ぎょーむ日誌 2006-04-28
2006 年 04 月 28 日 (金)
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0730 起床.
苫小牧
実習三日目
……
といっても本日は調査も何もなく山登りだけなんだが
(これは甲山さんの個人的な趣味から計画された).
朝飯.
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0915 苫小牧研究林発.
紋別岳
(標高 865m)
登るべく
支笏湖方面へ.
当初は
「風不死岳
(ふっぷしだけ, 標高 1102m!)
に登るぞ」
というハナシになりそうだったんだけど,
この時期には無理ですということで紋別岳に変えてもらった.
0940 支笏湖畔の有料駐車場着.
駐車料 410 円.
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車 5 台に分乗してたんだど,
大学院生三名の搭乗した最後の一台が行方不明.
電話連絡によってこの連中は自滅的ルート
(苫小牧研究林内から 2004 年台風倒木被害地帯の突破)
を熟慮のすえに選択したあげくに例によって自滅したとわかった
(ある意味,
大学院生の行動パターンのひとつの典型なのかも).
自滅組は放置して
0957 先発隊が出発.
私一人が駐車場に残留して待つことに.
[紋別岳と登山隊]
紋別岳 (写真中央) をめざす先発隊.
紋別岳は札幌-千歳-苫小牧をつなぐ道央回廊を
「見おろす」ことができ,
その山頂には通信中継塔が林立している
……
くわしく知らないけど,
そこなら狼煙のケムリがよく見えるのだろう.
いや,
鏡をつかった発光信号かな?
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10 分ほどまっていると自滅的な連中到着.
1017 後発隊出発.
天気はやや不安定であるけれど,
おおむね悪くはない.
[紋別岳登山口]
こっちにも車 3 台ぐらいなら停車できそうだ.
この道は通信塔群メンテナンス用の一車線車道になっている
……
ただし除雪されていなくてほとんどは積雪で被覆されており,
標高 750m 以上では雪中に埋没している.
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1050 後発隊が先発隊においつく
……
というのも先発隊がゆっくりゆっくり歩いているからだ.
[支笏湖,樽前山 (左) と風不死岳 (右)]
紋別岳中腹から眺める
……
やっぱりこの時期にむこうの山に登ろうとするなら,
冬山完全装備でなきゃ無理ですな.
[紋別岳山頂をみあげる]
通信塔がたっているのが山頂.
われわれはきわめてゆっくり登ったので登山口から
山頂まで二時間ほどかかったけど,
ふつうに登れば 1.5 時間もあればよゆーで登れる.
積雪期に日帰り山スキーとかやったら楽しそうなところ.
[山頂西側の斜面で昼飯]
標高 750m 以上はこのように雪山状態.
[甲山さんピッケル]
1969 年製.
現代のピッケル (ice ax) と比べると
ピックはまっすぐ,
ブレイド大きく,
シャフトはやや長い (75cm ぐらい?).
持ってきた御本人も使用せず
私がデイパックにくくりつけて山頂まで輸送してきた.
「ぴっける供養」
ということで雪面にさす.
甲山さん談
「このピッケルが雪にささるのもずいぶんとひさしぶりのことだな」
[雪斜面下降]
山頂から途中の車道まで shortcut 的に雪斜面をおりていく.
雪の斜面は「くだりにおける脚の負担」が軽減されるので,
意外とラクなのである.
[滑降な下降]
慣れてない大学院生は急なところはこのように尻もち下降を試みてたのだけど
……
じつは急傾斜でこれをやるのは自滅的で
(制動がかえって難しいから),
この写真撮影 5 秒後にはアタマが斜面下になった状態で何ごとか叫びながら
滑落していった.
むろんそのすぐ下の緩斜面の雪がクッションになって何も問題なかったわけだが.
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1330 全員ぶじに下山.
さすがにくだりは速い.
[駐車場で]
支笏湖名物ソフトクリーム
(とはいえ道内の観光地はどこにでも「名物ソフトクリーム」あるわけだが)
で登頂と帰還を祝福する.
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これまた甲山さんの趣味で支笏湖畔の温泉にいくことに.
1420
丸駒温泉
着.
[丸駒温泉露天風呂]
こんなかんぢで湖と接している.
時間によっては湖がわから水が温泉内にながれこんでくる.
本日は湯温がぬるかった
(源泉は
50°C
とのこと).
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1535 温泉発.
多数派性別がわ大学院生たちの
「登山,ソフトクリーム,温泉
……
なンて充実した一日」
「まだまだ,札幌に帰る途中には
ジェラートの店
があるよ!」
「ジェラート……!」
「ジェラート!!」
と高揚感エスカレイトしてゆく会話に
何かしら不安みたいなものをおさえられなくなったので,
皆さんの札幌市直行帰還ルート (国道 453 号)
とは別ルート
(千歳 → 甲山さん自宅ある新札幌)
をとる甲山さん車にのせてもらって新札幌まで輸送してもらうことに.
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国道 453 号を苫小牧がわにもどり分岐をまっすぐ進んで千歳におりる.
甲山さんご指摘によると,
苫小牧方面にいく道の両脇の森林は王子製紙がむかしから伐採してるので
林冠高ひくいしょぼい森林で,
千歳方面にいくこの道の森林はまだしも発達している,
とのこと.
たしかに多少は林冠が高いかも.
とはいえ,
どちらも 2004 年台風 18 号でぼろぼろになったわけだが
(復旧作業はまだまだ続くもよう).
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千歳市内とおって道央自動車道にのる.
まちがえて高速道路をひとつ北でおりてしまう.
新札幌にもどる途中,
どういうわけか
甲山さんが月水金夕方に透析をうけてる病院の
外観をわざわざ見学させてもらってから,
1710 JR 新札幌でおろしてもらう.
札幌いき快速エアポートにのって 1717 同発.
260 円.
1728 JR 札幌着.
1740 研究室着.
新札幌放浪の旅をしてた私より
ジェラート院生たちのほうが速くもどっていた.
「久保さん,
どこで遊んでたんですか?」
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だらだらとネット雑用とかひねくったり,
お茶部屋雑談にまきこまれたりしてから,
2105 研究室発.
2120 帰宅.
晩飯.
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[今日の運動]
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紋別岳登頂
……
いや,
通信塔があってうっとうしかったので厳密には
山頂までいってないな
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[今日の食卓]
- 朝 (0800):
苫小牧研究林のごうかな朝飯.
- 昼 (1215):
苫小牧研究林でつくってもらった調査弁当.
調査はしてないんだけど.
- 晩 (2200):
マカロニ.
レトルトパウチドのトマトソース.