ぎょーむ日誌 2000-04-(01-10)
2000 年 04 月 01 日 (土)
- 0630 起床.
曇.
- 0830 自宅発.
0848 JR 琴似駅発.
0905 研究室着.
- 1100 研究室発.
ニセコの五色温泉を目指す.
総勢 12 名.
車は 4 台.
- 1400 五色温泉着.
ニセコ連峰の中に隠された温泉宿.
2 年前に来たときより残雪は多い.
- 1600 ニセコアンヌプリ目指してスキー登高開始.
50 分ぐらい登ったところで
風雪強くなり,
引き返すことに.
うーん,
私の技量では急斜面ではスキーが回らん.
4 月というのに
雪は比較的やわらかく,
滑べり易いはずなんだが.
- 1730 五色温泉に戻る.
露天風呂に入る.
昨年の改築以来,
五色名物の混浴風呂がなくなり,
一部の人々 (女性ふくむ)
はひどくがっかりしている.
まあ,
ふつーの客にとっては男女別のほうが
良いんだろうな.
- 1830 晩飯の準備開始.
ここの五色温泉は長期滞在者などのために,
自炊用の台所がある.
さまざまな調理器具などが完備している.
- 私は飯炊き担当.
さて 13 名 (あとから Matt が合流する予定)
にはどれだけ食わせればよいのか.
みんな空腹である.
明日の朝食ぶんもここで炊かなければならない.
米は過剰なまでにたくさんある.
- 諸条件を勘案して 18 合を一気に炊くことにする.
ガス式の炊飯器から,
バケツのごとく巨大な内釜をはずす.
約 3 Kg の米 (秋田小町) を投入.
時間をかけてこれを研ぐ.
水加減に注意して炊飯開始.
ガス式の炊飯器使うのは初めてなので
ちょっと迷う.
- 水炊きの準備の手伝い.
これは大鍋 (20 l ぐらいか) ふたつ.
だいたい火が通ったところで,
部屋に持って行く.
灯油ストーブの上にのせる.
- 18 合の飯は 40 分ほどで炊けた.
さすがにガス式は速い.
炊き加減はかろうじて及第,
というところか.
- 男性陣が風呂入って飯の準備を終えても,
女性陣 (5 名) は風呂につかったまま出てこない.
1 時間以上も何をやってるのかしらん.
ということで,
「もう先に食っちゃおうか」
と 1940 ぐらいから飯を食い始める.
- 30 分ぐらい経ってから女性陣も飯を食いにくる.
ビールや清酒がどんどん飲まれていく.
- 2045 マットを JR ニセコ駅に迎えに行くため,
大西さんと加藤さんが車ででる.
大西さんはそのためほとんど飲んでない.
かとーさんは「飲んでない」と主張はしている.
- 2300 すぎまで宴会は続く.
- 今日の食卓
- 朝 (0700):
昨晩の残り.
- 昼 (1230):
倶知安近くのコンヴィニエンスストアー
(セイコーマートだったか?)
で買ったパン.
- 晩 (2000):
巨大鍋いっぱいに作った水炊き.
2000 年 04 月 02 日 (日)
- 0700 起床.
天気やや不安定.
朝食.
出発の準備.
少し晴れたか.
- 0910 五色温泉発.
たちまち風雪.
夏道とりつきまで林道を登る.
- イワオヌプリ下の斜面を横切る.
天気がますます不安定になったので
稜線に出ること断念.
1020 ごろ.
- イワオの南斜面でスキーの練習.
50 m ぐらいの斜面を滑べり
スキーを脱いでまた登り返す.
登っては滑べり落ち,
登っては滑べり落ち.
10 年以上前の長次郎谷の雪訓 (雪上訓練) を
思い出す.
- 5 回ぐらい滑べる.
やはり傾斜が少しきつくなると
スキーが回らん.
スキー靴が登高用に緩いままになってたのも
まずかったか.
しかし春香山の教訓もあるし
……
このプラスティックスキー靴の取り扱い,
なかなか難しい.
- 往路を撤退.
1120 五色温泉に戻る.
- 温泉入って,
山中で食べるはずだった昼飯を部屋で食べる.
- 1330 ごろ五色温泉発.
往路とは逆に
国道 5 号線に乗って小樽を目指す.
