ぎょーむ日誌 2001-06-07
2001 年 06 月 07 日 (木)
- 0750 起床.
今日も快晴.
- 午前中は Pasoh 周りの再整備.
いつまで再整備が続くことやら.
視線が自分より「下」にあるモノにあたってんじゃないの
という疑惑あったんだが,
これは VitSphere の中で解決されていた.
まぎらわしいので,
EyePasoh (→Eye) の中で点検するように書き直す.
その他しらべなおしてみたけどとくに問題なし.
計算結果問題なし.
移行作業はほぼ終了,
ということにしておこう.
- 今日もあれこれと会議に出なければならぬ甲山さんが,
(私の寄宿している)
かとーオフィスに見えたので,
今後やる作業の再確認.
-
天球上光分布の調節.
よくわからんけど,
天頂:地平線方向で 3:1 という
モデルにするよーだ.
-
甲山さん式の新規加入速度推定.
これももちっとマシな方法ありそうなんだけど,
すぐに代案がだせん.
-
らんだまいぜいしょん.
次の次ぐらいになすべき仕事である,
オオシラビソについてもあれこれと.
ああ.
- ぼちぼちと取り組む.
- 1100 ごろから 1 時間ほどなぜか
ALSA
の研究.
/etc/modules.conf はこんなかんぢか?
# ALSA portion
alias char-major-116 snd
alias snd-card-0 snd-card-intel8x0
# OSS/Free portion
alias char-major-14 soundcore
alias sound-slot-0 snd-card-0
alias sound-service-0-3 snd-intel8x0
しかしうまくいかん.
- 今日も昨日のパセリの残りを炒めて,
ばりばりと食う.
なんか健康にはよさそう.
- 昼飯食ってから,
とりあえず「天」の光分布を変えて
推定やりなおしてみる.
成長モデルのパラメーター最尤推定の結果は,
幸か不幸か
以前とあまりかわりない.
これは推定法のロバストさ (よさそーなところ)
と推定法のバイアスの存在 (アブないところ)
を示唆してるからである.
- 今朝も建物内から動いてないので,
北大生協のほうにふらふらと散歩.
なんともキモチよい気候ですな.
- 戻ると甲山さんから計算発注メイル
(あとから自分で参照するために引用):
2回目センサスについて:
生長パラの同様推定の他に,
各種BA (2センチ以上, D^2累積 x 3.1416 / 4 /500,000 m^2 )
最大観測サイズ
95パーセンタイル,99パーセンタイル,95パーセンタイル以上の平均サイズ
(どれ使うか決めてない..)
パーセンタイルベイスの分布歪度
1〜3センチでの個体数密度 /m^2
2センチ以上個体での,I-deltaなんていう怪しい空間分布指数(下にコード)
2センチ以上での期間2〜3の間の死亡率(全サイズ込み)
(1〜3センチでの期間2〜3の間の生残個体の平均生長速度 cm/yr これは生長モデ
ルで代用可)
てなのが欲しいところでした.
これから会議.
- ややばてぎみなんで,
胸高断面積とかあいでるたといった
面白くなさそうな量を計算する気になれず
(やればすぐに計算できるハズなんだが),
以前から考えてきた
「ランダム化 (無作為化) 森林によるパラメーター推定」
という新しいワザを試してみることにする.
- これはデータからパラメーターを推定するときの
「怪しさ」
をデータを使って評価してやろう,
というランダマイゼイション手法として使えるはず,
と考えている.
たとえば「初期成長の速さ」と「明るさ依存性」
というようなパラメーターを同時に推定してみると,
前者が高ければ後者が低い,
あるいはその逆,
といった関係が得られることが多い.
- そーいう関係を見たときに,
生態学者たちは嬉しそうに
「この『トレイドオフ』はしんどろーむというもので,
パイオニア的な樹種と極相的なモノが
……」
うんぬんといった議論に持って行きがちなんだが
……
甲山さんなどはそれはちとヤバいんぢゃないの,
というような指摘をしていた.
統計的手法のマズさが原因で
そういう関係ができてるのではないか,
ということだ.
- 観測データうまく使って,
そのあたりを具体的に示す手法は何かなかろーか?
さて,
ここにいたって,
あらゆる対象とスケイルにおいて
モノごとを無茶苦茶にしてしまうことを好む
私は一計案じたのであった.
すなわち Pasoh を構成する樹木個体のデータのうち
「樹種名」をデタラメに取り換えてしまう,
つまりホントは A というやつなのに,
B と呼ぶことにしてみる
……
数十万個体すべてについて
そういった狼藉を働いてみたのである.
