「ぎょーむ日誌」目次に戻る
|
KuboWeb top に戻る
|
twilog
|
atom
ぎょーむ日誌 2007-02-06
苦情・お叱りは, たいへんお手数かけて恐縮ですが, 久保 (
kubo@ees.hokudai.ac.jp
) までお知らせください.
本日
(
kubolog20070206
) |
次の日
|
1 日前
|
7 日前
|
31 日前
|
365 日前
|
top
2007 年 02 月 06 日 (火)
0730 起床. 朝飯. コーヒー. 0905 自宅発. 曇. 今朝は気温たかい. しかし午後から冷えこんでいくそーで. 0920 研究室着.
朝から何やらメイルかきあれこれとか. そしてめんどう再査読のつづき …… 1020 (修論副査でこちらに来ていた) 低温研の原さんからいろいろと書き込まれた母子里原稿いただく.
1030 より後藤さんとデータ解析相談. トドマツの
GLMM
解析, そして下のような地図を書く
R
プログラミング.
いっしょに昼飯くいにでかける. 雨.
後藤さんの本日のメインの所用である農学部の
飯島君
D 論発表会に私もついていくことに. エゾマツ・トドマツの倒木更新について. うーむ, 二種類の似たような生物の比較 (当方でいえば地衣類繁殖モデルなど) の統計モデリングはやっぱり定式化がすっきりしないね. 二種しかいないのに (全樹種共通) + (樹種ごと) な multilevel 階層ベイズモデルは大げさな気がするし. そして, やはり樹木のカタチの解析に関してはひたすら割算値を列挙するアレになるか ……
まあ, 今のこちらの甲山弟子 M1 皆さんの樹形がらみデータ解析をススめつつ, 今年はこのあたりを基本的なところから抜本的に改善していければ, と思いつつ雪の中撤退. 寒気団が接近しつつあり.
1500 から二時間ほど 2F 講堂で修論発表会に参加. A 棟 8F のヒトたちの植物生態学な発表と 5-6F の動物生態学研究室の発表をきく. まあ, 皆さん無難に.
東さんの研究室
の岩倉さんの修論発表はいろいろな意味で興味ぶかいものだった.
石狩湾のエゾアカヤマアリ
の長大なスーパーコロニーにおける仲間識別のハナシで, 出身コロニーのちがいによってケンカするかどうか調べたり, コロニー仲間識別のカギとなる物質が何なのか探すためにアリ体表面の 炭化水素組成をガスクロマトグラフィー (GCG) で調べてみたり.
で, 面白いのは, コロニー A のアリとケンカをしない「仲間」とみなす遠隔地コロニー B のアリの体表面の組成がそれほど「似てない」だけでなく, じつはコロニー A, B それぞれの中でもそれほど「似てない」 ように見える, ということ. つまり, アリたちはいったい何を手がかりに「仲間」「仲間じゃない」 と判断しているのか, よくわからない.
じつは「似てる」「似てない」はいつものごとくデータ解析の 統計モデリングに依存しきったハナシで, 今回は判別分析というか加重和 & 次元減少によるまとめだったわけだ. で, この方式でいくと同コロニー内サンプル間でもばらつく, と. これは GCG データにあらわれるピーク (今回は 25 箇所を使用) 全部に得点をあたえてその総合得点による評価といえる.
代替モデルとしては何か特定のピーク (コロニー判別特異的炭化水素) があるんでは, という質問あったんだけど, そういう物質はなさそうとのこと.
…… となるとハナシは例によって炭化水素じゃない何か別の物質で …… という方向に流れたりするわけだが, ちょっと考えてみただけでも統計モデル改善の可能性もまだまだある. たとえば
neural network
による「仲間・仲間じゃない」識別をやらせる, という方策とかはもっともらしいような気がする. つまりアリの神経回路網を作って, コロニー内のアリデータを使って「仲間識別の学習」をやらせて, しかるのちに他コロニーのアリを識別させるとどうなるか, といった単純なハナシだ.
こんなの誰でも思いつくありがちなアイデアだろう, とあとで検索してみたんだけど, どうも (artificial) neural network をつかったアリのコロニー仲間識別方法推定, って誰もやってないみたいね …… まあ, ふつーのアリは他コロニーアリには攻撃的で, その判別は「コロニー特異的物質」による, ってことになってるからなんだろうけど.
といったことを, 修論発表会後に岩倉さんと東さんあいてに説明してみて, そのあたりのモデリングをススめましょう, ということに. 例の東さん
アリ 科研 (基盤 A)
における「実データにもとづくアリモデリング」, 廿日市アルゼンチアリ分布, 沖縄やんばるアリ分布につづく「第三の矢」 石狩湾のエゾアカヤマアリのコロニー認識のモデリング, ということで.
ともあれ東科研では「いかにも数理モデル」といった現実ばなれした モデルの計算とかやらずにすみそう, という気がしてきた …… やっぱり観測データと対応づけが明確なモデルの時代, ということで.
夜は石狩浜問題, といってもアリではなく稲葉さんの海浜植物データのひとつ, ハマエンドウ「全個体・全データ作図問題」 の改良 …… なかなか過酷な改善指示が出されたので. で, 夜中までかかって Perl &
R
プログラミングしてたんだけど …… たしかにこうしたほうが断然よいなあ.
ハマエンドウ
まにあっくな視点からすれば, だけど.
[ハマエンドウ全観測データ]
…… の季節変化図 (高さ成長・葉の虫くわれ・開花結実状況) の一部. 120 個体ぶんの図がずらずらと列挙されていくしくみ.
2330 研究室発. 農学部に寄って多変量解析本をお借りして 2400 帰宅.
[今日の運動]
うんどう休養日
[今日の食卓]
朝 (0830): 米麦 0.6 合. ダイコン・ネギ・シイタケ・豆腐の味噌汁.
昼 (1220): クラーク会館に一時移転営業中の 「きゃら亭」. 今日の A 定食は「カワハギのムニエル」 というかわったメニューで, しかもなかなかおいしかった.
晩 (1920): 北 12 西 4 「ねこや」. 火曜日は「Pizza だけの日」
本日
(
kubolog20070206
) |
次の日
|
1 日前
|
7 日前
|
31 日前
|
365 日前
|
top
KuboLog
|
KuboWeb