ぎょーむ日誌 2005-10-25
2005 年 10 月 25 日 (火)
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0830 起床.
眠い.
昨晩寝たのが 2600 すぎなんで.
コーヒー.
朝飯.
0940 自宅発.
曇.
0955 研究室着.
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研究室セミナーの予習
……
Landscape Ecology
ってこんな論文でも掲載されるんだ,
と驚く.
私はもっと空間統計学とかちゃんと使っている分野だと誤解していた.
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1030 より
研究室セミナー.
今日は庄山さんで
知床開拓跡地の植生
しらべます,
というハナシ.
何のことはない植生解析のハナシなのかもしれないが
……
実際のところ,
見方をかえれば
「何のことはない植生解析のハナシ」
ってすごく難しい問題なんだよね,
というのが以前からの私の認識.
「植生解析ってアレでしょ,
そふとで多変量ナントカやればいいんでしょ」
などと決めつけるやつにかぎってこのあたりわかってない.
このスケイルの
(空間構造その他が介在したりする)
現象あれこれの解析にも難しいものが多く,
上記のごとく Landscape Ecology に掲載されてる論文だって,
データ解析はほぼめちゃくちゃなわけで.
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1200 ごろ終了.
昼飯.
学部生時代に本州で植生調査解析のバイトやってた院生のハナシうかがう.
ほー,
某国立公園内の土地の一部は巨大企業の所有地で,
そのあせす部門がそこに某大学エラい先生に行幸していただくときは
「大名行列」
形成してノボリをたてて行進して,
お役所やとわれな大学生にイヤミを言ってまわる,
と
……
なんかわけわからんスゴさですね.
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先日発注した
ThinkPad 用 電源アダプターを北大生協にとりにいく.
ついでに書籍部とか見物
……
してたら苫小牧の村上さんとすれちがいになってしまった.
これは逃げたわけではありません.
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直径成長問題のメイル書き.
ああ,
はやく事後分布計算計算の関数作らんといかんわけだが,
これってちょっとたいへんで
……
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とお茶部屋に逃げてみると,
本日の研究室セミナーのハナシのつづきでなぜか
「植生解析でよく使われる多変量解析の基本」
みたいなことを説明しなければならぬことに.
なんで私が
……
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もひとつの苫小牧問題,
parasitoid 寄生確率に関してコメントのメイル作成 & 送信.
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生態学会さーばーがらみの雑用メイル.
例のぶっしゅ氏
が「敵ども」とかよんでた一人.
で,
先方に呼応してもめごとのもとになりそうな返信をだそうとしたら,
北大ネットがまたしても途絶.
調べてみると学内-学外間が完全に通信不能状態.
北大ネット管理者たちはまた知らんふり状態.
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一時間弱で通信回復.
すると先ほどのメイルを同時に送られてた竹中さんが
すでに簡潔に対応してくださっていて,
一件落着ずみ.
私のもめごとメイルは未発におわった.
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本日は「するー」したはずの苫小牧の村上さんが雪 (!) ふる
母子里
からメイルを.
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よくみると,
かとーオフィスでもすでにガスストーヴが点火されてる
……
私はストーヴからもっとも遠い位置に座ってるんで気づかなかった.
かとー先生,
すっかり北海道人化している (気温に過敏).
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村上さんに簡単に返事かいて数十秒後に,
苫小牧寄生確率問題に関する
「隠れ状態 (latent state, hidden state) べいづ推定」
の定式化と MCMC 計算手順の流れ,
「すっ」
とツマりがとれた.
これは解けてみればとくに面倒な問題でもなかったのだけど,
いままで不必要に難しく考えていたんだよね.
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つまり (とりあえずは)
何もかも Metropolis-Hasting 法で愚直に sampling していけばいい,
というだけのこと.
まったく正当的とゆーかどろくさい方法.
latent status の分布 sampling についても同様で,
その時点の latent status
かきあつめてきて分散・共分散にまつわるパラメーターを
それぞれめとろぽりすすればよい,
と.
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ちょっと意外なつながりにも気づく.
たとえば,
ふたつの分集団での食う・食われる関係を考えてみよう.
捕食者は分集団間を行き来でき,
また分集団ごとにエサ (食われる側) の個数は異なっていてもよい.
ここで食われる側からみて「自分が食われる確率」
がどちらの分集団でも「似ているとき」,
つまり「捕食されるという event の occurrence の相関が高い」とき,
捕食者はいわゆる理想自由分布 (ideal free distribution; IFD)
に近い状態にある.
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んなのあたりまえぢゃん,
と思うかもしれないが
……
案外,
こういう見かたはなされてないかも.
IFD のハナシとゆーと,
捕食者がいまどこにいるのか,
を観測しようと皆さん一生懸命になってしまってるような気がする.
もし捕食者がどうやっても「見えない」ときには?
という状況ならば相関うんぬんが有用かも.
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そして苫小牧 leafminer 寄生問題では,
分集団間の正の相関が強いときには (見えざる) parasitoid
の分布が IFD に近いことが「必要条件」である.
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ばてたので撤退.
1835 研究室発.
1850 帰宅.
体重 74.0kg.
晩飯.
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さきほどの計算手順を再検討してみる.
たぶんまちがいはない.
しかし実装が面倒だね.
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[今日の運動]
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[今日の食卓]
- 朝 (0915):
ホタテ飯 0.5 合.
ホタテ飯.
切り干しダイコン・大豆の煮物.
- 昼 (1220):
研究室お茶部屋.
ホタテ飯 0.6 合.
切り干しダイコン・大豆の煮物.
- 晩 (1910):
ホタテ飯 0.8 合.
切り干しダイコン・大豆の煮物.
海藻スープ.