ぎょーむ日誌 2010-04-20
2010 年 04 月 20 日 (火)
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0730 起床.
ねむい.
朝飯.
コーヒー.
0840 自宅発.
雨.
0850 研究室着.
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夕方のセミナーの予習.
論文よみ.
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1030 から研究室セミナー.
今日は一人 5 分程度の自己紹介.
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昼飯.
論文よみ.
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1330 から実験室の重量物 (人工気象機など)
を移動する作業のてつだい.
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また論文よみのつづき.
時間がかかる.
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佐竹さんと時系列モデルあてはめ問題の検討.
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1630 より
Trendy セミナー,
本日はカルガリーの
Harder さん
(ここ数年,調査のため毎年北海道にきておられる)
で,
繁殖生態学で観察される「ばらつき」の意味について
(関係ありそうな論文: google scholar).
データ解析的な視点としては,
観測データに見られる overdispersion をうまくあつかいましょう
(今回の例ではベータ二項分布によるあてはめ,
とか)
という方向なのだが,
ここから解釈が発展していくところが興味ぶかい.
たとえば,
花粉数→結実数の関係は非線形なので,
集団全体としては花粉数は過剰かつ平均付着花粉数は十分という状況であっても,
花粉制限による結実数不足は発生しうる (Jensen's inequality 1906),
といったハナシとか.
下の図は Richards et al. (2009) Figure 1.
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あと,
「ばらつき」問題の別のハナシとして,
両性花の種より雌雄異株の種のほうが空間的不均質性
(に起因する花粉入手量の個体差)
のマイナスの効果が大きく,
(花粉入手量にばらつき大きいときには)
雌花が種子生産に専念すればよい有利差をくつがえされる
(関係ありそうな論文: google scholar).
これは植物が動けないという宿命のもとにあるので生じるリスクであり,
動きまわれる動物のようになかなか雌雄別個体タイプになれない理由では,
といったハナシ.
下の図は Wilson and Harder (2003) Figure 2 の一部,
シミュレイションの結果,
dioecious species の雌花では種子に資源投資を集中できるにもかかわらず
(ここでは雌雄同種に比べて 2.2 倍有利と仮定),
結実数ゼロ個体がでてしまう.
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前半のハナシで risk of variance を下げるために pollinator
との関係を強める (specialization) 方向に進化するという議論があり,
後半の dioecism のハナシでは同リスクを下げるために
(ヤナギみたいに)
風媒花になる,
といったハナシだったのでそのあたりの整合性は
……
とお尋ねしてみたところ,
まあ風媒ってもすごい specialization であると指摘できるけど,
dioecism が存続できるためには花粉媒介者の移動距離が長いはず,
といった条件あるかもね,
といった回答いただきました.
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あと zero inflated model をあてはめると,
とうぜんながらデータへのあてまりは良くなるけど,
AIC 的にはダメとなる場合が多いとのこと
……
うーむ?
ベータ二項分布や負の二項分布で十分なのかな?
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なにやらまたデータが送られてきたな
……
ちょっと調べて、
1920 研究室発.
まだ雨.
1940 帰宅.
晩飯の準備.
晩飯.
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いきなりばたっと寝てしまった.
で,
夜中に目がさめてしまって
……
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[今日の運動]
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[今日の食卓]
- 朝 (0810):
米麦 0.6 合.
ダイコン・ニンジン・ネギ・豆腐・サケの味噌汁.
- 昼 (1230):
食パン.
リンゴ.
- 晩 (2100):
米麦 0.8 合.
ダイコン・ニンジン・ネギ・豆腐・サケの味噌汁.
キャベツ・タマネギのサラダ.
鶏レバのショウガ煮.