中山峠経由の南まわりルートを避けた理由の一つは,
有珠山噴火の影響でそちらが混雑してるのを
懸念したため,
とのこと.
- 1600 ごろ研究室に戻る.
- 今回はあまり滑べれなかったけど,
久しぶりに山行って温泉入って
……
よい週末でした.
- あ,
何時だったか記録とってないんでわからなくなったけど,
けっこう早めに帰宅.
- 帰りに本屋に寄ってみると,
有珠山噴火の影響で今後の本の入荷がずれこんでいくとの
貼紙.
100 km 離れた火山の噴火は札幌にも混乱を及ぼしている.
- 今日の食卓
- 朝 (0740): 昨晩の水炊きと飯の残りで
雑炊.
- 昼 (1230): パンやパンの耳にチーズ・ハム
なんかをはさんで食べる.
- 晩 (2130): ビーフなき野菜ビーフシチュー.
タマネギ・ブロッコリー・ジャガイモ・
シイタケ・豆腐を茹でて,
``ビーフシチューの素'' を入れて
味付け.
あ,
使いどころの無かった
カゴメのプチトマト缶詰も
一缶まるごと投入.
2000 年 04 月 03 日 (月)
- 0730 起床.
曇り.
- 1030 自宅発.
1048 JR 琴似駅発.
大学生協の書籍部など寄ってみる.
しかし何も買わずに出る.
1130 研究室着.
- ThinkPad の AC アダプター忘れて
困ってしまう.
結局,
今日帰省される牧さんから Exceed を貸していただく.
- とはいえ,
なぜか簡単なプログラミングが遅々として進まず.
うーん,
いまだにポスト学会大会脱力状態が継続していると
診断せざるをえない.
- オブチ君入院とかどうでもよいニュースなど見る.
- そう言えば,
メキシコのカリフォルニア湾遭難事件の報道は
日米ともにここ数日すっかり終息したカンジだ.
今日は死亡確認された二人の教授の葬儀とのこと.
甲山さんも午前中に出かけていった.
- 今回の日米報道はまったく対称的なものであった.
まとまったニュースソースとしては,
UC Davis (http://www.ucdavis.edu/) の
ニュースクリップと
京都新聞 (http://www.kyoto-np.co.jp/) の
詳報.
- アメリカ側は「生態学者の事故死」が報道の焦点であり,
死んだのは
「どのような研究をしていた生態学者であったのか」
といったことが具体的な記述がなされていた.
Sacramento Bee のような地方紙であっても,
長い解説記事がネット上で
読めるようになっており
(これが実際に紙上に掲載されたか
どうかはわからないんだけど),
科学記事として読んでみるとその質は明らかに
日本の全国紙よりも卓越してる.
あちこちから何人もの
生態学者のコメントを集めてきて
「遭難した人たちは (日本人も含めて)
それぞれ何を専門に研究していたのか」
が
一般読者にも
よくわかるよう構成されている.
- 一方で,
日本の新聞におけるこの事件報道の焦点は
「悲嘆にくれる家族」
というやつである.
これが最重要事らしい.
わざわざ遭難者の自宅の様子を描写してみせるのが
価値ある新聞記事,
そういうことなのだろう.
死んだのが研究者であったかどうか,
そんなのは
まあどうでもよい問題らしい.
- 新聞記事だけでなく
大学というか組織の対応も歴然と異なるなあ.
UC Davis だと
大学のトップペイジから
すぐにたどれるペイジに
スポークスウーマンの毎日の声明文や
ニュースクリップなど
詳しい情報を逐一更新公開していったのに対して,
京都大学のトップペイジ (http://www.kyoto-u.ac.jp/)
は今に至るも
何事もなかったかのような有り様だ.
組織として
衆人監視の WWW 上で
情報公開やってるんだという
意味をちゃんと理解してるんだろうか.
教官など何人死んでも
大学本部としては知ったことではない,
という意志表示だと受け取られるよ,
それは.
本音はそうであっても
建前としてはまずいんじゃないの.
- UC Davis の (少々あやしげな印象与える) 学長みたいに
``期待されている役割を期待どおりに演じて見せる''
程度の演技力もないのかな.
役職づきで高い給料取ってるんだったら,
それぐらいはやってくれよ.
