ぎょーむ日誌 2003-09-23
2003 年 09 月 23 日 (火)
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1130 起床.
あけがたに寝てこんな時間におきてしまった.
コーヒー.
朝飯.
1200 自宅発.
晴.
1220 研究室着.
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ぱいぷ樹木
電気盆栽.
しだいに今回の終りが見えてきたわけで.
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おお,
軽井沢で調査業をやっておられた下野さんが戻ってきている.
今回はとりあえず
植物学会大会
に参加するために一週間ほどこちらにいるそうで
(軽井沢調査がまだ続くから).
「久保さん,服装がかわりましたね」
「さすがに五ヵ月間おなじ服ってことはなくてですね」
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黒岩さんの論文 (Kuroiwa, 1960)
をみなおす.
縞枯山 Abies の光合成速度と呼吸速度のグラフが掲載されてることに
いまごろになって気づいたからだ.
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えーと,
単位を現代ふうに換算してみると,
最大光合成速度は
7.6-8.8 μmol CO2 m-2 s-1
というあたりで,
いま使ってる値
(8.5 μmol CO2 m-2 s-1
)
はそんなに悪くない.
針葉の呼吸速度は最大光合成速度のだいたい一割ぐらいか?
ということでこれは
0.70 → 0.80 μmol CO2
m-2 s-1
と変更してみる.
死亡速度をちょい高くしたかったんで,
これはちょうど都合が良い.
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これではまだ足りんとわかったので
0.85 μmol CO2 m-2 s-1
にしてみる.
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おお,
今日は遠来の人たちばかりだ.
道北調査を終えた
牧さん
がお茶部屋に.
「久保さん,やせましたね」
「いま一時的に体重が減ってるだけです」
ミズナラシュートの話など.
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講座の女性大学院生たちは全員うちそろってどこかに出かけてしまった
……
Abies 電気盆栽,
どうも葉群の呼吸速度をあげる,
という方策はだめっぽいので,
地上部・地下部配分のゆらぎを大きくしてやるかな.
ともかく背ぞろいされると個体が死ににくくなるんだよねえ.
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これでもダメ,
とわかった.
最後の方策として,
水が足りんとそのぶん伸長成長悪くなります,
ってのをいれてみる.
すでに組み込んでるのは,
水ポテンシャル↓ → 伸長成長↓
というもので,
これは水不足とは (直接は) 関係ないのである.
つまり,
水ポテンシャル低下だけでなく水不足でも伸びません,
と変更したわけ.
なんかややこしいな.
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ともかく「賢い自動追跡型」の地上部・地下部資源配分機構に
わざと組み込んだノイズメイカーが作りだしてしまう
水くみあげのゆらぎに依存してるわけで.
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ふと気づいたんだけど,
あろめとらーの皆さんにはなぜかしら確率論的モデル,
という概念がない.
何もかも完々璧々に決定論的なのだ.
アロメトリーの神はサイコロ遊びなどには興じない.
たとえ
Niklas 本に「両対数変換直線回帰」らしき図が大量に掲載されているとしても.
あれは確率だの統計だのとは無関係な何かべつのもの,
なんだ.
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しかるにあろめとらーたちの欲望の凝結たるぱいぷ樹木,
その最後の頼みは「確率論的でたらめさ」なのである.
なんたる皮肉.
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むろんこれに対して予想されるあろめとらー反論は
「そもそも各樹木の遺伝的相違
ならびに局所的な微地形効果によって付与されたる
恒常的個体特性によって群落内の樹高差は決定論的に拡大するのであり」
うんぬんということになるわけだが
……
それを観測データから推定するためには混合モデルといった
ややこしい確率論的モデルにもとづく統計学的手法が必要だよね.
いや,
待て
……
直線回帰だの共分散分析だのが
アチラの世界に連れ去られたよーに,
あろめとらーは混合モデルすら統計学の世界から
拉致して抑留するつもりなのだろうか.
なんてことだ.
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それを言うなら,
ゆーい差決戦主義者たちは検定という統計学の一手法を誘拐監禁脅迫して
「助けて」電話をかけさせて身代金をせしめつづけてるわけだな.
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ということで,
今日もけっきょくはげしく盆栽ばてしてるのかもしれない.
いつのまにか時刻はすでに 2510.
生活周期がヘンだ.
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ともかく「水が足りないと伸びません」モデルはいいかんぢだ.
単木計算をさっさと終えて
ヒマそうにしてる
Lex
に初期状態 90 個体 10m-2
をやらせてみる.
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そのすきに私はさっさと逃げ帰ることに.
2540 研究室発.
2555 帰宅.
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[今日の素読]
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[今日の運動]
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計算まち夜間北大構内走 1945-2030.
ストレッチング.
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[今日の食卓]
- 朝 (1130):
「北欧」バゲット.
- 昼 (1500):
研究室お茶部屋.
「北欧」チキンポテトサンド.
- 晩 (2150):
いったん帰宅して晩飯.
米麦 0.7 合.
キャベツ・タマネギ・マイタケの炒めもの.
トマト.