ぎょーむ日誌 2003-10-(21-31)

2003 年 10 月 21 日 (火)

• 0840 起床． 朝飯． コーヒー． 0920 自宅発． 曇． 0930 研究室着．
• 1030 より 講座セミナー， 本日は M2 西村さん (これにて M2 series は終了)． サロベツ湿原の調査データを植生学的方法というか 露崎フォーマットで解析します (ちなみに formatter は南半球に逃亡中)， というものなんだが …… 聞いてるほうもしゃべってるほうも， 誰ひとりとしてその数学的背景を理解してない状況にあっては， もはやハナシがまるで通じないのである． あちこちに迷走して 1210 終了．
• そのあたりちょい調べる …… いづれにしても， 線形結合して， ラグランジュ乗数法とかやって， 固有値固有ヴェクトルもとめて， 射影して， ってことだろう …… というところなんだが． 運用のロジックが見えてこない．
• 北大構内走ののちに昼飯．
• なぜか赤坂 ThinkPad の Linux カーネル作りをやらされる (ちなみに赤坂君も南半球の別の大陸に逃亡予定)． いやはや．
• 1500 ぐらいから， 標準化相対適応度なる概念をまとめるメモ書き． 式の展開はまったく自明なものばかりなんだけど， notation とその呼び名に関してあーでもないこーでもない とひねくらねばならぬことに．
• よーやくできた． 2140 研究室発． 2200 帰宅． 晩飯．
• [今日の素読]
  • うー
• [今日の運動]
  • 北大構内走 1305-1335． ストレッチング．
• [今日の食卓]
  • 朝 (0900): 米麦 0.5 合． 卵炒飯．
  • 昼 (1400): 弁当． 研究室お茶部屋． トマト・タマネギ・シメジのソース．
  • 晩 (2220): 米麦 0.7 合． シュンギク・ニンジンの煮物．

2003 年 10 月 22 日 (水)

• 0840 起床． 不調だ． 朝飯． コーヒー． 0920 自宅発． 雨． 0930 研究室着．
• おっと …… また自動車事故か． 道東行きの大学院生の自動車が 留辺蘂 (るべしべ) 近くで居眠り運転で道路から転落， 車両大破． 今回もいかなる強運のしわざか， 乗ってた院生たちはほぼ無傷 …… みなさん， 調査旅行は気をつけましょう．
• それにしても， だな． いくら北海道とはいえ， 院生をそんな遠隔地で調査させるなよなぁ． 北海道道路情報 によると札幌から道東まで 360km 以上だ． これって先月の札幌⇔サロベツよりも， あるいは東名高速道路で東京⇔名古屋よりもさらに遠いじゃない． 院生が調査にいく距離か?
• 午前中は釧路大会関係の雑用でオワり．
• 北大構内走． 昼飯．
• 標準化相対適応度のメモの書き直し．
• 釧路大会雑用もしつこくわりこんでくる． いーかげんにしてくれ， ってかんぢですな．
• 竹中さんから質問いただたいので R の一般化線形モデル計算関数 glm() の復習． いまさらながら気づいたんだけど， R のオンラインヘルプには「この確率分布はこういう分散関数を仮定」 というような記述がまるでない． ということで， glm() をややこしく使いたいヒトは MASS 本 などが必要でしょう． 二項分布 ⇔ loigstic モデルだけなら， べつに必要ないと思うけど．
• 1940 研究室発． 2000 帰宅． 体重 71.6kg． 晩飯．
• 体重ふえぎみだし， どうも不調ぎみ．
• [今日の素読]
  • ふちょー
• [今日の運動]
  • 北大構内走 1310-1340． ストレッチング． とりあえず， 走れたりはするわけだが ……
• [今日の食卓]
  • 朝 (0850): 米麦 0.7 合． 目玉焼き．
  • 昼 (1400): 弁当． 研究室お茶部屋． 米麦 0.7 合． シュンギク・ニンジンの煮物．
  • 晩 (2100): 米麦 0.7 合． 麻婆豆腐．

2003 年 10 月 23 日 (木)

