「ぎょーむ日誌」目次に戻る
|
KuboWeb top に戻る
|
twilog
|
atom
ぎょーむ日誌 2005-09-13
苦情・お叱りは, たいへんお手数かけて恐縮ですが, 久保 (
kubo@ees.hokudai.ac.jp
) までお知らせください.
本日
(
kubolog20050913
) |
次の日
|
1 日前
|
7 日前
|
31 日前
|
365 日前
|
top
2005 年 09 月 13 日 (火)
0630 起床. 広島滞在二日目. ねむい.
[宿からのながめ]
本川と中島神崎橋.
うだうだする. 朝飯. コーヒー. 0800 宿発. 晴. 暑い (結局今日も 30
°C
超の真夏日だったそーで). 昼飯が現地で入手できるかどうかわからんので, カロリーメイトを途中の酒屋で入手する. 広島市内, こんびによりも酒屋が多い. 0812 広島電鉄市役所前発. 通勤通学時間なので混んでる. しかし宇品に近づくと一気にがらがらになる. 0837 元宇品口着.
[広島電鉄]
のんびり走ってる. 運賃は市内一律 150 円. 現金なら降車時に支払う. しかしたいていのヒトは乗車時にプリペイドカードで支払う. これってただ乗り可能なシステムのような ……
あのー, 0900 開会にちょうどいい時間だと思うんだけど, まわりに統計なかんぢのヒト, 誰もいないんですけど. というか, そもそも歩行者がいない. 何もない漁港にいきなり一人で放りだされてしまった.
で 15 分間ほど海沿い歩いてると, いきなり高層建築物が. 大会会場プリンスホテル着.
[ぷりんすほてる]
どうも
統計関連学会連合大会
参加者の大半はここに泊まってるみたいなんだよね. 後述するように参加者は (生態学会大会よりずっと少なく) 500 人ぐらいに思えるんで (
後記
: 今回は 700 人超だったそーで). たしかに海も丘もあってよさそーなとこですよ.
大会受けつけすませる. B5 版だけど厚さ 3cm ぐらいありそうな要旨集もらう (一講演 1 または 2 ペイジ). なぜか CD-ROM 要旨集も.
統計関連学会連合
とゆーとスゴそうだけど (私は応用統計学会会員) …… 大会参加者数から憶測すると, たぶんそんなに会員数おおくないみたいだ. 大会発表は口頭発表のみ (私は今回が初参加なんで「様子見」, 発表はしない). 6 部屋で一人 20 分
×
2.5 日で全部終了. 発表者数約 300?
しかし内容は多彩なんだよね. あまりにも抽象的なんで図もナシ数式のみ, というどこで現実とつながるのかよくわからぬ数学的なやつから, 逆に数式まったくナシで 「うちではこういう統計とりました」 と政府お役人系のヒトがゑくせる表とゑくせる図をひたすら列挙したり ……
とにかく数学系・その他理学系・農学・医学薬学・工学・社会科学・人文科学 いろいろな分野の産官学からヒトが集まってきて …… この人数では少なすぎるんでは? つまりですね, 私なんかも生態学まわりの問題は何でも計算してますけど, 発表きいてるとここに来てるヒトたちもけっこう 「よろづ problem solver」 として便利づかいされてるらしい, と示唆する発表をいくつか聞いた. 本邦ってちょっと統計学・統計科学を軽視しすぎてるんでは …… どの大学にも統計学部とかないし.
[統計なヒトたち]
本朝のデータ解析難問どもに立ち向かうヒトたち. 予想したよりネクタイ着用者すくなくて (三割ぐらい?) 女性おおい (一割ぐらい?). そして大学院生もたくさんいた …… というかベテランに淘汰かかってるのかも. 比較的高齢のヒトたち, スルどい質問・コメント頻発していた.
ともかくたくさん発表聞いた. 「(当方の勉強不足で) どうやって計算やってるのかよくわからない」 ってのが半分ぐらいあってなかなか楽しい. 参加したかいがあった, というか. ある程度理解できて, 印象に残ったものをいくつかぱらぱらと.
午前前半は「時系列解析 (1)」セッション. エルニーニョシミュレイションのデータ同化, アンサンブルカルマンフィルターで非線形プロセスの推定. 余震分布推定, 巨大地震があるとその余震に小さい余震が「マスク」されてしまい, そのため検出できる地震の下限が時間変化する. 脈拍の時系列モデリング, これも非線形システムの推定なんだけどニューラルネット.
