ぎょーむ日誌 2001-05-10
2001 年 05 月 10 日 (木)
- 0530 起床.
昨晩の「消灯」が 2200 で,
今朝 0330 ごろに目が覚めたんだけど,
そのまま 2 時間ほどぢっとしてました.
体内時計が早いほうにずれてしまうのもね.
- 朝飯・弁当の準備.
シャワー.
朝飯.
コーヒー.
- 0708 自宅発.
曇.
気温低くて良い.
特急で
0716 京急平和島発.
いつもより早い列車である.
普通に乗り換えて
0740 京急上大岡発.
0805 研究所着.
- 「今日のろーどく」を再開する.
場所は私の「逃れの街」と化してしまった
独房群屋上である.
ま,
そのうち耐え切れないほど暑くなるんだろうが,
いまはまだ快適だ.
- 第二章の終りのほうで止まった蝋山本はいったん措き,
Simon Levin の一般向け生態系・多様性・進化・複雑系本である
Fragile Dominion に取り組む.
- 今日の朗読
Simon Levin ``Fragile Dominion''
Chapter 1. Biodeversity and Our Lives
-- A Cautionary Tale --
- Human Stewardship of a Chanding Enviroment:
A Historical Perspective and
a Grance at the Future
( - p.5)
- Disappearing Biodiversity
( - p.8)
- 今日のところは一章の半分まで.
環境問題うんぬんからなぜ生物多様性を維持することが
重要か,
というハナシにさしかかるところである.
- いまやってる Pasoh 解析下請け計算は
多様性のハナシに何やら関係あるらしい.
発注者の甲山さんの意図はいまだ全体がつかめないんだが
(ということにしておこう),
この「商品」が陳列される見本市にして「敵地」たる Princeton,
その頭領 Simon Levin について研究しておくのも
悪くないかも知れない.
- 北大内の何箇所かの web server が不法侵入されて
ペイジを書き換えられちゃったんだとか.
ことごとく M$-Window$2000 にサーヴァー
やらせてるところ,
とのこと.
自業自得だ.
とか書いてると,
Linux + Apache の致命的な穴が見つかったりして.
- しかし何で新型 OS なのにいまだにそうやすやすと
「乗っ取られたり」
するわけ?
ZDNet で調べると
……
この記事
かな.
IIS がやられてんのか.
- 九大の
とーや師匠
からメイルを頂戴し,
ssh の RSA 認証での
「パスフレイズ一度きり入力」
のワザを伝授していただくことになった.
- その方法を Vine Linux 2.x の標準的な
一般ユーザーとして実現するには以下のとーりである.
- ssh-keygen で生成した identity.pub
の中身を先方 (つまりリモートがわ)
の
$HOME/.ssh/authorized_keys
に追加しておく.
-
$HOME/.bash_procile
に下の行を追加.
eval `ssh-agent -s`
- $HOME/.xinitrc に下の行を追加.
SSH_ASKPASS=/usr/libexec/openssh/x11-ssh-askpass ssh-add <&-
この効果を一番てっとりばやく試すには,
一度完全に logout してからやりなおす.
login して (すると $bash_profile が評価される)
startx で X を立ち上げると
x11-ssh-askpass が ssh RSA 認証の
パスフレイズを聞いてくるので入力する.
そのあとに開かれる X 上の terminal emulator
(kterm など)
ではパスフレイズを入れなくても
リモートのホストに ssh/slogin/scp などできる.
- では X ではないコンソール上ではどうするか.
上のやりかたを参考にネット上でしらべてみたところ,
以下のようにやればよい,
とわかった.
$ ssh-agent $SHELL # ssh-agent な bash など起動
$ ssh-add # パスフレイズ聞かれるので入力
これで,
あとはこの ssh-agent な bash 上では
パスフレイズなしでリモートホストに
ssh できる.
- これで (私の設定では役立たずだった)
.shosts
ファイルなど不要になる.
$HOME/.ssh/authorized_keys
に RSA 認証キイを登録して
RSAAuthentication
できるようにしておけばよいだけである.
北大<鳳翔> にも
まるですっと入れたので感銘うける.
- いやはや助かりました.
たとえばこの「ぎょーむ日誌」の更新は
今まで 2 回もパスワード入力を
要求されていたのである
(ssh 経由した rsync と
ssh 経由したペイジ生成コマンド).
いまやたんに「ぎょーむ日誌更新コマンド」
logupdate.pl
をいれるだけ.
ああ,楽ちん.
- 生態学者 ThinkPad 顕彰倶楽部
(いつのまにそんなモノできたのか?)
の盟友たる浦口さん (北大) が
新規調達機種を選定中との情報.
私もなんとなくそのあたりを調べてみる
(自分が買うわけでもないのに).
うーん all in one なやつですか
……
そして IBM はこのクラスのマシンを
10 万円台前半で提供しつつある,
と知って驚く.
いやあのよくわからぬ HPA 液晶じゃなくて
TFT 液晶なやつですよ.
すごい時代だなぁ.
