ぎょーむ日誌 2005-02-25
2005 年 02 月 25 日 (金)
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0700 起床.
朝飯.
コーヒー.
0800 自宅発.
曇.
0820 北大入試 (二次試験),
第三試験場本部着.
理学部で文学部入試やる.
建物のなかでけっこう道にまよってしまった.
うう.
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予定では 0900 試験開始,
だったんだが
……
これは最終的には二時間おくれ
の 1100 開始となってしまった.
以前から
北大を何かで困らせてやろうと画策していたらしい JR 北海道が,
ちょうど受験生が移動する時間にあわせて札幌駅ちかくで
貨物列車を故障させて,
復旧まで二時間をついやし,
合計 50 本以上の列車を運休させてしまったためである.
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われわれ傭われ監督どもの拘束時間も長くなったのは,
まあガマンできるとして
……
受験生どものうけた被害は甚大なものである.
いちばん気の毒なのは,
試験終了後に帰宅するつもりだった連中かな.
本来なら 1740 ごろに終わるはずだったんで,
本日中に飛行機で内地にもどったり鉄道で
道内遠隔地に帰れるはずだったのに,
それが不可能になったわけで.
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つまり「宿なし」受験生が最大で数百人発生するということだ
(本日の総受験者数 5700 人超,
そのうち半分ぐらいが道外からだそーで).
さて,
入試本部とやらがどう対応するか,
なんだが
……
けっきょく北大生協旅行部に丸なげした
(切符の対応と宿さがしの手配).
最善の策ではないけど,
まあ私が邪推してたよりはかなり対応が速かった.
しかし,
航空券だのはなんとかなるとして,
宿泊はどうなったのかねぇ
……
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ともあれ 1100 より試験開始.
これから皆さん空腹に耐えて「国語」
150 分間に挑むわけだ.
受験生 68 人の大きめの教室に監督三人.
私はいちばん下っぱで気楽である.
ヒマなので一時間以上を国語の解答に使ってみる.
現代文は三問.
長文だけどこれはまあラク.
こういう試験は主観を排して文章を
情報量おとさずに圧縮できれば
(良い回答ではないにしても)
まちがいではない回答文が作成できるからだ.
古文は難しかった.
じっくり読めば大半は正確に読み取れるんだけど,
古語の語彙が貧弱で重要な一文の意味がとれない.
「やさし」ってなんだっけ?
(あとで調べたら
「優美である,上品ですっきりしている」だった).
漢文は最初に一読したときにまるっきりわからなくて
アセった.
しかし語注をアタマにいれて再読すると,
訓読のやりかたもしだいに思い出されてきて
ほぼ完全に読解できた.
たまたま漢文の解答用紙 68
枚を回収するついでにぱらぱらと見ることになったんだけど,
漢文だけなら私は北大文学部によゆーで入学できそう.
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1330 に終了.
昼飯.
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1440 から地理・日本史・世界史の試験
(受験生が選択解答するのはこれらのうちひとつ)
90 分間.
また問題ぜんぶ見てみる.
世界史はやたらと雑学的というか,
○○条約だのなんちゃら王朝の首都名だの,
ともかく固有名詞を答えさせる問題ばかりだった.
日本史はそれよりマシそうなかんぢだけど,
やはり半分もわからなかった.
地理は得点でいえば八割以上とれる,
というかんぢ.
私は高校生のとき地理をやってた,
というのもあるけど,
考えればわかる問題が多いからだ.
地形図の読み取り,
自然地理学の知識はいまの商売でも使うことだし,
人文地理学についても現代社会の常識
(車の国別生産量の推移の概要とか)
がわかってれば正解がすぐに推量できるからだ.
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各試験中の時間の半分は,
統計学問題の検討に費している.
監督ぎょーむ中に読書などしてようもんなら,
あとでお怒りの電話などをたくさん頂戴することになるらしいが
……
しかしながら,
そこらへんに散乱してる監督ぎょーむ反故紙のウラに
数式なぞ静かに書きつづってるぶんには誰も文句は言わんだろー,
ということで.
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おかげで,
空間相関のある logistic 回帰がらみの問題の定式化について,
かなり整理できた.
同時に私がこの問題のホントにめんどうなところをまだ理解できてない,
ということがわかった.
自分であれこれと考えてみた「手ぬき推定法」
は整理してみると一種の maximum pseudo likelihood
推定にすぎない,
と理解できたのである.
さーて,
どうしたもんかのう
……
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1740 から最後の試験,
外国語 90 分間.
もちろん大半は英語をうけるわけだが
……
私はなぜかしらドイツ語の試験監督に指名されてしまった.
ドイツ語受験専用の試験場に受験者一名.
監督は私と監督 helper の事務員ひとりである
(室内監督は原則として教員だけに押しつけることになってるけれど,
ここでは例外的な措置になってる).
大学 1-2 年のときの第二外国語はドイツ語だったんで
問題文全文よみに挑んでみたのだが
……
うーむ,
ところどころ知ってる単語はあるのがわかる,
というだけ.
けっこう長文ばかりだし難しくないか?
しかもその受験者が問題文の不備を発見してくれたので,
問い合わせに走ったんだけど,
これの対応がむちゃくちゃに遅い
(すごく簡単なミスだったのに).
やれやれ.
1910 終了.
事務連絡などのため,
そのドイツ語受験者一名ともどももとの試験場にもどる.
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北大ではばかげたことに,
最後の試験の解答用紙の回収が終了しても
受験生・監督は拘束されたままなのである.
事務官どもの
「解答用紙枚数チェック」
とやらが終了して,
後日に自分たちの責任だけはけして追及されることはない,
と確信できるその瞬間が到来するまでは
……
やることが何もなくなり脱力しきった受験生 68 名と
試験室内で無言かつ無意味なにらみあいを 30 分以上にわたって継続する
(まあ,私は例によって数式らくがきなぞやってたわけだが).
1945 釈放.
1955 研究室着.
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2045 研究室発.
2100 帰宅.
晩飯.
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[今日の運動]
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腹筋運動 30 ×
3 回.
腕立ふせ 5 ×
3 回.
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[今日の食卓]
- 朝 (0740):
米麦 0.7 合.
ジャガイモ・タマネギ・ニンジン・海藻・煮干の味噌汁.
- 昼 (1350):
試験場本部 (理学部会議室)
で試験本部用弁当.
北大生協かなにかの幕の内弁当で,
推定原価 250 円,
推定売価 800-1000 円といった内容.
- 晩 (2300):
米麦 1.0 合.
ジャガイモ・タマネギ・ニンジン・海藻・煮干の味噌汁.