ぎょーむ日誌 2001-01-23
2001 年 01 月 23 日 (火)
- 0730 起床.
2 時間ぐらい寝た.
まぁ,
その前に 3 時間寝てるわけだが.
しかし眠い.
- 朝飯・弁当の準備.
朝飯.
いかん.
朝飯食いつつ寝てしまった.
- 0830 自宅発.
曇.
数分遅刻するな.
0846 東京モノレイル流通センター発.
浜松町の気温 4 ℃.
0901 研究所着.
- なんか朝から疲れた.
眠い.
- 午前中はメイル書きと,
開空度関連の作図,
開空度計算のごく簡単な解説ペイジ作り,
で終わってしまう.
- なんかみょーに時間かかってるな.
VineSeedPlus から gnuplot の
新しいやつを取ってくると,
gd の新しいやつを要求され,
gd を新しくしようとすると linuxconf が
古いやつ使ってんだよと怒られ,
じゃあ linuxconf も新しくしましょうとすると
ncurse も新しくしてくれと要求され
……
というありがちな rpm ちぇいんに
ハマったのがまずかったのか.
- 昼飯食ってから,
ちょっと手直し.
まあ,
こんなものかな.
- (更新情報)
小川モデル開発
のペイジに
「開空度の観測値と計算値:とりあえずの比較」
を追加.
(20010123)
- さて,
研究計画書なるものをでっちあげるために
何か所かにお頼みメイルを出さねばならんのだが
……
なんか面倒感あって,
Netscap6 などダウンロードして遊んでしまう.
うーむ,
「ぎょーむ日誌」の
<li>
が正しく表示されん,
とスタイルシートをあれこれとひねくる.
- いかんいかん,
と気を取り直してメイル書き.
1430 終了.
- 〆切もせまってきたんで,
しょうがないから研究計画書に着手する.
- 事務の人から電話.
出張の書類について.
「あのー
……
この先方からいただいた書類にある
バクロ事件
って何でしょう?」.
はい.
出張先の多忙な事務担当の方が
「曝露実験」
を誤って入力されたモノです.
- ……
ふと気がつくと,
ネット上の文献で gdbm だの
データベイス関連モノばかり読んでいる.
はい.
仕事に復帰.
- いやいややってるとなかなかすすまなくて
ますますいやになる.
- なんか使いまわしのきく文書はないかと,
ディレクトリーを探す.
「ぎょーむ日誌」みたいに役にたたんことばかり
書かれたファイルはいくらでもあるんだが
……
- 1750 研究所発.
浜松町の本屋 dan で
データベイス関連の本をちょっと漁る.
SQL ねえ
……
もうちっと気軽な dbm 系の本なんかは全然ないな.
1834 東京モノレイル浜松町発.
1905 帰宅.
- う,
今晩は晩飯食ったあとに
コーヒー飲んだり風呂に入ったりして,
いきなり寝込んでしまわないように努力した.
しかし仕事進まなかった.
ねむー
- あ,
当面の仕事に直接関係ない知見は得られた.
ライブラリー glibc に DBM (Berkley のデータベイス DB)
が含まれているコトはわかった.
Unix 使いの場合,
一番身近にあるデータベイスはコレだ.
Perl や C から操作することができる.
- Perl で取り扱う場合の,
ごく簡単な例を示そう.
#!/usr/bin/perl
use DB_File; # Berkley DB を使う
$db = tie %hash, 'DB_File', './test.dbm'; # データベイス作成
$db->put( "kubo", "tak" ); # データ追加
$hash{ "kubo" } = "takuya"; # データ変更
とくに「保存」みたいなことはやらずに終了.
カレントディレクトリには
test.dbm
というファイルが生成されている (
file test.dbm
すると
test.dbm: Berkeley DB 2.X Hash/Little Endian (Version 5)
と出る).
- さて次にこれにアクセスするには,
たとえば以下を実行すると
……
#!/usr/bin/perl
use DB_File; # Berkley DB を使う
$db = tie %hash, 'DB_File', './test.dbm'; # すでにある test.dbm を開く
print $hash{ "kubo" }."\n"; # データ表示
先の Perl スクリプトの最後で行われた
「データ変更」が反映されて takuya
という値が表示される.