- ああ,
ssh と ThinkPad で午前中が終わってしまった.
昼飯食ってからも
メイル書きあれこれ.
- 午後になって雑用に忙殺されているはずの
甲山さん (Pasoh 解析発注者)
からまーた怪しげな計算依頼.
甲山わーるどにおいては
「集団の最大到達サイズ」
とゆーのが重要ということになっている.
で,
私はそんなの測定できないし,
推定しよーにもバラつきおおきいんで
意味無いですぜ,
ダンナ,
という認識.
先日の分布95% サイズというのは
そのあたりを示すものだったのである.
- で,
今日は何かと思えば
「観測された最大サイズの 90% 以上の
個体のサイズの平均」
……
って何ですかこれは.
ばらつき大きい量を基点にした
統計量なんてやはりばらつき大きいに
決まってるじゃないか
……
という返信書いてるうちにアタマの中が
「ああっ,
生態学者っつーのは
平均値の計算さえすれば
数値から『ケガれ』が消える
という宗教に取りつかれてるなぁ
……
おはらいぢゃあるまいに
……」
うんたらかんたら
……
とどんどん暴走していって,
ついにその
「平均とろうと呪われは呪われ」の
実例を計算する Perl スクリプトを書いてしまった.
- 「サイズ」 (たとえば太さ) をもつ樹木個体の集団を
乱数で生成する.
確率変数であるこのサイズは
平均値 10 (すなわちλ= 0.1) の
指数分布に従う個体数 200 の集団を 100 個作る.
で,
その集団の「上のほう」に関するいろいろな
指標を計算してみると
集団平均 標準偏差
---------------------------------------------------------
(1) 観測された最大サイズ: 59.4 13.7
(2) 上記 90% までの平均サイズ: 58.7 14.2
(3) 頻度 95% でのサイズ: 28.5 2.5
---------------------------------------------------------
となった.
ということで
(当然ながら)
(3) の頻度 95% サイズの推定値のばらつきが
もっとも小さい.
そして
(1) と (2) の「信頼できなさ」は似たよーなもんだ,
とわかる.
- 蛇足ながら,λ=0.1 の指数分布の 95% 点は 30.0 なので,
上の「(3) 頻度 95 % サイズ」推定値から
1σの範囲内に
真の値が含まれてることがわかるだろう
(指数分布には分布の上限がないので,
(1)(2) はこういう評価ができないのもマズいところだ).
- 甲山さんに報告メイル送ったのが 1520.
上のモンテカルロ実験のコードを再点検してから,
ssh とサイズ問題まとめた「ぎょーむ日誌」
なんぞ書いてると 1620.
いやはや.
ちょっと屋上に逃避してストレッチでもしてから,
お茶でも飲もう.
お,
晴れてきたな.
- 世界闇ネット管理者組合
(いつのまにそんなモノできたのか?)
の同志たる牧さんから,
お手元の闇ネット呪われぎみ,
という連絡.
状況不明.
健闘を祈るばかり.
- よーやく,
三次元ライブラリ改装工事のつづき.
いやはや.
- と思ったら,
「観測された最大サイズ個体を基準にして
……」
のアイデアに愛着のある甲山さんが
どうのこうのと言ってきたので,
集団サイズを 50-5000 と変化させた
計算結果
も送りつける.
実際に計算してみると
「観測された最大サイズ」
ってものの危うさがよくわかるな
(あ,
いかん
……
「ニセ」アカマツで似たような指標を使ってるぞ).
いっぽうで,
95 パーセンタイル値
(という名前だと教えていただいた)
のほうは理論値 30 にどんどん収束していく
……
これって不偏推定量かも?
- 結局,
今日は三次元ライブラリの改装はすすまなかった.
1805 研究所発.
1815 京急杉田発.
特急に乗り換えて
1820 京急上大岡発.
1850 帰宅.
- ThinkPad が絶不調である.
稼働中の本体にさわっただけで電源オチてしまう.
あちこち押したりひっぱたいたりしてるうちに
また電源が入る.
どうなってるんだろうか.
- とりあえず分解して調べられるところは全部調べてみた.
うーん,
見て分かるはずもなし.
10 回ぐらいリブートさせられた
(とうぜんそのたびに e2fsck が動いてしまう).
- しょーがないんで外づけ鍵盤で
このぎょーむ日誌など書いている.
本体にはさわるとたちまち電源切れてしまうんで.
変だなぁ.
夕方,
独房出るときはどうもなかったのに.
- 今日は眠気にやられる暇もなく
ThinkPad 点検にあけくれてしまった.
時刻はすでに 2210.
2300 までには消灯しよう.
- 今日の食卓
- 朝 (0630):
米 0.6 合.
ホウレンソウおひたし.
麺つゆ味.
ゴマ・茹でシイタケ和え.
昨晩の味噌汁の残り.
- 昼 (1205):
弁当.
米 0.8 合.
ホウレンソウおひたし.
- 晩 (1930):
米 0.8 合.
タマネギ・ニラ・ヒラタケのカレー.