• 0920 起床． うーむ． 朝飯． コーヒー． 0950 自宅発． 曇． 1000 研究室着．
• で， なんで私が釧路大会案内の原稿を管理せんといかんわけ?
• FEP 管は明日に到着の連絡． 北大構内走のコースを変えて， 国際交流会館と電材屋のあいだの経路を確認する． 国際交流会館の「裏口」 (JR 側) 発見． ここからいけばすぐだな． もどって昼飯．
• 浦口さんとカエデ相談． 標準化相対適応度と呼んでる量は， 標準化相対繁殖量と言い換えないとダメかも， というようなハナシをこちらから． あとは浦口さんの計算結果とその関連づけを拝聴する． elasticity analysis とか， いきなり当方の不勉強なるところを突かれたりするんで， トレイスするのに時間がかかったり．
• 苫小牧からデータ解析相談メイル． 年輪解析の手法……? ってのもまた不勉強にして知らないので， ちょい文献とかながめてみる． 冗長性分析とか， つまりこれまた怪しげなる「お作法」 まかりとおってる世界のよーで．
• D2 赤坂君が国外逃亡した模様．

[大学院生逃亡の図]

よくわからないが， かなり遠くまで逃げたようだ．

• ひとくぎりついた瞬間にすばやく撤退． 2000 研究室発． 2010 帰宅． 体重 72.2kg． なんか増えてますよ． しかし気にせず晩飯．
• [今日の素読]
  • Salsburg, D. 2001. `` The Lady Tasting Tea -- How statistics revolutionized science in the twentieth century''. Owl Book.
  • Chapter 16. Doing Away With Parameters
    • Further developments
  • Once a new window has been opened in mathematical research, investigators begin to look through it in different ways. This original work by Wilcoxon was soon followed by alternative approaches. Herman Chernoff and I. Richard Savage discovered that the Wilcoxon test could be looked upon in terms of the expected average values of ordered statistics, and they were able to expand the nonparametric test into a set of tests involving different underlying distributions, none of them requiring the estimation of a parameter. By the early 1960s, this class of tests (now referred to as ``distribution-free tests'') was the hot topic in research. Doctoral students filled in little corners of the theory to provide their theses. Meetings were devoted exclusively to this new theory. Wilcoxon continued to work in the area, expanding on the range of tests as he developed extremely clever algorithms for the combinatoric calculations.
• [今日の運動]
  • 北大構内走 1305-1345． ストレッチング．
• [今日の食卓]
  • 朝 (0910): 米麦 0.7 合． コンブ．
  • 昼 (1400): 弁当． 研究室お茶部屋． 米麦 0.7 合． 麻婆豆腐．
  • 晩 (2200): 米麦 0.7 合． タマネギ・ピーマン・ニンジン・エノキダケ・豆腐のシチュー．

2003 年 10 月 24 日 (金)

• 0800 起床． 朝飯． コーヒー． 0850 自宅発． 曇． 0900 研究室着．
• メイルやりとりでオワる午前． 自動車事故詳報要求， 苫小牧データ解析相談ってのはよいとして， 釧路大会のやりとりからはいいかげんに釈放されたい． しかしまだ大会ペイジ作ってないわけで．
• 北大構内走のち昼飯．
• 1335 研究室発． 1350 北 6 西 13 の 石垣電材 で エフレックス fp-30 75m を受領する． そこから北に 500m ほどで北大国際交流会館． Matt 家のバルコニー下に残置． 1415 研究室もどる．

[FEP 管運搬の図]

運搬バイトで大澤君を雇用する． この 75m の管の総重量は 15kg． 軽いけどかさばる (輪の直径は 1.5m ちかい)． 当初の予定では私と二人一組で 棒を使って「かご」状態にして運ぶつもりだったんだが …… それはみっともない， との理由で大澤君がこのように単独で運んでしまったのであった．

