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ぎょーむ日誌 2001-05-31
苦情・お叱りは, たいへんお手数かけて恐縮ですが, 久保 (
kubo@ees.hokudai.ac.jp
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2001 年 05 月 31 日 (木)
0600 起床.
朝飯・弁当の準備. 朝飯. コーヒー. シャワー. ひげそり.
0645 自宅発. 雨. 燃えるゴミ出し. 特急に乗って 0657 京急平和島発. 普通に乗り換えて 0722 京急上大岡発. 0740 研究所着.
独房群図書室の今日のろーどく
Simon Levin の生態系・多様性・進化・複雑系の 一般向け解説本
``Fragile Dominion''
Chapter 4. Pattterns In Nature
The Possible and The Actual (-p.59)
Circumstantial Evidence (-p.62)
自然に見られるパターンの分類とその生成についての章始まる. ある生物がなぜそこにあるかを 生態学者用語ではニッチと呼ばれる. さらにこれは潜在的ニッチと実現しているニッチに わけて考えねばならないけど, 観測結果を「可能性と現実」に峻別するのは困難, とうい指摘. 生態学者は環境と生物相の関係を見るために, あれこれむやみと相関取ってみたりするわけだが, その有用性と危険性についての指摘. アブない理由は上の見極めが難しく, また環境もまた生物相によって変えられているからである.
さっさと三次元ほにゃららを進めなくては. というのも, 明日はおそらく査読で一日つぶれかねないからである. そして明後日から札幌.
動作試験結果を描画させて様子を見たいんだが …… その前に Voxels のコンストラクターを少し直す.
POV-Ray コード生成用の はっきり言ってかなり最悪な Perl スクリプト を使って結果を描画してみる.
[とりあえず]
まずはありがちな. 「視線」の数は 90 本.
POV-Ray の pigment で
filter 1
などと指定すると, 透過オブジェクトが得られる. これで内部をタマの内部をのぞいてみると ……
[VitSphere における視線の終端]
タマの中心に対する「最近接点」で「止まる」 ためこういうカタチになるのである. クリックすると拡大図.
もうちょっとややこしい試験をやると エラーが出る. またしても core を吐いたりするわけだが, その原因をたどると, 電子計算機が苦手としている「数値計算」 ―― 浮動小数点計算に由来するものである, と判明. たとえば, 1.0 - 1.0 というような計算やらせると (あるいはそういう計算やらせたつもりになっていると), 大変うれしくめでたいことに 演算結果はたいていは 0.0 になる.
しかしながら, これもまた よくあることなんだけど, 数値の取り扱いにどこかにいんちきがあると, 0.0 になるはずが -0.000...01 などなどといった値になったりする.
このときに浮動小数点数→整数というような 変換をやると絶対値がどんなに小さかろうが マイナス記号がついていれば -1 になってしまう. そして へっぽこコードを書いたほうは 「変換後はかならず非負」 と思い込んでるので, core を吐いて気絶するようなプログラムの できてしまうわけだ.
この問題を解決するために, ややこしい策はやめて x- y- z- 各座標系の マイナス方向に「緩衝 Voxel 群」 を置くことにする.
というふうに第二の試験運転開始. 下のような絵を 10 枚ほど生成させてみる.
[もはや試験というより祈り]
何がなんだか …… ま, それほど破綻なさそうに見えるし. どうなんでしょうね. タマの数は 100 個, 位置と半径は 試行ごとにランダムに変わる.
ちょっと「視線」の終端位置がヘンになる場合がある, と気づいた. Gaze クラスの中であやふやにしていた 「視点」というのを「始点」と「動点 (探索点)」 に分けてみる …… これでよさそうかな. 時刻は 1240.
昼飯の弁当にしますか. 昨日いただいたお茶を淹れて, と.
SlashDot の日本語版
ができてる. うーむ, まにあっくな話題ばかり.
いささか乱暴なんだけど, テストしている新しいライブラリと Pasoh シミュレイターをもうリンクしてみることにする. とりあえずいままでの Evision<EyeType> を使って開空度 (ごとき指標) 計算するタイプを 2001 年 5 月版として凍結. 2001 年 6 月版として新しく Fvision 使うものにするわけだ.
うーん, そういや CVS がまだ導入できんな. なんか適当な規模のプロジェクトないかな.
