ぎょーむ日誌 2003-02-12
2003 年 02 月 12 日 (水)
- 0800 起床.
朝飯.
コーヒー.
0830 自宅発.
晴.
0840 研究室着.
- もはや破綻処理に関してやることナシ.
めでたしめでたし.
まぁ,
いろいろな副産物
(
EZgnuplot.pm
だの Fisher の正確確率検定だの)
できたことだし.
- Poor Point (小林さん命名?)
なるソフトウェアも終わっている
……
へたれファイルの
サイズの問題
だの,
永劫につづく converter 呪われもさりながら
……
なンというかですね,
観察しているとユーザー間での「格差」がかなりでかい.
このソフトウェアが提示している「モデル」を把握できてるヒトと
できてない連中とわけてみると,
見たところ後者のほうがかなり多いようで.
- 昨日ひさしぶりにさわってみて
Poor P 作った側が「手引き書読まずに理解させる」
意図を有しているらしい,
とはわかった.
ところで,
ですね,
パラメーター推定なんかの数値計算で
ホントのベストな解でなく「にせ」ベストな解にトラップされて
計算が止まってしまうのを local minimum (あるいは maximum)
とか呼んだりするんだけど
……
PP はいたるところに「にせ」解がちりばめられていて,
多くの使用者ことに
「自分のやってることの正しさを疑わない」
みなさんはそこに安住するわけで
……
そしてその「にせ」解がだんだん破綻していっても
「これでいいはずだ,そうにきまっている」
といった懸命なる自己欺瞞におちいる
……
- 1000 より生態環境科学専攻科の修論発表会第二日目.
これから 75 分間にわたって地域生態系学講座の 5 人
(一人 15 分間).
- 1115 終了
……
最悪なことにはならずに終了
(液晶プロジェクターとかも無事故で動作しつづけたし).
私が「破綻」とか言ってたのも
……
まぁ,
最後は本人もそれなりに努力した,
といいますか.
- ただしワタシ的には今回の修論対策は失敗.
なるほど直前 2 週間で解析して新しい結果は出せた
(平均値ばかりを意味もなくありがたがり,
点のばらつきを軽視する解析方針に拘泥する連中への
いやみの材料も新たに獲得した).
これは僥倖にすぎないわけだが
……
もし計算がこのように間に合ったとしても,
それだけではいかん,
ということ.
新しいコトを考えついたときは,
それを聞いたヒトたちの応答をサンプリングしておかなくては
……
いやもちろんその意図で
計算メモ
とかネット上に出したり
あちこちにメイルとか書いたりしたんだけど
……
これでは「調査」が足りなかった.
内容わかるヒトしか読んでくださらないんで.
- 研究室もどる.
ばて.
1150 北大構内雪上走発.
雪面が融解・凍結を繰り返してる状態で
……
つるつるしていてまぢで危ない.
1220 研究室帰着.
昼飯.
- 農学部に遠征.
北方森林保全学講座
(研究林の院生が所属することになってる講座)
の修論発表会を聞きにいく.
苫小牧研究林のみなさんはぐったり状態.
なんでも総動員体制であけがたまで準備しておられたとか.
- 1300 より
苫小牧研究林
の多々良さんの幌内川 enclosure 実験.
昆虫落下量が変わると中野実験で見られた
オショロコマ (魚) →ベントス→藻類の連鎖反応が
変わるというもの.
発表 20 分間,質疑応答 8 分間.
質問時間ながかったので,
私もつい口出ししてしまったんだけど
……
いつもよりさらに脳内ホワイトアウト状態で
まぬけた質問をして混乱させる.
- 1330 より苫小牧研究林の松田さん
leaf miner とその寄生ハチのハナシ.
昨年 12 月から今年 1 月前半まで私はこれの下請け計算やってた.
階層構造その他がややこしいデータ構造とそれに対応する
モデリングがわかりやすく説明されていて感銘うける
……
が丁寧すぎて最後はやや時間切れぎみに
(というか最小限の内容を説明するだけでもそれだけ時間かかる,
ということで).
- 1400 より
雨龍研究林
の伊賀さん.
重機でササ林床を「かき起こし」処理したときに
出てくる実生の動態の説明.
多数の要因に左右されている複雑なるパターンを (良くも悪くも)
伝統的な方法 (主成分分析 + ぢう回帰)
で手ぎわよく整理されてるわけだが
……
私ならこれをどう解析するだろう,
と思いつつ聞く.
- 休憩時間になったので,
多々良さんに変な質問ですみませんと謝ったり,
個体群動態重視する斎藤隆さんが松田さんをつかまえて
「空間構造・密度依存性がきちんと分離していて素晴しい」
と激賞するのを横でぼーっと聞いていたり
(ついでに斎藤さんに初めてごあいさつしたり),
伊賀さん師匠の吉田さんに数年ぶりでお会いできたので
またよろしくお願いしますとごあいさつしたり.
- 地環研修論発表会にもどって
(苫小牧研究林で調査してるんだけど地環研の協力講座である
……
というややこしい所属の)
低温研の上杉さんの鳥群集のハナシを聞く.
川から離れた森林に住む小鳥も,
虫の「旬」には川辺にやってきます
……
という内容なんだけど
(発表技法は本日聞いた中では最良),
副査・東正剛氏が意外にも鳥類にも該博なところをみせて,
やくざな口調であれこれマニアックなつっこみをしていたり.
- 研究室にもどり,
私なんぞより数倍もの労力を今年度修論に投入してきた
苫小牧の村上さんとお茶部屋で
ぐったりとコーヒーなど飲んで雑談していたり.
やはり地環研の発表会場に来ていた苫小牧 D1 の宮崎さんの
「村上さんは農学部のうちあげに行かないんですか」
という質問に,
何やらスサんだ内容を返答しておられる.
- あの寄生率モデリングに関してはやるべきことがいろいろあるけど
……
とりあえず overdispersion だけは評価しておかなくては,
ということに.
さーて,
どうしたもんかな
……
推定モデルを変えるか変えないか.
- 村上さん帰られたあとに小林さんからの依頼仕事である
「にせ」アカマツ説明図つくりに
……
なかなかアタマがアカマツに切り替わらん.
- 1830 ごろから修論うちあげ.
M1 大澤君はじめとする院生たちの尽力で,
鍋物・餃子などが準備されていて
……
で,
みなさんけっこう酔っ払ってごきげん状態.
- 私はばてぎみだったので早々に撤退.
2030 研究室発.
2040 帰宅.
さっさと寝る.
- [今日の運動]
-
北大構内走 1150-1220.
ストレッチング.
- [今日の食卓]
- 朝 (0810):
米麦 0.7 合.
タイナ・煮干の味噌汁.
- 昼 (1230):
研究室お茶部屋.
パン屋「北欧」のバゲット.
- 晩 (1830):
修論うちあげ.