• で， 大学にもどると， その Matt が出張からもどってきた．
• 午後の残りは大澤君シウリザクラのデータベイスの改善 …… 空間構造に関するデータと連動させる． R で stepAIC() してみると， 意外にもといいますか， 最近接繁殖個体までの距離と葉っぱの回転 (死亡・食害) などが関連してそうだとわかった． Janzen-Connell な機構なのか， はたまた単に「でかい個体のそばは暗い」 だけなのか? 他にも可能性あるんだけど， 2002 年データではこれ以上はわからん． 2003 年データは明るさも測定してるんで， 何かわかるかもしれない．
• 2000 研究室発． 2020 帰宅． 体重 72.2kg． うーむ増えてる．
• 釧路大会案内をいよいよ生態学会誌 (和文誌) に提出期限は明日． 齋藤実行委員長が東京に行ってしまったんで， 私が集約して 土倉事務所 に提出せんといかんことに．
• この釧路大会の旅行代理店である近畿日本ツーリスト (虎ノ門の公務旅行支店) の担当の女性がなぜかたいへん意欲的で 「私も Wiki 上の和文誌原稿に旅行案内の原稿追加します」 と申しでられたんで， まあお任せしてみた． その原稿があがってる …… おお， なかなか Wiki なマークアップの特徴をよく理解しておられる (つまり文書のデータ構造が把握できてる)． 嗚呼， しかしなんたることか， 本来は原稿書くべきペイジではなく ``FrontPage'' ってところを上書きしちゃってるじゃありませんか!
• しかし「破壊に対して強い抵抗力がある」 ってのが Wiki システムの最大の特徴なわけで． ここにおいてその Wiki ならではの能力を発動すべき局面だろう． 移行-復旧手順 (釧路大会準備の作業用には PukiWiki を使ってる):
  • まずは和文誌原稿を編集するペイジに， その旅行案内の追加されたペイジを移動する -- Template 編集機能を使って
  • 次に「上書き」されてしまった FrontPage を復旧する -- 自動的にとられている「バックアップ」から
  ということで， あわてず騒がず作業すれば 3 分もかからずに問題ナシ状態に移行できた． いや， じつは最初は動揺して「どうしよう」 と手が止まってしまったんだけど．
• 土倉おくりにする原稿をダウンロードできるペイジを作る． これで一件落着か?
• [今日の素読]
  • うかつにも喫茶淑女本をかとーオフィスにおいてきてしまった …… ばかだ
• [今日の運動]
  • 北大構内走 1230-1255． ストレッチング．
• [今日の食卓]
  • 朝 (0815): 米麦 0.7 合． 卵焼．
  • 昼 (1300): 弁当． 研究室お茶部屋． 米麦 0.7 合． タマネギ・ピーマン・ニンジン・エノキダケ・豆腐のシチュー． お茶部屋にいた人々から 「なにか茶色な食べもの」 と気味悪がられてしまった．
  • 晩 (2040): 米麦 0.7 合． なにか茶色な食べもの．

2003 年 10 月 25 日 (土)

• 0930 起床． 朝飯． コーヒー． うーむ．
• 1210 自宅発． 曇． 1230 研究室着．
• 1245 研究室発 1300 北大国際交流会館着． Matt とその裏庭に エフレックス fp-30 75m を敷設する作業． 1345 作業終了． 1400 研究室もどる． 昼飯．

[裏庭あやしげ工事]

手前左のバルコニーから斜め下に出てる黒い管が fp-30． いったん地下にもぐって右側の植え込みに到達， そのまま画面奥方向に延々と 70m ほどススんで道路に到達する． われながら， なんともはや， とてつもなく変てこな作業をやってることよ．

• で， まっとうな仕事のほうは本日も進捗せず 1630 撤退． JR 札幌駅周辺の古本屋・本屋をひさびさにハシゴ． 1920 帰宅．
• [今日の素読]
  • Salsburg, D. 2001. `` The Lady Tasting Tea -- How statistics revolutionized science in the twentieth century''. Owl Book.
  • Chapter 16. Doing Away With Parameters
    • Unsolved problems
  • The development of nonparametric procedures may have led to a burst of activity in this new field. However, there was no obvious link between the parametric methods that were used before this and the nonparametric mdethods. There were two unsolved questions:
    1. If the data have a know parametric distribution like the normal distribution, how badly will the analysis go wrong if we use nonparametric methods?
    2. If the data do not quite fit a parametric model, how far off from that model must the data be before the nonparametric methods are the better ones to use?
  • By the time he began to work on his 1948 paper, Pitman had developed a clear line of resoning about the nature of statistical hypothesis tests and the interrelationships between the older (parametric) and the newer (nonparametric) tests. With his new methods, he attacked the two outstanding problems.
  • What he found surprised everyone. Even when the original assumptions are true, the nonparametric tests were almost good as the parametric tests. Pitman was able to answer the first questions: How badly do we do if we use nonparametric tests in a situation where we know the parametric model and should be using a specific parametric test? Not badly at all, said Pitman.
  • The answer to the second question was even more surprising. If the data do not fit the parametric model, how far off from the parametric must they be for the nonparametric tests to be better? Pitman's calculation'showed that with only slight deviations from the parametric model, the nonparametric tests were vastly better than the parametric ones.
• [今日の運動]
  • 管うめ労働，本屋ハシゴ …… あまり運動らしくないか
• [今日の食卓]
  • 朝 (1020): 米麦 0.7 合． ハクサイ・タマネギ・ピーマン・ホタテの炒めもの． なぜ朝からこんなもん食ってるんだろう?
  • 昼 (1410): 研究室お茶部屋． 「北欧」のパン． お茶部屋冷蔵庫の残りもの． カキ (果物の)．
  • 晩 (2000): 米麦 0.7 合． ハクサイ・タマネギ・ピーマン・ホタテの炒めもの．

