ぎょーむ日誌 2000-02-(21-29)

2000 年 02 月 21 日 (月)

• …… ということで， 今朝は 0700 ごろまで計算にハマっていて， 0730 ごろにようやく寝たのでした．
• 1100 起床． 晴． 眠い．
• 朝飯というか昼飯食ってから， またワケのわからん計算に取り組む．
• こういう図を描いて喜んでるんです．

くらげ． ははは． 正気を疑われるな．
• さて， 長い間の懸案であったくらげ図も描けたので， 研究室に行くことにしよう．
• 1455 自宅発． 果物屋で 10 個 200 円ぐらいのリンゴを買う． キズものということで安くなっている． しかし見ためはとてもきれいなんだが． 1435 JR 琴似駅発． 1455 研究室着．
• お茶部屋でさっそく 買って来たリンゴ食べてみる． 意外と好評であった．
• トップペイジが壊れてしまったので， バックアップから復元する． 正副どちらもやられてしまった． というか， 壊れたファイルを 気づかないまま 公開用にアップロードしてしまった． うーむ， 「ぎょーむ日誌」と 他のペイジを連携させるプログラムに まだまだ問題あり， です．
• 「久保さん，ゼロの階乗ってゼロですか」 「1 です」 「なーんだ …… 変だと思った」 「シミュレイションですか」 「そーです」 …… 数十分後， ふと あることに気づく． 「あのー， ひょっとしてさっき言っておられた 階乗の計算って， 確率分布を計算して それで 二項乱数を作ろうとしてたとか ……」 「そーです」 「それなら階乗の計算なんかやらなくったって， もっと簡単にできますよ」 「何ですかそれは (怪しむ声音)」 「つまり二項分布ってのは もともと …… 例えば コインを 10 回投げたりしたときに， 表の出る回数なんかの分布じゃないですか ……」 「…… あーっ， わかった!! もう言わなくていいです」 「そうそう， だから乱数を 10回生成させて……」 「ちくしょーちくしょー， 思いつかなかった． こんなめんどーな計算することなかった． どうして早く教えてくれないんですか． くやしーから もうさっさと帰って下さい」
• 2140 研究室発． 2158 JR 札幌駅発． 少し雪が降り始めた． 本屋に寄ると「サイゾー」の 今月号が入っていたので ついつい買ってしまう． 690 円． インフォバーンという聞いたこともない会社から 発行されているこのマイナーな雑誌は うーむ 笑える暴露誌というか， 何ともいわく言いがたい内容だ． 特定の主題があるわけでなく， 今月号の特集は 「プレステ2 をやる前に読むゲーム裏攻略」 なるもので， まぁ何と言うか プレステ2 絶賛運動に水を差すような内容である． 私が買う雑誌が SoftwareDesign とか LinuxJapan とか せいぜい週刊アスキーにときどき手をだすぐらいで 計算機系のみに偏っているなかで， サイゾーだけが一般誌と呼びうるものである． とはいえ， 内容の半分はネットがらみのもので， とゆーのも その編集長はもともと (いまは亡き) WIRED 日本版を作ってた人だったりするのである． 2250 帰宅．
• 晩飯食ったら眠くなったので， 早々に寝てしまう．
• 今日の食卓
  • 朝 (0710): クラッカー (かとーさんにあらず) 7 枚・ 紅茶．
  • 昼 (1130): 昨夜の残りの ネギ・シイタケ・豆腐の炒めもの． 今朝食べるつもりで 炊いておいた飯と食う．
  • 晩 (2320): レトルトパウチドのカレーを 冷やご飯にかけたもの． 冷蔵庫にはネギしか残ってないんで 手抜きになった． カレーは S&B 製で 280g で 168 円． はい． 安いので買いました．

2000 年 02 月 22 日 (火)

