感とはうらはらに， 大規模な改造を含んだ作業なのである． nethack を開発保守してる人々は文字通り hacker とでもいうべきスキルの持ち主ばかりらしく， C++ などつかわずに C だけでこんな芸当を やりとげているのである．
• 異常に自由度が高く作りこまれていて …… およそその 「地下迷宮世界」に存在する あらゆる モノとモノのあいだで 多くのコトが試行できてしまう．
• いわゆるコンシューマーゲイム機用 和製ロールプレイングゲイムの主流のように 「何もしなくてもススむけど， 作者の意図どおりの話に乗らないといけない」 なる方向性とは逆と言いますか， こういうのをてきとーに解答しても何とかなる マークシート塗りつぶし式の センター試験のようなものとたとえるなら (とかえらそーに言いつつ， 実はファミコンから PS2 に至るまで全く使用経験もなく， 汗顔のきわみ)， nethack は 不正解はあるけれど 正解はない論文作成のようなものである．
• とはいえ， 当節流行のオンラインゲイムのように 全くミッションフリーというワケでもなく， いちおうは 「地下迷宮最下層の大魔法使いからアイテムを 奪い返し， それをもって天上界のモメごとに ……」 うんぬんといった流れはある． これに対する 「こうすれば達成できる」 という安直な解法が存在しないのである． この「世界」の自由度の高さ， さらに莫大な数の確率論的サブモデル群のせいで， 同じゲイムでありながら 毎回毎回まったく異なる様相を 展開するからである．
• もちろん参考にすべき文献はネット上に多々存在する． 森林動態モデルを作るときには他人の研究など ほとんど参考にしない私ですら， nethack で遊ぶときは (さっさとひととおり終らせてみたい， という欲求もあったんで)， spoiler と呼ばれる 多量のファイルをダウンロードしてきて プレイする仕儀となった． これはいわばサブモデルの挙動を解説するものである．
• さらに通常モードでは死んでばかりで 前に進めないだろう， との確信があったので 「探検モード」 で同プログラムを動かしてみる． これによって状態を途中で保存しつつ 進行できるようになる． では通常モードとは何かと言えば， かかる途中セイヴを許していない． nethack ではキイを一回押し間違えたら 則終了ということがよくある． 終了したら何もかも失ってしまって 最初からやりなおしである． しかし世の中には これほど苛酷な条件を課せられても ラクラクとクリアーしてしまう 猛者がぞろぞろいるのは驚きという他ない． なんたる気力と体力．
• 私ごとき不注意人間などは， spoiler をカンニングしつつ 危なくなったら保存する ずるい探検モードでもってしても 「メデューサの島と城を突破して死の谷に到達」 までに 50 回ぐらい死んでしまった． これではほんの序盤突破， なのである．
• 簡単にどう進めたか説明してみる． まず最初に職業と性別を選択しなければならない． これが「騎士」とか「僧侶」のようなありがちなものから， 「観光客」「考古学者」などなどワケのわからぬまで 含む十数種類の中から選ばないといけない． どれを選ぶかで難易度がぜんぜん違う． 私は初心者むきの 「ワルキューレ (Valkyrie)」 ばかり選んでしまい 性別は自動的に女になる (ただし， ゲイム中の性転換させられることもある)．
• 開始時にはロクな装備なく能力も貧弱である． ただし探検モードの場合には 最初から「願の杖 (wand of wishing)」 が与えられているんで， いくつかの高性能アイテムを生成できる． spoiler を見ながら 「祝福された +2 灰色ドラゴンの鱗鎧 (blessed +2 gray dragon scale mail)」 「祝福された 錆びない +2 力の小手 (blessed rustproof +2 gauntlets of power)」 「祝福された 錆びない +2 ミュルニール (blessed rustproof +2 Mjollnir)」 「祝福された 保存の鞄 (blessed bag of holding)」 …… などなど．
• さらに開始時には仔犬か仔猫がペットとして 旅に随行する． その主要な使用用途は戦闘時の補助と 地下迷宮内の店からのかっぱらいである． しかしペットの飼い主に対する「愛情」も 決定論的かつ確率論的サブモデルで減衰していき， ちょっと油断すると野性化して牙をむく． 愛情をつなぎ止めるためにかなり注意が必要なのだけど， 失敗すると泣く泣くの死闘となってしまう．
• 自由度高い nethack のことなので， 犬猫だけでなく 他のモンスターもまたペットになりうる． (後述するように) 自分自身で出産してしまった 「灰色ドラゴンの子供」 を三匹ほど引率しなければならぬことをあったし， あるいは 生きとし生けるもの皆殺戮してしまう 「ミノタウルス」などの飼い主になると， 通過した場所はことごとく廃虚と化した．
• 開始後しばらくして 地下迷宮の本線からは別れている 「ノーム 鉱山 (Gnomish mine)」 への分岐点が現れる． これは選択自由であるが， 能力を高めるためと「幸運の石」を得るために たいていそちらに進む． 後者を装備することによって， 乱数が支配するこのゲイムにおいて， 多少は「サイコロの目」がこちらに 有利になるのである (死んでも復活できる探検モードにおいても， これは重要である)．
• この鉱山は 「瞬間移動の罠」 「下層への落し扉罠」 などが多く気をつけないといけない． 自分が引っかかるだけでなく， 勝手気ままにちょろちょろ動き回る ペットどもが気づかないうちに これでよく行方不明になるのである． 放置しておくと， 次に会ったときには 強敵になってるかもしれない．
• 書き忘れていたが nethack では 新しく始めるごとに地下迷宮の構成 (迷路の形状・アイテムの配置・ 罠の位置や出現するモンスターなど) が確率論的サブモデルでもって 作り直されてしまうのである．
• ほうほうの態でようやく「幸運の石」を回収すると， 次なる分岐は「クエスト」である． こっちは終了までには 一度は通過しなければならぬらしい． 最初に選んだ職業ごとに異なる「クエスト」 が出現する． 敵の中級ボスからゲイム進行上不可欠なアイテムを 奪還する， というスジは共通なんだけど．
• spoiler によると「ギーク (Geek, 計算機おたく)」 とかいう変な職業 (Nethack TNG だけ?) を選ぶと， びるげいつから nethack のソースコード奪還， なるクエストになるそうな．
• 「ワルキューレ」の場合だと， まず氷の宮殿で 「ノルン (Norn)」に能力チェックされる． この言わば書類審査がなかなか厳しい． 門前払いになっては能力を高めて出直す， の繰り返し．
