ぎょーむ日誌 2001-07-(01-10)
2001 年 07 月 01 日 (日)
- 0830 起床.
- うーむ,
午前中もでれでれとすごしてしまう.
- 昼すぎから「ニセ」アカマツ改良再開.
金曜日午後に発見した「大改装うまくいってない」
バグの修復.
- やけに成長がいいと思ったら,
資源配分のところで単純な計算ミス発見.
- こういう単純な間違いは見つけるのも直すのも簡単なんだけど
……
この樹木モデル,
以前に比べればずいぶんと簡単化したとはいえ,
実装を見るとあれこれと面倒な処理をしており
(親子関係の部分は C++ で書いた Pipe 樹木よりややこしい),
バグ発生箇所からの逆探が難しい.
- 窮余の一策として,
$stem->StemDump()
という関数を作る.
何か問題あったらこれが呼ばれて,
-----------------------------------------------------
a => 1.35315815611529
b => 4.21811743327149
age => 2
child_list => ARRAY(0x8240524)
dead_or_alive => alive
density => 0.00389072741006872
diameter => 0.720046496912187
head_vector => PolarXyz=HASH(0x825d31c)
id => 10
length => 2
parent => RedpineStem=HASH(0x823dd1c)
production => 0
rank_class => fixed
rank_number => 1
sort_key => diameter
stem_vector => PolarXyz=HASH(0x8234a28)
tail_vector => PolarXyz=HASH(0x8253e68)
type => sub
volume => 0.814407897179527
weight => 0.00316863912853281
(child_list)
RedpineStem=HASH(0x81ce93c)
-----------------------------------------------------
……
などという出力を吐きだして止まる,
という仕掛け.
ださださなやりくちだけど,
Perl デバッガーの能力も限られたモノなれば
……
あ,
しかしラクダ本 (``Programing Perl'') 調べてみると,
スタックバックトレイスは
T
でできるのか.
- ぢりぢりとバグを直していく.
匍匐前進.
- 1720 ひとくぎりつく.
よーし,
だんだん意図どーりに
……
休憩してちょっと散歩に出る.
暑い.
- 旧東海道ぞいのローソンで
ガス料金 1ヵ月分 1264 円,
水道下水料金 2ヵ月分 3759 円支払う.
帰宅.
- 2000 ごろ,
よーやくこちらが狙っていたとおりに
「ニセ」アカマツが成長を始めた.
下の図は「ニセ」アカマツ (3 年生 - 14 年生) の
「ニセ」枝たちが「ニセ」枯れ上ってゆく様子である.
これは曝露処理区の個体で成長が
あまり良くないやつである
(毎年のように枯死茎が生じている).
- なぜこの枯れ上りが「ニセ」なのか?
上のモデルでは
収入-支出の釣り合いが取れなくなった時に,
rank_number
の低いものつまり下の「ニセ」枝から
りすとらして赤字決算を回避しろ,
とプログラムされているからである.
稼ぎが悪いから切り捨てられているわけではない.
- ともあれ,
特にみょーな小細工をしなくても
バクハツが避けられるのは良いことではある.
- 次の木曜日によくわからぬ理由で
北大出張しなければならないので,
ネット上で航空券予約してみる.
まずはお手軽な AIRDO から
……
都合のよさそうな羽田→千歳便はすでに満席か.
- しょーがないんで JAS.
前にユーザー登録したんだけど,
なぜかログインできなくなったんだよね.
不思議だ.
再登録して予約.
朝 0650 羽田発,か.
まぁ,0610 ごろまでに自宅出れば間に合うだろう.
- 夜中まで「ニセ」アカマツの
「ニセ」枯れ上る様子を作図したりして,
「ニセ」週末が終わりつつ
……
- 今日の食卓
- 朝 (0930):
米 0.7 合.
マグロあら煮を流用した炊きこみ飯.
昨日の残り.
- 昼 (1230):
米 0.7 合.
朝の残り.
- 晩 (2030):
米 0.7 合.
朝の残り.
2001 年 07 月 02 日 (月)
- 0700 起床.
寝たのが 0030 すぎ.
なかなか 0600 起床の生活に戻らん.
- 朝飯・弁当の準備.
朝飯.
コーヒー.
シャワー.
ひげそり.
- 0750 自宅発.
晴れ.
特急に乗って
0803 京急平和島発.
普通に乗り換えて
0830 京急上大岡発.
0845 研究所着.
この時刻ですでにすごく暑い.
さらに京急の車内は冷房がキツいので
(かなり寒い),
外はよけー暑く感じる.
- 「ニセ」アカマツ改良の続き.
「ニセ」枯れ上りとはいえ,
みょーな小細工
(制約の多い親子茎関係とか
「減衰率」とか)
は廃しても,
個体として
バクハツもしなければ速やかすぎる自滅もしないんで,
この路線で押してみよう.
- 現在の茎の親子関係は以下のようになっている.
それぞれの「ニセ」枝
(ホントの枝なんて無いといったら無いんだっ)
先端部はこういう構成である.
シミュレイション過程のほうでは,
-
main の子供は親の複製である
(したがって,
ある rank 内の茎の数に比例する).
-
sub も当年生茎の複製であるが,
所属する rank をランダムに選ぶ
(したがって,
ある rank 内の茎数とは無関係
……
なお,
「ニセ」枝形成のため,
ランダムに親となる茎を選んでいる).
という処理をしている.
ところで,
アカマツ解体データから個体を
でっちあげ的に再構成するときに,
すでに 1. のような処理はやってるんだけど
(といってもかなり怪しい),
2. に関してはいきなり親茎をランダム選択してたので,
まずは rank を選ぶように改める.
つまりこのあたりの手続きを
できるだけ矛盾無いようにみせかける努力である.
- 「ニセ」枯れ上りを導入することで,
いまのパラメーターセットでは
「個体自滅」という現象が発生しなくなった.
rank_number
が相対的に低い,
つまり樹冠下部の「ニセ」枝たちをばさばさと
惜しげなく切り捨てていることで,
資源を浪費するだけの「高齢茎」の発生を
最小限に抑えているためだ
……
とりあえず小林さんに
簡単な現況報告メイルなど出してみる.
- しかし,
この all Perl な「ニセ」アカマツ,
計算機のメモリをバカ食いするなぁ.
茎の数が一万から二万で破綻する.
つまり,
これぐらいになると BookPC の
192 MB の RAM を使い切って
キャッシングが始まり実行速度が急減速する.
Perl のリファレンスカウンターは
ちゃんと動いていて,
不要になった領域は開放されてはいるようだけど.
- やはり all Perl な樹木シミュレイターは難しかったか
……
いや,
データ保存のやり方の問題か,
などと考えつつ昼飯食う.
- かな漢字変換 Wnn7 の案内.
7 月 7 日発売.
