ぎょーむ日誌 2004-12-13
2004 年 12 月 13 日 (月)
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0830 起床.
朝飯.
コーヒー.
0930 自宅発.
雪.
0940 研究室着.
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また北大のメイルサーヴァー壊れてるな
……
と思ったら今回は自分のところのミスだった.
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勉強ってのは逃避だな
……
と仕事に復帰しようとしたタイミングで,
北大生協から注文していた統計学本の一部がとどいてしまった.
うーむ.
おもしろい,
とまた逃避の世界へ.
ところでいろいろ書籍をたのんでしまったけど,
合計 10 万円は超えそうだね.
だいじょうぶなのか?
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私自身は何も関与してないはずの
plotnet なる予算問題.
昨年このアヤしげなお金で購入したソフトウェアの
update を今年度の plotnet 予算でやろうとしたら却下されてしまった.
なぜか?
担当部門の説明らしきものによると
「『国』の機関ではなくなったので『立場』が弱くなった」
だそーで
……
なるほど,
国の機関のままであれば,
環境省からもらったお金を
アヤしげ・いんちき・でたらめに使えていたのか.
よしこうなったら,
いまさらながらに,
独法化はんたーい.
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外は大雪.
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まぬけなことという気もするけど
……
朝から逃避勉強していたおかげで,
Markov Chain Monte Carlo (MCMC) 法つかった
もっとも簡単な Bayes 推定計算における,
Gibbs sampler (GS) 法と Metropolis-Hastings (M-H) 法の違い,
そのあたりがようやくにしてわかった.
と言っても,
自分でゼロから推定計算プログラムを書けるていどに理解できた,
というだけなんだが.
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GS 法は各ステップにおいて,
生成した乱数 (確率)
に合致するような (暫定的な) 推定値を選ぶ単純なやりかた.
M-H 法はそれに加えて選ばれた推定値を使った場合に
データへのあてはまりが良くなるかどうかで採否を決めてから
(悪くなる場合でも確率論的に採用)
transition する,
というやり口.
それぞれのやりかたで事後分布
のカタチが違ってくるような気がするんだけど,
事後分布の平均値だけわかればそれでヨシというのであれば,
問題ないのかもしれぬ.
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時刻はすでに 1410 か.
えーい.
気分かえるために昼飯たべるか.
なぜかあまり空腹ではないんだけど.
昼飯.
食後にすこし事務雑用.
すこしおちつく.
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またよせばいいのに引き受けてしまった査読原稿が届く.
しばらく放置する予定だけど,
ぱらぱらとながめる
……
ああ,
またヘンてこな変数変換やってるよ.
なんだかねえ.
放置.
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ところでしばらく前から,
というか,
よーやく最近になって明確に認識できるようになったんだけど
……
MCMC 法つかってるからといって
常に Bayes 推定やってるわけではない,
ということだ.
ちょーど
ひと月前
なんかに書いてるのをみると,
そのあたりの区別ができていないわけだが.
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つまり生態学まわりでの使われかたでみると,
MCMC 法による推定計算やっているとしたら,
それは以下のどちらか,
ということ.
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ベイズ推定やってる:
これはごくふつーにパラメーターの
確率分布を計算している.
利点は最近の流行なので道具だてが
豊富であること.
欠点は
……
よくわからんけど,
あんがい使い勝手がよくないような気がする.
たとえば,
苫小牧直径成長モデルみたいな
「ランダム効果もつ
個体 (あるいは何かのクラス)
の longtitudinal data の解析」
というような混合モデルと等価な推定式は
形式的には書けるんだろうけど,
これって個体差とかではなく
パラメーターの分布を見てるわけだしなぁ
……
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ベイズ推定やってない:
例としては,
その一ヶ月前になやんでいた間瀬さんの
イジング林冠動態モデルとか,
あるいは Hubbell たちの
auto-logistic 樹木死亡モデルなど
auto- しりーづ
(auto-poisson モデルなどもある).
これは Gibbs 分布にしたがう集団
の統計量を計算して推定計算に利用するため
MCMC 法使っているのであって
(pseudo likelihood estimates の「補正」
に用いる),
Bayes 推定ではない.
こっちのほうが,
まだしも
生態学現象と対応がつけやすいような気もする
……
そのためにはちょっとトリッキーな
説明が必要にはなりそうだけど.
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さらにベイズ推定といった場合に,
経験ベイズ法
とそうでないの
(personal probability 概念に基づくもの)
があって,
近ごろよく使われてるのは経験ベイズ法
(たぶん階層ベイズもこれとほぼ同義?).
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うう,
思考が MCMC とかに癒着してしまって,
他のことに切り替わらない.
アタマの中でモンテカルロシミュレイションするのは,
よせ
……
理解がススむのは良いのかもしれないが,
ぎょーむ上はたいへん,
よろしくない.
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大阪大会の
自由集会,
最終日の夜に開催,
という日程が決まる.
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2010 研究室発.
雪はやんだ.
ふらふらと歩きながら
2050 帰宅.
運動.
晩飯.
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ぎょーむ日誌にいろいろうだうだ書いていたら,
粕谷さんから
Handbook of statistical genetics
(Balding, Bishop and Cannings eds.)
というのがあると教えていただく.
こんど医学部図書館まで行ってみようかな?
ここにあるのは 2001 年の第一版だけど,
すでに 2003 年に
第二版
でているな.
``statistical genetics''
ってのがいいよね.
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ふと気になって検索してみると
……
"statistical ecology"
で 13700 件も該当した.
Ecological Society of America (ESA)
には
``Statistical Ecology Section''
というすぺしゃるな部門まであるみたいね.
日本はどんどん引き離されていきますなぁ
……
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[今日の運動]
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エアロバイク 50 分間.
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腹筋運動 30 ×
3 回.
腕立ふせ 5 ×
3 回.
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[今日の食卓]
- 朝 (0850):
米麦 0.7 合.
タマネギ・ニラ・エノキダケ・豆腐のカレー.
- 昼 (1430):
研究室お茶部屋.
米麦 0.7 合.
タマネギ・ニラ・エノキダケ・豆腐のカレー.
- 晩 (2240):
米麦 1.0 合.
コンブあえもの.
ハクサイ・タマネギ・ブナシメジ・豆腐のシチュー.