ぎょーむ日誌 2000-06-23
2000 年 06 月 23 日 (金)
- 0715 起床.
晴れ.
よく寝た.
- 0730 朝食.
メイル読み書き.
「ぎょーむ日誌」など.
あまり真面目に書く気にならん.
0845 ヤクスギランドに行くため集合.
出発.
研修センター前の林道を 500m 以上登る.
- 0930 ヤクスギランド.
8 名ずつの班にわかれ,
研修センター員の説明を聞きつつ
「50 分コース」というのを
ゆっくりと巡回する.
- 途中,
ハガキ大画用紙と色鉛筆わたされ,
「絵を描きなさい」
なるご指導.
絵ゴコロない私は
ヤクスギの枝のつき方・出方・ひねくれ方の
略図を描いてごまかすことにする.
5 本ぐらい選んで,
「うーん,
こういう枝ぶりを実現するためには
どーいうシミュレイションルールを設定すれば
……」
などと考えつつ,
水性ボールペンを走らせ
緑の色鉛筆で針葉のついてるところを塗ってみる.
- 私に多くの才能が欠落していることについては,
もはや諦観の境地に到達しつつあるんだけど,
「絵がうまく描けない」
という事実だけは
未だにたいへんに悔しい気持ちにさせられる.
べつに芸術的な絵画をモノしたいわけではなく,
ごくごく写実的なデッサンや彩色が
まるでダメなんである.
- 三次元空間内の物体を把握したり
それを射影したりする能力については,
人並かあるいはそれよりマシなんじゃなかろーか,
というふうには自己評価してる.
おそらく対象を記号化する能力と
それを「常識的」に組み合わせる
パターン生成能力に欠けてるんだろう.
つまり観察能力がなく
ヒトの絵を真似して
それらしく描くことができない.
希少なる天才ならざる大多数の凡人にとって,
この「ヒトのパターンを真似する」技法が
絵だけでなく
文章の作成なんかで重要なんだろうなぁ
と思う.
- 計算機であれこれと妙な絵を描かせて
喜んでいるのは,
まぁ
いわば
こういった能力欠落の代償行為とでも
よぶべきか.
- 1115 ヤクスギランド発.
1150 研修センター着.
1200 昼飯.
- 1300 研修センターによる「反省会」.
一人一人が
先ほどヤクスギランドで描いた絵について
説明しなければならぬ仕儀に.
「描きながら,
これをプログラムで実現するには,
と考え続けていました」
と言って失笑を買った.
1320 終了.
- 屋久島発の飛行機は 1630 なんで,
3 時間ちかくある.
研修センターに隣接する
町立「屋久杉自然館」で 2 時間ほどぶらぶらする.
ヤクスギの材のサンプルもってみたけど,
けっこう軽い.
同じくサンプルの置いてある照葉樹の材なんかと
比較したカンジなんだけど.
- 1515 研修センターからマイクロバスにて出発.
1555 屋久島空港.
1612 搭乗.
JAC 076 便 7C 席.
当然 YS-11.
今回は満席.
1623 離陸.
鹿児島に降下中に
何度かエアポケットにあって
ストールするんでおびえる.
1655 鹿児島空港着.
- メイルなどのチェック.
うーむ,
出張中にかぎってヘンなメイルくる確率
高いような
……
- 1755 広島に帰られる主催者の皆様に
今回お世話になった御礼とご挨拶.
さて,
こっからは単独行動.
- 待ち時間はあと 100 分.
外に出られないか.
いきなりの土砂ぶり.
梅雨というより夕立ちですな,
これは.
- 鹿児島空港 1F 右翼側最奥の待ち合い区画に
電力窃盗に最適な座席を発見.
ThinkPad で
ぎょーむ日誌やメイルの返事を書いたりして遊ぶ.
- 1855 1F 左翼最奥にあるドトールコーヒーとラーメン屋が
不可思議な結合をしている食いものスペイスで
しょうこりもなく「空港とんこつラーメン」に
再挑戦する.
往路は 2F の店であった.
両店を相対比較すると,
今回の店は餃子 4 個つきで 870 円と安く,
ラーメンとしても今すこしばかりマシだった.
- ラーメン食ってると,
近くのテイブルに
いかにも芋焼酎飲みすぎで薩摩太りしたんで
推定余命 10 年未満だといった風情の
6 人ばかりなる
じいさんたちが
空いてる席を良く探しもしないで
私と荷物を圧迫しつつ
どやどやと座り,
ヒトが飯を食ってる目の前で
タバコをすぱすぱ吸いながら,
選挙事務所がどうの
一区二区への祝電があーだだの
先生にゴメイワクおかけできないだの
最後のシメがこうだの
といった愚にもつかない
ぎゃあぎゃあバナシを始めたんで
早々に撤退.
- 1935 JAS 378 便 12C 席に搭乗.
エアバス A300.
液晶ディスプレイはおろか
CRT もついてないんで,
客室搭乗員のお姉さんが救命具取り扱い実演に及ぶ
(ホントかどうか知らないけど,
彼女たちの隠語では「タコ踊り」というらしい).
- たぶん夕刻の突然の豪雨の影響で
発着スケジュールが狂ってしまったらしく,
乗機は誘導路上で固着したままである.
2003 ようやく鹿児島から離陸.
- 2135 羽田空港着.
この時間は羽田周辺の着陸侵入路は混雑してる
とのことで,
15 分ほど遅れての到着だそうだ.
2148 京急羽田発.
2200 京急平和島着.
あれこれと買物して
2215 帰宅.
- 今日の食卓
- 朝 (0730):
研修センター朝飯.
サバ・落し卵・野菜炒め・味噌汁・飯.
屋久島での食事にはトビウオかサバのどちらか
あるいは両方がついて楽しい.
- 昼 (1200):
研修センター昼飯.
カレーライス.
- 晩 (1900):
鹿児島空港 1F 左翼最奥の
ドトールコーヒー・ラーメン屋複合体店舗で
とんこつラーメン餃子 4 コつき 870 円を食べた.
空港 2F ラーメン屋との比較を念頭におきつつ,
(機内でヒマなんで)
また無意味に詳しく解説をすると
……
スープはやはり
「うまかっちゃん系」
というような
インスタントとんこつラーメンふうであるけど,
前回のそれよりはこってりしてるんで
「うまかっちゃん系こってり強化版」
(そういや,
赤い袋でありましたよね
……
いや,
あれは九州限定販売だったっけ?).
かなり太めの細麺を相互にくっつくほどに
くたくたに茹でてしまった二階の店とは違い,
麺目躍如とでもいうか,
こちらは九州正調風の
スレンダーでストレイトなそれの
破綻なき加熱に成功している.
さて
「ギ」をとなえぬ無個性を信条とする
鹿児島空港ラーメン店群において,
薩摩隼人たる調理者が
おくゆかしくも個性を発露すべきは具,
というオキテになってるようだ.
先の店舗では軟骨入りチャーシューなる
かなり思い切った趣向が採用されていた.
しかるに
こちらでは工場生産チャーシューである.
ならば設計者の独創は
いづこにありや?
スープ面中央に盛り上がった
炒めキャベツとニンニクである.
ニンニクはみじん切りを焦がしている.
なるほど
キャベツ,
とは
いかにもラーメン
というより
むしろ
長崎ちゃんぽんの具にでも似つかわしいような
気もする.
しかし,
ニンニク以外の味つけなく
素朴に炒めたそれは
とんこつスープに
意外と調和してるんじゃなかろーか
……
というのが今回の発見.
あ,
餃子はいかにも冷凍もの焼きましたふうでした.