ぎょーむ日誌 2008-10-08
2008 年 10 月 08 日 (水)
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0700 起床.
朝飯.
コーヒー.
0840 自宅発.
晴.
0855 研究室着.
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ペルー山系遠征からもどったあとの
本業いそがしくて大学に来てるヒマのない志水さんから依頼をうけて,
地衣類まにあたちの top journal ということになってる
The Lichenologist
から送られてきた紙たば入った「紙の封筒」を開封してみる.
英国の伝統墨守な同ぢゃーなるは web 投稿だの「電子メイルで査読結果を送信」
だのといったちゃらちゃらした手口に軽々しく飛びつくようなスタイル
とはいくばくかの距離をおく立場のようで
……
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おお,条件つきながら ``the paper should be published.''
ということで The Lichenologist に日本人パーティ初登頂か?!
しかも地衣類の分類学ではなく生態学で
(The Lichenologist はどちらかというと分類なんかの論文が多い).
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で,
条件というのは,
科学的内容には問題ないけど敵国語作文はいささかヘボすぎる,
English speaker に助けてもらえ,
とのこと.
くそう,
敵国語め
……
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ぢつは再投稿前にもチェックしてもらってるんだけどね
……
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で封筒に入ってる紙たばだけど
……
当方から送った原稿印刷出力に refree 1 が鉛筆であれこれ書きこみを.
3ヵ月ほど前
に苦闘しつつ全文かきなおした地衣類生態学イントロダクションはけっこうずたずたに
……
というよりあちこち削られている?
refree 1 が書いたと思われる論文へのすりすり迎合があからさますぎたか?
まあ,
前回は長い長い cover letter 書きにも苦闘させられた refree 1
なんだけど,今回は用語の定義についての指摘しかないので,
そんなに苦闘しなくてもすみそう.
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referee 2 は例によってあまりやる気ナシ,
なかんぢで.
ラクといえばラクだ.
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editor からの手紙の内容を知らせるために
志水さんあてのメイルに内容を
「書写」したので (なにしろ紙の手紙がきたわけで),
ついでにこちらにも掲載してみよう.
作文がまずい論文はこう言われてしまう,
という例で.
Your revised manuscript has been seen again by both of the original
referees. Both consider that the science is now sound and that on
scientific grounds the paper should be published. However, both
referees agree that the English needs extensive revision. They suggest
that you seek the assistance of an English speaker. As it stands the
paper is not suitable for publication because of this problem.
Now that you know the paper is suitable for publication subject to
improvement in the English, I hope that you will be encouraged to
seek some help in this respect.
I look forward to receiving the final version in the near future.
しかしまあ,
The Lichenologist のごとく格調たかい作文を要求 (?)
するぢゃーなるであっても,
内容 & 運が悪くなければ何とかなるかもねえ,
といった一例になってるといえなくもない.
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志水さんのお話をうかがっていると,
どうも The Lichenologist に投稿した日本の皆さんは,
ひとクセもふたクセもある地衣類研究者 (英国だけでなく北欧のヒトが多い?)
のキビしい査読報告にがっくりしてしまって撤退,
というパターンなんかもあるそうで.
今回の子器密度階層ベイズモデルだって,
最初の査読報告は「ぜんぜんダメ」みたいな言われようだったからなぁ
……
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この点については当方の最初の作文が構成からしてまずかったことに起因している,
と判断したので全文かきなおし & 査読者に妥協・反論してみた
(データと解析は何も変えていない).
文章がいかにも下手くそなのはともかくとして,
同じ内容でもうまく伝えるためのパラグラフ単位 &
パラグラフ間の組みたてが重要,
ということかもね.
言ってみれば,
地衣類ぎょーかいド素人の私であっても,
地衣類論文よんで上のようなことぐらいはできる,
というあたりが自然科学なる分野の何ともふしぎなところであり,
まあ良いところなのでしょう.
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……
さてさて,
今すぐ修正作業に着手はムリだけど,
がんばってなおして同ぢゃーなるに大雪山稜線上の地衣類の
子器密度に関する階層ベイズ解析の論文をのせてやることにしよう.
山頂はもう見えているわけで.
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いそいでなおしても科研費書類の業績リストにこの地衣類論文は入らないな.
修正 & 最終的な受理通知はまた航空便でちんたらやりとりするわけだから.
しかし今回は (航空便なのに) 2 ヵ月ちょいで帰ってきたんだから,
まだマシというべきか,
アリ論文を投稿してる BES (web 投稿 & メイルやりとり)
なんかは査読に 3 ヵ月以上かかるわ,
chief editor は消息不明になるわ,
といったありさまだし.
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事務書類とくそくメイルがきたので,
ぢたばたしてみる.
とどこおってたのを一掃.
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科研費書類かきのつづき.
えーい,
いつまでこんなことやってるんだ
……
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とはいえ,
樹木てっぺんの生理生態学の論文なんかにも目をとおさないといけないし
……
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昼飯後もかけんひ.
調査からもどった宮田さんに調査の詳細などうかがったので,
作文の進捗がすこしばかりマシになってきた.
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日没時刻ちかくになって,
研究の目的,方法,ぎょーせき,略歴,お金くれ表
(これは現時点ではまだてきとーなもの,なお科研費 LaTeX
はこのあたりの自動計算機能がなかなか良い),
他の申請とのかねあい,
などひととーり書けたように思える
……
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研究の目的と方法欄における誤字・脱字・vim 操作ミス
など宮田さんからびしびしと指摘されたので修正.
われながら危険なほどに
(言語をとわず)
作文推敲能力が低下している.
最終的な〆切は 10/27 なので,
しばらく放置しとくか.
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ちょっと研究室雑用.
今月末の研究院行事として予定されている大型ごみ捨ての準備に
ちょっと着手.
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1900 研究室発.
1915 帰宅.
ぐったり.
うんどう.
体重 70.4 kg.
晩飯の準備.
晩飯.
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[今日の運動]
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[今日の食卓]
- 朝 (0750):
米麦 0.8 合.
アジの電磁波酒蒸し.
- 昼 (1240):
研究室お茶部屋.
米麦 0.8 合.
アジの電磁波酒蒸し.
茹でブロッコリーとニラ・挽肉のソース.
- 晩 (2150):
ダイコン・ニンジン・煮干の煮物.
キャベツ・マイタケ・卵の炒めもの.
リンゴ.
ヨーグルト.