いまさら完全 free の Canna から
有料製品の Wnn には戻れんなぁ
(Canna は相変わらずとぼけたやつですが)
……
と思いつつ
Omronsoft のペイジ
をのぞいてみると
……
へー,
Wnn って近ごろは携帯電話とかにも使われてるんだ.
京急の中でメイルを打ってる
高校生の女の子たちも Wnn 使いなのか!
- 「ニセ」アカマツ,
(生産量) ∝ (生産器官の重さ)
とすると茎数の増加ますます著しい.
どうでもいいんだが,
三次元図に描いたときに「ニセ」枝の
トラ刈りぶりがますます目立つ.
やはり
(生産量) ∝ (生産器官の重さ)^α
とでもして,
α を 0.5-0.9 ぐらいにしてみるか.
- とうぜん,
対応するパラメーター (比例係数) 推定も
この生産モデルを使う.
- しかし残念ながら,
このαそれ自身はデータから決めようがない値である.
というか,
当然ながら実際の樹木では生産力はこの部分は
環境 (光環境とか) 依存だろう.
ま,
α小さいほうが計算速く終ってラクではある.
- コマンドラインオプションで
α指定できるようにして実験
……
なるほど,
α小さくすると主幹以外の枝がほとんど落ちるけど,
茎の数は増える
……
これは新規生成茎の
サイズ分布がどんどん小さくなるからだな
……
観測データのある三年生茎を固定した母集団にするか.
- としてみるt,
重い茎が増えて小さな茎が減ったから
計算は速くなった.
茎のテンプレイトが常に固定されてるので,
たぶんよりロバストになったはず.
それはいいんだけど,
しかしα=0.5 の計算結果はかなりみじめだ.
|
[まだ生きてます]
30 年生.
そうか,
生産器官が小さいときには
αが小さいほうが効率いいのか.
|
- たとえば,
処理区の第 2213 号ほんものアカマツのデータから作った
「ニセ」アカマツ個体だと
α=0.8 では茎数が 2000 ちょっとで安定
(収支がバランスしてしまう),
メモリも食いつぶさない計算も速い
(30 年生まで 80 秒)
……
とういことで,
このあたりを中心に調べればよいか.
- ちょっと全コードを Postscript ファイルにしてみると
……
全部で 42 ペイジ?
psnup
コマンドを使って
一枚に 4 ペイジ印刷する.
うーん,
いつのまにか合計 1800 行以上に増えている.
でも,
モデルが複雑化したわけではないからいーや.
時刻は 1515.
- 印刷した all Perl な樹木シミュレイターコードながめる.
解体データから個体を再構築するのと,
将来の状態をシミュレイトする部分が混在していて
……
分量としては,
「ニセ」枝形成の三次元関係も少なくない.
「ニセ」とはいえ,
三次元作図は動作チェックには欠かせないものだ.
ふう,
なかなか面倒なものを作ったなぁ.
- X 上で動作する Emacs-20.7 のうっとうしい
スクロールバーを削除する方法を試行錯誤.
おそらく $HOME/.emacs などに
(set-scroll-bar-mode nil)
と書けばよいのである.
- 北大<鳳翔>用のバックアップ HDD が
壊れたんだけど,
かとー大先生が新しいドライヴにつけかえてくれた.
バックアップのやり方もいままでよりスマートになる.
- Princeton から戻った甲山さんからメイルいただく.
彼の地の森林動態モデリングまにあっくすな
ヒトたちにはウケたようで,
よかったよかった.
- プログラムの挙動調査も兼ねて,
あれこれと条件をかえて計算.
「ニセ」アカマツたちの成長する様子を見る.
1750 研究所発.
普通に乗って
1805 京急杉田発.
快特に乗り換えて
1810 京急上大岡発.
普通に乗り換えて
1830 京急川崎発.
1905 帰宅.
- 晩飯食ってでれでれする.
う.
悪しき生活習慣.
- (現在判明している)
残された問題,
パラメーター推定問題をどう処分しようか,
迷う.
- 今日の食卓
- 朝 (0715):
米 0.6 合.
キャベツ・ニンジン・エノキダケの味噌炒め.
キュウリ.
- 昼 (1240):
弁当.
米 0.8 合.
朝と同じ.
- 晩 (1930):
米 0.8 合.
朝の残り.
2001 年 07 月 03 日 (火)
- 0630 起床.
起床を 30 分早める.
- 朝飯・弁当の準備.
朝飯.
コーヒー.
シャワー.
- 0725 自宅発.
晴れ.
特急に乗って
0735 京急平和島発.
普通に乗り換えて
0805 京急上大岡発.
0820 研究所着.
この時間に移動するのは最悪だと分かった.
上大岡-杉田間の電車,
高校生でちょー混雑.
- えーい,
今日も今日のろーどくができん.
- あ,
昨日帰宅するときに
メイルサーヴァーBookPC →
(腐れファイアーウォール) →
Asahi-Net という経路にメイルを転送設定するの,
忘れてた.
- あちこちにメイル書き.
- 北大のネットワーク,
また通信途絶
……
と思ったら 0900 すぎに回復.
- (一言近況)
武蔵・相模は暑い
……
ということで,
今週の木曜日・金曜日に
北大におじゃましまーす.
(2001.07.03)
- う,
なんか「ニセ」アカマツの改善に着手できん
……
またカフェイン取りすぎか?
- 以前に書いてた,
旧「ニセ」アカマツの三つの「爆弾」
-
茎成長パラメーターの決め方
-
茎の親子関係の決め方
-
茎の集まりである枝の死に方
のうち,
2. と 3. は解除した.
「枝」という概念を捨てて,
"rank_number" (と「ニセ」枝) で代用するように
変更したわけだ.
やや皮肉なのは,
以前の枝モデルよりは「ニセ」枝を使ったほうが
まだマシそうな結果が得られている,
ということである.
- さて,
残された問題,
茎の肥大成長のパラメーター推定,
について.
ある age の茎は
diameter_age = log( 1 + b * age ) * a / b
という (a, b) 2 パラメーターの
単純な数式で与えている (決定論的モデル).
- パラメーター a が茎ごとに異なる値として
解体データから直接求めるのに対して,
b のほうはすべての茎で共通な値としている.
そのときに
-
一年生の最大茎と二年生の最大茎の
直径を与えて Newton 法で計算してしまう.
-
さらに実験に用いられた 8 個体で
1. のように推定された b のうち,
最大の値のものを全個体に共通な b
として用いる
ということをやっているわけだ.
後者はこんなかんぢ.
log( 1 + b ) / log( 1 + b * 2)
= max{ d1 } / max{ d2 }
- なーんでこんなややこしいコトやってるのか?
それは旧モデルにおいては茎の親子関係が重視されており,
それを決めるためには親の a は必ず子供の a より
大でなければならない,
といった制約があった
……
つまりこのパラメーター推定と親子決定モデルが
相互にややこしく連関していたわけだ.