ロナルド=レーガンってワケのわかんない大統領がいたけど,
1986 年のチャレンジャー爆発事故直後の
演説だけはまことに見事なものであった.
親分ってのは
こういう ``役者'' でもあるはずなんだがなあ.
- 生態研センターのサイトでは
さすがに
毎日数行ずつ
関連情報を追加していくペイジを作っているが.
だけど
対策本部の広報担当のメイルアドレスぐらい書いといてよ.
- 遭難慣れしていやがるというか現実直視ですな,
メリケンな人々は.
事故経過から 24 時間経たないうちに
行方不明者に対して ``believed dead'' なる表現
が大学の声明文中で用いられた
(これは間もなく ``presumed dead'' になった).
しかるに,
京都新聞の報道によれば,
生態研センター長は現在もまだ生存者いると
信じているそうだ.
科学者として何か根拠があって言ってるのか,
それとも単なる願望なのか.
- そのついでに
「注意しようといってたのに」
「人事はどうしよう」
「これからセンターは」
といった内輪の話を
わざわざ開陳しておられる.
何ゆえなのか理解はできないんだけど.
そう答えるほうも答えるほうだけど,
こういう談話を引き出して公開するのは
聞き手 (報道側) にも
半分ぐらいは責任あるんじゃないのかな.
- 遭難現場で働く合州国の組織は
強引かつ取り繕わないなあ,
とも思った.
沿岸警備隊 (日本の海上保安庁に相当) は
事故者に合州国市民が含まれていれば
他国の領海の上に
飛行機やヘリコプターなんかを
ぶんぶん飛ばすのに,
納税者の遺体の回収終われば
まだ日本人行方不明者がいても
さっさと引き上げてしまう
(やはり納税者を恐れているのか).
日本近海で
同様の事故があったら海上保安庁や自衛隊は
どう行動するだろうか.
- ……
などとやくたいもないこと書いてるうちに,
夜になってしまった.
われながら
何やってんだか.
莫迦だなあ.
- 1820 研究室発.
1841 JR 札幌駅発.
1910 帰宅.
- 今日の食卓
- 朝 (0730): 昨晩の残り.
野菜ビーフシチュー.
- 昼 (1220): ニセコで残したパンを
お茶部屋で食べる.
- 晩 (2100): 朝と同じ.
2000 年 04 月 04 日 (火)
- 0730 起床.
晴れ.
- ここに書くの忘れてたけど,
一昨日ヨドバシカメラで
CF (コンパクトフラッシュカード)
買った.
容量は 48 MB.
PCMCIA アダプターと併せて
14000 円ぐらいだった.
- CF は電力供給しなくても記憶内容が
保持される媒体である.
ま,
ようするにふつうのフロッピーディスクと
同じような機能として使えて,
容量が FD 30 枚分,
ということですね.
- 登下校中の一時的なバックアップや,
出張先でのちょっとしたデーターの受渡しに
これを使おう,
と.
- Linux カーネルやPCMCIA モジュールも当然の
ことながら CF を受け付けるんだけど
……
うーん,
どうも私の持っている PCMCIA モデムと
ちょっとぶつかるような
……
というようなこと調べて時間をくってしまう.
- ともあれ,
学校にデーターを
遅い電話回線経由で送り込む必要なくなった.
やあ,
便利便利.
- 1010 自宅発.
天気晴朗.
1040 JR 琴似駅発.
1100 研究室着.
- hotwired の news によると,
昨日有罪判決を言い渡された
M$ 社は地表面だけでなく
大気圏外においても
トラブルを巻き散らしているようだ.
スゴイぞ.
シャトルとヒューストンの間の交信も
MP3 ファイルとして公開されてる.
- ThinkPad に Perl/Tk をインストールしてみる.
version は Tk800.020.
- 昼飯食ってから 20 分ぐらいかけて,
お茶部屋の包丁 2 本を研いでみる.
食事中は水に浸しておいた砥石を取り出す.
粗砥ぎしてから砥石をひっくり返して
中砥ぎ.
うーん,
ホントに切れるようになったのかなあ.
- 包丁研ぐもプログラムははかどらず.
- 仕事がすすまないので,
雑用をこなす.
こうざのメンバー表 web page に新修士など
加えてみる.