• それにようやくパスすると， 溶岩の川が流るる地獄のような数階層をさ迷い， 「サーター卿 (Lord Surtur)」 なるカタキを見つけ出して打倒しなければならぬ (プレイヤーはこの「クエスト」も 途中にしたまま放り出しておくことできるんだけどね)． このカタキというのが対戦してみると， 実にイヤらしい厄介な相手で ……
• 片づけたご褒美に， ありがたみのよくわからぬアイテムをいくつか 「ノルン」からわけてもらって「クエスト」終了．
• 次の分岐は「フォートロディオス (Fort Ludios)」． これは一階層だけの要塞であり， 大金が入手できる以外はとくに何もない． 全然立ち寄る必然性はないのだけど， nethack 世界の観光ということで踏み込んでみると …… うーむ， 生きて帰るために それぞれ 50 個体以上からなる 人間の兵隊とモンスターを殺戮することになってしまった． 膨大な作業． ひとつの階層内にすごく高密度配置されていたのである． あとからネット上の別の spoiler 読むと， これを効率よく処理するためには 「敵の力で敵を撃つ」 ような防御装備を見つけておくべし とあった．
• 私にとっての最後の冒険の地となったのは， 「メデューサの島」と その下の階層の「城」， さらにその下の「死の谷」であった． これらは「本線」上にあり 避けることできない． 上に書いたように， 地下迷宮はこの先にまだまだ 続くのだけど …… (さらに地下が済んだらこんどは天上界)．
• 「メデューサの島」で厄介なのは， その女主人の打倒ではなく (これはギリシア神話のペルセウスよろしく 目隠しをつけて相手を見ないまま手さぐり状態で 戦えばよいだけである)， 島の周囲を囲む「海」の突破である． うっかり水にとびこんでも 泳げないから自動的に元にもどされるし， 装備の金属類は錆びるし， 魔法を書いた巻物のインクが流れて白紙と なってしまうし， 水薬のたぐいも薄まって効能のない 単なる水と化してしまう． 同じことは「城」を囲む「堀」にも言える．
• spoiler 読むと， この難所を乗り越えるために， 何種類かある「浮遊アイテム」を あらかじめ入手しておくのが常道らしい． しかし「早く先に進めること」ばかりが 念頭にあって， あと先を考えていなかったわが「ワルキューレ」 はそのようなケッコウなモノを所持してない．
• しかしながら， nethack の自由度の高さのおかげで， 私などのようにウカツなプレイヤーでも 常識的ではない独自の解決方法を 模索できるところは面白い． まぁ， 「独自」といったところで， すべては作者たちの手のひらのうち， という気もするけれど， 他の多くのプレイヤーが気づいてない (というか， nethack 達人たちから見ると効率の悪いかもしれない) 策を「発見」できるのはちょっと嬉しい． 奇妙に聞こえるかもしれないが， おかげでココロ安らかに nethack 研究から ぬけ出すことできた．
• 以上のような意見あいで「発見」した 特殊な技法はふたつ． ひとつは「海を凍結させる」． もうひとつは 「空飛ぶモンスターに変身する」．
• 前者は「吹雪の杖」を用いる． これは 寒さに弱いモンスターを 効率よく撃破していくための 攻撃用の魔法アイテムである． ところが 絶望の「海」を前にして， ふと思いついて， このアイテムをふってみると …… おお， 凍結した水面に一筋の通行可能な道が ……
• ただし「吹雪の杖」は (他の杖と同じく) 数回で使えなくなる． すると「城」の後ろまでぐるっと 「堀」の上を回りこむときには大変だ (実は こういう事態に追いつめられること自体が， 不真面目プレイヤーの特徴であり， ふつーは「祭壇」にせっせと倒したモンスターを 捧げて守護神の機嫌をとった上で 「城」の開門する「旋律」を聞き出すべきなんだが)．
• そこで， これまた たまたま持ち合わせていた 「変化の杖」 を用いて， 自らをモンスターに転じて空を飛ぶのである． 本来 このアイテムは強敵を 弱い生き物に変えてやっつけるために 使うことが多い．
• nethack ではプレイヤーは最初から最後まで 人類もしくはその亜種で通せないこともあり， 「モンスター体験」をすることもよくある． 罠にはまったり怪物にやられて いやいやそうなることもあるし， このようにバケモノたる特性を活用するべく 自ら変身することもある． 蛇足ながら， 一番みじめだったのは， ネズミ人間に噛みつかれて， ランダムな時間間隔でネズミ女に転じる体質に なってしまったときである． そうなると装備の重さに押しつぶされて 一歩たりとも動けなくなってしまう．
• さて「変化の杖」をただふっただけでは， どんなモンスターに 変えられてしまうかわかったものではない． 兵隊蟻とか どろどろした slime mold なんかにになっても 何の役にもたたぬ． 「変化制御の指輪」があれば このあたりは自由に決められる． しかし， それ以外にも方法がある．
• 今回はずるい探検モードで動かしているんで， 最初から 軽くて強い 「祝福された灰色ドラゴンの鱗鎧」 の着用に及んでいることは， すでに述べたとおりである． このときに「変化」すると かならず鎧と体が一体化して 「灰色ドラゴン」 になるとわかった (ただしネズミ人間病に感染して ネズミ女になる場合は例外)． これは悪意に満ちた 「ノームの鉱山」に仕掛けられていた 「変化の罠」を踏んでしまって 無理矢理変身させられたときに 気づいた特性なのである． でなければ， 「変化制御の指輪」も無いのに 「変化の杖」を自分に振るなどという 暴挙には踏み切れるはずもない．
• 灰色ドラゴンは空も飛べるし， 大量の荷物も運べるし， 戦闘能力・防御能力高いし， 口から magic missile とか出すし …… おまけに雌ドラゴンのときには 子供ドラゴンまで産卵できてしまうのである． 無性生殖でぽんぽん卵が産めるので， それを背負って歩いていると孵化してきて 「ママー」とまとわりつくのである． 期せずして「出産」を体験してしまった．
• …… というふうに， nethack はちょっとした観察や思いつきの 組合せで状況を自在に打開できる， まぁ非常に面白いゲイムなのである．
• しかしこのまま亡者たむろする 「死の谷」をぬけて， いくつかの支線をいったりきたりしつつ， 最下層に到達するまではまだまだ遠く， かつその後に上まで登り返して さらに天上界の戦い …… まで何週間かかることやら， というのがわかって挫折した次第である．
• ともかく金曜日の夜から日曜日の朝までの一日半は この地下迷宮世界の部分的探索とそこからの 「生還」に費されたのでありました． あ， この報告も日曜夕方から 2000 までかかって 書いてしまった．
• 今日の食卓
  • 朝 (1400): スパゲッティー． ソースは昨日の残り．
  • 昼 : 食ってない．
  • 晩 (2130): スパゲッティー． ソースはニンニク・ピーマン多量・エノキダケを 炒めたもの．