- いやー,
すごく簡単ですね.
ちょっと問題なのは
test.dbm
がテキストファイルではなく,
なんかバイナリーなモノになっちまってる,
というぐらいか.
- ということで,
使える局面ありそう.
glibc 依存ではあるが
(Unix 系 OS で動かすぶんには問題ないな).
小さなファイルならわざわざ DBM 使う意味ないから,
巨大ファイルの読み書き変更なんかに.
- 使える局面ねぇ
……
もし,
これで Perl スクリプトなんかと
C++ なシミュレイターなんか
(Berkley DB は C/C++ からも上と同様に操作できる)
の間で
データ読み書き & やりとりが高速化されて,
データファイルのサイズがコンパクトになるならば
……
自作したメモリ浪費的 Filereader クラス
(DBM と機能が似てる)
はりすとらだな.
ま,
Filereader もテキストの
小さなパラメーターファイルなんかを
さっと読ませるには便利ではある.
しかし,
もはや森林内の数万本の樹木個体とか
樹木個体を構成する数万本の Pipe なんかを
BEGIN-END 構造に格納する必要は無くなる.
- ふと思いついたんだが,
開空度計算用の三次元データ格納してなお,
十分なアクセス速度を発揮するならば
……
- ……
ま,
このあたりはいずれ評価試験やりませう.
- 今日の朗読
``Analytical Population Dynamics'' (Royama, 1992)
Part I Theoretical bases of population dynamics
Chapter 1 Basic properties
and structure of population processes
- 1.8 Concept of density dependence
- 1.8.1 Connotations of `density dependence'
- 1.8.2 Density-dependence process
and density-dependent regulation
- 1.8.3 On the idea of detecting
density dependence
and population regulation
- これでようやく第 1 章終わりである
(1.8 までだった).
最後の節は density dependence という語句に対する
著者独自の見解である.
まず最初に一般に密度依存といった場合に,
(1) 密度変化と統計学的な相関のある要因 (広義)
(2) 密度変化と因果関係もつと考えられる要因 (狭義)
のふたつあるが,
この区別はそう簡単ではない.
ところで 1.6.2 で述べられたように
著者が `density-(in)dependent'
というような語を使う場合は後者の意味で,
しかもその要因が密度に影響される場合に限定,
という独自の定義をかかげる.
前節 1.7 で見たような再生産速度をふらつかせても
(しかもその影響が密度によって異なるとしても),
個体群密度に影響されない (天候などの) 要因は
これを密度依存とは呼ばないのである.
なぜ,
かかる定義になるのかと言えば,
それはこの章で繰り返し述べられてきた,
個体群の persisitence を実現するための
regulated な状態を
実現するのは密度そのものに
密度変化が左右される場合のみ,
という理論的な背景がある
(密度非依存な機構だけでは定常状態は実現しても
fragile ある).
- 最後の最後の 1.8.3 では,
じゃあそういう密度依存だの個体群の regulation
をデータから検出できるか,
という話なんだが,
実はそれはなかなかに難しい,
という話になる.
時系列データとったときに時間相関をひねくって
ある種の統計量を構成したときに,
それが -0.5 という値に収束すれば regulated
な集団で,
まったくデタラメに変化する集団ではゼロになる.
実際のデータで計算してみるとこの -0.5 からゼロの
間に収束することが多い
(この統計量は収束が遅い ――
信頼性をあげるには大量のデータが必要である).
ということで,
判定が困難.
あるいはもっと悲惨な場合というのがあって,
その統計量が収束しない.
さらに深刻なのは,
データ (標本) から推定されたその統計量が
必ずしも一致推定量になってない
(個体群動態の過程に依存する),
と「ええっ,いまさら」な難点もある.
とはいえ
「気候変動だけで個体群の変動が説明できる」
というような気候説に対抗するためにも,
理論的には persistence な集団を生成しうる
「密度依存性」に著者はコダわるのであり,
このあたりの具体的な理論の詳細は
次章以降に語られるのである.
- 今日の食卓
- 朝 (0740):
米 0.5 合.
豆腐・キャベツ・エノキダケを炊いたもの.
- 昼 (1220):
弁当.
米 0.8 合.
朝と同じ.
- 晩 (1915):
米 0.7 合.
朝と同じ.