- 講座のメイリングリストも可能なかぎり update してみる.
げ,
メイリングリスト配信先に間違いが.
- 2000 研究室発.
数ヵ月ぶりに自転車で下校.
研究室のある建物から JR 琴似駅まで
12 分弱.
うーん,速い.
電車に乗った場合に比べて半分の時間だ.
2050 帰宅.
- 仕事がすすまん.
- 今日の食卓
- 朝 (0750): まだ残ってる
野菜だけビーフシチュー.
あと一回ぶんぐらいかな.
- 昼 (1330): タマネギとピーマンを
細く切ってオリーヴオイルで炒めて.
塩・胡椒・野菜ケチャップ・
中華スープの素・キムチの素で
味付けして,
家から持って来た飯を投入.
よくわからん炒め飯.
- 晩 (2130): 例の野菜だけビーフなし
ビーフシチューは
あと一回分ぐらい.
しかし今晩だけでなく,
明日の朝にも使いたい.
そこで増量策をとる.
タマネギ一個・ニンニクひとかけ・
シイタケ中 4 個を刻んで
オリーブオイルで炒め
塩胡椒で味付け.
そのフライパンに
湯を注いで固形コンソメを溶かす.
つぎにそのタマネギ・シイタケスープを
シチューの残りと合流させて
二食分となす.
何を食ってるのかよくわからないけど,
まぁまずくはない.
2000 年 04 月 05 日 (水)
- 0730 起床.
曇り.
- 午前中は家で仕事に着手しようとしてみる.
- 午前中いっぱいかかって面倒くさい座標変換フィルター
を Perl で書く.
4 つぐらいある座標系をひとつにそろえる,
という内容だ.
つまり一つの調査地にサブプロットが三つぐらいあるから,
ぜーんぶ global な座標に統一したいわけですね.
ちっとも難しくはないんだけど面倒なのである.
こういうのは.
たとえば,
フィルター書きながら
「汎用化すべきか特殊化すべきか」
という問題を
いちいち考えなきゃあならんし.
- ``A13, B8, ... '' といった文字列を XY 座標に
直したりするのは,
いろいろと工夫するんで面白いはずの作業なんだけど
……
こういうのが何種類もあって,
いちいち結果を点検するのは少々の忍耐が要求されるような.
おまけにこういう状態のときに,
何ともイライラさせられるメイルが来るし
……
って
やつあたりしてもしょうがないか.
- 座標変換するだけではダメなんだけど,
ひと区切りついたところで近くのスーパーに買物.
野菜や豆腐・牛乳を買う.
- 昼飯食ってからも自宅で仕事つづける.
- 一区切りついたので登校する.
1600 自転車にて自宅発.
1625 研究室着.
向かい風の中で自転車こいだのでバテた.
冬の間にますます体力が落ちたなあ.
うう.
- 筑波にいるのか秋田にいるのかよくわからない星崎さんに
中間報告メイルをだす.
- 某大学院生の Window$ メイラーを私が修繕しないといかん仕儀に.
ああ,
なぜなんだろう.
Window$95 と「すでに絶滅済み」と認定されていたはずの
``Internet Mail & News'' という,
まぁ
およそ極悪な組み合わせ.
「だれか助けてー」
と弱音を吐きつつ
あれこれと試行錯誤しながら
頭のおかしくなりそうな再起動を繰り返す.
どうにか一時的な小康状態を回復させる.
私のほうはすっかり気分悪くなったけど.
- 今回は「システム再インストール」なる
最悪な選択は避けられた.
どーせ
このメイラーだと数ヵ月も同じように使ってたら,
また壊れるとはいえ.
- それはともかく,
研究科のメイルサーヴァー上のハードディスクにおいて
少なからぬ割合をしめていたそのメイルスプールを
すべてダウンロード.
2000 通以上のメイルを一気に取り込む経験は初めてのことだ.
いやはや.
- 大学の研究室でここまで「終わった」状態になるのは
珍しいんだろうけど,
Micro$oftの誇大広告
(Apple やハードウェアヴェンダーなんかも同罪か?)
に乗って
一般家庭とかに浸透しちゃった計算機の何割かは
こういう瀕死の状態にあるんだろうな.
ああ,
これからどうなるんだろう.
