ぎょーむ日誌 2001-10-20
2001 年 10 月 20 日 (土)
- 0700 起床.
土曜日なのになぜか早く起きてしまった.
- 私が一昨日に作った「縞々環境下の個体群動態」を
シミュレイトする PopWave とゆー
Perl + Perl/Tk スクリプト群が,
多芸多才なる都立大植物生態の
小澤さん
にあれこれと英雄的努力を強いてるみたいだ.
かなり恐縮して補足説明メイルを送る.
- この PopWave ってのは個体群動態計算パートと
作図パートに分かれていて
……
動態計算のほうは Window$ 上の ActivePerl で
とくに問題もなく動いてくれたらしい.
で,
作図パートなんだけど,
ActivePerl には標準では Tk 呼び出しがついてない,
ってのと,
私の作ったわかりにくい Perl/Tk ケガれコードのせいで
……
- Tk 問題は昨日のうちに解決され,
当方由来の問題については今朝の補足説明にて
なんとかなったもよう.
めでたしめでたし.
- PopWave を少しだけ手直し.
かなり冗談はいってるんだけど
「縞止めモード」を追加してみる.
70-80 年周期の明暗サイクルからまぬがれると,
個体群の定常サイズはおよそ 6 倍にもなる
(約 2000 個体→ 約 12000 個体).
- その結果として,
ドリフトが生じなくなって単色で塗りつぶされるのが
ずいぶんと遅くなってしまうわけだ
(たぶん次の氷河期のほうが先に来る).
むろん縞が動かないことによって
「侵入しやすさの極性」らしきものなくなったかも,
というのもまた重要そうな気はするんだけど.
year2000
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- このあたりをひととーり整備したり,
関連ファイルを <鳳翔> にアップロードしたりして,
ひとまず作業終了.
小澤さんは果敢にもこれを MacPerl でも動かすことに挑戦,
とのこと.
ああ,
MacPerl.
これもまたたいへんかも.
はらはら.
- Linux/Unix 使いなどという変わり者は
研究者 (とくに生態学) のあいだでもぜんぜんいないわけで
……
もう少し人口に膾炙した計算環境が自分の手元にあれば
これほどヒトに迷惑かけなくてすむんだろうけど
……
うう.
こんど新しいノート PC をオークションで落札することがあったら,
ThinkPad 560E は cygwin な環境にしてみるかな?
いやいや.
こいつ (Pentium 166MHz)
には近ごろの Window$ は荷が重そうだな.
- 1800 すぎから 2400 までかかって
(途中で晩飯の準備して食ったりしながら),
統計学本だの web site だのをあちこち調べ回りつつ,
粕谷さんへのメイルを書く.
先日送っていただいた commentary への意見である.
前にも書いたとおり,
総論としては賛成なんだけど,
その結論にもっていくやりかたがまずいじゃないでしょうかね
……
という (考えようによっては) 挙げ足とりな内容である.
- 当方の意見を要約すると
「えーと,
粕谷さんのモンテカルロ数値実験でやっておられるみたいに,
ふたつの異なる母集団からサンプリングしてきて
U 検定して Type-I エラー調べるのは
まずいのではないでしょうかねえ」
というのにすぎないんだけど
……
まぁ,
その表現に苦労してみたり,
U 検定と関連しているワザとの比較をしてみたり.
- たとえばパラメトリックの世界についてよく知らなかったんで
調べてみたんだけど
……
t 検定って標本集団間のばらつきが大きい
(「等分散」とはみなせない)
場合でも
適用できる方法があると初めて知った.
Welch の修整 t 検定である.
これは母集団がいずれにしても正規分布だっ,
って大々前提があるからそーいうワザが使えるんだ
……
ふーん.
確率分布の正規性 (normality) って意外と便利なモノだねぇ.
とはいえ,
同じ母集団からのランダムサンプリングという原則は
ゆらがないんだけどね.
そしてノンパラメトリックな検定にはこのような
都合よい逃げ道はないのである.
- 2400 直前にだーっと書き上げて九州に送ってしまう.
ああ,
疲れたばてた.
キモチとしては某テロ計画者の 50 日前のそれに近いものかも.
先方にインパクト与えそうなんだけど
……
その「報復」が
……
- 今日の食卓
- 朝 (0730):
蕎麦.
- 昼 (1320):
パンケイキ.
- 晩 (1930):
米 0.9 合.
豆腐・タマネギ・シイタケのカレー.