2003 年 10 月 26 日 (日)

• ひさびさにやっちまった …… ちょー時間浪費ゲイム nethack． ふと気づくと日の出の時間に．
• ということで 1150 起床． でれでれとしてから昼飯． コーヒー．
• とくに何もしてない． あ， 北大構内走には出た． 体重 71.6kg． あたりまえだが走ると一時的に体重おちる．
• [stats] メイリングリストで面白そうな ワークショップの案内 来てんだよね． 11 月のは無理ってかんぢだが， 12 月のは参加できる可能性あるな．
• 夜になってからメイルを片づける． 釧路大会作文問題， いまだ片づかづ．
• [今日の素読]
  • Salsburg, D. 2001. `` The Lady Tasting Tea -- How statistics revolutionized science in the twentieth century''. Owl Book.
  • Chapter 17. When Part Is Better Than The Whole
  • There was a basic flaw in Pearson's methods, however. He was collecting what is now called an ``opportunity sample.'' The data were those that were most easily available. They did not have to be truly representative of the entire distribution. The graves that were opened to find the cranial capacity of skulls were those that happened to have been found. The unfound ones could differ in some unknown way.
  • Mahalanobis resoned that it might be possible to estimate the charachteristics of the larger population if one could gather a small sample that was adequately representative of the larger. At this point, we run into two possible approaches. One is to construct what is known ``judgment sample.'' In a judgment sample, whatever is known about the population is used to select a small group of individuals who are chosen to represent different groups in the larger population. The Nielsen ratings to determine how many people are watching TV shows are created from a judgment sample. Nielsen Media Research selects families based on their socioeconomic status and the region of the country in which they live.
  • Mahalanobis's answer was the random sample. We use a randomizing mechanism to pick individuals out of the larger population. The numbers we get from this random sample are most likely wrong, but we can use the theorems of mathematical statistics to determine how to sample and measure in an optimum way, making sure that, in the long run, our numbers will be closer to the truth than any others. Furthermore, we know the mathematical form of the probability distribution of random samples, and we can calcualte confidence bounds on the true values of the things we wish to estimate.
• [今日の運動]
  • 北大構内走 1655-1750． この時間はすでにまっくら． ストレッチング．
• [今日の食卓]
  • 朝 : なんとなく食ってない …… あ， 寝る前に少しスパゲッティー食ってしまった．
  • 昼 (1230): スパゲッティー． トマト・タマネギ・豆腐のソース．
  • 晩 (1900): スパゲッティー． トマト・タマネギ・豆腐のソース．

2003 年 10 月 27 日 (月)

• 0700 起床． 朝飯． コーヒー． 0820 自宅発． 曇． 0830 研究室着．
• 三中さん日録 10/23 の Dirichlet 分布と Gamma 分布に関するおもしろい記述 …… 私のアタマの中ではこの二つの分布はまったく無関係だったんだけど， じつは (ガンマ乱数) / Σ (ガンマ乱数) が Dirichlet 分布になる， というような関係あるそうだ．
• これは何の役にたつのか? 三中さんがこの関係を composition data analysis がらみで紹介でしてることからわかるよーに， これは生態学で瀕出する呪われ割算値， とくに扱いのわけわからん (連続値) / (連続値) を統計モデルで取り扱うときの出発点になりうる． たとえば， C-N コーダーなる割算値ばかりを吐きだしやがる イヤらしい成分分析機がある． 私の偏見によれば金と時間と手間を食いつぶしてるばかりで 生態学研究には何も貢献していない (まあ，このへんでは，としておきますか)． 役にたたん理由のひとつは， 出力値に関する解析は根拠 free， つまりおおむねでたらめってことがある． かかるひねくれ値がどういうひねくれ確率分布に従うか， というのを特定していくスジみちをつけられるなら， 多少はまっとうな議論が構成しうるかも …… どうなんだろうね．
• あ， あと Dirichlet 分布がなんで Bayes 推定における 多項分布の共役事前分布 (conjugate prior distribution) として使えるのか， よーやっと理解できた． つまり今まで Dirichlet 分布の直感的な描像が構成できてなかったわけで．
• で， 蓑谷統計分布本とかながめると， この分子分母を構成するのが標準 Gamma 分布 (scale parameter は 1 …… すなわち平均と分散がつねに等しい) でなきゃいけません， という仮定があるよーで． うーん， そうなんだろうか? 紹介されてる Kendall 本とか調べるべきなんだけど， その前に 「平均と分散が比例関係であってもいいんでは」 というような てきとーな思いつきを三中さんにメイルで出してしまった． Kendall 本でも標準 Gamma 分布を仮定， というご教示をいただく．
• また釧路大会案内原稿問題 …… 編集部のある信州大学から連絡． 土倉は情報をまったく転送しとらんようで． なにやってんだか．
• てなかんぢで午前終了． 1240 かとーオフィス発． 図書館で standardized 値について調べた統計学本を返却する． 1300 北大国際交流会館着． 「国際交流会館ではネット接続はゆるさん」 とか趣旨不明なことばかりほざいてる 北大事務 (とくに留学生課)， 貧弱なる学内計算機網を放置したままの 情報基盤センター， 手前の都合ばかりを押しつけてくる NTT， といった連中に対する意地というか negative な感情だけで継続してる 光ファイバーひきこみ作戦， 本日はいよいよファイバー設置． その立ち会い．
• 工事会社つうけん から総勢 7 名の部隊が 3 台の車両にて派遣されてきて 45 分ほどで作業を終えてしまった．
  1. 交流会館裏庭を縦断する全長 75m の FEP 管 エフレックス にファイバーを通す
  2. FEP 管末端処理 (写真下段左端)
  3. ファイバーをアンテナ柱に持ち上げる (写真上段右端，下段中央)
  4. アンテナ柱-石山通電柱間約 20m にファイバー架橋 (写真上段)
  5. 歩道をいったん通行止めにして (歩行者のみなさんすんません)， 電柱上部にファイバー固定 (写真上段右端，下段中央)
  なかなか面白かった．

