ぎょーむ日誌 2005-04-15
2005 年 04 月 15 日 (金)
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0800 起床.
0820 自宅発.
雨.
0835 研究室着.
朝飯.
コーヒー.
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本日予定されるネット雑用は
……
講座まわりのメイリングリスト整備とかだけかな.
だいぶ減ってきた.
これは新 M1 アカウントがたぶん本日そろうだろうから,
それから着手すべきだな.
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で,
アカマツとかやるべきなんだが,
その前にとある査読に手をつけてみることにする.
締め切りまで二週間ほどあるんだけど,
ちょっと「分野ちがい」なんで
終了するまでの時間の見つもりがたたない,
という理由で.
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ともかく扱ってる主題が鳥の産卵数だろうが植物生理学だろうが,
データ解析にちょっと面倒な部分がある場合に
「久保にでもチェックさせればいいだろ」
というかんぢでまわってくる事例が,
ときどきある.
で,
データ解析商売な私としては
対象が何であれ
「データの変形・モデルのあてはめ」
に関しては
「自分には理解できない」
と言わないのが職業倫理みたいなもんでして.
というか,
「わからない」だらけの中の「わかりうる」部分
(人間に,というか自然科学者に「わかりうる」部分)
の妥当性を調べたり考えたりするぎょーむ,
と言いますか.
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しかし,
見知らぬ街のどこかにほうりだされたココロぼそさはありますな.
ここはどこ?
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地図を描きながらうろうろとさまよう,
というかんぢで.
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ぱいぷ樹木
原稿校正,
さらに問い合わせが.
どうも LaTeX 入稿も万能ではないねぇ
……
そして図のいくつかをカラーにすべきかどうか,
という確認.
2 ペイジぶん 17 万円だそうです.
もちろん断る.
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査読,
最初のほうは「やったこと」記載のいいかげんな,
ありがちな論文原稿だったわけだが
……
うーむ,
この系統関係を考慮してる (つもりらしい)
種間比較ってのは.
よくわからん.
よくわからん ==
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ぱっと見たかんぢ著者のやってることが
正しい手法には見えない
(この複雑な問題が自由度 1
のカイ二乗検定に帰着できるよーに思えん),
それに帰無仮説と検定手法が合致してないように見える
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分類群を系統関係とみたてるのはしょうがないとして
……
種間比較ってそもそもこういうのでいいのか
(というような基本的な知識が私にないし,
この原稿にはまったく説明されていない)
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ということで関連論文を読んでみたり.
少なくとも一部の人々のあいだでは種間比較なる手法の
「ぶらっくぼっくす化」
がひどくなってるのかも
……
引用論文たちももと原稿と同様に
Harvey & Pagel (1991)
だの Felsenstein (1985)
だの見ろ,
詳細なんぞ知ったことかばかやろ,
という説明で.
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研究室お茶部屋の本棚に
Harvey & Pagel
「進化生物学における比較法」
(粕谷さん翻訳;
link1 /
link2)
おいといたんだが
……
と探してみると見つからず.
しょうがないので図書館まで借りにいく.
いちおう講座内メイリングリストで
「だれか持ってませんか」
といあわせ出す.
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本さがし後日談.
この本を隠していたのは,
やはり,
「隠匿」
界隈では高名なる某せんせーでした
……
はい,
一昨日にわれわれの捜査を撹乱するべく
ニセ virus を演じたかたです.
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三浦さん ThinkPad
のネット接続が不調とのことで,
調査することに
……
一時間弱ついやして原因を究明し,
対策をほどこす.
原因 (複数) は他ならぬ私でした.
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昨日,
7F host 数増加 (in 高田さん部屋)
にともない,
7F 闇ネットの根元 hub をばか hub
から switching hub に交換した
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三浦さんの部屋で使っている Ethernet
ケイブルは私が作ったものなんだけど,
これはデキが悪くて 100Mbps で通信が難しい
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にもかかわらず新設 switching hub
は三浦 ThinkPad と 100Mbps 通信可能と
判断し,
高速で packet 送りつける
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しかし packet loss が激しくて,
通信速度がすごーく低下した
とゆーことです.
対策としては,
それこそばかばかしいのだが,
途中に「ばか hub」 (10Mbps 専用)
を介在させることで switching hub に 10Mbps
通信やらせればよい.
デキの悪いケイブルでも 10Mbps なら
packet loss なくやりとりできるからだ.
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いやー,
ここしばらく「ばか hub」大活躍ですな
……
などと言ってないで,
そのうちケイブルとか作りなおさなくては.
ぢつは A 棟 7-8F のあちこちにこういう不出来なケイブルあるんですよ
……
ほとんど私が作ったものなんだが.
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査読にもどる.
Harvey & Pagel 本よんでも,
あるいは引用論文みなおしても,
なぜ 128 種の種間比較がかくも単純な検定一個
(しかも自由度 1
……
ナゾの帰無仮説に比べてナゾの対立仮説はパラメーター数が 1 多いだけ,
という
……)
に帰着できるのか,
わからん.
私の理解がまちがってるのか.
それとも著者がなにかカンちがいしてるのか.
少なくとも原稿にはそのあたりの補足的な情報ナニもなし.
この「手法に関する情報ギャップ」は,
先方の思考パターンをよみとり
当方の試行錯誤によってウメる
……
というのが私の商売なんだろな.
えーい.
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Table に示されている数字をひねくってみるけれど,
そもそもこのカイ二乗値はどうやって計算したんだ?
単純な分割表,
と考えてはいかんらしい,
ということはわかってきた.
そもそも分割表なら自由度がこんなに小さくなるわけない.
意味も不明だ.
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またお茶部屋雑談にとらっぷされる.
春おそい北海道といえど,
院生たちはそろそろ今年度の調査の準備などにかかっており
(機材や調査許可申請書の手配),
そこから「今年はどういうことやるんだろう」
という方向にハナシが発展し,
これはとうぜんながら長いものになってしまうからである
……
うわっ,
もう真夜中だ.
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査読に関しては悪い予感があたり,
時間かかりそう.
うう.
2355 研究室発.
2415 帰宅.
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[今日の運動]
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[今日の食卓]
- 朝 (0840):
「北欧」おにぎりパン.
- 昼 (1510):
研究室お茶部屋.
米麦 0.7 合.
ネギ卵炒飯.
乾燥野菜海草・豆腐・コンブの味噌汁.
- 晩 (2430):
うどん.
乾燥野菜海草・豆腐・コンブの味噌汁.