ぎょーむ日誌 2000-07-01

2000 年 07 月 01 日 (土)

• 0700 起床． 晴れ． 暑い．
• ラジオ聞いてると あちこちで気温が 30 ℃突破してる模様． 大森東の当家も朝から暑い． 窓のすぐ外は第一京浜 (国道 15 号) で 車がぶんぶん走っていて開ける気になれん． いやー， 幹線道路のすぐわきってすごいですよ． ベランダが なんかこう粉塵によって 奇怪な彩色ほどこされてですね． さすがの私もここに洗濯もの干そうという 気にはなれない．
• で， いつものように 窓とは反対側にある 玄関のドアを全面開放しようとすると …… うう， ついに内外気温差がほとんど解消されてしまった． つまり室内と同じくらい外も暑いってことです．
• というような事情で， 1000 ついにこの部屋備え付けの冷房機を始動． こういう文明の利器が 自分の部屋で使えるようになるとは …… 28 ℃に設定してるんだけど， 室内がたちまち涼しくなったので かなり驚愕． この冷房機はあまり電子化されてない おそらく 10 年モノというカンジなんだが．
• かくして， かかる利己的な快適環境を私などが楽しんでる一方で， 冷酷非情な熱力学的原則に従って， 室内から「汲み出され」て室外に捨てられた熱， ついでに その仕事量を担う おそらく効率よろしくないヒートポンプの排熱によって， 大森東地区の局所的な気温上昇に 貢献してしまったのでありました． 都市熱ってやつですかね． 仕事したいなら浜松町にいくべきだろうか． 今日は官僚おぢちゃんたちも来てないかもしれないし．
• 1140 米も切れたんで 巨大交差点をぐるっと回って むかいのマルエツまで買物に行く． 晴れ． 暑い． すでに真夏なのか． やっぱこの高温の中を 移動してはいかんな． 今日は一日籠城しよう．
• 例によって例のごとく， オーストラリア産コシヒカリが安いんで， ついつい買っちまう． 10 Kg 3200 円． この値段は道産米にかなり近づいてる． 10 Kg なら一ヵ月ぐらいはもつかな． お， ゴーヤ 150 円か …… などと， ついついあれこれと買ってしまう．

[大森警察署前交差点] 我が家のすぐ隣の巨大構造物． 第一京浜 (左，国道 15 号) と 産業道路 (右，国道 131 号) を分かつ． うるさく汚く熱い． 名に背負う 警察署はすでにここにはありません．

[夏野菜たち] ゴーヤ (ニガウリ) 一本 150 円． 「意外と安いもんなんだな」 と買ってしまった． 後ろはピーマン． やはり 照明が蛍光灯だけでは 色がうまく写らんよーだ．

• 弁当の飯用に梅干しを買おうとしたんだけど， 原料みると酸味は食酢で添加してるものばかり． ならば酢を買ったほうが効率的だと 思ったんで米酢を買う． あとで， そういえば 「クエン酸に殺菌作用」 とか書いてあったなぁ …… と思い出す． 果して酢酸は腐敗防止に有効だろうか?
• うーむ …… 午後は 1700 まで気絶するように眠ってしまった． やはり慢性的に睡眠不足ぎみなのかしらん? 絶対量が足りないというわけではないと思う． 第一京浜のせいであまり深く眠れなくなったせいか? あるいは， 今までに比べて寝る時間が 1 時間ぐらい少なくなる 毎日が続いてしまった， というような相対的な減少が効いてるのかなあ．
• 冷房機からぽたぽた水が落ちて来る． まったく交換前の給湯機といい， こいつといいこの部屋の備品はロクなモンじゃないな． 汚いベランダに出て室外機の様子を見ると 排水パイプがヘンになっていたんで， それを直すと漏水はとまった．
• 昨日から北大の牧さんと議論してる 尤度関数問題についてだいたい見当がついた． 樹木集団を構成する個体の 「死んでる・死ななかった」 を確率論的に説明するモデルだ．
• ふつーは 「死んだ個体が k 個体， 死ななかったのが n-k 個体」 として， この現象が二項分布に従う， というふうに尤度関数を構築していく．
• しかしながら， 一個体ごとに死亡確率が異なる場合には これは二項分布とはならない． log L = Σ_{k ∈ 死んだ} log m_k + Σ_{k ∈ 死ななかった} log ( 1 - m_k ) となり， 定数項が付かない．
• 「m_k は個体ごとに異ならない」 という帰無仮説で検定する場合にも， 上の対数尤度関数を用いればよい． この場合も二項分布にする必要ないはず．
• このためには Σ_{全事象} [ Π_{k ∈ 死んだ} m_k Π_{k ∈ 死ななかった} ( 1 - m_k ) ] が 1 でなければならない． 個体数 n の集団においては 事象の総数は 2 の n 乗となる． これをどうやって示せばいいんだろう， と昨夜から悩んでいたんだけど …… 何のことはない数学的帰納法で 簡単に証明できるじゃないか． ふう． よかった．
• 上の問題についてあれこれとメイルやりとりして ケリがつく．
• たまたま横浜国立大・環境工学の 中西準子さんのペイジを拝見していたら， 次のようなインタヴューが掲載 されていた．

  ダイオキシン・環境ホルモン問題が 大きな騒ぎになってきたとき、 私が「冷静になりましょう」という発言をすると、 研究者の人たちから 「何でこのチャンスを生かさないんですか」 「水を差してくれるな」 と言われました。 ブームに乗って大騒ぎをし、 パニックを起こした方が 予算や研究費がとれるというわけです。 会うと研究費の話ばっかりしてる。 まったく嘆かわしい話です。

  いやあ， こういうアサましい阿呆研究者って たくさんいますよねえ． 地球温暖化方面とかにも．
• あと， 中西さん指摘されるところによると， 環境研究者はデータのとり扱いがなってなくて， 統計的センスもない， とのこと． こちらも多分そうなんだろうなあ， と思わせる．
• 「ぎょーむ日誌」開始して半年． 意外と継続している． それはよいのだけど， 他のペイジの更新が止まってしまった …… (20000701)
• 今日の食卓
  • 朝 (0800): 昨日のジャガイモ・タマネギカレーの残り． まだかなり残っている．
  • 昼 (1250): またカレー． 食後に冷やしたヨーグルト．
  • 晩 (1930): カレーの残り． 小鍋は空になった．