これで IMAP 的な利用が増えれば
サーヴァー側の負担はますます増加するばかりだ.
頭いたい.
- 2100 研究室発.
ちょっと小雨.
2150 帰宅.
- 今日の食卓
- 朝 (0810): 昨晩の野菜シチューの残り.
- 昼 (1330): 豆腐とシイタケとニラの
中華ふう雑炊.
弁当にするつもりだった冷や飯の利用法,
ほかに考え付かなかったので.
うちのテフロン膜はがれたフライパンで
飯なんかを炒めたら
必ずコゲつくから
炒飯は作れないんだよね.
- 晩 (2230): ニラ・モヤシ・ニンニク・シイタケ
の野菜炒め.
うーむ,
同じようなものばかり食ってるな.
2000 年 04 月 06 日 (木)
- 0730 起床.
あ,
みぞれだ.
- 0900 ごろまで降っていた雪は突然やみ,
晴れてしまった.
0930 自転車にて自宅発.
0955 研究室着.
今日は向かい風も吹いてなかった.
- さてと.
座標変換の請け負い仕事に関しては昨日面倒なところを
片付けてしまい,
発注者からの次なる指示待ちの段階.
知床モデリングは発注者が山ごもり中なので,
これはしばらく放っておいてよし.
となると gamete シミュレイターに着手すべきなんだけど,
これはやり始めると時間かかるだろうから,
その前に雑用を片付けておくべきなんだろう.
- 片付けねばならぬ雑用は,
学振その他の書類書き.
楽しくない査読作業.
といったところか.
- 「計算生態学の道具箱」を完成させるとか,
「『超』格子モデル」解説のペイジを作るといった
自分の web site を充実させる作業だとか,
書きかけの論文をさっさと完成させるといった仕事に
なかなか取り組めないなあ.
これらは重要なはずなんだが.
能力の限界というやつか.
- ともあれあまり乗り気のしない査読に着手する.
気に入らないところに
ケチをつけはじめるとキリがないうえに
誰にとってもトクにならないので,
てきとーにやってしまおう.
ああ,
ながーい黄昏を迎えつつある
科学という疲弊した巨大な帝国の下級官僚という
カンジだな.
いやはや.
- てきとーにやろうと思ってるのに,
本文一行目からつまらん間違いを見つけて
脱力する.
- 気をとりなおして,
細かいところ無視して読み進める.
数式の部分だけは
すこし立ち止まって点検してしまうんだけど
……
うう,
引っかかる.
何箇所かは直したほうがよさそうだ.
- げ,
この論文って前半から自殺点を入れてるぞ.
最小自乗法で重回帰やった直後に
「等分散性という前提が成立していない」
ことをわざわざ図まで持ち出して
ご丁寧に説明して
何のつもりなんだ,
一体.
あーあ.
やってくれた.
見逃すにはあからさますぎる.
交番の前で立ち小便やるようなものだ.
これでは
きちんと査読やって
批判的な報告を書かなくてはならない.
誰にとっても不幸なことだ.
とほほ.
- やっぱりこの雑誌って程度が低いと
完全に見くびられているなあ.
なりふりかまわず投稿論文かき集めて
ようやく発行できてる学術雑誌が
バカにされようと知ったことではない.
しかし,
この私までナメられるのは耐えがたい.
そういうことだ.
- 午前中から
地環研は電算機網の世界で隔離されてしまってるな.
ネットワーク工事の影響らしい.
「断続的に切断される」
という予告があったけど,
これって「連続的に」切断されてるじゃない.
さて,
いつまで孤島状態が続くことやら.
- 浦口さんが
「青汁って飲んでみませんか」
と
持ってこられたのを,
うっかり飲んでしまった.
かなり体が弱ったカンジになる.
- 1330 ごろ,
この建物のルーターがまずは回復したけど,
研究科の DNS (兼 メイルサーヴァー)
は応答しないままだ.
- Netscape6 がリリースされたとか.
ごたごたとした機能には何も期待してない.
AOL の野望にも興味はない.
しかしながら,
表示エンジンが gecko なる新型に喚装されたことで,
表示速度が向上し css への対応が良くなったらしい,
というのは吉報である.
gecko だけ単離して
別のソフトウェアに組み込めるらしい.
だれかこれでシンプルな web browser
作ってくれないかなあ.