2000 年 11 月 26 日 (日)

• 1230 起床． 寝たのが 0700 すぎだから， もうちょっと眠りたい． しかしこれ以上の時差拡大はキケンだ．
• とはいえ， 起きて数時間はまともに稼働してなかったような …… いや， 寝たりはしなかったんだけど， 飯食った以外の記憶はない．
• 1500 これではイカンと久しぶりに 室内・トイレ・風呂場の掃除． さらに風呂で体を丹念に洗い， ひげなどそったりしてるうちに， ようやく平常運転モードに．
• で， ぎょーむ日誌など書く． メイルサーヴァーは相変わらずつながらん． 今日の夜まで停電だったかな．
• ようやくのことで nethack 世界から脱出できたのは， 昨日書いたとーりだが， 今日はそのあと始末としてあのような長文の nethack 地下迷宮紀行を書いて数時間費してしまった．
• 晩飯食ってからは Numerical Recipes なる 数値計算本をひろい読みしたり， もっと安直な本読んでみたり．
• 米がなくなっていたことを思いだし， 2300 前に向かいのスーパー「マルエツ」に 買いだし．
• ああ， 高い米ばかり …… と思ったら産地も定かならぬ あやしげな「食いしんぼう」 10Kg 3200 円 を発見． これを買うことにする． えーと， 朝昼晩合計 330g (約 2 合) 食うとすると 一日あたりの米代 100 円ちょいかな． で， 約 1ヵ月もつ， と．
• 北海道にいたときはちゃんと 産地名を誇らしげに記した道産米を 安く買えたものなんだが．
• 考えてみれば北海道って害虫すくなそうだから， 農薬も減らして安くて安全が実現してるのかも． これは単なる憶測ですが． しかし例えば中国大陸から飛来してくる なんちゃらイネウンカってのがいますよね． 日本では越冬できないので， 毎年毎年ごくろうにも新規個体群が 移住・大発生・絶滅してるアレです． アレって北海道まではとうてい 到達できないのではないかな (いや九州だけだったか?)．
• 炊飯準備よし． さて， 明日までに生活の「時差」を どれだけ縮められるか．
• そういえばすでに 50 時間以上 浜松町のメイルサーヴァー使えん． 停電だかなんだか知らんが， どうしてこんなに長時間止めたままにするんだろう． 電算機管理までお役所的， といいますか．
• 今日の食卓
  • 朝 (1300): パンケイキ． うっかり大量の小麦粉 (200g ぐらい?) ボウルにあけてしまったんだけど， 焼きあげてしまうとなんとなく 全部食ってしまうものである． ただしヨワりぎみだったので， コーヒーではなくほうじ茶とともに．
  • 昼 : あ， 食ってない．
  • 晩 (2020): スパゲッティー． ピーマン・エノキダケ・ニンニクのソース …… って昨日と同じなんだが， 同じものをたくさん買うと安いので， ついついそうなってしまうのである． ただし今日の味つけはカレー味に．

2000 年 11 月 27 日 (月)

