ぎょーむ日誌 2006-09-23
2006 年 09 月 23 日 (土)
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0620 起床.
朝飯.
コーヒー.
怠業.
洗濯.
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以前から気になってるけどなぜかあまり報道されてないように思える事件:
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大阪大生命機能研究科関係者による
論文ねつ造事件が発覚,
その論文は撤回された
(8/2)
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その論文の共著者の一人である助手氏が実験室で服毒自殺
(9/1)
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この助手氏はねつ造にかかわっていたわけではなく,
まったく逆で
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知らないうちに勝手にデータつかわれて,
共著者にされてた
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出版後にそれを知り告発して論文を撤回させた
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ねつ造事件の学内の調査委員会に協力的だった
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データ改ざんはその論文の
corresponding author
である杉野明雄教授が単独でおこなった,
と大阪大生命機能研究科の
研究公正委員会が断定
(9/21)
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きちんとした部分については
「科学コミュニケーションブログ」
や
「5 号館のつぶやき」
などにまとめられている
(最新の新聞サイト報道などへのリンクもある).
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毎日の記事
は杉野教授のねつ造動機にもふれているな.
first author である大学院生の学振応募書類に必要だったそーです.
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ウラにでまわってる出典よくわからぬウワサの例としては,
大学は自殺事件そのものを「なかったこと」にしようとした,
などなどといった本邦の大学ならば
あっても不思議ではないイヤなハナシとかだったり.
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こういう場合,
その大学とか研究科のサイト
って,
ホントに完全に「なかったこと」にしてるよね.
というか,
事件の中心にある研究室の存在すら
なかったこと,
にしてるわけ?
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ねつ造論文と自殺の関係は不明,
とか言ってる学内の調査委員会報告,
何というかオワってるね
……
人間の生き死にに関わる捜査は
尋問のプロにやってもらわないと無理でしょうなあ.
でないと,
誰もホントのことなんかしゃべるわけないって.
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国内の報道はあまりふみこんでないんだけど,
最新の Nature には News としてもっときちんとしたものが:
Ichiko Fuyuno and David Cyranoski.
2006.
Mystery surrounds lab death:
Japanese biologist found poisoned at his bench.
Nature 443: 253.
(url,
full text)
著者は
冬野いち子さんで
Nature
や
FEER
などでいろいろな記事を書いておられる人
……
「やはり最後は女性頼みの日本」,
この嘆息表現は柳田さんの剽窃だけど.
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そしてその柳田さんご自身も今日はこの件について詳しく書いておられる
(日本語,
英語).
まあ,
こういうふうに海外にもどんどん知られていくわけで
……
Journalists seem to be often shouted when they try to get some remarks.
取材にきた記者を怒鳴る阪大の対応ってどうなってるわけ?
こういう場合は広報担当者をきめて
「阪大はこの件に対してきちんと情報公開してます」
と (せめてフリだけでも) 対応してみせるべきなのに.
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阪大の菊池さんによる杉野教授のねつ造手法に関する
コメント.
今や最高の実験器具はPhotoshopだということがわかります。
Photoshopさえあれば、どんな実験結果も思いのまま。
まあ,
この論法でいけばどんなデータ解析ソフトウェアも
最強のねつ造道具ということになりますが.
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服毒の真相はもはや闇の中なんだろうけど,
そこに至る経緯というか周辺の状況なんかはもっと明らかになるはずだ.
刑事事件になる,
つまり警察が介入すればもう少し調査がススむのだろうか
……
しかし刑事事件にはならないんでしょうな.
警察もべつに何か正義みたいなものを実現したいわけではないのだろうし.
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これって大学・研究がらみで発生したから
私などには重大事件に思えてしまうのであって,
企業なんかだとこういうたぐいの
不可解な自殺事件って珍しくも何ともないから
(そしてうやむやにされるから),
あまり報道されてないわけ?
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いかなる劣悪な状況に立たされたとしても,
死んだら負け,
ということです.
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昼飯.
1250 自宅発.
晴.
JR 札幌駅周辺の本屋とかをふらふらとしてから
1340 研究室着.
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どうも仕事がススまない.
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すみません,
夕方すぎまで寝てました
……
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そしてお茶部屋では土曜日なのに
(土曜日だからこそ?)
大学院生たちがずーっと「食」話題でもりあがりつづけている.
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林冠モデル作文の discussion 節,
ちょっと論調を変える必要があるか?
こういうふうに,
ここでみょーに LAI を重視してるのは矛盾だよなあ.
重視すべきは LAI とかではなく林冠構造の「直接」推定にこそある
……
となると,
今ごろになってこの Markov Chain Monte Carlo (MCMC) 計算を
(めんどくさがらずに)
拡張アンサンブル法
parallel tempering で
(二ヶ月ほど前に)
やっておいてよかった
……
と気づいた.
8 個の独立した「温度」履歴の異なる林冠 chain
をぱかぱかと入れ換えてるわけだからねえ.
さて,
このあたりどう説明したものやら.
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あまりススまず,
2140 研究室発.
2200 帰宅.
晩飯.
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[今日の運動]
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[今日の食卓]
- 朝 (0650):
食パン.
- 昼 (1200):
米麦 0.7 合.
トマト・ネギ・豆腐の煮物.
- 晩 (2220):
スパゲッティー.
レトルトパウチドカレー.