- とりあえず
Netscape6 に関しては
モルモット諸氏が倒れて行くさまを
静観しつつ,
version 6.04 か 6.1 なんかの登場を
のんびりと待つかな.
どーせすぐに出るだろう.
- 自滅的論文の自傷行為の影響の波及,
とどまるところ知らず.
どこまで指摘してやめようかな.
問題点はすみずみまで指摘するのが誠実な査読者
ということなんだろうけど,
私はそこまで誠実ではない.
つきあいきれない.
手抜きしたいんだけど,
そのさじ加減に悩む.
うーむ,
われながら
何をやってるんだか.
- 1620 ごろ,
DNS & Mail Server の earth も回復したようだ.
- Adobe 社が腐った updater を送ってくる.
まともに作動しない.
文句を付けようとしたら,
メイルによる苦情をうけつけない.
電話はイヤなんだけど,
やむを得ないので電話番号しらべると,
札幌から東京に電話しなければならぬと判明.
電話代だれが支払うんだ.
阿呆らしいのでファクシミリ出そうとすると,
ファクシミリによる苦情もうけつけない.
いったいどうなっているんだ.
- 1845 研究室発.
ちょっと寒いけど自転車で帰る.
1910 JR 琴似駅近くの格安速攻理髪店着.
某女性大学院生に
「髪がむさ苦しい」
と指摘されたもので.
「ぎょーむ日誌」
を grep で検索すると,
前に髪を切りにいったのは 1 月 31 日と判明.
うーむ,
2 ヵ月も切らなかったのか.
1925 同発.
1500 円で短く刈り上げ.
15 分で片付いた.
買いものなどして
2000 帰宅.
- 帰宅しても雑用はかどらん.
- 今日の食卓
- 朝 (0750): 昨晩の残り.
- 昼 (1300): タマネギとピーマンの
野菜炒め.
お茶部屋料理.
飯は家から持って来たもの.
- 晩 (2100): モヤシ・ニラ・シイタケ・豆腐
の炒めもの.
うーむ,
最近は
同じようなモノばかり食ってるな.
しかし今日で
「中華スープの素」
を使い切ってしまったから
野菜炒めの頻度は減るだろう.
2000 年 04 月 07 日 (金)
- 0730 起床.
晴れ.
- 自宅で ThinkPad で雑用の続き.
- 1000 自宅発.
向かい風で自転車進まず.
1030 研究室着.
- 今朝はメイルの連絡がいろいろとあるなあ.
うーむ,
九州大学山岳部崩壊の危機,
か.
- 地球環境科学研究科の新棟増築に伴う
電算機網の混乱は今後も続く模様.
いったいどうしたんだろうね.
- 査読をさっさと終わらせたいので,
方針が立っていないのに,
報告書き始める.
- 1700 ごろ,
足寄の九大演習林の
田代さんが見える.
今回は仕事ではなく家族ともども札幌で
休日をすごすために来られたとのこと.
奥様と御令嬢・キノちゃん (一歳) も研究室に来訪される.
うーむ,
キノちゃんは「子連れ狼」の大五郎のように
落ち着き払った子供だ.
浦口さんを睨みつけてるあの眼は死生眼
というやつなんだろうか.
- 1800 すぎ,
査読報告をいやいや書き終える.
とはいえ,
月曜まで郵便は回収されないので,
まだ出さないことにした.
- 1900 ごろから,
インドネシア調査に出発する宮本さん (D3) と
内田さん (M1) のささやかな壮行会.
``梅ジャン''
(松竹梅の梅で jumbo)
と通称される,
北大近傍の某寿司屋の北大生用仕様の寿司を
出前で取ったりする.
これは高価ではないネタに
通常の二倍ていどの巨大なシャリがついている
握り寿司なのである.
- ネット経由の情報.
東大海洋研の松宮義晴先生亡くなる,か.
享年 51 歳,
心不全.
- 2230 ごろ研究室発.
2320 帰宅.
- 今日の食卓
- 朝 (0810): 昨晩の残りの野菜炒め.
- 昼 (1330): お茶部屋の冷蔵庫に
残っていたピーマン
(これは私がおとつい買った)
と
トマト
(これはいつ誰が買ったんだろう)
を刻んで,
フライパンで炒め,
クレイジーソルト・胡椒・バジル
などで味付け.