Pasoh シミュレイターに手をいれていく. 前のライブラリーに比べて今回のは 速度が遅いんじゃなかろーかという懸念あるんだが …… ひとつだけ断言できるのは 今回のほうが利用 (シミュレイター) 側のコードが
断然簡単
になる, という一点だ. うんうん, このためだけでも改造したかいがあったもんだ …… と sed や grep を使って 間抜けコードを大量に削除・リストラしつつ 感慨にふけるのであった.
1610 いらないところを削りに削ってコンパイルは 通るようになった. しかしまだ新ライブラリへの関数へのアクセスは 書いていないので, これから追加. 私の予想ではかなり簡単になるハズ.
1730 どーにかこーにか新しい 三次元虚業ライブラリを使った Pasoh シミュレイターが 動くようになった. わーい♪
計算速度はやはり遅くなったな …… Pasoh の一部分 100m × 100m 内 5125 本の樹木の 開空度ごとき指標を計算するのに 67 秒か. 4 月 17 日のぎょーむ日誌によると 旧ライブラリだと 8.7 秒で計算できたらしい. うーむ, さすがに整数計算に専念させ 工夫を重ねて高速処理を実現した旧ライブラリ (その愚かしい開発過程は「
こそくな高速化と世界の破綻
」にあれこれと) には遥かに及ばないのか? 今回の新しく作ったのは 浮動小数点数計算ばかりだからなぁ …… いやいや, 策はある.
当方に迎撃の用意あり !! (「覚悟のススメ」山口貴由). パラメーターファイルの数値を書き換えて, 三次元分譲区画のサイズを一辺 5m の立方体から たとえば 2.5m にしてみればいい. よし. 結果はそのままに計算時間は 33 秒まで短縮. よけーな範囲を検索しなくなったからである. 区画の大きさはもう少し小さくできるハズ.
えーとそれから, いまは樹冠を構成する「つぶつぶ」(タマ)の サイズの半径 50cm にしちゃってるけど (これは以前の結果との比較のため), この「樹冠モジュール」とやらのサイズを もっとでかくしたってかまわない (そうするとますます時間短縮).
いろいろと好きなようにできるのは素晴しい. このあたり自由自在に変更できるのも 新ライブラリの「売り」なのである.
以前のライブラリでは こういったサイズ調整に関していろいろ制約があって, ついにキレてしまったので新しいライブラリを ほぼ一から作り直したのである. そもそもは.
とりあえず, 今日のうちに何とか目処がたった. 明日は論文査読を優先することにしよう. 1815 研究所発.
1820 新杉田接骨院着. 今日も電気を流しテイプで止める. ま, だいぶよくなってきた. 書き忘れていたけど一回の診療費 370 円なり.
1905 同発. 普通に乗って 1910 京急杉田発. 特急に乗り換えて 1818 京急上大岡発.
京急横浜で途中下車. 今次北海道出張における最重要課題である 東京浅草の銘菓・
舟和
の芋ようかん他の調達のためである.
舟和の本店ある浅草はあまりに遠い. 大森から浅草に至る経路に関する 大規模なシミュレイション研究によると, 途中の各分岐において正しい方向を選択する確率を 50% と仮定してなお, 太陽系最後の日まで浅草には到達できない, という試算が得られたほどだ.
ところが天は我を見捨てなかった. JR・京急の横浜駅地下に舟和の出店あると判明 (あとで自宅で調べなおしてみたら川崎にもあるらしい). 京急の改札口を出て西口へ. そのまま「食彩館」なる地下にもぐる …… おお, 「幻」の菓子屋発見.
さっそくに芋ようかん買おうとするも, 売り子さんによると買って 2-3 日しかもたないそうである. しょうがないので, 今日のところは撤退して明日購入することにしよう. あとで浦口さんに教えていただいたところでは 「この保存の難しさが御土産としての地位を高めているのです」 とのこと …… 難しいお菓子です.
1940 京急横浜発. 普通に乗り換えて1950 京急川崎発. 大森町で降りて牧先生に昨日教えてもらった LaTeX 本を探したんだけどすでに売り切れ. ああ, まぬけ. 2030 帰宅.
あ, 2001 年もすでに半年経過してしまったか.
(一言近況) 6 月初めはしばらく 北大におじゃまする予定です. (2001.05.31)
今日の食卓
朝 (0610): 米 0.6 合. 昨日のキャベツ味噌汁の残り.
昼 (1240): 弁当. 米 0.8 合. 昨日のキャベツ炒めもの残り.
晩 (2100): 米 0.6 合. 朝昼の残り. キャベツな一日であった.
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