ぎょーむ日誌 2007-04-03
2007 年 04 月 03 日 (火)
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0700 起床.
コーヒー.
朝飯.
0850 自宅発.
かなり雪が降っていたのでいったん撤退.
冬用コートに着替えてでなおし.
0910 研究室着.
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うーむ,
なんだかごちゃごちゃと雑用とかあって,
ですね
……
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また後藤さんのトドマツデータ,
79 母樹 + 413 稚樹 + 53 倒木
の関係を図示化していく作業のつづき.
ちなみに全体の地図は後藤さんがすでに作っている
(goto_note).
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いろいろやってるんだが
……
たとえば,
母樹から見た倒木の分布とその利用ぐあい.
あるていど大きい母樹が 25 m ぐらい離れたところに
子供を送りこむのはそれほど珍しくないみたいだ.
そして
倒木に「よしあし」があるので近場の倒木だからといって
利用するとは限らない,
と.
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ここでいう「(更新する場所としての) 倒木のよしあし」
というのは,
「倒木上の面積」みたいな offset 項みたいなのに該当する要因と,
人間が測定してないあれこれ (倒木の腐朽ぐあいとか)
できまる random effects
の両方が含まれている.
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逆に「倒木からみた母樹」で図をつくってみても,
最近傍母樹がいちばんの利用者とは限らない,
と.
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ひとやすみして昼飯.
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J.S. Clark
御大の
「象」本 (Models for Ecological Data: An Introduction)
とその
副読本
はずっと前から「出るぞ出るぞ」という状況なんだけど,
なぜかしらいつまでたっても出版されないんだよね.
たぶん原稿とかはとっくにできてるはず.
謎.
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どうも Vine Linux 4.1 化以降,
Thinkpad X31 の電源まわりの挙動がいまいちだと思っていたら
……
どうもカーネルの
ACPI
(Wikipedia)
まわりの設定の問題のよーで.
ちかぢかカーネルを作りなおさんといかんな.
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いろいろ図表など作ったりして概要わかってきたので,
トドマツモデルのサブモデル現段階での設計,
みたいなのをメモしとくか.
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種子生産 (に比例する数量)
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DBH のべき乗?
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母樹ごとの個体差あり
(DBH では説明できない種子生産量のちがい
……
これって倒木差と区別できるのか?
無理かも)
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母樹
×
年の効果 (母樹ごとの「なり年」)
は考えない
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種子散布
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よくわからないけど無難に 2Dt あたり?
(この場合は種子密度換算に注意)
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あるいはこの問題に関しては一次元カーネルでよい?
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めんどうなので散布カーネルは樹木サイズ非依存
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母樹ごとの個体差あり
(サイズ依存性などはここに押しこまれるだろう)
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倒木の上への定着
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倒木上面積を offset 項とする Poisson 分布
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(ある母樹由来の子供の平均密度) ∝
面積
×
種子密度
×
生残 (齢に依存)
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倒木ごとの個体差あり
(定着のしやすさのちがい)
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倒木の上での生残 (稚樹の齢に依存)
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めんどうだから齢分布は幾何分布にする?
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倒木ごとの個体差あり
(生き残りやすさのちがい)
あ,
書き忘れてたけど,
すごく重要な前堤:
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稚樹間の相互作用
(場所・光のとりあいとか)
は無い
ついでに,
べつにわざわざ書くまでもない「前堤」だけど:
……
まあ,
このあたり「計算やりなおし」命令の口実になってしまいそうな予感も.
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こういう階層ベイズモデルを作ったときに何がわかるか?
……
うーむ,
倒木の「個性」はすごくよくわかりそうだな.
「こちらの倒木はトドマツにとってなかなか定着しがたいけれど,
いったん定着できれば長生きできますよ」
「それにたいしてその北 15 m にあるやつは,
種子はよくのっかるんだけど,
いかんせん 2-3 年ですぐに死に絶えてしまうわけだ」
などなど倒木ふぁん
にとっては嬉しい計算結果がえられるにちがいない.
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……
といった楽しいことは論文には書けるはずもないので,
そういった「どうでもよい」 (と決めつけられがちな)
倒木の「個体差」も考慮したうえで (見えない)
種子散布曲線 (カーネル) なるものが推定されました,
というハナシか?
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ところがこの種子ばらまきカーネルとやらも
「(母樹の) 個体差」つきで推定されるんだよね.
ならば,
それもさらに考慮して
「平均的な種子散布カーネルが推定できました」
とか?
こんだけあちこちに「個体差」とかいうのがある状況で,
いったい「平均的な」カーネルって何かイミあるのかしらん,
というかんぢではあるけど.
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あ,
また真冬のごとく雪が降っている.
時刻は 1530.
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さてさて,
トドマツモデル,
もっと具体的な定式化とか考えるべきなんだろーけど,
その前に後藤さんデータを再編成したほうがよさそうだ.
現在は観測された実生・稚樹ベイスのデータ構造になってるんだけど,
これをもっと「倒木セントリック (倒木ワイズ?)」
な方向に直して,
と.
つまりある母樹由来の同齢集団をコホートとしてあつかう,
と.
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1700 すぎたのでアリ勉強.
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1730 東研
の藤原君とエゾアカヤマアリ相談,
1.5 時間ほど.
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(すでに得られたデータである)
アリ worker 拉致 + 敵地投入実験データの
「個体差」
など考慮した解析
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(すでに得られたデータである)
体表面炭化水素データをつかった
woker 応答のニューラルネットモデル化
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可能ならば,
もっと条件を統制した行動実験を
といったところか.
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1910 研究室発.
晩飯.
2030 帰宅.
裁縫.
長年つかってるデイパックにまた裂けめができたんで
……
このデイパック,
縫いあとだらけだなあ.
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[今日の運動]
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[今日の食卓]
- 朝 (0715):
米麦 0.6 合.
ネギ・タマネギ・ショウガ・ニンニク・ブナシメジ・
豆腐のオイスターソース炒め.
- 昼 (1320):
研究室お茶部屋.
米麦 0.5 合.
ワカメスープ.
リンゴ.
- 晩 (1940):
JR 札幌駅高架下スープカレー屋 hirihiri,
ラムステーキ.
辛さ 4 だと食べてる途中に口中
かなりひりひりしてくるんだけど,
しばらくすると不思議な境地ともうしますか,
辛さが平気になる.
これについては,
辛さ (脳内の信号処理としては「痛み」と同じ)
が誘引となって「痛みどめ」が分泌されるという
脳内麻薬説
なるハナシがある.