• 帰路にまた図書館に寄る． 1410 研究室帰着． 昼飯．
• あー， また釧路大会案内原稿どたばた． 旅行代理店かえたんなら， ちゃんと先方にこれまでのやりかたとか説明しとけよ …… なんでネット雑用下請けである私があちこちに 問い合わせをせんといかんのだろうか?
• Matt とよーわからん森林モデリング談義． 計算方法はわかるが何をやりたいのかがいまいち明らかでない． というか， 計算方法を制約してるものが何なのかわからん．
• まぬけなことに図書館から間違った統計学本を借りてきてしまった． とゆーか， ややこしい． Kendall には The advanced theory of statistics (5th ed., 1952) なる本があるんだけど， これは三中さんご指定のそれではなかった． 再編本とでもいうのか， Kendall's advanced theory of statistics (6th ed, Alan Stuart & J. Keith Ord eds., 1994) の volume 1 ``Distribution theory'' が正解だった． 図書館にかりなおしにいく．
• 三中さんの日録では 5th edition に関して 「ここを見よ」 というのが示されている …… 最新版である 6th edition ではなぜか構成が変更されていて， ``The Dirichlet distributions'' は §7.26 にある． Exercises は 7.12 と 7.13．
• で， かんぢんの Gamma 分布だが …… ここでも蓑谷分布本と同じく， 標準 Gamma 分布で終止してますなぁ． すなわち平均 == 分散． たぶん誰かがすでに generalized Dirichlet distribution とか調べてるんだろーけど …… と思って， Google で検索するとぼろぼろ出てくる．
• 昨年度の M2 で今は某大手コンサルタント会社札幌支社に勤める 井田君が 1800 すぎにやってくる． いんちきになりがちな土建系環境あせすデータ解析を 多少はまっとうなものにしたい， という統計モデリング相談． 本人いわく自分の「趣味」ですとのこと． じゃあ， 当方としては来年 4 月の独法化とやらまでは無料ご奉仕期間， てことで． 某市の莫大なる税金が投入されて得られた観測データ， なかなか興味深いものである． 井田君が担当しなければ， これもまたいいかげんな報告に変じてしまったんだろうなぁ ……
• 2030 研究室発． 2040 帰宅． 体重 72.0kg．
• [今日の素読]
  • Salsburg, D. 2001. `` The Lady Tasting Tea -- How statistics revolutionized science in the twentieth century''. Owl Book.
  • Chapter 17. When Part Is Better Than The Whole
    • The new deal and sampling
  • The mathematics of sampling theory developed rapidly during the 1930s, some of it at the Indian Statistical Institute under Mahalanobis, some of it from two papers by Neyman in the late 1930s,aome of it by a group of eager young university graduates who gathered in Washington D.C., during the early days of the New Deal. Many of the practical problems of how to sample from a large population of people were addressed and solved by these young New Dealers at the Commerce and Labor Departments of the federal government.
• [今日の運動]
  • 腹筋運動 30 × 3 回．
• [今日の食卓]
  • 朝 (0740): 米麦 0.7 合． ハクサイ・タマネギ・エノキダケ・豆腐の炒めもの．
  • 昼 (1430): 弁当． 研究室お茶部屋． 米麦 0.7 合． ハクサイ・タマネギ・エノキダケ・豆腐の炒めもの．
  • 晩 (2130): 米麦 0.7 合． ハクサイ・タマネギ・エノキダケ・豆腐の炒めもの．