• 0445 起床． なんでこんなに早く起きたのかと言えば， Yahoo! のオークションで ThinkPad560E を落札するためである．
• 0500 ごろ 80K 円を入札する． これは最低落札価格である． つまり他に誰も入札してない状況． 0512 オークション終了． 私が落札者となった． 終了直前まで入札を控えておいて正解だった．
• びんぼーなくせに ThinkPad560E に 手を出してしまった理由．
  • <Exceed> は不安であった． とくにコレしか使えない状況は．
  • 競売にかけられてた ThinkPad560E は 型番 2640-40U すなわち 米国版であり キーボードが US 配列であった (もっともそれゆえに Yahoo! オークションでは不人気であった よーだ)．
  • ThinkPad は Linux と相性良さそう (あやふやな経験則)．
  • Pentium 166MHz マシンに いまどき 80K 円も出すのは 高いような気もするが …… この A4 サイズなのに 重量 1.9Kgの薄型， 販売時の値段約 500K 円のマシンには それだけの付加価値があるのでは， という 妄想にとりつかれてしまった．
  • 「女性との恋の場合のように， 相手をよく知らないので 相手の欠点がわからない場合にのみ， このようなことが起こりえます． 欠点は後で明らかになるでしょうが， その恋が強ければ相手に 引きとめられたままになるでしょう ……」 (Richard P. Feynman ノーベル物理学賞受賞講演より)
• 早起きしたせいで， 頭がぼーっとしてるせいか， 午前中は不毛な計算ばかりやって時間を浪費する．
• さっそく競売の出品者からメイルいただく． Yahoo! のオークションってわりと良くできた システムだと思う． ときどきバグもあるようだが．
• 自宅のすぐ近くのフレッティ山の手店なる スーパーマーケットで 食糧の大量買いだしを決行する． この CGC 系 (GCC にあらず) の店だが …… たしかにいつも立ち寄る 札幌フードセンター琴似店より安い． 駅とは方向が違うので なかなか買物にいく機会がないのだが． ホーレンソウ二袋 (大) が 100円というのに 感銘うける． 野菜など大量に購入． ついでに煮干やコーヒーなども買ってしまう． 総額 2436 円． うーむ …… 蕩尽しているようだけど， しばらく食糧買いだしに行かなくても よさそうな気はする．
• ng というとても軽量だけど emacs/mule 的な エディターがインストールされていること発見する． VineLinux1.1 のやつは日本語も問題ないみたい． 状況によっては jed より便利かも． もっとも 私は最近は vim しか テキストエディターは使わんのだが． あ， メイルだけは mule + mew で読み書きしてます．
• 1420 自宅発． 1442 JR 琴似駅発． 列車の中で server 関数をつかった あてはめ問題の評価方法に関するアイデアが まとまってくる． 1500 研究室着．
• 昨日のぎょーむ日誌で「クラゲ図」の 画像ファイル転送し忘れに気づく． うかつだなぁ． 「ぎょーむ日誌」アップロード用のプログラムを 変更しないとだめかなぁ．
• ここ数日， fj.comp.lang.c/c++ ではメモリーの 動的な割り当てと解放に関する ひじょーに濃い議論が ひじょーに濃いヒトたちによってなされている．
• 闇ルーター<鳳翔> のセキュリティーを少々強化． いままで ftp 用架空ユーザーアカウントにも 実際に動く shell を指定していたのだけど， これを /bin/false という 「何も動作しないで 1 だけ返す (つまり異常終了する) コマンド」 に変更した． いやー， まさに「無用の用」をなしているコマンドですね． 作業は， まず /etc/shells に /bin/false を追加して 次に chsh． fj.os.linux に載ってた記事を参考にしました．
• 科学技術系のライターである 森山さん の web page に 大学院教育　その恐るべき実態 という， いやはや 何ともすさまじい (が，いかにもありそうな) 事件を告発する web site が紹介されていた． 是非については これだけでは断定できない． しかし 迷走する教育研究機関では 同じような事件が ますます頻繁に生じるだろう， とは思う． そして 今後は (これまでは隠され続けてきた) こういったやり口が ネットなんかを通じて ますます表面化していくのだろう．
• どーも <鳳翔> の sshd (secure shell daemon) と X11 の連携がうまくいかない， とぢたばたしていたところ， かとー大先生が素早く設定を修正してくださった． /etc/hosts.allow に ``sshdfwd-X11 : KNOWN'' なる一行を追加するそうだ． たしかに man sshd で よくよく調べてみるとそう書いてあるけど …… やはり尋常ならざるワザですな．
• 設定をいろいろ変更したので， 久しぶりに /etc ディレクトリーのバックアップを 手動でとる． /home 以下は毎日自動で取っているんだが． /etc もちゃんと取らなきゃダメだな．
• やりかけていたまま放っておいた 尤度比検定のプログラミングを再開する． 最尤推定の部分はほぼ問題なく動作しているので， あとはこれを組み合わせて尤度比と その確率分布を計算するだけだ．
• 牧さんがウダイカンバのシュート動態モデリング がんばっておられる． シュート動態って樹木個体群より 確率論的なモデリングに適しているのかもしれない． 分枝・資源配分・生残 …… どのサブモデルに対しても サンプル数がそれなりにあるからだ． 樹木個体群だと例えば死亡なんて すごくサンプル数少ないからなぁ．
• このモデリングあまりにも面白いので， ついついあれこれと教えていただく …… てなことやってるうちに， すでに終電の時間が．
• 2350 研究室発． 雪． さて終電に間に合うのか? 2358 JR 札幌駅発． ふー． どうにか夜間長距離雪中行軍はまぬがれた． 0025 帰宅． うーむ， 寄り道しないときは 30 分ちょいで 帰れるなぁ．
• プログラミングは続く．
• 今日の食卓
  • 朝 (0630): ネギのスパゲッティー． ネギをオリーヴオイルで炒めて 味付けはクレイジーソルトと キムチの素． いよいよ食品が尽きて来た．
  • 昼 (1240): ホーレンソウ・ネギ・エノキダケ・卵 の炒めもの． あ， それからワカメ (1 パック 190 円) に酢醤油かけたもの． おかずが二品も． なんと豪勢な． たまにはちゃんと買物してみるもんだ．
  • 晩 (0050): 昼の残り． ワカメはまだまだある．