ここ一週間ほど新モデル開発として
取り組んでいるのは,
このような面倒な親子関係や枝など無くても
成長できる樹木個体シミュレイター,
というのをつくり出すためである.
- ということで,
もはや茎の親子関係などというものを
肥大成長パラメーター推定に持ち込む必要なし.
しかし,
じゃあ,
よい代案があるかというと,
ぢつは無いんだよね.
パラメーター b 決めるべき正当な手続きがない
(ホンモノの成長データはどこにも無いから).
- さーて,
困ったぞ
……
ということで,
以前から考えてきたまたまた窮余の一策,
というのを持ち出さねばなるまい.
やはり根拠がなくて
ばかばかしいんだが,
最大値ではなく平均値を使って b を計算する,
というやり口である.
log( 1 + b ) / log( 1 + b * 2)
= mean{ d1 } / mean{ d2 }
……
こんなことをやっても意味はないんだけど
……
そうねぇ,
多少はロバストになるかな,
というぐらい.
「生態学者は数値の平均取れば,
ケガれが祓われるという信仰を持つ」
とか言ってるわりには,
当方でも同じことをやってるわけだ.
うーむ
……
- 成長関係を担当する Perl モジュール growth.pm に
ちょっと手を入れてから昼飯.
- 結局,
上に書いてるような意味不明な平均値から
b を計算することにする.
さて,
査読者はこの意味不明ぶりを
うまく指摘できるだろうか?
そう,
ここは
「ウソをついてもばれなければかまわない」
世界なのである.
- ……
と思ったら,
楽しいねぇ.
平均値なんか使ったりしたら,
b の推定値が負になっちまったよ.
調べてみると,
二年生に比べて一年生の成長が貧弱な場合には
推定に失敗するみたいだな.
さーて,
どうしよう.
- いくら何でも負になるのはおかしいだろう,
と思ったんで数式を見直す.
あ,
こいつは計算機が苦手とするタイプの数値計算だな.
Newton 法に与える数式を解きやすいように
変形してやると
……
はーい,
上手に解けましたね.
賢い賢い.
- しかしそれから推定された生産率とかヘンだな.
ヘンというか面白くない.
処理と対照の分布が似てしまうんだよなぁ
(かなり終ってる発想)
……
やはり全個体に共通な b を設定しないと
ダメではなかろーか.
でないと,
成長の差がパラメーターの値の違いで補正というか
吸収されちゃうんだよね.
- ということで,
さらにばかばかしいが個体を無視して茎全体の
平均値を使って b を計算してみる
……
そう,
こういうふうに全個体に共通の値を与えると,
処理区ごとに差が出るんだよね.
- 全個体に共通な値として
推定された b は 8.85e-6 というような
小さいものだった.
以前に作ったグラフ作成 Perl スクリプトは
今でも使えるので走らせてみる.
こいつは実行時に上の growth.pm を読み込んで
計算してくれるので,
人間は数秒間待っていれば
新しい推定方法をつかって描画されたグラフ
8 個体分得られる.
ま,
図にしてみるとそれほどヘンではないな.
|
[全弾斉射ふたたび]
しかしこのモデルは
「複雑」
すぎるとあとからわかった.
|
- ……
時刻は 1630.
いままで「どーもヘンだ」
と思ってたんだが,
やっぱりヘンだとわかった.
b はなぜこんなに小さな値なのか.
考えてみれば,
こんな e-6 なんて計算打ちきりの範囲に
かなり近いじゃないか
……
と成長式をつらつらと眺めて気づいた.
これを計算機のために「易しく」変形してやると,
mean{ d2 } * log( 1 + b )
- mean{ d1 } * log( 1 + b * 2) = 0
……
おい.
これって Newton 法使うまでもない.
暗算で解ける.
答えは b = 0 だ.
それが唯一の解だ.
- うーむ
……
バカというか何というか.
今まで気づかなかったなぁ.
いやはや,
われながらヒドい.
つまりこのやり方では解は得られない.
b が不定になってる.
- では,
マジメに二元連立 Newton 法やるか?
……
いや,
その必要はない.
ここで発想を転換すればよい.
なんで 2 パラメーターなのか.
未知のパラメーターなどひとつにしてしまえばいい.
diameter_age = log( 1 + age ) * a
こうしたところで誰も困らない.
なぜなら,
アカマツの茎の肥大成長がどういう式に従うか,
なんて誰も知らないんだから.
- 生態学で使われる成長式のほとんどは,
少なくとも 2 コ以上のパラメーターで構成されている.
1 パラメーターモデルなんてほとんど使われない.
で,
なんとなく「ニセ」アカマツも
ふたつ値を決めていたわけだ.
しかし,
そうでないと不都合である,
と考えるべき根拠はまったく無い.
ということで,
1 パラメーターモデルに変更する.
いやー,
これで必要とされる説明の量が大幅に減じたぞ.
さて,
計算結果はどうだ.
|
[パラメーター 1 個]
……
に減らしても,
べつにどうってことなし.
|
- とくにヘンではないよな.
あいかわらず「ニセ」アカマツは
盛大に「ニセ」枯れあがっているし.
|
[第 2223 号]
処理区の中では突出して成長のよい個体.
図は 10 年生.
|
- ……
ということで,
「推定方法の正当化面倒なパラメーターは
そもそも無かったことにしよう」
という理屈によって,
大幅なる簡単化に成功した,
ということにしておきましょう.
オッカムの剃刀の濫用か?
- ともかく怪しげなパラメーター
ひとつ減るのは大助かりである.
なにしろこの b のために Appendix ひとつ準備せねば
ならんかと危惧してたもんで.
- とりあえず撤退.
1805 研究所発.
普通に乗って
1815 京急杉田発.
快特に乗り換えて
1820 京急上大岡発.
普通に乗り換えて
1850 京急川崎発.
1915 帰宅.
- 帰路途中で川崎のヨドバシカメラで増設メモリを
買おうかどうか悩む.
独房内計算機 BookPC はふたつスロットがあって,
いまは 64MB + 128MB = 192MB という状態である.
近ごろはメモリ安いらしいな
……
とはいえ,
64MB を 256MB に取り換えたところで,
合計 384MB で倍増するにすぎない.
そして「ニセ」アカマツの茎は場合によっては
1 ステップで倍増する
……
かな?
- 結局,
買わずに帰宅.
しかし,
メモリ情報
見てココロがゆれる
……
PC100 SDRAM 256MB が 4000 円ぐらい,
か.
うう.
- メモリー購入を決心できなかった反動で,
夜中までかかって省メモリ化かつ高速化になるように
プログラムを書き換えてしまう.
これはいろいろな意味でかなりヤバい作業なのである.
しかも寝る時間まで削って熱中してしまうほど
中毒性の高いゲイムなのである.
