ぎょーむ日誌 2008-07-02
2008 年 07 月 02 日 (水)
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0750 起床.
朝飯.
コーヒー.
0945 自宅発.
晴.
今日は暑くなりそう,
との予報.
1000 研究室着.
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歩きながら,
ふと「来年の
生態学会大会
の一般講演は何にしようかなー」
などと考えてしまった.
11/14 (金) が一般講演もうしこみ〆切なんだけど,
年度後半は下うけぎょーむとかがタテこむ可能性があるので,
今のうちから検討しておいたほうが安全だ.
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で,
今後やっていかねばならぬ修論さるべいじ作業の内容なんかは,
すでに (本人もしくは私が) 生態学会で発表ずみ.
現在 revision 中の論文原稿も同様.
うーむ
……
と考えていて,
そうだ今年はじめに
苦闘
させられたウミガメ上陸数変動モデルはどうだろう?
という気分になった.
時系列データの階層ベイズモデル解析の例,
というのは興味をもつヒトがけっこう多いのではなかろうか?
そしてこれもまた「闇にほうむられそうな」
修論さるべいじ作業になりますな.
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で,
この修論をやった重田さんは卒業後はまったく音信不通状態なので
……
指導教員 (大統領ではなく大阪にいるホンモノのほう)
のかたに連絡メイルをかいてみる.
まったく面識もなにもないんだけど.
はてさて,
どうなることやら.
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地衣類繁殖論文の revision のつづき.
なかなかしんどい.
えーと,
poikilohydric は「変湿 (変水分?)」(湿度に左右される)
という意味かな?
poikilotherm が「変温」(変温動物の変温)
なので.
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地衣類のめんどくさい角度計算をみなおしてるうちに不安になってきた.
この方位角データはどのようにとられたものなのか?
時計まわりだと思っていたんだけど,
反時計まわりだとマズい.
志水さんにお尋ねしてみることに
……
しかし返事は明日以降かな?
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ということで,
reviewer に迎合するべくやってみようかと検討していた計算
はヤメることに.
これは東側とか重視する計算にしたらいいんじゃないの,
というハナシだったんだけど
……
まあ,
データをよくみなおしてみたらそんな傾向もなさそうだし.
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ともあれ,
revision の基本方針としては絶対にゆずれない点
(たぶん一点だけで,明るさ指数を説明変数にすること)
をのぞけばあとは reviewer にことごとく
全面的に妥協してみせるのが得策だろう
……
という方針で図を削除したり cover letter を書いている.
私はよくしらないんだけど,
先方はどうも地衣類ぎょーかいの大物,
かどうかはよくわからんけど少なくともかなり強気なヒトであることは
まちがいないので.
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譲歩作文にくたびれたので昼飯.
地衣類 revision なかなか時間がかかりそう.
そして終わったら今度は苫小牧樹木成長モデルの譲歩作文
……
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動物生態の松田君とまた
テングザル
ばなし.
「テングザルの好きな寝場所」
論文が現在改訂中 (minor revision だったか?) だそーで.
基本的に川べりの樹上で寝るんだけど,
好きな寝場所のひとつは対岸の木にジャンプしやすいところ,
らしい.
捕食者の
ウンピョウ
におそわれた場合の「わが逃走経路だッ」というやつで,
いざとなれば 5 m ぐらいぴょーんと飛ぶそうで.
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で,
本日の相談はテングザルの寝場所はグループごとにかたまるのだけど,
グループごとに独立に寝場所を選んでいると言えるのか?
問題.
2005-2006 年にかけていろいろデータがとられたわけだが
……
毎日 1630 ごろから調査対象の支流の川くだりによる寝場所センサスは
データとしてのあつかいに難しい部分があるので
(日没はもっとあとでまだ川べりにきてない群れがある),
追跡している BE グループを中心に上下 500 m 地帯にいるグループ数
に関する統計モデルを作ることに.
とりあえずデータの整理をおねがいしといて,
本日は終了.
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Trendy セミナー,
本日は酒井章子さんで送粉ネットワークの理論なヒトたちの暴走ぶりについて.
送粉系 (植物と送粉動物) のネットワーク解析では
nested なる概念が (おもに複雑系物理屋なヒトたちに)
重視されてた.
この nested なるものは何だかヘンてこな概念なのだが,
ようするに
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極端な generalist な送粉者がいてほとんどすべての植物を訪れる
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極端な generalist な植物がいてほとんどすべての送粉者がやってくる
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specialist な送粉者は generalist な植物 (とくに 2. のようなやつ)
にいく
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specialist な植物に generalist な送粉者 (とくに 1. のようなやつ)
が訪れる
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1. - 4. の極端な連中のあいだに中間的なものがいる
といった関係が成立してることだ.
つまり specialist 送粉者 → specialist 植物
という関係がほとんど見られない野外群集,
といった状況.
で,
酒井さんのご指摘はこういう nested な関係ってサンプリング bias
なんじゃないの
(観察日数を増やしていくとどんどん nested じゃなくなる),
ということ.
私のコメントとしては phenology の効果が
(たとえサンプリング継続が年をまたいだとしても)
あるんじゃないの,
というようなところで.
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しかし生態学における
(おもに群集生態学まわりで使われてる)
ネットワークなんちゃらはいまいちなものが多いな.
これまでのうまくいかなかった道具,
たとえば個体群動態のハナシでいえば
「なんでもかんでも行列モデル」
「なんでもかんでも格子モデル」
といったザツなやり口ではうまくいかなくて,
もっと対象生物の挙動に注意しましょう,
と教訓を残したのとおなじようなかんぢで.
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1930 研究室発.
買いもの.
1955 帰宅.
晩飯の準備.
晩飯.
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[今日の運動]
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[今日の食卓]
- 朝 (0810):
シリアル.
- 昼 (1330):
研究室お茶部屋.
北大生協の巻き寿司.
- 晩 (2130):
米麦 0.8 合.
ニラ・マイタケ・卵の炒めもの.
ミズナのサラダ.