• 0730 起床． 寝たのは 0400 ごろか． しょーがない， と言いますか．
• 朝飯・弁当の準備． 朝飯． シャワー． コーヒー． 洗濯機まわす．
• 0805 自宅発． 晴れ． 燃えるゴミだし． 0825 東京モノレイル流通センター発． 浜松町の気温 12 ℃． 0845 研究所着．
• ああ， まだここのルーターもサーヴァーも死んだままだ． メイルサーヴァーが再始動したときに， あちこちのスプールにたまってる 私あてのメイルは無事に届くのだろうか．
• なんかここの管理者って 気がきかない， というか． 給料とり管理者のくせに (大学ネットワークの末端部を維持してるのは 一部教官・院生のヴォランタリー管理者， ただし 北大地環研の研究科管理者の院生には ちゃんとバイト料がでる)． 誰も文句つけないのかな．
• 私の机上闇ネットだけが動いている． そう BookPC と Thinkpad だけから構成されてる． グローバルネットから分断・隔離された ローカルネット．
• 0900 になってもつながらない …… と思って過去メイル検索したら， 1000 になったらつなぎます， なる通知を発見． おいおい． ルーターつけたりサーヴァー立ち上げるのに 一時間もかかかるワケ ?
• …… と書いていたら， 当方の誠意のこもった悪意が 先方に届いたのか， とりあえずメイルサーヴァーは立ち上がる． しかしルーターは寝たまま …… いや， ルーターは起きているが DNS が死んだままか． 0910 ようやく DNS も動き始めた．
• さて溜っていたメイル配送エイジェント (MTA) 間の やりとりはうまくいくか ? なにしろ 60 時間以上にわたって 停止してたからなぁ …… お， 来ましたねぇ．
• どどっと 20 通ばかりとどくので， さばいていく (たまっていたのが全部届くまで 約 1 時間だった)． わが縦深メイル防御網の第一陣たる procmail は最近は甘い設定にしてあるので， 一割も削除してくれない (これは defautl ゴミメイルが減っているんで 喜ばしい)． 第二陣 cm なる Perl スクリプトで 約六割削除．
• <鳳翔> の MTA たる qmail も こういう事態に対応しつつ うまく動作してくれているようで喜ばしい．
• 最尤推定コード mlfitting (2000 年 11 月版) の テストをやってくれた浦口さんから 報告メイルいただく． make でコケるとのこと． 送っていただいたエラーメッセイジを見ると， こちらの意表をついていてなかなか面白い．
• make を中断させているエラーはふたつ． ひとつはコンパイラー g++ の (例によって， と言うべきか) template 解釈にからむトコロである． g++-2.95.2 では問題なく通ったんだが ……

	plugin.h:51: sorry, not implemented: use of `buffer_ref' in template

というエラーメッセイジから憶測するに， どうも古い g++ では A<Type T> という関数を呼び出すためには， 同じヘッダーファイル内でその A<Type T> を宣言した後でないとダメ， らしい．
• この憶測にはちょっと自信がもてないんだが， 件のヘッダーファイルをそのように修正してみる．
• 二つ目のエラーは今回の新工夫である Makefile 内でのパス検索

	MLFITTING := $(shell find $$HOME -type d -name 'mlfitting*' -print)
	INCLUDE    = -I${MLFITTING}/src

…… という部分である． この方式だと $HOME (これには /home/kubo というような値が入る) 以下に mlfitting という文字列で 始まるディレクトリーが 一つだけある場合は問題ない． ところが浦口さんは新旧ふたつの mlfitting で始まるディレクトリーを 持っておられたので， INCLUDE がこちらの意図していたとーりに 展開されていないのであった．
• とりあえず

	INCLUDE    = ${MLFITTING:%=-I%/src}

とゴマかしておく． しかし mlfitting と名のつくディレクトリーが 増殖した場合などには この策は使えなくなるだろうから， 将来的には ヘッダーファイルに version check 機構を 持たせないといかんだろうな …… いやいや， とーや師匠おススめの autoconfig を使いこなすべきか? …… と思いつつ， <鳳翔> においてる mlfitting パッケイジ (単なる .tar.gz です) を交換．
• 牧さんが計算生態学メイリングリスト ce-ml に投稿． gnutplot で set term tpng (tpng というマックドローもどきの Unix freeware 形式で出力) したときに点の大きさを変えたいです， なるご質問． いろいろと調べまくって set pointsize (数値) を使えばよい， とわかった． あたかも最初から知ってるようなフリをして ce-ml に投稿．
• 九大の城田さんからの PipeTree 質問メイルに 考えつつ回答メイル作成してると， D 論作図で苦闘されてる某大学院生から， gnuplot + LaTeX で呪われ気味というメイルを いただいたんで， とりあえずそちらを検討してみる．
• うーん， そういう呪われ現象はまったく見つからないんだが …… 状況を再確認するメイルを返信する．
• もう 1220 か． 腹へったら飯でも食いますか．
• ハーグの温暖化対策会議が決裂． めでたしめでたし． なんでめでたいかって? 環境問題とやら (とその周囲にたむろする連中) の怪しさうさんくささを 人類は再認識できたワケじゃないですか． 何がなんでも排出削除だ削除とか， あるいは逆に森林はがんがん吸収します などといった狂信的な合意に達するより， よほどマシじゃない．
• しかし本邦環境庁が譲歩できずに 叩かれたのは， 狂信というより想像力の欠如なんだろうな． 自分に都合のよいシナリオしか準備してないような 間抜けとは交渉が成立しないのは当り前だ．
• 便利なネットワークユーティリティ ping の作者 Mike Muuss 氏が 交通事故で亡くなられたようだ． hacker は死んでコードを残す．
• 〆切ハイになってしまった某院生から 手厳しい追求メイルが続く． 当方はひたすら LaTeX 実験． なお〆切ハイとは〆切の接近にともなう 様々なストレスに対応すべく放出された 内因性の脳内麻薬物質群が 脳下垂体から分泌され 脳の中枢神経系の細胞膜にある モルフィン受容体と結合して起こると推定される．
• 北大の宮本さんから最尤推定コード使いたいという 要望あったんで， 浦口さんと同じく mlfitting モルモットに なっていただく．
• 午前中に中断していた PipeTree 関連返事メイル 作成のつづき． なんかいろいろ書いて送信する．
• 〆切ハイな某院生の対 LaTeX 戦はますます 熾烈の度合いを増し …… 北日本某大学では 師弟ともどもに 大変なコトになってるみたいですね．
• で， 問題になってるのは …… LaTeX には \caption[]{} という 図の説明を書くコマンドがある． これは本来は一行程度の短い説明を書くものである． しかしながら， 先方はこれに長々と一パラグラフぶんぐらいの 文章を詰め込みたいらしい． そのときにレイアウトを自由に変更したいんだけど， どうしたらいいのか， なるお問い合わせ． いやはや．
• 実験してみると， たしかにそういう邪道な使い道はなかなかうまくいかない． 例によってネット上をいろいろと検索． 便利なペイジをいろいろと見つける． 野村さんのペイジ (このペイジの LaTeX コマンドなど 自分に便利なように作り変えればよい， というポリシーはすごい) とか 江草さんのメモ (きれいにまとめられています) などなど．
• たとえば， 以下のように書けばよいとわかった．

