ぎょーむ日誌 2007-07-22
2007 年 07 月 22 日 (日)
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0840 起床.
なぜか電灯つけっぱなしで寝てた
……
コーヒー.
朝飯.
怠業.
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またアリ文献よみ.
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昼飯後はまたまた時間のかかるデータ解析こんさるメイルかき.
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このこんさるに関連して
……
またまた
「集団生物学の中でも群集生態学と集団遺伝学はベイズモデル化
によってデータ解析は大きくかわるだろう
(あるいは観測される現象の理解のしかたもずいぶんと変わってしまうかも)」
論なんだけど.
両分野に共通するのは
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すごく限定された標本集団から無理矢理
「ホントの集団」モデルをでっちあげてしまう
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そうすることで rare なタイプの構成要素の
あつかいがザツになりがち
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めんどうな labeling / assignment 問題が発生しがち
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そしてアヤしげな
「集団間の距離」
「集団の多様性を表現する指標」
なんてものが乱立している
その他これらから派生するイヤな問題あれこれあるんだけど
……
ベイズモデル的な考えかたによって,
(たとえば)
Gaussian 多項分布とかを Gibbs 分布からサンプリングしていくような
モデル化だと上のような問題は比較的すっきり片づく,
と思うんだけどね.
距離とかだって
「情報損失を表現する確率論的距離 (対数尤度差)」
を一義的に定義できそうだし
(対象とする標本集団間に対しては).
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ただしそのベイズモデルの計算の「実装」問題とか考えると,
つくづくイヤになるね.
たとえばあるタイプの構成要素 (speices とか)
の「いる・いない」や abundance モデル化にしても,
fixed effects 的な部分,
random effects 的な部分,
種間の分散共分散行列,
などなどことごとく MCMC 計算で生成していく必要あるわけで
……
このあたり,
2 月ごろにやってた豊平川アミノ酸問題で
あるていど経験値をかせいではいるんだけど
……
あれみたいに測定方法依存とかのすごいエラーがあったりすると,
もうぜんぜん何がなんだが,
となるだろうなあ.
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これってぜんぜん他人ゴトではなく,
8 月後半 - 9 月あたりに捕捉されてしまいそうな ECOAS 下うけデータ解析,
八甲田湿原群「脱」割算値問題と
高山湖沼群動物プランクトン「いる・いない」問題は
まさにこういう問題を正面からとりあつかわねばならないだろう,
と.
あの奇怪なる Wishart 分布とまた対決せねばならぬのか.
どうなることやら.
あ,
8 月中ごろはまた別の水質問題にまきこまれる予感も
……
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晩飯.
しばらく怠業.
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われにかえってアリ論文よみのつづき.
ありていに言って,
この孤立無援なるアリ作文を放棄してしまえば,
ただちにアリ体表面の炭化水素組成データ解析に着手できるんだけど
……
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アリけんか実験の論文とか読んでると
aggression score (観察された一連の行動の攻撃性あらわす得点合計値)
みたいなのがよく出てくるんだけど
……
石狩浜のんびりアリたちのごとく
「(対敵警戒行動である) antennation すると噛みつき攻撃確率が下がる」
みたいな対敵行動連鎖がある場合には,
こういう足し算得点 (linear additive score?)
みたいなモノをつかうのはまずいんじゃありませんかね,
と書けることに気づいた.
いやー,
安直なる「定番の方法」とやらがどんどんひっくりかえっていくね.
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あらら,
もうとっくに真夜中すぎてる
……
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[今日の運動]
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[今日の食卓]
- 朝 (0900):
米麦 0.5 合.
トマト・キャベツ・ニンジン・タマネギ・バジルのサラダ.
- 昼 (1240):
モリモトのサンドイッチ.
トマト・パプリカのスープ.
トマト・キャベツ・ニンジン・タマネギ・バジルのサラダ.
- 晩 (1920):
米麦 0.7 合.
ナメコの味噌汁.
ニラ・豚肉・卵の炒めもの.
トマト・キャベツ・ニンジン・タマネギ・バジルのサラダ.