ぎょーむ日誌 2008-05-14
2008 年 05 月 14 日 (水)
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0810 起床.
うー.
朝飯.
コーヒー.
また朝から Mantel 検定がらみの問題を検討してみる.
さすがに結論が見えてきた.
Mantel なんぞというトビ道具を持ちだしてきた時点で,
いわば冥府魔道にふみこんでいるのだから,
Mantel のことは Mantel だけ使って決着すべし.
ふつーの他の統計学的な道具だてを使う余地なし.
ひたすら条件つき確率分布からの標本集団を生成してみせるより他ない
……
まあ,
そういうことでしょう.
と結論してみて,
0930 自宅発.
曇.
0945 研究室着.
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そして今朝も「これを倒さねば先にススめぬ」
天塩川モデリングにとりくむ.
一晩ねるとまた新しい反攻作戦をおもいついたりするわけで
……
ようするに,
あの信頼ならないヤクザな水量データに対して
「紳士的なる」モデリングを試みようとしたのがそもそもの誤りだという
気がしてきた.
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たとえば,
ヨコ軸に対してタテ軸が指数関数的に増大する,
といった単純な仮定をおくと
……
雪どけ時期においてめちゃくちゃなことになっていることをのぞけば,
これでだいたい説明がつく.
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まあ,
ヨコ軸ゼロのところで水量ゼロでないあたり
(とくに 5 月)
めちゃくちゃさのひどいところなんだが
……
まあ,
まだ天塩川源頭部 (つまり天塩岳 1558 m)
に残雪がまだまだあるってコトなんでしょ
……
と,
てきとーなコトを言ってみる.
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もちろん階層ベイズモデルの中ではこんなに単純なことはやらない.
雪どけ時期における (めちゃくちゃな) あてはまりの悪さを考慮しつつ,
可能な無数の曲線群を生成して必要な
「サンプリング地点間の水量変化」
の事後分布を生成してやるわけだ.
マトモにやったらこの 5 月の水量はモデリング不可能だからねえ.
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といった奇策も通用せず
……
うう.
きちんと観測データと対応させることのできる水量の統計モデリングは難しすぎる
……
うーむ,
ちょっとモトの式をこうかえてみるか?
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日没時刻ぐらいまで悪戦苦闘をくりかえして
……
投了.
すなわち,
この天塩川水質階層ベイズモデルのウリであった,
水量とイオン濃度変化を同時に推定してみせる,
とゆー境地からは撤退.
水量のモデリングは放棄.
水量はキメうちにしておくことに.
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するとまあ,
なんともあっけなくイオン濃度モデリングの MCMC 推定計算,
すぱぱーんと収束しちゃったりするわけですよ.
あちこち欠測だらけの NH4 がしつこくしつこくアシをひっぱってくれたおかげで
(くそう憎むべきあんもにあめ……)
推定計算の MCMC step 数はむちゃくちゃに長くせざるをえなかったが
……
70000 MCMC step 1031 秒で計算終了
(NH4 がなければ
20000 MCMCM step 340 秒ぐらいで終了するのだが).
いやはや.
BUGS code
と 事後分布表,
その他あれこれ.
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で,
ここまでかくも長き第一次欧州大戦西部戦線的なる
すなわち不毛にしてしとしと冷たい雨の降りしきる中の
毒ガスただよう塹壕消耗戦的なるモデリング試行錯誤の七転八倒ころびまくりおちまくり
最後の最後は最大戦闘加速で緊急離脱までしながら,
まったくもって予想どーりともうしますか,
何もおもしろそうな結果はえられなかったというか,
何となくあたりまえのことばかりのような
……
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自然の地形はすべてのイオン濃度を低下
(水をきれいに?)
します
(
beta1
;
下の図
beta1[7,1]
はへろへろ NH4)
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ほとんどのイオン濃度では
「はっきりした (fixed effects 的な) 季節変化」
がわかりません
(
beta2
)
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河口から入ってくる海水の影響でほとんどのイオン濃度は上昇します
……
ただしなぜかしら NO3 だけは低下
(
beta3
)
うーむ
……
まあ,
そもそも何かおもしろそうなことがでてくる統計モデリングではなかったんですけどね.
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あーもー今日も天塩川にざぶざぶ流されてオワってしまった
……
2015 研究室発.
雨.
2030 帰宅.
晩飯の準備.
晩飯.
やれやれ.
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[今日の運動]
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またうんどう休養日
……
しかし,
そのあと疲労回復をめざしてお風呂 & ストレッチ.
これのおかげか,
ひさびさによく眠れた
……
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[今日の食卓]
- 朝 (0800):
ヨーグルト.
- 昼 (1400):
研究室.
北大生協サンドイッチ.
- 晩 (2140):
米麦 0.8 合.
ダイコン・ネギ・ワカメの味噌汁.
ニラ卵.