ぎょーむ日誌 2004-02-10
2004 年 02 月 10 日 (火)
-
0845 起床.
うーむ.
朝飯.
コーヒー.
1000 自宅発.
晴.
1010 研究室着.
-
今朝は登校前にうだうだと,
樹木直径成長と時系列気象データの関連問題について考えていたんだが
……
昨晩は疑惑路線からせまっていたので,
今回は楽観路線から検討しなおしてみた.
私のアタマの中で,
計算の切りわけられてなかったんで,
整理しなおしてみると,
-
時系列気象データに何らかの変換
(フィルタリングやカーネル加重計算)
をほどこして,
変換気象変数を得る
-
直径成長の確率論的モデルにおいて,
変換気象変数への依存性を推定する
となるだろう
(ただし 1. と 2. は同時に計算される).
-
まず,
2. のほうなんだけどこちらがどこまで複雑化できるか,
は観測年数によって決まる部分で,
今回の問題については単純な関数型しか仮定できない.
なぜかというと,
気象要因は全樹木個体に共通であるからだ.
この「全」ってのが樹種とかサイズとかの部分集合であっても,
問題は同じことである.
とりあえず,
こちらは悩むところがない.
-
さて,
問題は 1. の部分はどこまで複雑化が許されているのだろうか,
というところだ.
ひどく極端な事例で考えてみよう
……
365 日ぶんの気象観測データがあったとする.
ふつーに考えて,
これに対して適用しうる
もっとも複雑なフィルターもしくはカーネル計算は
365 パラメーターから構成されるものだ.
いや,
365N パラメーターかな?
これはもはや正気とは思えんけど
……
ともあれ,
現実的かどうかはともかくこういった最悪に複雑なモデリングは
原理的に許容されうるのかいなか?
-
私の現時点での結論としては,
おそらく許容されうるのだろう,
としておく.
1. において
パラメーター数がそのようにむちゃくちゃに増えたとしても,
評価関数である 2. において尤度が計算可能であるかぎりは,
ぜんぜん差しつかえない,
と.
実際には,
パラメーター数ふやすと怪しい推定結果が続々と生成され,
人間と計算機の苦労がそれこそ指数関数的に増大するのだとしても.
これは原理ではなく技法の問題だ.
-
苫小牧気象データモデリングに関していえば,
いまのところ事態はそこまでは悪くないのかもしれん.
えーと,
予定としては
- 気温フィルター: 2 個
-- 「最適」気温とそこからの逸脱許容
- 降水加重カーネル: 1 個
-- Δt 日前の重要度 (指数関数的に減少)
- 降水フィルター: 1 個
-- 加重平均降水量寄与のアタマうちをあらわす
- ppfd フィルター: 1 個
-- ppfd 寄与のアタマうちをあらわす
だけなんだから.
あとは葉っぱの老化効果とか考えんといかんのかな?
しかしまあ,
原理的には許容されうるのだとしても,
現実にこれだけのパラメーターのまっとうな推定値
が得られるのかどうかは
……
ああ,
やっぱり実験せんとわからんのだろうね.
-
ひとつだけ明らかなところがある.
気象フィルターを素朴に推定させた場合,
それは樹木たちにとって「良い日」を選別するものになってる,
といった保証が存在しない点だ.
「良くない日」だけを選びとるフィルターが構成されたとしても,
ぜんぜん不思議ではない.
これは興味ぶかい.
とはいえ,
現在仮定してるよーな単純な関数型の組み合わせでは,
「良くない日」フィルターを器用にも自動構成してもらえる
見こみはあまり高くなさそうだ.
単純モデルの功罪ここにあり.
-
と,
うだうだと検討することでココロの平和を実現する代償として,
時間を失ってしまったのであった.
時刻はすでに 1140.
-
甲山さんやってきて Matt と Pasoh 群集ハナシをやりはじめたので,
それにまた巻き込まれる.
ここまでやった計算に関する部分はまだよい.
どこが怪しい・怪しくないがはっきりしてるからだ.
しかし群集生態学のお約束に依存する部分は,
どこからが怪しいのかよくわからん.
群集生態学的な帰無仮説,
とか
(そンなものあるのだろうか?).
-
1300 北大構内雪上走にでる.
曇天.
本日は農学部の生態学系の修論発表会なので,
ばたばたと急ぐ日浦さんだの,
発表を終えてよゆーしゃくしゃくの永光・堀田師弟だのをみかける.
もどって昼飯.
-
えーと,
仕事のわりふりを考えなくては.
まず Dennis さんから要請されてる独房群訪問だが
……
3 月上旬あたりだろうなぁ.
来週あたりからアカマツの再解析をやらんといかんし,
と.
3 月第二週にしてみるかな.
-
Matt がなぜか今度は直径成長式しつもん
……
って,
そんなの自分でてきとーに数式をでっちあげれば,
と思うんですが.
-
とかやってたら,
甲山さんに専攻科教官会議なるものに連行されてしまう.
先ほどまで修論発表 (第二日目) をやってた 2F 講堂.
「○○講座○名は?」
「○○合格,○○合格,……」
といった不思議なやりとりのなされる合否判定
(判定というより名簿棒読み),
各種委員おしつけあい
(私はすでにネットワーク委員とやらにされていた!),
専攻科長選挙.
-
Dennis さんと連絡とって 3/11 としてみる.
その日に独房群日帰りで,
と雪野さんにおうかがいたててみる
……
すると教官旅費なるものの「消化」のため,
いやいや出張一回あたりの成果を最大化するべく,
関東でスギ花粉まみれの一泊をすべきである,
とのご指示.
うーむ.
残高みると,
たしかに関東一泊ぶんだな.
-
つくばにでも行こうか,
と思ったけど遠そうなので,
都立大あたりで大学院生のかたから
最近の縞枯山データでも見せてもらおう,
ということで鈴木準一郎さんにお伺いメイルを差し上げる.
すぐにお返事いただいたので,
3/10 に多摩丘陵の奥におじゃますることに.
-
1950 研究室発.
2010 帰宅.
体重 73.8kg.
晩飯.
-
明日は祝日だったか.
すっかり忘れてた.
-
[今日の素読]
-
[今日の運動]
-
北大構内走 1300-1340.
ストレッチング.
-
腹筋運動 30 ×
3 回.
-
[今日の食卓]
- 朝 (0910):
米麦 1.0 合.
卵焼.
- 昼 (1400):
弁当.
研究室お茶部屋.
米麦 0.7 合.
コンブサラダ.
- 晩 (2200):
米麦 1.0 合.
ダイコン・ニンジン・ブナシメジ・コンブ・アサリの味噌汁.