ぎょーむ日誌 2003-09-16
2003 年 09 月 16 日 (火)
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0820 起床.
朝飯.
コーヒー.
0900 自宅発.
曇.
0910 研究室着.
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ぱいぷ樹木
電気盆栽.
にせ地下の水分布でも考えなおしてみるかなぁ
……
と再検討してみる.
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甲山さん指摘.
そもそも森林の総生産・純生産に関する
吉良・四手井ドグマ
(というほど影響力あるとは思えんのだが
……
と思ったら
こういうとこ
で持ち出されていたり)
に何か問題あるんでは,
とのこと.
で,
葉量一定が成立するならば
(私はこれがそもそもすごくアヤしいと思うんだが),
非同化部の呼吸速度はどんどん低下しないといけない,
ということがわかった.
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つまり葉量一定ということは,
だいたい収入が一定ということだ.
ところが支出部門である非同化部はどんどん増大する
(高さ成長が止まらないかぎりは
……そして Abies の場合,
高さ成長停止 → 個体の死).
ということで,
あくまで葉量一定を言い張りたいならば
(しかも宗教パイプモデルの制約のもとで,
ということなんでこれすなわち幹断面積も一定)
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収入が増える
(光合成効率の改善?)
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支出が減る
(呼吸速度の低下?)
……
の少なくともどちらか一方は成立していないといけない.
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つまりくだんのドグマによると,
{総生産一定,純生産低下,呼吸増大}
となってんだけど,
これを
{総生産一定,純生産一定,呼吸一定}
とならねば葉量一定なる共同幻想が維持できませんてこと.
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幻想うんぬんといった表現には私の偏見が混入しているとして,
ぱいぷ樹木において樹高がでかくなったときに支出部門を切り詰めないと
ダメかも,
というのはひとつのアイデアだ.
収入部門の改善,
つまり樹木が巨大化したときに光合成が効率よくなるってのは,
ちょっとありえそうにないんで.
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ということで,
甲山さんは 1960-1970 年代の日本の文献を調べ
(どうも本朝植物生態学の一部はこの時代以降は停滞してるよーで),
私はネット上で針葉樹の材の呼吸に関する論文をさがす.
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なんとなくそれっぽいのをみつけた:
Lavigne & Ryan.
1997. Growth and maintenance respiration rates of aspen, black spruce
and jack pine stems at northern and sourthern BOREAS sites.
Tree Physiology 17: 543-551.
これによると,
成長呼吸のみならず維持呼吸までが相対成長速度
(嗚呼,呪われ割り算値)
の増加関数になってるようで.
関数のパラメーターの推定において
割り算値があちこちに入っててかなり怪しいんだけど,
このへんは時間あるときにでも
自分で解析しなおすことができるだろう.
というのも
BOREAS
(Boreal Ecosystem-Atmosphere Study)
なるプロジェクトでは元データをネット上で公開してくれてるようなんで.
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解析の妥当性はともかく,
材の呼吸あれこれ一式が成長量に比例
ってのはその場しのぎとしては使えそうなんで
(上記論文では呼吸速度の上限をいれた関数型にしてるんで,
成長速度大なところではこういう線形モデルではダメなんだけど),
とりあえずその方式に変更してみる.
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2030 研究室発.
2040 帰宅.
体重 71.2kg.
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晩飯くったらいきなり寝てしまった.
夜中に目がさめたので,
研究室の闇ネットにもぐりこんでみる
……
やはりうまくいってないので,
また呼吸サブモデルを変更して,
というような試行錯誤がつづく.
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[今日の運動]
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[今日の食卓]
- 朝 (0830):
米麦 0.7 合.
ジャガイモ・タマネギ・エノキダケ・豆腐のカレー.
- 昼 (1430):
弁当.
研究室お茶部屋.
米麦 0.7 合.
ジャガイモ・タマネギ・エノキダケ・豆腐のカレー.
- 晩 (2130):
米麦 0.7 合.
ジャガイモ・タマネギ・エノキダケ・豆腐のカレー.