ぎょーむ日誌 2001-10-12
2001 年 10 月 12 日 (金)
- 0530 起床.
- 朝飯の準備.
今日は弁当無し.
朝飯.
コーヒー.
シャワー.
- 独房群には行かずに都立大にお邪魔する.
0835 自宅発.
曇り時々晴れ.
特急に乗って
0840 京急平和島発.
0845 京急川崎着.
JR 川崎まで歩く.
0855 同発.
南武線.
多摩川に沿う路線である.
0930 JR 稲田堤着.
ここまで 380 円.
なぜか苦い一往復をした記憶のある商店街を通り抜けて
0935 京王稲田堤着.
南大沢まで 270 円.
0944 同発.
1003 京王南大沢着.
1010 都立大
植物生態学研究室
着.
- 研究室に入って鈴木準一郎さん・Tomas Herben さん・院生の皆さんに
ごあいさつ.
雑談.
工藤洋さんもみえる.
- Tomas さん
(a の上に ',s の上に逆さの ^ がついていて,
まわりのひとたちはトマシュと発音してるように聞こえた)
のセミナーの前に
研究室のセミナー
があるのでそれにも参加させてもらう.
セミナー室で可知さんにご挨拶.
- 今日は卒研生の高島さんの
モンテンボクの花弁サイズと土壌水分環境について
というもので,
この樹木の花サイズの個体間ばらつきが局所的な水の得やすさに
依存してそうかどうか,
というのを調べるものであった.
- 1 時間ほどかけて説明と質疑応答.
花形成についはまったく知らないことばかりなので
「あのー,質問が ……」
と手をあげると一瞬だけとてもイヤそうにされてしまった.
ああ.
しかし,
個体内の水分布がどうなってると考えているのか,
といった質問にはてきぱきと回答していただけた.
- メモ.
植物個体がどれぐらい水の得ているか,
というのは水ポテンシャルという指標ではかられる.
えーと,
圧力式だとすると取ってすぐの葉っぱに何気圧かけると
水が出てくくるかを測定 ?
……
夜明け前に測定.
その時刻では個体内の水ポテンシャルが一様化してる,
と仮定できるため.
- 1145
Tomas Herben
さんのセミナー.
彼の web site で紹介されている二次元
spatial-architectural クローナル植物
シミュレイションにさらに遺伝学的構造も追加しました,
というもの.
鈴木準一郎さんとの共同研究.
- 話の骨格はどこかで聞いたような
……
従来型の帰無仮説棄却型のデータ解析と
(いうならば) 計算生態学的なアプローチの対比を軸としたもので
……
今回は報告的というより
そういった枠組について考察する教育的なものだった.
あとで質問で聞いたところによると,
計算によって生成される遺伝学的構造と実際の観測パターンの
比較に関しては現在まだ進行中,
ということのようで.
ときおり鈴木さんがクローナル植物に関する日本語の捕捉説明をはさみ,
これまた教育的である.
- 可知さんが以前から気にしておられるらしい
自由度の高くてしかも要素間に強い相関が見られるような
面倒なシステムにおける個体間相互作用に関する質問,
工藤さんが体細胞突然変異と genet 生成に関する質問
……
などされてるので,
私も生態学におけるシミュレイションの使いどころだの
計算に関するいくつかの details だのをご教示乞う.
まにあっくすぎて教育的ではない?
いやいや,
利他的な講演者には下手な英語で身勝手な質問しても
回答いただけるという実例を身をもって示していたんですよ.
- 1300 セミナー終了.
都立大生協で Tomas さんかこんで昼食.
昼食後は時間とってもらって,
私がこういう研究やってますというわかりにくい説明を
がまんして聞いてもらった.
- セミナーで紹介されたクローナル植物シミュレイションの
ドキュメント類ももらった.
彼は野外調査・野外実験もやるいっぽうで
Window$ 上の C++ 開発環境 (Visual C++ だったか?)
でシミュレイターもさっと作って関連文書もちゃんと整備してる,
という多芸多才な人である.
日本の生態学者もデータ解析プログラムぐらいは
自分で作れるようんならんもんかねえ
……
- 1610 都立大発.
えーと,
この時間だと横浜市南部の独房群までいっても
しゅーぎょー時間とやらをすぎてしまうな.
丸一日脱柵,
とするか.
いやいや,
いちおう戻る努力,
そのふりぐらいはしてやるかな.
- 往路を逆に戻ることにする.
1620 京王南大沢発.
車内の床に座り込んで輪型陣作ってる女子高校生たち数名.
流行というものの伝播速度には上限があるために,
多摩川上流のここらではまだまだ顔面暗色迷彩
(そんなに濃くないけど)
が主流のようだ.
しかしながら,
その会話はまさに時流にそったものであり,
京急車内でときおり聞かされるおやぢどものそれに比べて
かなり興味ぶかく思索的なものであった.
「…… 戦争いつまでつづくんだろうね」
「来年には終るんじゃない?」
「おわんねーよ」
「またハイジャックとかで飛行機落ちるのかな」
「オキナワ危ないってよ」
「なんで?」
「基地あるから」
「アツギあるからここらへんも危ないじゃん」
「安全って言ってたよ」 (誰が?)
「安全じゃないよ,落ちたら全員死ぬよ」
「えー …… 死ぬのイヤ」
「死んだらどうなるんだろうね」
「死んだら死んだって意識がずっと続くの ?」
「死んだら何も思わないよ」
- 1630 京王稲田堤着.
あるいて JR 南武線稲田堤へ.
1650 同発.
1725 JR 川崎着.
よーし,
これで 1730 には独房群に戻れないこと確定.
自宅に帰ろう.
そのまえに駅前の紀伊国屋に寄る.
ここにくるのは久しぶりだなぁ.
明後日の山行の地図を買う.
なぜか計算機本 4 冊ほどとベイズ統計学の本 1 冊,
ついでに樹木学のてごろそうな入門書があったのでそれも買う
……
ああ,
半年ぶんのコメ代が.
- 京急の普通に乗って
1820 京急川崎発.
1850 帰宅.
- う,
普段とは異なり今日はたくさんしゃべったような
……
音声で情報をやりとりするとばてる.
- 今日の食卓
- 朝 (0530):
米 0.6 合.
山東菜・ニンジン・タマネギ・ヒラタケの味噌汁.
- 昼 (1320):
都立大生協のカフェテリア.
えーと,
とろろ飯,味噌汁,サンマ塩焼,サヤインゲン小鉢.
530 円.
- 晩 (1910):
米 0.9 合.
朝の残り.