そのよくわからぬトマトソースを
家から持って来た飯にかけて食う.
- 晩 (1900): 宮本・内田の壮行会で,
寿司など食べる.
2000 年 04 月 08 日 (土)
- 0800 起床.
曇り.
- 土曜日だから,
というわけでもないんだけど,
家ででれでれと本を読んだりする.
- 1045 自宅発.
1110 研究室着.
- 一週間ほど前から ThinkPad の左クリックボタンが
おかしい.
解体修理にとりくむ.
- この ThinkPad560 はいわゆる薄型サブノートなので,
解体は面倒だろうと覚悟していたのだけれど,
やってみると底面のネジをひととおりはずしただけで,
「本体フタ」がはずれた.
拍子ぬけするほどの簡単さだ.
- これはけなしているのではなく,
IBM の設計のよさをほめているのである.
- さて問題の左クリックボタンなんだけど,
機械部と基板の接点を覆う薄膜がやぶれていた.
これが原因かと考え,
セロファンテイプを 10 mm × 5mm の短冊に切ったものを
ピンセットを使って
三重に貼り重ねて補修してみた.
たしかに前よりは具合よくなったけど,
力をいれないと接点がつながらないこともある.
- そこでテイプは全部はがし,
その上に厚さ 0.5 mm のプラスティック板
8 mm 四方に切って
を接点の上にかぶせ,
その上からピンセットでセロファンテイプ留めすると,
ほぼ確実に反応するようになった.
こんな処置をしたため
「カチカチ」
としたクリック感はなくなったけど,
実用上の問題は解決された.
- 昼飯食ってみるも,
仕事のほうははかどらん.
- 仕事がはかどらんので,
直接すぐには何の役にもたたぬ
統計学の文献など読んでみたりする.
- この春,
苫小牧演習林を無事に脱出して
就職先に近い札幌市に住むことになった
前野華子さんのお宅に 4 人ほどで押しかける.
押しかけ隊は浦口さん・塩寺さん・清野さん・私.
私は自転車で北方に先行し,
地下鉄北34条駅で皆と合流する.
- 前野さんの豪邸で夕食をご馳走になる.
演習林関係の人達も何人か見える.
- 夕食後,
前野さんの Mac を PPP 接続がうまくいかない,
というのを治してみようとする.
私が呼ばれた理由はコレなのである,
ぢつは.
PowerBook のほうは無事に接続できたんだけど,
Performa は PPP 機能拡張がヘンなのか,
うまくつながらない.
- 私と前野さんが Mac に取り組んでるあいだ,
他の人々はさまざまなトランプゲイムに
興じておられる.
- 2250 前野邸を辞す.
三角山ふもとの我が家までけっこう遠い.
途中あれこれと寄り道しつつ
2350 帰宅.
- 今日の食卓
- 朝 (0830): 昨晩作った
(そして食べなかった)
味噌汁.
だしは昆布・煮干・干しシイタケ
の複合.
具はタマネギ・ジャガイモ・豆腐.
あ,
それから野菜あまってたので,
また野菜炒め作りました.
ニラ・モヤシ・生シイタケ.
- 昼 (1230): 家から持って来た弁当.
ということで,
おかずは朝の野菜炒め.
- 晩 (2030): 前野さんちに
皆で押しかけていって,
タイカレーを主成分とする
辛いカレーをご馳走になる.
ナスとチキンのカレー.
2000 年 04 月 09 日 (日)
- 0830 起床.
晴れ.
なんかノンビリしちまってるな.
- 午前中は家でのそのそとする.
- 昼すぎに研究室に来るも仕事ははかどらず.
- 2115 ごろ帰ろうとするも,
他講座の大学院生よそおう
講座専属の料理人
(うしろぐらいところ多い本人たっての希望で匿名)
が料理を作っているので,
お相伴にあずかる.
- 2205 研究室発.
2240 帰宅.
- 明日はまた道北の興部で雪堀り.
本間さんの手伝い.
0400 には起床せんといかんなあ.
- 今日の食卓
- 朝 (0850):
昨日の朝食べた味噌汁の残り.
- 昼 (1150):
朝と同じ.