- さて,
深夜 0100 ごろまで没頭していた「高速化」の成果であるが
……
確かに速くはなった.
いままで 115 秒要していた計算,
同じ条件のもとで 100 秒でできるようになったのだから
……
うう.
メモリ節約に至ってはほとんど効果ナシ.
ああ,
睡眠時間が
……
- もともとオブジェクト内の情報が隠蔽されていない
Perl ふう object-oriented プログラミングでは,
安全性もへちまもないんだけど
……
RedpineTree 内で (別のクラスである)
RedpineStem のメンバー変数を
直接操作するようにしたんで,
かすかな高速化と引き換えに
ますますアブないコードになってしまった.
ぢつは最後の一時間はそれに由来するバグ探しに
費されていたのである.
いやはや.
- 今日の食卓
- 朝 (0745):
米 0.7 合.
ヒラタケ・タマネギ・ネギ・卵の炒めもの.
- 昼 (1220):
弁当.
米 0.8 合.
朝と同じ.
- 晩 (2000):
米 0.7 合.
朝の残り.
ナメコの味噌汁.
2001 年 07 月 04 日 (水)
- 0700 起床.
0100 ごろまで「ニセ」アカマツの愚かしい
高速化にひたっていたので起きれん.
- 朝飯・弁当の準備.
朝飯.
コーヒー.
シャワー.
- 0745 自宅発.
晴れ.
特急に乗って
0755 京急平和島発.
普通に乗り換えて
0720 京急上大岡発.
0835 研究所着.
やはりこの時間だと高校生密度は低い.
彼らはところかまわず期末試験対策をやるので,
試験を恐れる私も何か勉強してるフリをしなければならぬ.
- 昨晩実施した怪しげな高速化の成果確認の続き.
今度は独房内計算機 BookPC でやってみる.
自宅 ADSL 闇ルーター Mate は 128MB メモリー搭載なので,
この 192MB 積んだマシンは私の所有するなかでは
最大の記憶容量をもつわけだ.
- 昨晩よりさらに過酷な条件で比較してみると
……
旧プログラムで 210 秒かかるところを,
速くした (ただしアブなくなった) 新プログラムでは
150 秒か
……
これはちょっとした差ではあるな
……
いや,
確率論的なモデルだから,
この一例だけ比較しても意味は無いようだ.
ま,
何割か速い,
というぐらいか
……
比較試験終了.
新しいヤバいコードを手なづけることにする.
- 1100 までかかって OTC 実験データによる初期化と
入出力まわりを整備してみる
……
こんなもんかな.
「ニセ」アカマツ挙動の説明で面倒な部分を
簡単化という手法で回避して,
かつ挙動がそれほど以前とは矛盾しない
シミュレイターに改造できた,
か?
ちょっと一休み.
- 布教疲れから回復した長谷川宣教師からの
クラッキングテロ予告におびえたり,
FreeBSD/Ruby 広め Linux/Perl 排除というふうに
発展しつつある宗教運動のあおりを受けたり
……
宣教師転じて扇動師となる,
だ.
- あ,
しかし良い情報も教えてもらった.
巡回セールスマン問題
(traveling salesman problem)
という解くのがたいへんな問題が知られているけれど,
じつはこれは世をはばかる偽装名称であり,
本来の研究の目的は
巡回サンタクロース問題
(traveling Santa problem)
であった!
そうだったのか
……
と衝撃を受ける.
- ……
などと驚いてるうちに午前中終了.
昼飯にしようかな.
- 弁当食いつつ,
自宅外づけ計算機 Mate (PIII 650MHz) に比べて,
むしろ BookPC (PIII 733MHz) で動かしたほうが
「ニセ」アカマツの挙動がむしろ微妙にトロいような
……
というようなことを考える.
あっ,
そういえば昨晩 Mate には Perl-5.6 を新しく
インストールしたな.
これの影響ではなかろうか?
- 昼食後すぐに
sudo apt-get install perl
とすると,
VineSeed 内の関連する rpm パッケイジも含めて
perl が 5.005 から 5.6.1 に更新される.
動かしてみると,
気のせいか
……
多少速くて多少資源利用の効率が良いような
……
- あとで 5.6.1 関連の資料でも探してみるか.
あ,
IBM の
developerWorks
にあった.
しかし概要だけだな.
やっぱ新しいラクダ本買わないとダメなんだろうか.
- どうでもいーけど,
上記翻訳解説記事の
「オペレーターの過負荷」
って
……
計算機の前に座らされている
過労のヒト?
……
はい,
``operator overload'' は
「演算子の多重定義」ですね.
- さてと,
モデルもひととーり改編に成功したので,
動作のメモをまとめてみますか.
あとは計算結果をたくさん出させるような
「ニセ」アカマツのドライヴァーが必要か?
- どれから着手しよう
……
と「ニセ」アカマツペイジ周辺をいじってみたりする.
- う.
新規生成茎の配分方法変えたらちょっとヘン.
|
[ヘンな描画]
ある状況のもとでは
「ニセ」枝がこうくっついてしまう.
もうちょっと乱数をうまく使わないと
ダメですな.
|
- 文書作成がススまぬのに,
甲山さんから PipeTree メモが届く,
三中さんは自分あてに来た
ロジスティック回帰だの最尤法だのの質問メイルを
biometry に丸投げしてしまう,
長谷川扇動師殿は扇動を正当化する
……
と,
世界は平和とはとうてい呼べぬ状態なのでした.
- いかん.
はかどらん.
バテたか.
高速化バテ.
- 仕事はかどらぬ午後であった.
1750 研究所発.
普通に乗って
1804 京急杉田発.
快特に乗り換えて
1810 京急上大岡発.
横浜で降りて駅地下の
舟和
に寄る.
前回の北大訪問のときには当方の不手際で
あんこ玉
がイチゴばかりになってしまったので
「芋ようかん・あんこ玉つめ合わせ」の再履修である.
今回は,
たいへん幸運なことに,
黒白茶紅四色のあんこ玉を無事調達できたのであった.
1825 京急横浜発.
1900 帰宅.
- 早めに帰宅できたときは,
NHK ラジオ第一「
19 時ニュース
」の
大迫あゆみ
サマのてきぱきした発語を聴きつつ晩飯が食えたりするので,
幸福な気分になれる
(いや,もちろん向坂真弓サマの柔らかい語調も良いです).
- 昼間でれでれしていた反動で,
晩飯食ってから夜中まで「ニセ」アカマツあれこれ手直し.
個体ごとの生産効率を推定するところにバグあった.
うう.
危ない.
- あ,
まだ航空券の金を支払っていなかった.
予約番号などを手帳にひかえて近所のローソンに.
時刻はすでに 2400 近い.
おそらく M$-Window$ を制御に使っていて,
通信回線は電話線と憶測されるローソン端末.
日時便名予約番号を入力.