午前後半は「遺伝情報解析」セッション. どの発表も 1-2 遺伝子座ぐらいの問題を丁寧に考える, というかんぢ. 検定は役たたずだから信頼区間の計算を, というハナシが何度かでる. 計算のやりかたは delta 法とか.
昼飯時間. お, まだ弁当が売れ残ってる, ということで買う. なぜかしら F 会場だけひどく景色がよいので, そちらでのんびりと昼飯.
[こういう景観]
元宇品港.
午後前半は「計算機統計」セッション. 人間の「死産」モデリング, 齡だけでなく, 嫡子・非嫡子と初産・経産 といった要因に左右されると聞くのはナマナマしい (後者のほうが高率 …… 第二子は危険だったのか). 人工死産と死亡届ごまかし, とか. で, あとから発表者に質問したんだけど ヒトの人口統計学はいろいろ「お約束」あるよーで. セッション最後の田中潮さん (統数研) の Neyman-Scott 過程最尤推定はよいハナシでした …… が, 生態学で使いどころありそうで使いどころわからん. もどかしい.
午後後半は「科学的な推論の形式としての Bayes 統計」セッション. これは研究発表とゆーより (会場での表現でいうと) 「頻度論者 (frequetist)」 「正統派 Bayesian」 「真正 Bayesian」 「にわか Bayesian」 たち (おそらく私などはこの最後のカテゴリーなのだろう) の言いたいほうだいばとる, とゆーか. つっこんだ議論で愉しめる. 「科学は真実を措定 (posit) する」 「高次元母数の推定はベイズ法がよい …… これは認めざるをえない」 「縮小推定量は意味がとりにくい」 「頻度論にもとづく仮説検定はですね, (強い) 尤度原理を認めてないんですよ!」 「MCMC は Bayesian ではない, 単なる積分だ」 「MCMC が Bayesian を普及させた」 「あのヒトは真正 Bayesian ではない …… Bayesian をわかってないんだから」 「頻度論的な統計学を正しく使いこなせるのは (Fisher のような) 天才だけ」 「Bayesian は理解できてないバカが使っても間違いがない …… それが Bayesian の良いところです」 「(Fisher 流の) 有意差検定と (Neyman 流の) 仮説検定はまったく別モノ」 「Bayes と Fisher は意外と似ている …… 違いは事前分布の有無だけ」 「Neyman は違う, 確率の考えかたがぜんぜん異なる」 「無情報事前分布? そりゃー臆病だよ, あんたは臆病だ!」 …… あと, 岸野さんが PoorPoint version 依存的文字ばけと 発表時間切れに錯乱してておもしろかった.
夜のシンポジウム「統計科学の現代的価値」. ひさしぶりに柳川 (堯) とーくを聞いてしまった (九大にいたとき以来だな). なんというか, 統計屋があちこちで便利づかいされてます, という「統計屋の現代的価値」に関する報告あれこれだったよーな …… 統計学は科学における「認識の手段」として成功をおさめてきたわけだが, 一般社会はそれが理解できづ 「リスク管理」とかそれ以上のことを要求してくる, と.
このシンポジウムでは農環研の山村さん発表あった. 同じく三輪さんもコメントしておられた. しかし, 同じく三中さんはいなかった. というかこれだけ会場・話題が限定されてんのに, 今日一日お会いすることなかった. おそらくどこか
高いところ
に行ってしまったのだろう.
有名人の実物もたくさん見てしまったなぁ, と思いつつ, 1930 会場プリンスホテル発. やはり広電の駅まで 15 分かけて歩くのは私だけか. 1955 広島電鉄元宇品駅発. 2016 中電前で下車. うーむ, 宿からもよりのお好み焼き屋, まだ開店してるわけだが, すでに客ナシ. 店主とさしむかいになんのはイヤだなぁ …… と逃げる. 他の飯屋も同様. ということで, 今晩も「かまどや」弁当. いやはや. 2035 宿に帰着. 晩飯.
[今日の運動]
今日もうんどう休養日.
[今日の食卓]
朝 (0710): 宿の朝飯. バイキング形式. 和食系のおかず多いんだけど, なぜか朝バイキングはパンを選んでしまう確率たかい. 1000 円.
昼 (1240):
[大会会場弁当]
わ. ごうせい. 広島アナゴもちゃんと入ってる. ハコには「駅弁」とか書いてあるな. 1000 円.
晩 (1950): 「かまどや」 エビチリ・シュウマイ弁当. 500 円.
本日
(
kubolog20050913
) |
次の日
|
1 日前
|
7 日前
|
31 日前
|
365 日前
|
top
KuboLog
|
KuboWeb