	\documentclass[a4]{article}
	\usepackage[dvips]{graphicx}
	\begin{document}
	\begin{figure}[h]
		\begin{center}
			\includegraphics{figure.eps}
			\caption[]{
				\parbox[t]{50mm}{
					sentences
					abcd efghijk lmnopq
				}
			}
		\end{center}
	\end{figure}
	\end{document}

その他いろいろと調べたことをメイルで送ってみる． とりあえずそれで解決したらしい．
• 最尤推定プログラム mlfitting モルモットに なってくれている宮本さんから試験報告． やりとりしてみると， いつものクセで make install するときに スーパーユーザーになってしまったのが make install 失敗の原因であるとわかった． この mlfitting は最初から最後まで 一般ユーザーのまま make するものなのである．
• しかし， 指摘されてみれば確かに ふつー make install は root になってやるモンだな． うっかり間違いしないように， Makefile にそれをチェックさせるべきか．
• …… というふうに， 一日中メイルのやりとりに追われていて， あちこちの問題もひとまず収まったようなので 帰宅することにする． 1830 研究所発． 1850 東京モノレイル浜松町発．

[AIRDO 苦肉の策]
うーん，これで客を
集めたいらしいんだ
が …… 案の定，嫌
煙家たちから叩かれ
ているらしい．

1925 帰宅．
• なんか疲れた．
• 今日の食卓
  • 朝 (0740): 米 0.5 合． ホウレンソウひたしもの ゴマ和え． これは昨晩作っておいたもの．
  • 昼 (1230): 弁当． 米 0.7 合． ホウレンソウひたしもの ゴマ和え．
  • 晩 (2000): 米 0.6 合． ホウレンソウ残り． ハクサイの味噌汁． だしは昆布と煮干．

2000 年 11 月 28 日 (火)

• 0750 起床． 寝たのは 0500 すぎ． なんか眠れなくて， 計算機関連の古雑誌を整理してました． Software Design とか C Magazine とか． いままで「何か役に立つかも」 と思って捨てられなかったんだけど， 必要な記事だけ切りぬいた (というか雑誌を裂いた)． で， その多量の残骸はヒモでくくって 紙ゴミの日に出してしまうつもり．
• 朝飯・弁当の準備． 朝飯． 時間切れ．
• 0815 自宅発． 晴れ． ややふらふらぎみ． 0832 東京モノレイル流通センター発． 浜松町の気温 9 ℃． 0855 研究所着．
• 北大の かとー先生 からメイルをいただき， Vine Linux に関するいろいろな情報いただく．
• その中に， まぬけカナ漢字変換サーヴァー Canna の強化辞書のペイジ の紹介があったんで， さっそく訪問してみる． 蛇足ながら Canna とは もともと さまざまなプラットホームに対応するように NEC が開発 ， (意外にも，というか) 同社はそれを freeware として公開しているのである．
• さてさて， 件のペイジの 「ほとんどの人が Canna の変換には 呆れてると思います ……」 に始まる淡々とした記述に始まる README を読み， そこにあるとおり強化辞書をインストール． Canna を再起動してみる．
• おお !! たしかに変換が良くなってるよ． いやいや， 元がひどすぎたとはいえ， やはり素晴しい． なんか不自由から解放されたような気分．
• ただし， いくつか少々気になる点はある． いやいや， 変換がよくなったのに比べれば， どれもたいしたコトでは無いんだけど ……
  • Emacs/Mule や Kinput2 の起動が 少々遅くなる． これは読み込む辞書ファイルの 容量が倍増したのだから 当然ではあるが．
  • 辞書編纂者のポリシーなのか …… default では 編輯とか 國際聯合とか 函數とか 字體 などなど まずは旧い字体に変換されるのである． いや， もちろん近ごろふうなのを 選択・変換してやると， 次からはそっちを第一候補として 出してくるようになりますが．
• えーい， 電話がやかましいな． ばて気味のときには ますますうっとおしい． IT うかれ総理大臣はどうして 部下たる役人どもに メイル使わせないのか．
• X がいきなり落ちる． XFree86-SVGA をなんの気なしに マイナーヴァージョンアップしたのが原因らしい． 悪いことは続くもので， BookPC に付けてる二枚の LAN カードのうち 「表」 が機能しなくなる． 通信途絶． どうしたんだ． Intel i810 チップセットが まとめて変になったのか ? それとも安物ネットワークカードが オシャカになった ?
• Thinkpad を闇アドレスから表に変えて， ネット上を探策． たぶん， 例によって呪われぎみの Intel-810 (i810) まわりだろう， と見当つける． ついでなので新しいドライヴァーを入れるつもりだ．
• なぜか Netscape では Intel の FTP サイトにはアクセスできん． ncftp も同様． Passive mode が先方から切断されましたうんぬんといった エラーメッセイジ．
• ダメだこりゃあと思って， 一番原始的な ftp クライアントで ftp://download.intel.com/support/graphics/ 以下にある Linux 用ドライヴァーを取る． うん? ついでに XFCom_i810-1.2-3.i386.rpm というのも取らんといかんの?
• Thinkpad をいそがしく闇⇔表とつなぎ変えつつ BookPC に取ってきた srpm を移送． とりあえず I810Gtt-0.2-4.src.rpm から agpgart.o モジュールを rpm --rebuild． う， これだけではイカンか， やはり． XFCom_i810 のほうも入れ直す． これでもだめ．
• 表ネットへの経路は絶たれたまま．
• それから意味もなく 1 時間以上にわたってじたばたするんだが …… だんだん冷静になってきて， ひとつずつ問題をつぶしていく方針に切替える．
• まずは X の復旧だ． 気づいたことは， X を起動するときに TrueType フォントの パスがうまく通ってないらしい， という点である． ということで， /etc/X11/XF86Config のフォントパスから TrueType 外す．
• よし， これで X は起動するな． 次は表ネットへの関門である eth0 を復旧させなくては． うーん …… といろいろ調べてみると， default gateway が闇側になっていた． なんだあこりゃあ， と怪しみつつも表側に戻す． よし． つながった． ネットワークディヴァイス eth0 (表)・eth1 (闇) ともに 異常なし !
• さてさて， 次第に状態を回復しつつあるぞ． ここでケリをつけてやる． BookPC からネットワークを検索． X を起動したときに TrueType がらみの 問題で "misc" フォントが見つからないから fatal error メッセイジを吐いて止まる場合の 対策は ? …… なるほど． わかった． "misc" うんぬんはあまり関係なくて， 真の原因は TrueType ディレクトリーの fonts.dir と fonts.alias に問題あるわけね． で， それはスーパーユーザーになって