往路復路の航空券の料金を
ここでまとめて支払わなければならない
……
23:30-00:00 の間は受けつけておりません ……
なんだこりゃあ.
- しょうがないんで 10 分ほど時間を浪費する.
ついでに電話料金支払う.
今月分,
消費税こみで 1900 円!
ついに 2000 円を割りました.
何しろ通話料ゼロだからなぁ.
ああ,過去数年間 NTT にはどれほど
大金を巻き上げられてきたことか
……
ざまーみろ.
NTT 東日本は我が家に ADSL 用の線だけ
引っ張ってくれればいーの.
- さて 2400 すぎた.
7 月 5 日になってしまった.
もいちど入力
……
複数の航空券の場合,
当日の受けつけはできません.
空港で直接
……
くそう,
JAS めローソンめ.
ただ客の尊厳を愚弄せんがためだけに
これほど手のこんだ仕掛けを作るとは.
- えーい,
明朝は 0500 起床だ.
これを書いてるのは 0100 近いから,
もう 4 時間ぐらいしかない.
- 今日の食卓
- 朝 (0715):
米 0.7 合.
タマネギ・ヒラタケ・卵の炒めもの.
ナメコの味噌汁.
- 昼 (1220):
弁当.
米 0.7 合.
タマネギ・ヒラタケ・卵の炒めもの.
- 晩 (1920):
米 0.8 合.
朝の残り.
2001 年 07 月 05 日 (木)
- 0500 起床.
ねむい.
4 時間ぐらいしか寝てない.
- 朝飯.
コーヒー.
シャワー.
ひげそり.
- 0540 自宅発.
晴れ.
羽田いき急行に乗って
0548 京急平和島発.
普通に乗り換えて
0602 羽田空港着.
- JAS の航空券売り場で名前を告げると,
予約していた航空券が発券された.
往復 35000 円.
特割である.
- 0615 搭乗口 2 番着.
0630 JAS103 便塔乗開始.
今回は Boeing-777 (トリプルセヴン)
である.
0650 移動開始.
0700 羽田空港を北→南と離陸.
離陸速度 290Km/h ぐらいか.
トリプルセヴンなので
飛行状態を目の前の LCD で
モニターできるのである.
北関東・東北の内陸部を通って北進.
巡航速度は 980Km/h ぐらい.
高度 12000m ぐらい.
- 機内ひたすら眠い.
0800 すぎ,
千歳空港の北から最終アプローチ.
天気悪く雲が低い.
高度はどんどん落ちているのに
視界ひらけない.
千歳まで 5000m.
高度 500m.
対地速度 200Km/h
……
ようやく滑走路が見えた.
0815 千歳空港着陸.
- 今回は一泊二日なのでデイパックだけ
(おっともちろん舟和の芋ようかんも持ってます)
の軽装である.
すぐに JR に乗り込み 0833 千歳空港発.
北海道は雨.
- 0920 札幌着.
おお,
札幌はやっぱり涼しい,
というか寒い.
0930 地域生態系の講座着.
まだ誰も来てない.
さっそく,
かとー先生のオフィスにお邪魔して闇接続.
前にも書いたけど,
自宅・独房・北大の闇接続設定を同じに
しているので,
設定変更ナシでいきなり接続できるのである.
- 教授室の横に東北大の彦坂さんがおられたので
ごあいさつ.
なんでも地環研のどこかの講座の先生が
昨日の夕方に静内川で水死体で見つかったとかで,
甲山さんたちは朝から緊急会議とのこと.
たいへんそうですなぁ.
- 1010 から科研費・基盤研究 A
「生理過程からスケールアップした冷温帯林生態系の
撹乱・環境応答:
ふたつの大陸東岸の比較研究」
(研究代表者: 甲山隆司)
というやつの会議.
北大からの甲山さん・露崎さん・小池さん・大崎さん・日浦さん,
という地環研・農学部なヒトたち.
外部から竹中さん・彦坂さん・私が呼ばれる.
- 昼飯も会議室で.
激しく二日酔い状態の竹中さんは固形物を
摂取できる状態になかったので,
それを雪野さんに持って行く.
- 14 時すぎまで会議続いたけど,
どうとりまとめていくのかよくわからぬ内容であった.
苫小牧であれこれしたり農学部の苗畑や農場で実験するらしいんだが
……
このプロジェクト,
竹中さんがおられるので,
私は控えのモデル屋というかんぢで気楽である
(あるいは雑用処理的計算掛).
- 会議終って農学部見学にでかける.
考えてみれば高名なる北大農学部に行くのは初めてだ.
えらく立派な学部建物を通り抜けて,
うらの苗畑に.
松木さん案内による.
「ニセ」アカマツのデータに苦闘しているので,
畝上の十数本の苗木を見て不安になる.
- 続いてポプラ並木むこうにある農場での高 CO2 実験場.
エアーコンプレッサーがぶんぶんうなってる
異様な畑を見る.
|
[CO2 な実験]
一年間の二酸化炭素代が
150 万円だそーだ.
|
- 地環研に戻ってお茶部屋で雑談.
二日酔いなヒトたちにもやさしい芋ようかん.
- 甲山さん・かとー先生と近くの酒屋に買い出し.
ビール少々・ワイン 2 本・水お茶各 2 リットル.
甲山さんが食べるものを選択したのだけど,
蕎麦とかざるラーメンとかそんなものばかり.
- 1600 すぎぐらいから皆さんまた飲み始める.
私は水呑み研究者なので水を呑む.
- 2000 ごろにわざわざ低温研から小林さんに
お越しいただく.
たいへん恐縮.
さらに低温研の石井さんおススめの
針葉樹体制の文献コピーなどいただき,
ますます恐縮.
Lex 上で「ニセ」アカマツ改良版を動かしつつ,
変更点など説明してみる.
またアイデアをいろいろと出していただく.
- たとえば
rank の多次元化.
「ニセ」枝の rank という概念を一次枝だけでなく,
二次以下の「枝」にも適用する
(これによって「ニセ」枝はホントの枝に昇格).
しかし計算がかなりたいへんそうなので,
今回は見送りか?
しかし,
多次元 ranking の方法は
さらに検討してみる価値アリ.
何かうまい計算方法あるはずだ.
- とりまとめの方向が徐々に決ってくる.
0030 ごろまでアカマツなハナシが続き,
寝たのは 0100 ごろ.
明日は何も予定ないからいーや.
- 今日の食卓
- 朝 (0510):
バターロール.
コーヒー.
チーズ.
キュウリ.
- 昼 (1210):
会議室で弁当.
ほか弁幕の内+うどんである.
私はうどんだけ食べる.
手をつけなかった幕の内弁当は
院生の昼飯になる.
- 晩 (1700):
お茶部屋で何となく飲み会.
参加者の半数が二日酔い状態なので,
静かに雑談して終っていく.
しかし一部の人々は夜中まで清酒を飲み続ける.
