ぎょーむ日誌 2007-10-26
2007 年 10 月 26 日 (金)
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0710 起床.
日光研究会
最終日.
朝飯.
コーヒー.
Dennis さん娘の Ally (Allison) ちゃん (4 さい; この宿に滞在中) が
英語-中国語-日本語のトリリンガルだというハナシをうかがったり,
Rebecca
さんが来週の月曜日に invasive species の授業をやらないといけない,
というので
「侵入種といえば,
John Silander
さんを知ってみますか?
彼は昨年,
この栃木県内の大学で visiting professor やってたんですよ.
北海道にも きました」
「John Silander!
彼は私の Ph.D thesis の committee の一人よ!」
(当方,おどろく)
「…… ともかく,
帰国して授業とはたいへんですね」
「そうよ.
あなたは授業やらないの?」
(当方,内心の動揺を隠しつつ)
「……
あなたと同じく来週の月曜日,
統計学の授業を」
「へー,
入門的なもの?
それとも Bayesian?」
「Bayesian につながる入門的な内容になれば,
と
(苦しい)」
「私が院生のときにうけた統計学の授業,
担当の教授が ANOVA とか教えながらね,
これはホントは Bayesian がいいんだけど,
とかぼやいていてね」
「変わった先生ですね」
「ああ,
名前が思い出せないわ,
そのあと North Carolina に移って
……」
「Jim Clark?」
「いいえ,
生態学者じゃなくて統計学の専門家よ」
「Alan Gelfand?」
「そうよ!
Gelfand! なぜ知ってるの?」
「憶測です.
Jim Clark と Bayesian 生態学の
本
書いてたんで」
……
なんだか不思議なヒトのつながりなんだなあ,
などといぶかしみつつ食堂をでると,
彦坂-長嶋家の蕗美ちゃん
(2 さい)
がぴょんぴょんはねていた.
今回は子連れ参加者もちらほらと.
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雨.
バスにのって宿発.
バスだと 2-3 分で会場着.
今日は session が一個だけあって,
なぜか私がその chairperson やることになってるんだよね
……
で,
演者の Jessica さん (この人も子連れ),
伊藤さん, Stephanie さんの発表準備を手伝ったり.
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0900
最後の session 開始.
まあ,
ざちょーふうにハナシをまとめてみると
……
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一番手の Jessica さん,
カリフォルニアやや内陸で Quercus の光合成速度・蒸散・気孔 &
葉内抵抗の季節変化をはかりました,
というもの.
これらには年差があって (年ごとの感想ぐあいによる)
とか,
葉肉の抵抗測定っていままでの方式でいいのか,
といったあ内容.
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二番手は 伊藤さん
で SIM-Cycle (regional-global scale の陸域炭素シミュレイター)
のハナシ.
全世界 NPP の推定量は現在でもけっこうハバがあって,
それは全球 PAR の推定不確定性 (雲量が重要なので)
とモデルごとの PAR 依存性 (線形か非線形か)
などによる,
と.
現時点では plasticity は関係ないんだけど,
ここにいる ecophysiologist の皆さんの知見を反映してもらえれば,
と宣伝すると
……
ふーむ,
何人かのかたはこういうモデリングに参画したそうな様子で.
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最後は Stephanie さん,
リモセン系のヒトで
(あの「悪党」) Pacala 先生のところで posdoc やっておられて,
そのときの研究を紹介してくださった.
やはり,
私のやってることに近いせいか,
今回いちばん勉強になった.
Purves-Pacala の Z* 林冠底面モデルをバロコロラド島
50 ha 熱帯林調査地に適用してみたら,
けっこううまくいきましたよ,
というもの.
このモデルはかなり Pacala 的なんだけど,
(考えかたの基本的な部分に)
何だか使いみちがありそうな気がする
……
なぜかしら私なども熱帯林データ解析なる面倒に年内のうちにも
再びまきこまれそうなコトだし.
そして 50 ha 内 300 数種の demographic parameter 推定
……
うーむ,
trade-off axis 法で「外れ推定値」処理ですか
……
これなんかも Pacala 的な強引なワザだよなぁ.
で,
講演後に質問にいって
「これって Bayesian であつかうべき問題では?」
「そうね.でも私の方法は本質的には Bayesian と同じでしょう」
「ええ,まあ,その,あの」
「だからこの quasi-Bayesian な方法でいいのよ」
「なるほど……そうですね……」
とあっさりまるめこまれてしまった.
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ということで,
無事に閉会.
最後に寺島さんがあいさつして,
この会議の企画・運営された皆さん
(多数の大学院生たちを含む)
を紹介されていた.
拍手.
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用意していただいたバスにのって
1120 会場発.
1130 JR 日光駅着.
浜松町までの乗車券 (2520 円)
+ 新幹線自由席特急券 (2400 円).
1142 同発.
車中で東北大の杉山さんと統計学ハナシ,
とか.
1225 宇都宮着.
コインロッカーに荷物あずけて電車まちのあいだ簡単な昼飯.
今月はじめにクモ膜下出血で入院・手術した妹が宇都宮より
ひとつ南の駅の雀宮で入院したままなんで,
様子を見に行くことに.
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まあ,
クモ膜下出血ってのは発症していきなり死ぬってことが多いんだけど,
それが回避できて手術に成功しても,
その後がけっこうやっかいなようで.
手術直後は普通の状態が 3-4 日つづくんだけど,
その後に脳れん縮 (脳の血管が細くなる)
でいろいろと後遺症がでる,
と.
とりあえず意識が回復しないまま二週間ほど経過している.
とはいえ,
外部から刺激を与えるリハビリなんかもすでに始まっているんだけど.
いろいろと,
時間がかかるのでしょう.
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1658 新幹線にのって
(なんだか辣油のにおいのする)
宇都宮発.
1747 東京着.
京浜東北線にのりかえて
1800 浜松町着.
今回は特急ではなくふつーのモノレイル (ぜんぜんすいてる)
にのって 1806 同発.
1835 羽田空港第二ターミナル着.
晩飯.
1925 ANA 79 便 B777-200 に搭乗.
1940 taxing 開始.
この時間は誘導路こみこみ.
2000 C 滑走路を北側に離陸.
すぐに右旋回.
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2115 新千歳空港着陸.
2150 同発.
今回は 300 円よけーに出して快速エアポートの u シートなる
指定席に座ってみた.
まあ,
たしかに快適かも.
2230 JR 札幌駅着.
買いものして
2255 帰宅.
脱力.
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[今日の運動]
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[今日の食卓]
- 朝 (0740):
ホテルの朝飯.
- 昼 (1210):
宇都宮駅内こんびにの握り飯.
- 晩 (1900):
羽田空港第二ターミナルビル,
シュウマイ弁当.