ぎょーむ日誌 2003-02-22
2003 年 02 月 22 日 (土)
- 1000 起床.
朝飯.
コーヒー.
ぢりぢり.
1500 自宅発.
どか雪.
がくぜん.
1510 研究室着.
- ひさびさに古本屋に寄る.
何冊か統計学本買う.
たとえば
「統計解析ハンドブック」
とか.
この浩瀚なる書物はそれほど古くないにもかかわらず,
私が使いたいと思うような統計学的手法は
ほとんど掲載されていない,
となかなか素晴しいもの.
にもかかわらず 8000 円も投資した理由は,
院生「ここは○○検定したんですけど」
久保「○○検定って何?」
院生「なんか知らないんですけど,統計ソフトに入ってたんですけど」
といった,
たいへんありがちな悪しき状況を手早く片づけるため,
でして.
- むろん○○検定が何であろうと,
こんにちではネットで検索すれば
すぐに見つかるわけだが,
説明のしかたがペイジによってまちまちであって,
解読するのが面倒だったり.
ハンドブックだと説明のしかたが首尾一貫していて
(しかも簡潔なので)
すぐに理解できる,
といいますか.
- まぁ,
青木さんのサイト
なんかはネット上の解説であり,
かついろいろいな方法の説明の
体裁が整えられているわけだが
……
上記ハンドブックはこれよりさらに網羅的なんで.
ちなみにこの青木サイトは統計学的手法をばきばきと使ってるヒトなら
誰でも知ってると思ってたんだけど,
この条件に該当する某 PD 氏がここを知らぬままに
何年もすごしてきたと判明したので,
とくに紹介している次第である.
- さらに蛇足ながらいつも私が
「○○検定って何?」
といった無知な質問ばかりしているのは,
自分流のやりかたで統計学を勉強してきたため,
と理由づけしたい.
しかも自作計算機プログラミングでの使用,
を前提にして.
つまり一番の根っこに最尤原理・最尤法をおき,
すべての推定・検定・モデル選択を理解し,
その手法を使える計算プログラムを書いていく,
というやりかたなんだけど,
じつは,
これは生態学者集団の中にあってはまったく「異端」な方法といえる.
- 院生たちは学部生時代に生態学もしくは何か生物学の
野外調査・実験をするどこかの研究室に配属されて,
卒論研究のデータ解析ではその研究室における
「ふつー」の統計学的手法を伝授される.
ここ地環研には学部はないので
院生たちの出身大学・学部はじつにさまざまであるのに,
その「ふつー」の方法とやらはみごとに統一されていて
-
等分散の正規分布を仮定
(仮定というより信仰か)
……
とにかくありとあらゆる努力をはらって
これに帰着させる
(あるいは帰着させたつもり
だとひたすら信じる)
-
ダメならいきなりノンパラメトリック検定
……
どうしても正規分布になりそうになかったら
(あるいはなにかしら倦怠感を覚えたら)
-
なんでもかんでも検定する
……
帰無仮説が棄却されなかったら
ただちに帰無仮説が真
(棄却されたらただちに
統計学的有意差→生態学的有意差と変換)
-
「どういう手法が使えるか?」
はいうところの「統計ソフト」の能力で決まる
……
そのため何種類もの「統計ソフト」をインストールしてみたり
……と,
じつに,
みごとに私のやりかたとかみあっていない.
それゆえに,
私は「ふつー」のやりかたを何も知らないのである,
と正当化できるだろう
……
知っていたとしても使いたくないかんぢではあるけれど.
- ……と,
うだうだとむだ話ばかりしてることからわかるように,
今日も仕事がススまなかったわけだが,
先方の仕事じゃまする雑談メイルやりとりしてると,
なかなかの気分転換になった.
2200 研究室発.
2220 帰宅.
体重 72.6kg.
- [今日の運動]
- [今日の食卓]
- 朝 (1020):
パン.
コーヒー.
- 昼 (1700):
「北欧」バゲット.
- 晩 (2240):
スパゲッティー.
レトルトパウチドのカレー.
てぬき.