2001 年 07 月 06 日 (金)
- 1000 起床.
- 午前中は甲山さんと
Pipe 樹木オオシラビソ版の検討.
お茶部屋のトドマツのサンプルを眺めつつ,
サブモデルの動作を決めていく.
- かとー先生所蔵の
Perl クックブック
見せてもらう.
あちこち調べてみると,
標準ではない Perl モジュールの使い方
(永続オブジェクトの生成とか)
が紹介されていてかなり役立ちそう.
- 「ニセ」アカマツ見直しを続ける.
- 1750 研究室発.
1805 JR 札幌発.
1850 新千歳空港.
快速「エアポート」8 分遅れである.
1905 JAS113 便に塔乗.
帰路も B-777.
1920 乗機動き始める.
1935 離陸.
2045 東京湾岸上空を時計回りに旋回して羽田空港着陸.
2106 京急羽田空港発.
2130 帰宅.
北大→大森東まで約 3 時間 40 分,
か.
- 今日の食卓
- 朝 (1015):
ローソンでかったサンドイッチ
(200 円).
- 昼 (1230):
地環研から歩いて 5 分の蕎麦屋
しま乃
でもりそば.
また甲山さんにご馳走になってしまう.
ありがとうございました.
- 晩 (2200):
米 0.8 合.
ニンジン・ニラの卵とじ.
2001 年 07 月 07 日 (土)
- 0930 起床.
うう,
生活時間ずれてる.
- 昼すぎまで
website メンテナンス用 Perl スクリプトを
手直ししてすごしてしまう.
- どーもメイルがまるで来ない,
と思って実験してみたら
……
くそう,
kubo@ees.hokudai.ac.jp あてのメイルが
Asahi-net まで転送されない.
どこに問題あるんだ?
また停電しやがったんだろうか.
- 腐れファイアーウォールごしに独房内
BookPC
(これは JAMSTEC の腐れメイルサーヴァー回避する
ための自分用メイルサーヴァーになっている)
にはアクセスできない.
しょうがないんで,
土曜日だというのに独房まで出かけることにする.
- 1540 自宅発.
晴れ.
普通に乗って
1548 京急平和島発.
1600 京急川崎で降りる.
- 京急川崎横のヨドバシカメラへ.
BookPC 用のメモリを買うことにした.
ついでによゆーあったら Perl クックブックも
……
- ありていに言って,
「ニセ」アカマツとか動かすのに
メモリが足らなくなることがあるから,
買い足す,
という発想はかなりマズいのだけど
……
まぁ,
近ごろは安くなったようだから,
ものの試しとて買ってみるのである.
- ……
128MB 5000 円,
256MB 9000 円か
……
そうかヨドバシでは
リテール品 (うん? バルク品だっけ?) みたいなのは
扱わないから,
そういう「正価」になるわけね.
たしかに一年前に BookPC 用の
128MB SDRAM 買ったときに比べて値段は
半分未満になってる
……
そして買うのであればハンパな増設はやりたくない.
ということで,
プリンストンテクノロジー
168 pin SDRAM 100MHz 256MB を
9450 円 (税込み) で買う.
とほほ.
予定の二倍の出費だ
……
- ああ,
5800 円の
Perl クックブック
は買えんなぁ
……
と未練たらしく立読みして知りたいことの
キーワードを頭に入れる.
オブジェクトの永続化とかそういうことである
……
あとでネット上で調べてみると,
いくつか資料みつかる.
たとえば,
またしてもヘンな企業 IBM の
洗練された Perl: Perl でデータ保管
という記事とか.
- 1623 快特で京急川崎発.
普通に乗り換えて
1640 京急上大岡発.
1700 研究所着.
- 独房につくと BookPC は動いている.
Asahi-net への転送解除.
/var/log/maillog を見ると,
なぜかこの転送がうまくいってない.
外から kubo@ees.hokudai.ac.jp
あてにメイル送ってみる.
BookPC の qmail は問題無く動作している.
ならばどこに問題あるのか?
- 調べてみてすぐにわかったのは
……
独房群の腐れ DNS サーヴァーが作動停止してやがる,
ということだ.
BookPC の qmail からメイルを転送するときに,
いったん
mailgate.jamstec.go.jp という SMTP サーヴァー経由
して送るんだけど,
DNS サーヴァーが壊れているんで
それが見つからない.
だから転送できない,
と.
- とりあえず /etc/resolv.conf を書き換えて,
プライマリーで参照する DNS サーヴァーを
生きてるやつに切りかえる.
- はい.
これはもう私の完全なミスです.
ここの腐れ DNS サーヴァーなんぞ間違っても
信頼してはいけなかった
……
と深く反省しつつ
/etc/hosts に SMTP サーヴァーの IP アドレス
を書いておくのであった.
これはこれでマズいんだけど,
他に手のうちようがない.
- あー,
BookPC の /var/log/maillog 見ると,
昨日から今日にかけてけっこうメイルが来てるのに,
全部差し戻されちゃってるよ.
多分どこか途中のサーヴァーで待機状態に
おかれてるんだろう.
くそう.
- メイルがひととーり再送されるまで,
BookPC は止めないほうがいいだろうな
……
ということで,
高額にて買ってきたメモリを装着できないのであった.
- ハジかれたメイルたちが再送されてこないかなぁ,
と待ちながら「ニセ」アカマツコードの手直し.
これは永続オブジェクトといった
高尚な改善ではなく,
むしろ原始化とでもよぶべき処理である.
いままで,
たとえば
$tree->{ "Data" }->{ "age" }
$stem->{ "Data" }->{ "length" }
というふうに,
メンバ変数 (らしきもの)
にアクセスするようにしてた
(じつは数日前まではもっと礼儀正しく
$stem->Data( "length" )
などとしてた)
んだけど,
どーせ Perl のケガれおぶぢぇくと指向なんて
(呪われ C++ なんかで言うところの)
private
も
protected
も無くて,
ぜーんぶ
public
なんだから
$tree->{ "age" }
$stem->{ "length" }
というふうにしてしまえ,
と書き換えてしまっただけである.
- これでスゴかったのは,
後者のように直しても速度がほとんど
改善されなかった
という点である.
つまり Perl のハッシュとはそれほどまでに
高速化検索を実現してるワケだ.
おそるべし
Larry Wall
.
- 2130 研究所発.
普通に乗って
2148 京急杉田発.
特急に乗り換えて
2200 京急上大岡発.
京急平和島で降りて
久しぶりにマルエツなどで買いものして
(この時間はそこぐらいしか開店してない)
2250 帰宅.
- 今日の食卓
- 朝 (1000):
ざる蕎麦.
- 昼 (1500):
ざるうどん.
- 晩 (2330):
米 0.8 合.
鶏の砂肝・タマネギ・ニンジン・シイタケ・ニンニク
の炒めもの.
ひさびさにキムチ味.