2003 年 10 月 28 日 (火)

• 0700 起床． 朝飯． コーヒー． 0820 自宅発． 曇． 0830 研究室着．
• なぜか昨日ぎょーむ日誌に時間とられる．
• 釧路大会雑用いまだ終らづ． これで午前終了． いやはや．
• 1300 講座セミナー， 今日はあやしげ屋久島調査隊のあやしげ報告． あやしげだった．
• 北大で開催される動物行動学会大会に参加するために来ている 粕谷さん が遊びにきてくださる． 難しいハナシなどはせずに 2 時間ばかり雑談．
• インドネシアからきたシンボロンさんの PC を 北大 DHCP 接続する設定． ゐんどーづ98 なので winipcfg コマンドで LAN チップの MAC アドレスを調べる． また不条理なる再起動強要．
• 大澤君と Poisson モデル談義．
• 釧路大会雑用． これの一番まずいところは 「何か仕事をやってる」 という錯覚におちいるところだ． これは仕事ではない．
• お茶部屋雑談．
• 自分の仕事も下請け仕事もススまずに一日が終了． まあ， たまには口頭情報やりとりで終始する日があってもよいか． 2140 研究室発． 2200 帰宅． 体重 72.2kg．
• [今日の素読]
  • Salsburg, D. 2001. `` The Lady Tasting Tea -- How statistics revolutionized science in the twentieth century''. Owl Book.
  • Chapter 17. When Part Is Better Than The Whole
    • Jerome Cornfield
    • Economic indices
  • One of Cornfield's most important achievements was in the design and initial analysis of the Framingham Study, begun in 1948. The idea was to take Framingham, Massachusetts, as a ``typical town,'' measure a large number of health variables on everyone in the town, and then follow these people for a number of years. The study has now been running for over fifty years. It has had a ``Perils of Pauline'' existence as, from time to time, attempts have been made to cut its funding in the interests of budget reduction in goverment. It remains a major source of information on the long-term effects of diet and lifestyles on heart disease and cancer.
  • They explained to the goverment accountant that, while this was theoretically something that a person could do, no one would be able to live long enough to do it. The accountant was sympathetic, but he could not see a way around the regulation. Cornfield then made a suggestion. As a result, bureau issued a purchase order for capital goods. What capital goods? The invoice called for the bureau to purchase from Harvard ``one matrix, inverted.''
  • When the conference closed, the attendees went their separate ways. As they arrived home, they heard the news. R.A. Fisher had died of a heart attack on the boat returning him to Australia. He was seventy-two years old. His collected scientific papers fill five volumes, and his seven books continue to influence all that is being done in statistics. His brilliant original accomplishments had come to an end.
• [今日の運動]
  • あ，うんどうしてない
• [今日の食卓]
  • 朝 (0740): 米麦 0.7 合． ハクサイ・タマネギ・卵の炒めもの．
  • 昼 (1310): 弁当． 研究室セミナー室． 米麦 0.7 合． ハクサイ・タマネギ・卵の炒めもの．
  • 晩 (2240): 米麦 0.7 合． ハクサイ・タマネギ・豆腐・煮干の味噌汁．

2003 年 10 月 29 日 (水)

