ぎょーむ日誌 2001-01-11
2001 年 01 月 11 日 (木)
- 0700 起床.
眠い.
寝たのは 0400 ごろかな.
- 朝飯・弁当の準備.
シャワー.
朝飯.
コーヒー.
体重 71.8 Kg.
うーむ,
変化しないな
(何も手をうってないから当り前だが).
- 0752 自宅発.
曇.
0809 東京モノレイル流通センター発.
浜松町の気温 5 ℃.
0825 研究所着.
- <鳳翔>で動かしているメイリングリストプログラムの
ezmlm の設定について.
メイリングリストで配信されたメイルに返信すると,
やはりメイリングリストに返されるように
ヘッダーに Mail-Followup-To: 行をつけるようにしてみる.
たぶん,
これで OK のはずなんだが.
まぁ,
しばらく様子見よう.
- さて,
近頃の ofm-ml (小川モデリング ML)
に端を発して,
昨日
Canopy Mania
の ML に飛び火した問題について.
全天写真に方眼かけて,
各点において「空隙である・空隙でない」
二値をとるようなカウントをしたデータと,
森林三次元モデルの比較に関するものである.
詳しく知りたい人は田代さん管理する
ML 過去ログ
の ``projection'' スレッドを参照のこと.
- 私の策としては,
そうなんですよね.しかも方眼紙上の空隙分布も残っていません
(ついでにその方眼紙も残っていない).
そこで発想を逆にして,全天写真 (投影図) 上に設定された方眼を
天球上に投影したらどういう写像になるか,という計算をやろうと
考えています.格子点の総数はわかっているんで,
・方眼サイズをてきとーに決める.
・天球上に方眼を逆変換して投影.
・「視界」内に入った格子点を数える.
・点が実際より少なければ方眼サイズを縮め,
多ければ広げてまた投影 ……
という試行錯誤計算で読み取りに使ったという方眼を計算によって
復元しようか,と.
で,
復元した天球上に投影された方眼を利用して,
モデル森林の「開空度」を計算しよう,
という計画.
モデル森林の中にある障害物 (樹木個体とか) の
モデリングの妥当性を調べようとするものである.
- これに対して,
竹中さんが障害物の密度を過小推定するような
偏りが生じるんじゃないか,
というご指摘.
問題は,モデルと現実とで障害物たちの空間分布が一致していなくても,
空隙点比率は一致し得るというところでしょう.
モデルではほんとは空が見えすぎているんだけど,見える空が,立体角
あたりの観測点密度が低いところに集中分布しているために,そのずれ
が見かけ上検出されない,といった系統的なバイアスがないかが気にな
りますが,どんなもんでしょうか.
たしかにその懸念ありそうですな.
- これに対するイイワケとしては,
- 小川の全天写真読み取りの場合,
点の数が多いから大丈夫じゃなかろーか.
- 方眼を球面上に射影した場合,
(正射影だろうと等距離射影だろうと)
点の密度が疎になるのは
地平線方向だからいいじゃなかろーか.
- 読み取りに使われた方眼が残っていない
ことを悪用して,
何とおりもの
「使われたかもしれない方眼」
を捏造して使用,
方眼を変えると推定結果が
ばらつくようなモデルは信頼性が
低い,
と評価する.
といったことを挙げてみた.
- この返信メイル作成に 2 時間近くを費してしまった.
というのも,
今朝の道中で考えたのは,
昨日の議論で田代さんが指摘されたような
「格子点が代表する球面上の領域の面積を勘案した補正」
みたいなことで何とかなるんじゃなかろーか,
というコトなのであった.
しかし,
実際にメイルを書きはじめてみると,
それではダメと気づいたんで
(元データに写真内空隙位置が含まれていないため),
上の第 3 案をその場しのぎ的にでっちあげていたため
である.
- もひとつ難しいのは,
「そのような『開空度』は
カメラ近くにある障害物に
かなり左右されるんじゃないか」
という田代さんのご指摘.
これはいかんともしがたい.
樹木個体の位置は
5m 精度でしかわかっていないもんで.