2000 年 02 月 23 日 (水)

• 0950 起床． うう，眠い． 晴れ．
• 尤度比検定のプログラミング， 完成まであと少しだ， と盲信してぢりぢりと葡匐前身 ……
• 最尤推定プログラムにパラメーター読ませて 尤度だけ計算させるオプションをつけるためだけに， 入力処理の部分を大幅に作り直していく．
• 尤度比の確率分布を計算する部分以外は， 尤度比検定のプログラムがほぼ完成しつつある． これの主要コンポーネントは 今月の中ごろにようやく稼働した 最尤推定プログラムである．
• 結局， この部品の入力部の改善に時間の大半を取られた． 要するにこの 数値偏微分→逆行列→Newton-Raphson 法の 計算モジュール複合体の動作を 制御するくだりをいじっていただけなのである． そんなに複雑なことやらせたかったわけではない． 「てきとーなパラメーター初期値と データーセットのファイルの場所を教えてやるから， 最尤推定しろ」 「あ， データーセットは標準入力から渡すかもしれん」 「それから尤度比検定にも使いたいんで， 帰無仮説のパラメーターセット受け取ったら 尤度だけ計算しろ」 …… たったこれだけのことにすぎないのだが．
• なぜ時間をくっているのか?
  • 私の設計能力が低い： まぁ， 何と言いますか， いろいろなレヴェルで 設計がズサンなんです． 尤度比検定のこと考えて 最尤推定プログラム作ってない， 引数処理やファイル入力用の 汎用クラスをあらかじめ準備してなくて プロジェクトごとに作り直してる， などなど．
  • C++ は型チェックがうるさい： うるさいというより いつも愛用してる Perl みたいに てきとーに取り計らってくれない …… コマンドラインから さまざまな型の引数与えるときに めんどーなわけです． このあたりは継承やテンプレイトで吸収したり， 引数用に 「Perl スカラー変数みたいなクラス」 作るべきなんですが …… うーん， PipeTree では ある程度それを実現してたんだけど， まだまだ試作段階なんだよねえ．
• さーてと， あとは尤度比の確率分布の計算だが …… 尤度比は極限でχ二乗分布で漸近する …… ってのを， 最初は使ってみるかな． 安直ではあるけれど． 自由度はパラメーター数 - 1 で良かったのかしらん …… おっと， 学校に行かねばならぬ時間だ．
• 1430 自宅発． 1445 地下鉄琴似駅発． 1500 大通り公園近くの銀行で ThinkPad560E の代金を 振り込み． 1520 研究室着．
• 1530 PRA 輪読会． 今日は第 2 章で担当は鍋島さん． 1830 ごろまで続く．
• 久しぶりにホーエルの「入門数理統計学」に 目を通してみる． 手持ちの統計学の本の中では 最も平易に尤度比検定について説明してあった． なるほど帰無仮説のパラメーター数を 自由度とするχ二乗分布に漸近するわけね． たしかに言われてみれば， そういう状況について調べてるわけだし．
• またプログラムのデーター構造を 書き直すところが出現． とほほ．
• 2105 研究室発． 2130 JR 札幌駅発． 晴れている． それゆえにすごく冷える． 2220 帰宅．
• 帰宅してすぐに料理に取り組む． 少し休んだりすると， ジャガイモなんかの皮をむいたりする気力が 失せるんで ……
• プログラミング続けようとしたものの， 眠くなりつつある．
• 今日の食卓
  • 朝 (1030): ホーレンソウ・ネギ・エノキダケ・卵 の炒めもの． あ， それからワカメ (1 パック 190 円) に酢醤油かけたもの． おかずが二品も． なんと豪勢な …… って昨日の昼・晩と 同じモノ食っております． はい．
  • 昼 (1320): 朝と同じ． 学校で食べようと弁当にしておいたのに， 仕事にハマってしまい， 自宅で弁当を食べるというマヌケなことに ……
  • 晩 (2330): ジャガイモ・ニンジン・シイタケ・豆腐 の味噌汁． だしは煮干と昆布でひく． やはり煮干だしはうまい． 昼の残りのワカメもついたので， これで一汁一菜 というやつを実現してしまった．