• 0800 起床． 朝飯． コーヒー． 0850 自宅発． 曇． 0900 研究室着．
• 苫小牧 D3 鍋嶋さんから出されている宿題をこなすべく， とりあえず課題論文にとりくんでみる …… 多変量解析ねえ． 使うにしろ使わんにしろ勉強せんといかん技法なんでしょうなあ． なんでこのへんが好きではないかとゆーと， これらの手法の確率・統計学的側面がかなりいいかげんに思えるからだ． にゅーろとか SVM とか発展してくると， こういうのって衰退していくんぢゃないの?
• とはいえ， 使ってるヒトたちはたくさんいるわけで．
• 岩熊研 (陸水) COE PD の石川さんの奇襲攻撃 …… 問答無用でまるっきり別の統計学的問題の鉄砲水に ざざーと流されていく．
• すでにいろいろ試行錯誤されてるよーで …… 群馬大の 青木さん R ペイジ は大人気ですなぁ． しかし， うまく動かなかった， と
• とりあえず青木関数の換骨奪胎からとりくむ …… む， R における無名関数とかイキなわざが使われてるぞ． しかしこの折れ線回帰， 二直線をまったく独立に推定してるぢゃん (分割点において二直線が接続してない) …… というのが判明したところで午前終了．
• 雨のあいまをぬって北大構内走． 昼飯． D3 谷さんがタニギキョウの発芽実生をお茶部屋にもってくる． なんでも， 東研の院生がオシダ (これも谷さんの研究対象のひとつ) の地下にのみ造巣するアリを研究しており， その巣の中にはこのタニギキョウの種子ばかりがある， とのこと． ふーむ， 不思議な ……
• 午後も R プログラミング． 青木関数の改竄は放棄してゼロから作り直す． ところどころかとー先生に助けていただく．
  • なんであれ階層構造のあるデータ構造は list …… list の中は何でもよい
  • tag つき list をうまく使う
  • 変数のスコープ， ブロックの中のブロックに対してぐろーばるナリ …… ケガれてるけど便利だ
  • 複数行に一個の式を書きたけりゃ (...) でくくるしかない?
  • sort() より order() のほうがよい場合がある
  • 最尤推定はちょい面倒になると optim() する以外に策がない …… っつーか， optim() 初使用 (どきどき)

[hockey regression?]

可能なすべての折れ曲がり点において 最尤推定を行う． 次に全折れ曲がり点の中で最大の最大化対数尤度を 実現している点を探索する． 最後に折れ曲がり点ナシモデルと比較してから 作図する …… という手順をふんでいく R プログラムを書いた．

• 1600 計算とかひとまず終了． アップロードできるようにする． 計算メモは書くことがない． しかしプログラムみなおしてると， 間違いがぼろぼろと見つかっていく．
• 1930 研究室発． 2000 帰宅． 体重 72.0kg． 晩飯．
• 晩飯後も間違い直しがつづく． 幸いにして間違い直すたびに結果はマシになる． しかし， もういいかげんに「新発見」は止まってほしー ……
• [今日の素読]
  • Salsburg, D. 2001. `` The Lady Tasting Tea -- How statistics revolutionized science in the twentieth century''. Owl Book.
  • Chapter 18. Does Smoking Cause Cancer?
  • In 1958, R.A. Fisher published a paper entitled ``Cigarettes, Cancer, and Statistics'' in the Centennial Review, and two papers in Nature entitled ``Lung Cancer and Cigarettes?'' and ``Cancer and Smoking.'' He then pulled these together, along with an extensive preface, in a pamphlet entitled ``Smoking: the Cancer Controversy. Some Attempts to Assess the Evidence.'' In these papers, Fisher (who was ofted phtographed smoking a pipe) insisted that the evidence purported to show that smoking caused lung cancer was badly flawed.
• [今日の運動]
  • 北大構内走 1305-1340． ストレッチング．
• [今日の食卓]
  • 朝 (0800): 飯たくの忘れてた …… コーンフレイクス．
  • 昼 (1350): 研究室お茶部屋． 「北欧」サンドイッチ．
  • 晩 (2130): うどん． ハクサイ・タマネギ・ワカメ・豆腐・煮干の味噌汁． さつまあげ．

2003 年 10 月 30 日 (木)