- しかし,
まぁ,
そんなに精密な話でもないし.
光環境がそんなに精密に評価できたところで,
森林動態モデル全体がどれだけ改善されるかわからんし
……
などとココロの中で開きなおってみる.
有効数字ひとケタの精度がある程度保証されていれば
十分なんじゃないかな.
「今日の降水確率」みたいな
レヴェルの話なのである.
- 甲山さんと進めている熱帯林モデリング.
「樹冠は単純な円筒でいいんじゃないの」
ということだけど,
それを採用すると
こうなる
かも,
という懸念を返信.
いぜんは
こういうふうに
直したんだが.
以前の失敗なんも多少は考慮すべきだろう.
- メイル書きだけで午前中終了.
なんか疲れたなぁ.
昼飯の弁当食う.
- ふーん,
Mac emulator の
Basilisk II
って Linux 上でも動作するんだ.
- 昼飯後もメイルやりとり続く.
いかん.
いや,
返事出せるものは全部出したほうが良さそう.
- 1445 メイル返信終了.
これでしばらくは大丈夫かな.
- 一時間ほどかけて gnuplot 出力を並べる
LaTeX ファイル生成するサブルーチン書く.
- 甲山さんの曲芸的熱帯林モデリングに関する
メイルのやりとり.
まあ,
てきとーにやりますか.
- 小川モデリング推定系で
何種類ものグラフの設定ファイルを読んだり
include したのを上書きしたりして
gnuplot を自動的に呼び出す Perl スクリプト
……
8 割がた完成か.
ともかく eps ファイルを樹種ごとに生成して,
それに対応する LaTeX ファイル吐くところまでは
できた.
あとは mlfitting を --plot モードで呼び出すだけだ
……
しかし今日はもう帰ろう.
- 1800 研究所発.
1814 東京モノレイル浜松町発.
1845 帰宅.
- 晩飯食ってから,
自宅闇ネット経由で外付け計算機 Mate と
ファイルの同期をとり,
で仕事を続けようとしたんだが
……
椅子に座ったままの姿勢で 2 時間寝てしまった.
室内の気温低下で目をさます.
- 今日の朗読
``Analytical Population Dynamics'' (Royama, 1992)
Part I Theoretical bases of population dynamics
Chapter 1 Basic properties
and structure of population processes
- 1.3 Statistical requirements
for population persistence
- 1.3.1 Firest requirement:
checking the trend
- 1.3.2 Random walk
in population fluctuations
- 1.3.3 Second requirement:
preventing unbounded deviations
- この節は前に定義された persistence なる概念が
適用できる個体群の統計学的な必要条件を
考察するものである.
この必要条件はふたつで
増えたり減ったりのトレンドがなきこと,
時間とともにばらつきが大きくならぬこと
のふたつである.
まず前者についてはトレンドの大きさが
1/t で時間とともに減じることが必要.
Persisitence な個体群は長い目で見れば
成長も衰退もしないのである
(しかし有限集団は確率 1 で絶滅するんだけどなぁ).
じゃあランダムウォークみたいなやつなら
OK かというと,
そうではない.
まったくデタラメに動く乱歩では
時間ともにばらつきが大きくなってしまい,
やはりこれも前節で考えた persistence の
条件式を満たさない.
ということで,
蝋山個体群生態学でいう regulation という
概念が重要になるんだが,
それはまた次節.
- 蝋山本,
重要なトコロで面白いんだが,
読みが進まん.
なんか夜は不調.
不規則生活疲れか.
- 今日の食卓
- 朝 (0720):
米 0.5 合.
昨晩の雑炊残り.
- 昼 (1215):
弁当.
米 0.8 合.
ハクサイ・コマツナのキムチふう.
ハクサイは一昨日から一日
「キムチ浅漬の素」というのに
つけておいたもの.
そのハクサイ取り出したあとに残った
「素」に茹でたコマツナ入れて一晩放置.
どちらもちょっと塩辛い.
- 晩 (1910):
米 0.7 合.
豆腐雑炊.
昼のコマツナの残りで味付け.