2000 年 02 月 24 日 (木)

• 0600 起床． 晴れ． 朝から風呂に入ってみる．
• 自宅に籠城して， ひたすら尤度比検定のプログラミングにはまる． 一番上位の統括プログラムが形をなしてきたので， つぎに χ二乗分布の積分プログラムを独立な部品として作る． いつものごとく「アルゴリズム事典」 (奥村晴彦著・技術評論社) のお世話になる． 自由度と積分下限値を与えて 統計学の教科書に掲載されている数表どおりの 値がでるかどうか， この確率計算プログラムのテストをする．
• つぎにこれを尤度比検定のプログラムから 呼び出すようにする． 小川群落保護林のイタヤカエデとオオモミジの 太さ-樹高データーを使わせていただいて得られた 拡張相対成長式のパラメーター最尤推定値を与えると …… うん， 帰無仮説は棄却されるな． 「樹の形」が全然違うもんな．
• 最後のダメ押し． 本物のイタヤカエデのデーターにちょっと手を加えた 「ニセイタヤカエデ」データーを創作して， 本物と比較してみる． 今度は棄却できない …… これでなんか良さそうな気がするんですが．
• …… とゆーことで， 1555 よーやく尤度比検定のプログラムができた， ことにする． いやはや． しかしながら まだ残された作業が．
  • 尤度比検定の結果を 受け取ってグラフを描くプログラム を作る．
  • 最尤推定プログラムの 入力データー型が pair<double,double> になってるのを (なんでこんなバカなことを……)， vector<double> に直す．
  • いわゆる stepwise 型の問題にも 対応できなくては． いまは 「種間で差があるか」 というタイプの問題しか解けないんで．
• 1625 自宅発． 晴れ． 今日も琴似メインストリート沿いの果物屋で 10 個 200 円のリンゴを買って行く． 1654 JR 琴似駅発． 車内ではstepwise な尤度比検定の組み立てを 考え続ける． 1710 研究室着．
• 尤度比検定プログラム発注者の浦口さんが 今日は登校しておられなくて少し残念． しかし， まぁ， 納期から すでに信じがたく 遅れてしまってるわけで ……
• かとー大先生が 塩寺さんの NEC ノートPC で作業しておられる． このマシンも Linux 機だ． 何でも 「Mac のパーティションを Linux にマウントする」 ようにしてみたいんだとか． netatalk というよく使われている Linux に AppleTalk を喋らせるサーヴァーだけでは ダメで (そりゃあそーですな)， mfpfs なるカーネルモジュールと mfpmount なる コマンドでそれが実現するそうだ．
• で， 作業の様子をちょくちょく拝見していたのだが， カーネルのヴァージョンが 2.2 以上でないとダメとか (すんません， 面倒だったので このマシンには 入れてませんでした)， かとーさん偏愛する sshd が入ってない (同上，とほほ) などなど， 私の手抜き作業の尻拭いをすませたあと， 件のあやしげなモジュールを導入されたのだが， いまひとつ安定していないようである． 大学院生がこんな不毛な作業で 消耗してよいものであろーか． ま， かとーさんはいかなる意味においても ふつーではないんだが．
• 塩寺さんに聞くと， どうやら ファイルのやりとりできればいい， ぐらいの問題らしいんで， 僭越ながら 「あのー， BetterTelnet の FTP 機能を使ってみては? …… つまり Macintosh 側で BetterTelnet を ずっと立ち上げておけばよいかもしれません」 と奏上すると， いかにも久保的その場しのぎ的そりゅーしょんに いささか うんざりされていたのかもしれないが 「あ，いいかもしれません」 なるコメントを．
• しかし作業がちょうど終ったぐらいに， 大学院生 6 人を詰め込んだ その部屋だけがいきなり停電． 他の部屋は助かっているのである． 原因不明． 明朝に専門家に見てもらうまで 復旧の見込みなし． うーむ? …… はやく <鳳翔> や<蒼龍> なんかに 無停電装置つけてやるべきか．
• 尤度比検定に関与するプログラム群を 少しづつ改良していく．
• 大学院生たちがお茶部屋で素麺やうどんを作っているので 私も少々お相伴させていただく．
• お茶部屋での出来事． 冷蔵庫から梅酒のびん取り出して コップにつごうとして 少々こぼしてしまった大学院生． 「あーっ」． いきなりテイブルに熱烈に接吻して こぼした梅酒を飲んでしまった． 世間では 大学院生というものが そんな野蛮なふるまいをするとは 信じないかもしれないが． ましてや それが才色兼備の妙齢の女性ともなれば．
• jlug.ml.users というニュースグループで 「えせかんな」というのが話題になってる． これって結構よいアイデアのような気がする …… ともっぱら最近は canna を使っている 私は思うのであった．
• 尤度比検定プログラムの部品である 最尤推定プログラムの改善作業． 入力データーを二次元から多次元に拡張する， というような作業はさすがに難なくできた． あまり使いたくない <strstream> を また使ってしまったけど． このクラスって ANSI/ISO C++ 標準策定の過程で あれこれとモメたらしくて， 将来もどうなるかわからないんだよねえ． 解説書によって書いてあることバラバラだし． しかし コレないと非常に不便なので 使っちまうのである．
• このけったいなプログラミング言語について 文句はつきないんだけど， ios (input-output stream) の scientific 形式の出力って 有効桁数とか変えられんのかしら? いくら調べても まったくわけわからん． もっとネット上を探しまわらんといかんのか．
• 今日できる改良はとりあえず済ませた． 2335 研究室発． 2350 JR 札幌駅発． わー， すごい雪． 寒波でも来たのかすごく冷える． しかしこんな夜中でも 道路工事だの除雪作業だので 働いてる人たちが琴似通りぞいに たくさん． 0025 帰宅．
• プログラミングはさっさと切り上げて， 学校から持ち帰った LinuxJapan の古雑誌など 読んでしまう．
• 今日の食卓
  • 朝 (0700): 昨夜の味噌汁の残り．
  • 昼 (1300): 棚の奥からパンケイキの素が 出てきたので作ってみることに． 水と卵で解いて フライパンに流し込む． きわめて弱い火で ゆっくり時間をかけて 両面焼きあげると， とてもふっくらとした 仕上りになった． 付属のメイプルシロップらしきモノ (ニセモノ?) かけて食べた．
  • 晩 (0110): 味噌汁の残りに葱を追加して食べる． 夕方にお茶部屋で 素麺とうどんを 食べさせていただいたたんだけど， 帰宅してから また飯など炊いてしまった．