• 0800 起床． 朝飯． コーヒー． 0845 自宅発． 曇． 0855 研究室着． いきなり， 光ファイバー工事の会社から電話．
• Matt とともに 0915 研究室発． 0930 阿呆な北大事務いわく 「インターネット接続は認めない」 北大国際交流会館 (留学生や海外からの研究者が数十名の住んでいる宿舎) 着． さっそく， つうけんによる光ファイバー工事開始． 今日は月曜日に敷設したファイバーを室内にひきこみ， 終端装置に接続すること． 光ファイバーはひっぱりには強いけど折れにはヨワい， というような説明． 40 分ほどで作業終了． 試験運転問題ナシ． 電話局に直づけだと 35Mbps とゆーところか． めでたくネット開通． 1040 研究室にもどる．
• 昨日のつづきで (ひじょーに原初的な) 多変量解析の勉強のつづき …… こういうのってさー， 線形相関が何か情報もつ場合にだけ有効なんぢゃないの． やはり滅びゆく技法って気がするなぁ． だれか順位相関にもとづく多変量解析とか作ってないのだろうか． 検索しても見つからんけど， 何かあるような気がする．
• 1300 北大構内走． 晴． 昼飯を食うべくいったんそのまま帰宅． 1410 研究室もどる．
• 午後は統計学勉強とかで終ってしまった． うーむ．
• 2010 研究室発． 2030 帰宅． 体重 72.8kg． なぜか体重ふえてる． 晩飯． いきなり寝ちまう． 真夜中起床， という悪しきパターン．
• [今日の素読]
  • とゆーことで， というかやってない
• [今日の運動]
  • 北大構内走 1300-1330． ストレッチング．
• [今日の食卓]
  • 朝 (0815): 米麦 0.7 合． ハクサイ・タマネギ・ワカメ・豆腐・煮干の味噌汁．
  • 昼 (1350): 弁当． 研究室お茶部屋． 米麦 0.7 合． ハクサイ・タマネギ・ワカメ・豆腐・煮干の味噌汁． さつまあげ．
  • 晩 (2100): 米麦 0.7 合． ハクサイ・タマネギ・ワカメ・豆腐・煮干の味噌汁． さつまあげ．

2003 年 10 月 31 日 (金)

• 0820 起床． 朝飯． コーヒー． 0910 自宅発． 晴． 0920 研究室着．
• 午前中はカエデの標準化相対繁殖量を正当化する appendix 書き下請けぎょーむで終了． single space なら 1.5 ペイジ程度の長さなんだが ……
• 甲山さんが 山村さん (京大・生態研センター) とあらわれる． 山村さんは動物行動学会に参加してたそーで． 100 周年記念会館の昼飯に同道する． 金がないの忘れてた． 甲山さんに借金．
• 大澤君とシウリザクラ葉寿命計算のハナシ． そういうよけーな仮定はおくのはヤメて， 期待値は級数の和として計算すればよろしい， という説明． 大学院生に限らず， 生態学者は確率という概念を道具として使えないヒトが多い． とゆーことで， 期待値 (という概念も明確ではないんだが) の計算はことごとく単純化された (しばしば間違っている) 割算いっぱつで終了， となるんだよね．
• 浦口さんとカエデ談義． 私のへなちょこ作文に苦闘されてるよーで．
• 1700 研究科セミナー． 今週はこの講座の当番なので PD 石井さんが マルハナバチ 話 (つくば大会ポスター発表などと同じ内容)． 一度きいたことあるハナシでも， も一回きけば何か新しく気づくところはある． スジがわかってる映画とかを見直すよーなものだ． ハチ実験データには， まだまだ掘りおこされてない情報が隠匿されてるかんぢですな．
• 昼の弁当が食われぬまま残っているので， それを晩飯とする．
• R の locfit でひたすら遊ぶ．
• 2300 研究室発． 2330 帰宅．
• [今日の素読]
  • Salsburg, D. 2001. `` The Lady Tasting Tea -- How statistics revolutionized science in the twentieth century''. Owl Book.
  • Chapter 18. Does Smoking Cause Cancer?
    • Is there such a thing as cause and effect?
  • Was it all a lot of nonsence put forward by an old man who wanted to smoke his pipe in peace, or was there something to Fisher's objections? I have read Fisher's smoking and cancer papers, and I have compared them to previous papers he had written on the nature of inductive reasoning and the relationship between statistical models and scientific conclusions. A consistent line of reasoning emerges. Fisher was dealing with a deep philosophical problem -- a problem that English philosopher Bertland Russell had addressed in the early 1930s, a problem that gnaws at the heart of scientific thought, a problem that most people do not even recognize as a problem: What is meant by ``cause and effect''? Answers to that question are far from simple.
  • As Bertland Russell showed very effectively in the early 1930s, the common notion of cause ans effect is an inconsisitent one. Different examples of cause and effect cannot be reconciled to be based on the same steps of reasoning. There is, in fact, no such thing as cause and effect. It is a popular chimera, a vague notion that will not withstand the batterings of pure reason. It contains an inconsisitent set of ctradictory ideas and is of little or no value in scientific discourse.
• [今日の運動]
  • うーむ， うんどうしてない
• [今日の食卓]
  • 朝 (0830): 米麦 0.8 合． 納豆． シュンギク．
  • 昼 (1240): 100 周年記念会館食堂「きゃら亭」． A ランチ「タンシチュー」 840 円．
  • 晩 (2000): 弁当． 研究室お茶部屋． 米麦 0.7 合． シュンギク．