- このような無作為化をおこなうにあたって,
樹種名をもつ個体数は変化しないようにした,
たとえば A という樹種がもともと 1000 個体いれば,
ランダム化されたあともやはり
1000 個体の A と名づけられた樹が見つかる.
しかしその名前をもつ個体はもともとは
(たいてい) A ではない「別の樹種」だったから,
サイズだの開空度らしき指標だの成長量だのは
A という「名前」と無関係のものとなっている.
- つまりある個体が調査区内の他個体をひとつランダムに選びだし,
そいつと名前の交換をする
……
ということを全個体がやってるような状況だ.
- このようにして生成した「ニセ」個体群ごとに
(ホントの集団でやったのと同じよーに)
成長パラメーターを最尤推定によって計算し,
なおかつ怪しげな「トレイドオフ」と
錯覚させるような結果がでるか,
だとか,
あるいは実際の集団のパラメーター分布は
かくのごとく
「無作為化された帰無仮説的な集団」のそれと
どのように異なるのだろうか
……
といった面白いことがあれこれ調べることができる
……
計算生態学的な発想のひとつの典型といってよいだろう.
- 冷静に考え直してみれば,
これは私の独創などではなく
random labeling として知られる手法の
ひとつのヴァリエイション,
というべきだな.
うーむ.
- 処理の行程の途中から分岐を作り,
randomization というディレクトリの
Makefile に分岐後の処理を書く.
推定のために選抜された
471 樹種 20 万個体の「名前」
を無作為化する Perl スクリプトを書く
……
1840 ごろ結果が得られる.
これには
かなり驚かされたんだが
……
|
[乱林推定法]
成長モデル用に同時に推定された
3 パラメーターのうちふたつ.
青点は得られた調査結果をそのまま使った
推定値の分布,
赤点は無作為化された群集の推定値.
|
つまりデタラメにしたほうがあるパラメーター推定値間に
発生してしまう相関 (統計学的手法が原因で発生した相関)
が強いのである.
私はバクゼンと
「ランダム化すればもっとバラつくんだろう」
なんて予想してたんだが
……
- 農学部での会議を終えてこの結果を見た甲山さんは,
ああ,
これは樹種ごとの分布が制限がなくなったから
どーのこーの,
だからこういう結果になるわけだね,
なるほどなるほど
……
と一人で納得しつつ会議後の懇親会に出発.
残された私は「うーむ?」と首をひねるばかり.
- しょうがないんで,
浦口さんを捕まえて,
こういう結果が出たんですけど
……
と結果の一例を見ていただいたところ,
それはランダマイゼイションによって
どの樹種のサイズ構成もより均質化されたんだから
(たとえば低木しかいない集団というのはもはやありえない),
ある意味特定のモデルがよりよく「あてはまる」ようになり,
推定法由来の見かけの相関もハッキリするようになったんじゃ
……
と説明していただく.
なーるほど.
言われてみればたしかにそうだ.
たしかに樹種に固有なサイズ上限その他が
消されてしまった状況で推定をやってるわけだ
……
いやはや,
どうもありがとうございます.
なるほど.
- 夜は USB テンキーを ThinkPad A21e に認識させる
カーネル再構築作業.
USB も 2.4 系カーネルもほとんど経験なかったんで,
かなりたいへんだった.
要点だけ書いておく.
-
2.2 系と 2.4 系の System.map を
混在させてはダメな場合がある.
-
カーネルの vmlinuz と System.map は
同じディレクトリになければならない.
安全のため /boot には
2.2 系カーネル残す必要あるんで,
今回は /boot/new というのをでっちあげて
2.4 系をほうりこんだ.
-
カーネルの configuration
は USB まわりだけでなく,
テンキー使う場合には Input Core
周辺も Y にして,
USB mouse/keyboard 設定できるようにする.
-
usbmgr は必須か?
-
テンキーはマウスとして認識される?
modprobe keybdev
が必要.
/etc/modules.conf の alias は
dev 名をどうするのかわからん.
-
そのテンキーにつけた PS/2 マウスは,
USB マウスとして自動認識された.
特に何も設定しなくても
マウスの縦スクロール用ホイール使える
(Vine Linux 2.1.5 の場合).
- ばてました.
- 今日の食卓
- 朝 (0710):
米 0.8 合.
昨日の豆腐・タマネギ炒めの残り.
- 昼 (1220):
ぱせりぱすた.
昨日と同じ.
- 晩 (2030):
スパゲッティー.
レトルトカレー.