2001 年 07 月 08 日 (日)
- 0900 起床.
- ばててる場合ではないのだけど,
一日ばてたまま過ごしてしまった.
ああ.
- 昼すぎ,
ThinkPad の電源管理問題という
ちょー難問について数時間ほど調べてみる.
Linux カーネル 2.4 系対応の新しい
tpctl_2.4
で少しマシになったか
…… ?
というぐらいの結論.
あるいはそもそも 2.4 系カーネルが良くなくて,
ヘンだったら 2.2.x に戻せという意見もアリ.
うーむ.
- 夕方,
大森町商店街のほうに食料買い出しにでかける.
曇り.
それほど暑くなくて助かる.
- 大森町の TSUTAYA (本屋) で
学研の「歴史群像」という良くも悪くも
少しイカれた読みもの雑誌見つける.
なんとその冒頭のカラー図解は,
いままで一度もこういうので
紹介されたことないと思われる,
わが故郷の山科盆地,
その中央に位置する山科本願寺の
要塞としての防御構造,
というひどくマニアックなものであった.
思わず買ってしまった.
930 円.
う.
- いうまでもなく寺というのは昔から
一種の城塞としての機能を付与されていたわけだが,
この紹介記事によると,
戦国時代初期 (応仁の乱の 10 年後ぐらい) に
何もない平地のド真ん中に構築された山科本願寺は,
当事にあってはまさに例外的
というか先進的な平城であった.
というのも,
一般に平らな土地に築城されるのは
戦国も終りになってからと言われる.
- 東海道と宇治街道の分岐点をニラむ地点に,
多重化された土塁で防御陣地を
……
時期早尚というか,
ろくな火力もない時代なのになぁ.
浄土真宗な坊さんたちでは機動防御の拠点として
使う発想もないだろうし.
- ここは早くも 16 世紀前半 (1532 年) に六角氏その他連合軍に
攻め立てられてあっさり落城したらしい.
やはり京都盆地と同じく,
その東方に位置する山科盆地もまた
防衛困難な地形であったわけだ.
- ……
などとアヤしげなものを読んでアヤしげな考察に
ふけって時間をまったく浪費するのであった.
ああ.
やばいなぁ.
- 風呂に入ってみるとすこし気分よくなる.
- さっさと寝たほうがいいんだろうなぁ
……
- 今日の食卓
- 朝 (0930):
パンケイキ.
紅茶.
- 昼 (1330):
米 0.7 合.
昨晩の残り.
鶏の砂肝・タマネギ・ニンジン・シイタケ・ニンニク
のキムチ味炒めもの.
- 晩 (2030):
米 0.7 合.
昼と同じ.
2001 年 07 月 09 日 (月)
- 0700 起床.
あいかわらず生活ずれたまま.
- 朝飯・弁当の準備.
朝飯.
シャワー.
コーヒー.
- 0745 自宅発.
晴れ.
特急に乗って
0754 京急平和島発.
普通に乗り換えて
0818 京急上大岡発.
0840 研究所着.
- 敵国深奥部で挺身探査中の浦口さんより,
tpctl_2.4
コンパイルできません,
とのメイル.
ヘンだな.
カーネルソースあればコンパイルできるハズなんだけど.
- 先週の金曜日-土曜日に行方不明になった
メイルはまだ届かない.
自分でも試しにだしてみたやつも差し戻されない.
いったいどこをさまよっているんだろうか.
- ということで,
メイルも来ないようなので,
このすきにメモリを交換する.
shutdown して筐体あけて 64MB 外して
256MB に取り換えて reboot.
作業は 2 分ほどで終了.
よーし,
合計 384MB と認識してるな.
- 動作は特に問題なさそう.
「ニセ」アカマツでも走らせてみるか
……
個体を構成する茎の数 10 万本ぐらいでも
問題なさそうだな.
とはいえ,
このモデルでそこまで走らせると,
樹木としてはかなりむちゃくちゃなモノが
形成されてるわけだが.
- こういうふうにメモリ増設して,
資源利用についてよく考えられてない
プログラムを走らせる,
というのはなンか根本的に間違ってるんだけど
……
まぁ,
今後はますますメモリ食いつぶしに注意する,
ということで.
- tpctl がコンパイルできない理由はおそらく,
glibc-devel がないから
……
と見当ついた.
こんなのに依存してるんだな,
たぶん
……
あ,
違ったか.
わからん.
- 「ニセ」アカマツのコード見直しだけで午前中終了.
なんかまだぼけ気味.
昼飯の弁当食う.
- 平八郎提督より召集令状.
来週末「本邦高高度領域調査」か.
ちょっときびしーなぁ.
まだ富士山は登ったことないんで,
行ってみたいんだが
……
- 昼飯食った直後に,
ふと思いついて
(茎の直径) = (成長速度) * √(茎の齢)
としてみる.
計算してみると,
log( 1 + 茎の齢) に比例とするより,
やはりこちらのほうが成長がゆっくりしてるので
シミュレイションがラクだ
……
という真の理由は隠して,
何か正当化らしきものを考えてみるか.
(茎の断面積) ∝ (茎の齢)
ってのはどうだろう.
意味不明だけど.
- 「ニセ」アカマツ,
ぱっと目につく問題点の直しも尽きたようだから
(たぶんまだ直さんといかんところは残っているんだが),
そろそろとりまとめに入りますかね.
うう.
- おっと,
忘れないうちに先週出張の航空半券を
北大に送らなくては
……
という逃避的雑用はすぐに片づく.
- 「ニセ」アカマツを知らないヒトに説明することで,
あらかじめ説明方法上の問題点を洗いだしておきたいのだが
……
ここ独房群の最悪なところのひとつは,
そういう議論ができる環境ではまったく無い,
ということだ.
これが,
たとえば北大にいたときならば,
不運な大学院生を捕まえればよいだけあったのに.
- そういえば,
今週の金曜日に都立大でこういう
「ニセ」アカマツと Pasoh のハナシをしなければならんのだったな.
うーん,
そのときはあたかも首尾一貫してるかのように
話さんといかんのだろうし.
|
[にーどるず]
なんとなく,
久しぶりに
「ニセ」針葉つきで出力してみました.
POV-Ray 出力の ppm ファイルを
ImageMagick の Lanczos
フィルターつけて縮小しつつ
jpg に変換したもの.
それらしく見える?
|
- しょうがないので,
論文の構成考える.
モデルの説明が重点.
「いんとろ」「まてめそ」
「りざるつ」「でぃすかっしょん」
なんだろーけど,
もうちょい工夫が必要だ.
蛇足ながら,
実はモデル屋の論文は
必ずしもこういうよくある構成にはなっていない.
それは
「まてめそ (materials & method)」が無い,
というだけでなく,
モデリングとその計算結果が交互に
出現するようなのもよくある.
