ぎょーむ日誌 2002-12-14
2002 年 12 月 14 日 (土)
- 0800 起床.
朝飯.
コーヒー.
- また quasi-likelihood 推定法の計算の確認のつづきなど
……
1040 自宅発.
曇.
1050 研究室着.
今日は北大・低温研で生態学会北海道支部の
地区会
あるんでそちらに行く.
1100 研究室発.
1110 低温研着.
一般講演がおわり院生たちの発表が始まるところだった.
- 液晶プロジェクターのごたごたあれこれ.
いやはや.
- 1700 すぎまで北海道内にいる院生たち発表
(ほとんど M2 のもの ……つまり修論発表会状態)
つづく.
函館の水産学部でなかなか面白そうな研究やってる.
カニの精子制限とオスの繁殖戦略とか
貝殻形状 = 遺伝 + 環境とか.
- 私のいる研究室の M2 諸氏の発表は
……
いまいちだなぁ.
それなりに準備はしたのはわかるけど.
- 彼らにかぎらずゆーい差決戦主義者が多い
……
ゆーい差決戦主義とは,
統計学的ゆーい差→生態学的有意差なり,
と解釈するカルト宗教.
いわゆる「P 値」が「1 - 自分の言ってることが正しい確率」
あらわすと狂信してるので,
この P なる数値が小数点以下何ケタであるか
をひどく重視する.
P < 0.000001
とかいう計算結果が得られようものなら
かなり嬉しそうにそれを示す.
- しかし「ゆーい差ありました」
ぐらいしか言えない研究も多い.
つまり観察した現象を記載してるだけ,
というか.
記載といえば,
群集構造の「分類」で TWINSPAN
(two way indicator species analysis)
とやらがやたらと普及してるな
……
それってまともな統計モデルにもとづいてるのか?
ちゃんと計算ソフトウェアの動作とか
チェックしてるんだろうか.
- 1700 すぎに発表が終わったので低温研から撤収.
かとーオフィスにもどって quasi-likelihood 推定における
ばらつきパラメーターの推定法の検討.
- あれこれ考えたり試行錯誤して,
よーやくそれらしい estimator が得られた.
わざわざここにその結果を書くほどでもないけど,
あとから自分で参照するため,
それから宮本さんなども不等分散な quasi-likelihood
モデル使ってるので,
ちょっとメモしておく.
- まず成長量 (でもなんでもいいんだけど)
Gi
の期待値を
gi
とする.
この「ある個体は平均的にどれぐらい成長しそうか」
をあらわす
gi
は環境その他あれこれで決まるものとする.
で,
quasi-likelihood 推定のわくぐみでは,
成長量
Gi
の分散
Var
が
gi
の関数になってないといけない
(たんなる定数でもよい).
ここでは
gi
の絶対値に分散が比例するとおく.
このように定めると個体ごとに定まる
quasi-score,
を集団全体で最大化する
最大 quasi-likelihood 計算ができる
(昨日しめしたように
mlfitting
や R
の glm
使って).
この結果を使って
σ2
を推定する.
この推定計算においては最尤推定法を使えないので
モーメント法で計算することになる.
……
でたぶんあってると思う.
「わりざんする」「平均値をとる」
というのに無意識の抵抗感があってなかなか思いつかなかった
……
ということにしておくか.
たぶん 1/N ではなく 1/(N-1) とすれば不偏だろう.
こんなのを小標本系統でやるヒトがいるかどうかは疑問だが.
- 懸案の問題がかたづいたので
2020 研究室発.
北 12 生協で買いものなどして
2040 帰宅.
体重 73.6kg.
晩飯.
- 上の推定で間違ってないか気になったので,
数値例など作ってみてチェックを繰り返す.
ま,
乱数標本で遊んでるだけですけど.
- [今日の素読]
- [今日の運動]
- [今日の食卓]
- 朝 (0840):
米麦 0.5 合.
ハクサイ・ニンジン・タマネギ・豆腐の味噌汁.
- 昼 (1230):
低温研ちかくの北大北生協食堂で
ブラック焼肉カレーなるあやしげな食物.
海草サラダつけて 514 円.
921 キロカロリー
……
う,
若ものむけの食い物であったか.
蛇足ながらあまりおいしくなかった.
- 晩 (2130):
米麦 0.8 合.
ハクサイ・ニンジン・タマネギ・豆腐の味噌汁.