ぎょーむ日誌 2003-07-12
2003 年 07 月 12 日 (土)
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1010 起床.
朝飯.
コーヒー.
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昨晩から図書館で借りた
旧石器遺跡捏造
を読んでる.
驚くほどちゃちな手口のワンパターンな
「ねつ造」が繰りかえされていたと報告されてるわけだが
……
考古学会の研究者たちも東日本各県も
こういうのに 30 年間ちかくもだまされてたわけね.
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以前に,
われわれ職業的うそつきであるモデル屋の職業倫理は
ただひたすらにばれにくくてだましやすい
うそを創造することにつきる,
と述べた.
で,
この
ゴッドハンド
こと
藤村氏
はそれをいちおー成し遂げたわけではある
……
もし生態学周辺の分野で 30 年間も通用するナニごとかを
見つけることができたなら,
それはかなりスゴいことだよねえ.
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ねつ造は科学の他分野でもひんぱんに行われている
(最近ではたとえば
J.H. Schoen 事件
とか
MOX 事件とか).
とはいえ,
多くの科学者は (少なくともあからさまな)
ねつ造発見のたぐいには手をそめようとはしない
……
いったい,
ねつ造という作法のどのあたりがよろしくないのか?
このへんのまぢなハナシなんぞは
「自分は誠実だ」
と確信して疑わぬまぬけな連中にでも
まる投げでもしてやることにして,
一介のプロを自称してるうそつきならばどう評価すればいいのか?
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ねつ造によるナニかはたしかにわかりやすくて
(何しろ非常に好都合なものが「見つかって」しまうんだから),
分野と時代によってはなかなかばれない状態を維持できるのかもしれない.
しかし,
うそは有限時間内に確率 1 でばれるものであり
(永久にばれないうそは誰からも無視されたうそだ),
いったんばれてしまったら
ねつ造の上に組み立てたハナシは実にもろい.
決壊した堤防のごとく,
あるいはドミノ倒しのごとく虚構体系がくずれていく
……
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ということで,
旧石器遺跡ねつ造事件から学ぶべき教訓は,
われわれは「奥行きのある」うその構築をめざさなくてはならぬ,
ということにちがいない.
いくつかのうそ部品が破綻したとしてもシステム全体は
そう簡単にはぐらつかない冗長性と頑健さを備えている
……
これこそが「総体としてばれにくい」うそなのだろう.
こーいうのを設計する方法論,
それは私にはまだわからぬ部分がある.
しかし「一点突破で壊れるうそ体系」は「すぐばれるうそ」
と同じく素人じみた手抜きとして忌避されるべきものであり,
プロの仕事ではない.
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1420 自宅発北大構内走.
つごうよく曇天.
1510 帰宅
体重 71.2kg.
昼飯.
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1700 自宅発.
曇.
1710 研究室着.
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しかし研究すすまず.
まぬけだ.
2150 研究室発.
2200 帰宅.
晩飯.
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[今日の運動]
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北大構内走 1420-1510.
ストレッチング.
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[今日の食卓]
- 朝 (1030):
バナナ.
トマト.
- 昼 (1520):
蕎麦.
納豆.
- 晩 (2300):
スパゲッティ.
タマネギ・マイタケのカレー.