	mkfontdir /usr/X11R6/lib/X11/fonts/TrueType/

だけで直せてしまえるのか． うーん， こんな基本ワザも知らなかった． 勉強になりました．
• …… というような自業自得的な修復作業と， メイル書きで一日が終わってしまった． やれやれ． やはり睡眠は重要， ということでしょうか．
• 1805 研究所発． 浜松町駅の本屋 dan で Software Design (PDA 上の Linux という面白そうな特集) を買おうかどうか迷ったんだけど， 昨晩というか今朝がたの古雑誌廃棄準備作業を思い出して， すっぱりあきらめる． 1834 東京モノレイル浜松町発． 1910 帰宅．
• 晩飯が炊けるのを待つ間に何となく コーヒーをポットに 8 割ぶんぐらいいれる． そして短時間で全部飲んでしまった． うう． 脳内はあまりまったく冴えていないのに， 眠気だけは去ってしまった．
• 晩飯食ってもあまり眠くならない． だいじょうぶなんだろうか．
• Canna 強化辞書のおススめを ce-ml に投稿する． 同辞書の欠点として 以下のような指摘も併記しておく．

  使い出してしばらくは変な変換候補・ 妙に難しい変換候補ばかり出て悩まされます． このメイルを書いてる間にも缺點 (けってん) だとか璽書 (じしょ) だとか亢進 (こうしん) だとか戀 (ごい) だとか秋涼 (しゅうりょう) だとか面堂 (めんどう，これって ……) だとか玄奘 (げんじょう，西遊記?) だとか貂蝉 (ちょうせん，三国志か!) …… しばらくガマンして使ってると， 一度確定した変換についてはマトモになってきます (というか， しばらくやってると変な変換も楽しくなってきます)．

• 今日の食卓
  • 朝 (0800): 米 0.4 合． ハクサイの味噌汁．
  • 昼 (1220): 米 0.9 合． シュンギク・シイタケの炒めもの．
  • 晩 (2000): 米 0.6 合． シュンギク・シイタケの炒めもの． ハクサイの味噌汁．

2000 年 11 月 29 日 (水)

• 0730 起床． 途中で何回か起きたけど 7 時間ほど眠れた．
• 古本・古雑誌の紙ゴミだし． 6 階から 3 往復． ふう． 朝飯・弁当の準備． 朝飯． シャワー．
• 0810 自宅発． 晴れ． トラックで古新聞だけ回收していく おっさんたちがいる． 何でも古新聞はカネになるらしくて， こういう紙ゴミの日はそれだけを 狙っている人達がいるのである． 0829 東京モノレイル流通センター発． 浜松町の気温 6 ℃．