- 晩 (2130):
お茶部屋で
鶏肉・ピーマン・ニンジンの
八宝菜ならぬ三宝菜と
ホウレンソウのコーンスープ.
2000 年 04 月 10 日 (月)
- 0400 起床.
晴れ.
すでに明るくなりつつある.
- 0430 自宅発.
0455 研究室着.
浦口さんと合流.
0505 本間さんと合流.
- 0510 本間さんが原拓史さんから (半ば無断で)
借りてきた車で地環研発.
普通の車より大きい RV なんだけど,
車内は原さんの荷物とゴミで充満しているので,
三人 (本間さん・浦口さん・私) が乗ると
いっぱいになる.
- 寝不足の本間さん運転で道央道を北へ.
0900 北大名寄演習林着.
植村さんと合流.
演習林のバンに荷物を積みかえて出発.
- 1010 西興部 (にしおこっぺ) 着.
快晴.
雪からの照り返しがまぶしい.
サングラスを持って来るべきだった.
調査地に続く林道は
積雪は少なくなっている.
スキーをはいて林道を歩く.
- 1030 調査地着.
10 m コドラートの雪堀り開始.
積雪高は 50 cm 程度なんだけど,
圧縮されているためにたいへんに重い.
雪を投げすてるのに苦労する.
- 1200 ひと休みして昼食.
弁当を食べる.
雪堀りプロット,
ひとつめが半分終わった程度か.
- 1240 作業再開.
1330 ひとつめのプロットの雪堀り終わり.
- 次のプロットにとりかかろうと,
あたりを良く見回した結果,
いま堀った場所は「間違い」と判明.
1 月に堀った場所をもう一度掘り返したつもりが,
その隣の 10 m コドラートを除雪していたのだ.
- たしかに調査地の中で雪が妙にヘコんでるところがある.
あれが 1 月に雪掘りやった場所なのだ.
- なんとかゴマかす策を考え付いたらしい
本間さんと植村さんの指示によって,
その以前に掘った場所の雪をもう一度除雪することに.
- ササってのは一度雪を取り除いたぐらいでは
なかなか死なないとわかった.
むしろ除雪作業で痛めつけられた
影響のほうが大きそうだ.
この影響は「分散分析の誤差」として
取り扱うとか.
世の中って何もかも正規分布なんですね.
ええ,
そうに決まっています.
なぜなら以前からそうに決まっていたからです.
- 真冬に一度雪を取り除いた場所の除雪は
たしかにラクだ.
1520 終了.
調査地から撤退.
- 1620 西興部の村営温泉.
薬湯やサウナもあり,
充実している.
入浴料 400 円.
ついで体重を久しぶりで測ってみる.
70.8 kg.
生態学会大会前後でむちゃくちゃな生活をしてた
ワリには,
増大してないので安心した.
これから自転車通学の季節なので,
平衡状態で維持される体重はもう少し低くなるだろう.
- 1720 同発.
1810 名寄の演習林着.
車を乗り換えて出発.
- 1900 士別市内で晩飯.
1940 同発.
運転は浦口さんに交代.
札幌に近づくにつれ
風雨強まる.
高速道路初めてという浦口さんは
「きゃー」
とか言ったりしつつも,
安定した運転技術を発揮しつつ乗り切る.
幸か不幸か,
この原さん車は (default 状態でも)
荷物が過大に積載されてるためか,
アクセルをいくらふんづけても
毎時 90 Km 以上の速度は出ない.
- 2300 研究室着.
- 2345 研究室発.
雨なので電車で帰宅することに.
2358 JR 札幌駅発.
琴似についてからますます天気は荒れる.
強風強雨の中の強行軍.
0030 帰宅.
- 今日の食卓
- 朝 (0410): 味噌汁.
昨日の朝食の残り.
- 昼 (1200): 西興部の雪堀り現場にて
幕の内弁当 (500円) 食べる.
これは本間さん支給によるもの.
ごちそうさまでした.
- 晩 (1915): 士別市国道 40 号わきの
``ホワイトハウス'' なる
レストランで食事.
``4 月のスペシャル・若鶏のソテー天竺風''
なる定食をたのむ.
天竺風とはマッシュルーム入りの
カレー味ソースと判明.
温野菜などついている.
食後のコーヒーも含めて 780 円だった.