さらに「モデリング」というのが考察を含んでいたり,
とか.
- さて,
「ニセ」アカマツだが
……
こういう構成で
\section{...} と \subsection{...} 並べた
LaTeX ファイル作ってみた.
-
Introduction
-
Experimental Materials and Method
-
Structure of Redpine Simulator
(シミュレイターの構造)
-
A Stem
(茎モジュール)
-
Stems
(茎の集まり)
-
Ranked Stems
(茎の階級)
-
Dynamics of Redpine Simulator
(シミュレイターの動態)
-
Net Production
(いきなり純生産!)
-
Diameter Growth and Elongation
(直径成長・伸長成長)
-
``Branching''
(「ニセ」分枝)
-
Parameter Estimation
(パラメーターの値の計算)
-
Growth Rate
(成長速度)
-
Wood Density
(材密度)
-
Production Rate
(生産効率)
-
Reusults
-
Parameter Estimation
-
Simulation
-
Discussion
- どういう結果を出すかという構想も立たないので,
さっさと撤退しますか.
1755 研究所発.
普通に乗って
1810 京急杉田発.
特急に乗り換えて
1820 京急上大岡発.
1855 帰宅.
- 寝不足ぎみなのか,
晩飯食うとやや眠い.
- ひゃー
……
Harvard Forest のネットワークに
侵入する方法見つけたのはよいが,
浦口さんの ThinkPad の電源管理機構を
直接操作なんかしちゃったら
……
地球の裏側で Linux が落ちてしまった
……
土下座しながら謝罪メイルを書く
(ああ,
なんて恐ろしいことを).
- これで私も元過激派の某宣教師のような
国際電算機網てろりすと,
か
……
こ,
これは IBM の陰謀だーっ
(しかし A21e (2655) の電源周りはホントにヘンですよ).
- 反省しつつ,
さっさと寝てしまおう.
うん,
何もかもきっと悪い夢だ.
- あ,
蛇足ながら,
tpctl がコンパイルできない理由は,
やはり Alan Cox patch でした.
シンボリックリンク /lib/modules/2.4.5-ac12/build
が古いところにつながってたんですよね.
- 今日の食卓
- 朝 (0720):
米 0.7 合.
ピーマン・エノキダケ・卵の炒めもの.
キュウリをキムチの素につけたもの.
- 昼 (1230):
弁当.
米 0.7 合.
朝と同じ.
- 晩 (1940):
米 0.9 合.
ピーマン・タマネギ・ニンニク・エノキダケの
炒めもの.
キュウリをキムチの素につけたもの.
2001 年 07 月 10 日 (火)
- 0720 起床.
寝たのは 0230 すぎ.
暑くてうるさくてなかなか眠れんかった.
- 朝飯・弁当の準備.
朝飯.
シャワー.
コーヒー.
- 0745 自宅発.
晴れ.
今日も朝から暑い.
特急に乗って
0755 京急平和島発.
普通に乗り換えて
0818 京急上大岡発.
0840 研究所着.
- 独房郡内でまた鍵を必要とするドアが
一ヶ所増える.
囚人の脱柵防止用か?
こんな暑いのに外には出ないよ.
- なんか近ごろは朝の出だしがよくない.
もうちょっと早起きすべきなんだろうな.
- 「ニセ」アカマツとりまとめの構成をちょっといじって,
ぼつぼつとパラグラフの構成を考える.
キーセンテンスとキーワードを列挙.
- 金曜日の都立大でのセミナーの準備ますます不安.
こんなことやってて大丈夫なんだろうか.
あとで気分転換に発表用 HTML ペイジの骨組みだけでも
作ってしまうか?
そうだ,
今の発表用システムなら
これはラクな作業になってるハズだ.
- そっちはおいとくことにして,
とりあえず「ニセ」アカマツな数式を書いてみる.
残念ながら Perl コードをナマ書き
するわけにもいかんので,
紙上説明用の記号体系を考えないといけない.
いつもここはアタマ痛いところだ.
- 今回はややヤケぎみで
( stemi→weight )
= ( stemi→volume )
x density
というような書き方にしてみる.
変数 weight や volume にいちいち
(個々の茎を表す)
添字 i をつけるのが
イヤになったためである.
こーいうアロー演算子が良いとも思えないけど,
とりあえずこう書く.
- ひとやすみして昼飯の弁当食う.
- 午後も数式でっちあげ作業.
-
長谷川宣教師殿
からメイルいただき,
Blackwell から出版されてる学術雑誌への
投稿論文を M$-Word97 とやらの
ファイルにしろと要請されたとのこと
(例によって過激派発言あれこれ付随してるんだけど,
いつものことなので略).
ふーむ,
暗黒時代はいつまで続くのか.
まだ始まったばかりなのか.
- 「ニセ」アカマツを投稿しようかと考えているいくつかの
雑誌の Guidance for Author のたぐいを読んでみたけど,
特にそういうヘンなところは無し.
- Blackwell がよろしくない,
と
……
えげれす人のくせに下逸おひすなんぞに
迎合して
……
ふーむ,
宣教師殿がどの雑誌に投稿したのか知らないけど,
Blackwell の一般的な
案内
には「可能なかぎり Word for Windows」
と明記してますぜ.
必須ではなくて.
ま,このあたりは
同じ Blackwell でも雑誌によるんだろうけど.
Journal of Ecology なんかも
特にそうとは書いてないし.
- 「ニセ」アカマツの数式の書き方を決めて午後が終っていく.
数式といっても,
こういうふうに「状態の変化」
みたいなものを記述していくだけなのである.
- 今朝方,
平八郎提督に今回の富士山調査はちょっと
……
というようなメイルを出したのだけど,
その返信を見て驚く.
先方のメイラーかメイルサーヴァーがおかしいらしく,
なんと私が
「人数分のメロンを持って登ります」
というような内容を送ったことになっており,
すでにその方向で登頂計画の策定が進んでいるようだ.
うーむ,
おそるべし横浜市西端某大学の電算機網.
- 失礼があってはならないので,
返信されてきた文書を注意深く改竄して,
提督自身が剛力をふるって人数分のスイカを 3776m の
霊峰山頂に奉納するものにして,
「そのような無茶はいけません」
と身を案じる内容を送信して,
さっさと帰宅準備.
- 1810 研究所発.
普通に乗って
1819 京急杉田発.
快特に乗り換えて
1829 京急上大岡発.
普通に乗り換えて
1850 京急川崎発.
1920 帰宅.
- う.
眠い.
今日こそはさっさと寝る.
- 今日の食卓
- 朝 (0730):
米 0.6 合.
昨晩の残り.
ピーマン・タマネギ・ニンニク・エノキダケの
炒めもの.
キュウリをキムチの素につけたもの.
- 昼 (1240):
弁当.
米 0.7 合.
朝と同じ.
- 晩 (1930):
米 0.9 合.
朝と同じ.