[東京見物のはとバス]
浜松町大門交差点付近
にて．これは外国人観
光客むけのものらしい．
いつも朝早くから利用
されている．

0850 研究所着．
• おっと今月の家賃をまだだった …… ということで， ネット経由で振り込み． 毎度のことながら便利である．
• 毎朝 0930 から 近隣の区画は下らないことで騒がしくなる． いやはや． 本人たちは鵜飼のつもりで 研究者どもに魚を吐かせようということなんだろうけど， じつは自身こそが その傭った兵隊の仕事を阻害する要因になってるとは 考えもしないんだろうな． なぜお役人はかくも想像力に欠けるのか． あまりにも周囲に無関心なので， こういう駄文がネット上で公開されてることにも まったく気づいていない． まぁ， 見られたところで当方は 何の不都合もないけど．
• うーん， Tpng のフォント設定がうまくいかない …… という問題で一時間ほど浪費してしまう．
• まことにばかばかしいことに， 午前中は X の TrueType フォントについて 調べているうちに終わってしまった． VFlib-utils に入ってる ktest 動かしてみると， こっちからは Dynalab フォント群が ちゃんと見えるのである． しかるに tpng はそれを認識しやがらん (これは VFlib とは関係ないソフトウェアなんだが)． 謎．
• 昼飯の弁当食いつつ， あきらめきれずにネット上の情報をあさる． うーん， うまくいかないはずはない …… 設定になってると思うんだけど．
• 調べたけどやはりわからん． tpng では TrueType でないなら日本語通る． xfs 周りか ? お， /etc/X11/fs/config に TrueType パスも 入れると挙動がちょっと変わったような …… xfontsel に ようやく aliastt が 並ぶようになったり， tpng の起動で aliastt-mincho-* が見つからん と警告するように動作は変わってきてるんだが． ともかく xfs (X フォントサーヴァー) と tpng をつなぐ線のどこかに問題あると わかった．
• しょうがない． この問題はあとまわしだ …… と言いつつ一時間ほどネバる． 切り換えのダメダメな私．
• 宇宙開発事業団 H-IIA ロケットのエンジン問題のため 初打ち上げ延期， か． やーい， どじ …… と自分のコトがうまくいかないときは 言わずもがなのことを言ってみるのである． ま， あんなでかいエンジンで液体水素を 爆発させるのも大変でしょうが．
• 上のフォント問題とからんで， BookPC の dvips による dvi → ps 変換でカギカッコのレイアウトがちょっと 変になる． TeX 作者の Don Knuth 先生が見たら 悲憤慷概のあまり気絶するような文字配置だ． かなりやけくそなキモチで dvipsk のマイナーマイナーヴァージョンアップ版 入れると直った． Knuth 望むところの 「もっとも腕のたつ人間の植字工と同等の」 品質が回復した． たぶんヴァージョンではなく設定の問題 だったんだろうな． いやはや．
• もはやあまり書くことも無くなってしまった 最尤推定法 (はじめの一歩篇) をじりじりと終わらせようとする． なぜ書くことがないかと言えば， (前にもおなじこと述べたが) 「ある確率 p で死んで， 1-p で死なない」 というモデルでは， p がちょっとややこしい関数だと， もはや計算機まかせになってしまうためである． いや， どんな確率分布を仮定しても， 複数パラメーターだと大抵は 簡単な解析解が存在しないんだろう． うう． 実用上はそれで差し支えないが， 教育的ではない． いや， 数値計算をいろいろとやってみると 何となくわかった気分になれるのかな．
• 統計学の教科書読み直してるうちに 1730 すぎてた． だらだら居残ってもしょうがないから 撤退するか． 1745 研究所発． 1750 東京モノレイル浜松町発． 車内でも統計学本読み続ける． まだまだ理解してないことばかりだ， と反省させられる． 大森東図書館により 6 冊ほど借り出す． 1905 帰宅．
• あ， 晩飯食ったあとに 2 時間ぐらい寝てしまった．
• 夜おそくになってメイルがまとめてとどく． 浜松町のメイルサーヴァー周辺が 呪われていたようだ．
• 最尤推定プログラム mlfitting 志願モルモットを やってくださっている浦口さんから make が うまくいかないとの報告． なになに …… Internal compiler error． うげ． STL がらみのところだ． 打つべき手は …… ない． 北大地環研 A 棟 8 階の闇ネット内部， 浦口さんの Thinkpad に侵入して コンパイラー (いや，libstdc++ か?) を取り換える以外は．
• 今日の食卓
  • 朝 (0740): 米 0.5 合． ハクサイの味噌汁の最後の残り． タマネギ・シイタケの炒めもの カレー味．
  • 昼 (1220): 弁当． 米 0.8 合． タマネギ・シイタケの炒めもの カレー味．
  • 晩 (1930): 米 0.7 合． 雑炊． 昆布・煮干・ワカメ・切り干しダイコン．

2000 年 11 月 30 日 (木)

• 0803 起床． あ， 危ないな． 今朝寝たのが 0400 すぎだったもんで．
• 弁当の準備だけしかできん．
• 0812 自宅発． 晴れ． 0829 東京モノレイル流通センター発． 浜松町の気温 8 ℃． 0850 研究所着．
• 途中で買ったパンなどもそもそ食う …… メイルは <鳳翔> から 送られてきた毎日の報告， 北大地環研ネット管理者メイリングリストに 横からわりこんできた英文ダイレクトメイル． Asahi-net のほうのアカウントには ネットオークションの「楽天」から 頻繁に (内容なき) メイルが送りつけられるようになってる． うーん， やはりこれって サイゾー の「次にヤバイ業界はここだ!」 に名前挙がるだけあって， いよいよヤバくなってきたのかな．
• ちと怪しげな某誌編集部からようやく連絡あり． と思ったら， すでに来月号の締め切りにおわれているようである． 年末進行ってやつですか? メイルの文面から察するに， 北大某演習林の某先生はいまだに原稿出さずに 西日本方面を逃走中とのこと． 極悪人である．
• 某誌はかなりワンマン体制で作られているらしく (といままでの連絡メイルその他から そう推察せざるを得ない)， その担当者の体調が誌面編集の 進行速度を決めているようである． ともかく先方に私の原稿・図版はずっと <鳳翔> にアップロードしたまま 放置してあります， と連絡すると， 折り返し今日中にカラー図版については 連絡するとのこと． おお， ここにも 締め切りハイなヒトが． でも， このあわただしさからみて， それは無理ではないかな．
• 今日はやかましいヒトたちが出はらっていて静かである． 「自然科学の統計学」 (東大出版会の水色のやつ) の最尤法の章を読む．
• あ， 勉強してるうちに午前中が終わってしまった． 今朝あわただしく作った弁当でも食いますか． あ， 箸を忘れてた． 予備箸を出す．
• 昼飯食いつつ， 昨日からの続きで BookPC の tpng + TrueType 問題にもしつこく 食い下がる． Linux 関連のメイリングリストの 過去ログを検索してくれる サイト と相互作用． 適切と思える質問を構成する → そのキーワードに引っかかった過去ログを読む → 現状との対応を考え実験などしてみる → 結果が理解不能な場合， また検索をかける …… という繰り返しで Linux がらみの問題というのは とりあえずはだいたい解けてしまう． つまりは研究と同じなのである．
• で， 最終的によーやく解決しました． 問題は設定ファイルにあったのではなく， XFree86-SVGA と XFree86-xfs が TrueType フォントに対応してないのが マズかったと判明． ネット上のそこらにおっこちてる XFree86 バイナリーを無闇につっこんでは 危険ですな． 本来なら SPEC ファイルいじって rpm -ba (つまり rebuild) せんと いかんところだが， これはあまりにも英雄的なので …… Thinkpad の バイナリーを BookPC の /usr/X11R6/bin/ に コピーするという阿呆な強硬策でいく． しかし， まぁ， これにて一件落着．

[復活だいなふぉんと]
これは DLJ 謹製． Linux
でも TT フォント使えます．

• また某誌編集者から連絡． 私あてではなく， 執筆者全員あてに 「四苦八苦してます」 とか， じつは勘違いがあって 逃走中の某先生はカラー図版用に スライドだけはもらっていました， とか 無意味としか思えぬ よくわからぬ内容． 大丈夫なのか ?
• ちょっと統計学本に飽きたので， 以前から懸案の 「メイラー Mew で日本語 Subject」 問題に取り組む …… ネット上で調べてみると， なかなかこれも面倒な問題である． ただし技術的には簡単なコトで， 例えば 津村さんの設定 を自分の .emacs に追加すれば， 生 JIS で受け取り返すことができる …… いや返すときはむろん MIME で エンコードしてるな (世の中はこういうコトをやる メイラーが 行してるんだけど， それがよいかわるいかはまた別である)． まぁ， しばらく使ってみようかな …… と節操なき私．
• D 論予備審の発表準備にお忙しそうな 某院生からいただいたメイルを見て， ひさびさに MagicPoint の最新版を自分のマシンにインストールする． これは M$-PowerPoint の機能を ぐっと簡単化したようなものだ． 文字はヴェクターフォントライブラリー駆使してるんで なかなか奇麗． 最大の強味は複雑なプレゼンテイションを ひとつのテキストファイルとして書いていける， ということである．
• 夕方から風雲急を告げる．
• 北日本某大学から 「Netscape のフォントが変更できません」 なるお問い合わせ． うーん， 遠隔操作で直すのは なかなかたいへんそうだぞ． とりあえず某闇ネットにもぐりこみ， 浜松町から 1000 km 以上遠隔にあるノート PC に スーパーユーザーとしてログイン． よくわからんまま， とりあえず古い Netscape は廃棄し， 新しいパッケイジを入れようとする …… も libstdc++ が古くて動きません? うーん． しょうがないなぁ ……
• 九大の城田さんから， PipeTree 動態に関するよく考えられた考察． うーむ， この uuencode された図を公開したい．
• 今日はぢたばたして連絡できんだろう， とタカをくくっていた年末進行ハイな某編集部の方から 次々と連絡． う． 図のポストスクリプトファイルが文字化けぇ ? どんな機械使ってんの．
• と文句垂れつつ図の形式をこちらで変換してから， <鳳翔>にアップロード． 直線距離で 3000 メートルも離れていないトコロと ファイルのやりとりするのに， 札幌の計算機を介在するとは愉快愉快．
• うへ． 電話などかけてきたよ． メイルからすると先方はちょっと奇妙なヒトだろうと 思ってたんだけど， そこはさすがにプロというか 科学雑誌の編者だけあって， 科学者という職業的変人とのかけひきを心得ておられる． 地雷を踏まない慎重な足どり， と言いますか．
• しかし毎月毎月そういうガキみたいに聞き分けのない連中に モノを頼んで 何かを期日までにやらせて 修正を受け入れさせるって商売は， 確かに疲れるんだろうな．
• どうでもいいが， 考えてみれば他人と音声で 3 分以上会話するのも 一週間ぶりのコトだなぁ． おそるべし東京流刑地・浜松町独房群．
• えええ， 図の文字を DTP オペレイターが手動で入れ直すから， 文字部分をテキストファイルで送れって ? なんか迂遠． ま， いま問題になってる 原図は Perl + POV-Ray + LaTeX の 組み合せで生成したモンだから， この LaTeX ファイルから文字部分を抜き出せばいいんだが …… ちょっと考えて LaTeX → latex2html → w3m (テキストブラウザー) 連携ワザで切りぬける． 最後にちょっと Perl で整形． これで文句あるまい．
• 北日本某 Netscape 事件のほうは， 上のやりとりの合い間に探策を続けている． Netscape は古いヴァージョンのものを入れ直してみる． それではフォント問題解決しません ? …… うーん． ふと思いついて， スーパーユーザーの権限を悪用して， 件の人物の $HOME/.netscape/preference.js ファイルを のぞいてみる …… わかった． メイル発信． 「あのー …… ですね． 日本語フォントの設定を変えようとしたときにですね …… 文字コードセット jis_x0201 のほうを いろいろといじっておられますね． これをもうひとつのコードセットのですね …… jis_x0208-1983 でフォント設定すると， あるいはうまくいくってコトないでしょうか． ええ， ふつーはそちらですよね」 …… これにて一件落着 !!
• 次にちょっと面倒に思える画像変換作業に着手する． ひさしぶりに Gimp (Linux 上で動く Photoshop もどき) を動かす． 結局 ImageMagick でやったほうがよさそう， と気づく． その前段階の Perl + POV-Ray で 計算を変えたほうがよいかも， とやりなおしてみる．
• まだこの作業は終了してないけど， だいたいメドが立ったので帰ることにする．
• 2150 研究所発． 2200 東京モノレイル浜松町発． 2240 帰宅．
• 晩飯の準備しつつ， ネットに接続． 二時間前ほど前に入札した Yahoo! オークションで落札の通知． えーと， ヒモのついてないトラックボールです． 落札価格 1600 円． また出費である． ま， 原価は 10000 円近いモノみたいだから ……
• 今日の夕方以降は， Netscape 入れ換えだの， <鳳翔>を介してのファイルやりとりだの， ネットオークションだの， 回線経由でケリをつける問題が続いた．
• さーて， さっさと寝たいんだが …… あ， もう 0000 すぎてる．
• 今日の食卓
  • 朝 (0750): カボチャコロッケパンと ジャムサンド． 合計 231 円．
  • 昼 (1215): 弁当． 米 1.0 合． ホウレンソウ・ニンジン・シイタケ の炒めもの．
  • 晩 (2305): 雑炊． 米 0.4 合． 昆布・切り干しダイコン・ニンジン・ホウレンソウ・ シイタケ・高野豆腐・ワカメ．