2000 年 02 月 25 日 (金)

• 0730 起床． 雪． ちょードカ雪． ラジオによると一晩で 33cm の積雪， JR の列車は 9本も運休． 運行状態はたぶん無茶苦茶なんだろう． やはり寒波が来てたそーだ． のんびりすることに．
• のんびりしすぎて 0900-1200 机で寝てしまう． ここしばらく早起きだったためか? うーむ， 間抜けすぎるぞ．
• 列車も相変わらずまともに動いてないようなので， 自宅に閉じ籠って作業することに． 今日は北大は入試の日らしいんで， 近づくとまた予備校に雇われた マヌケ兄ちゃんに入学案内を押しつけられそうだし．
• 札幌市内でも雪のふりかたに差があるらしく， 私が住んでる西区とその北側の手稲区で たくさん積もったそーだ． ああ， つまり山の近くということですね．
• さてプログラム改良の方向だが …… ともあれ曲がりなりにも「種間比較型」の 尤度比検定はできるようになったので， 他のタイプの尤度比検定ができるように 最尤推定部を拡張したい． つまりまた面倒な入力部の改良ですね． あー， たいへんだ．
• いままで， 浦口さんの種間比較問題を前提に設計していたところを， もっと一般的な形式の問題に対応できるように 書き換えていく． すると ソースファイルがどんどんばらばらにされていく． ああ， 大丈夫なのか．
• いまのところ， こういうふうに分割してる．
  • function.cc : 尤度関数を定義する関数． 基本的に， このファイルを取り換えるだけで さまざまな種類の問題に対応できる．
  • main.cc : メインルーチンと 引数処理， そして なぜかデーター読み込み関数など．
  • matrix.cc : 行列と逆行列をセットにしたクラス Matrix の実装部．
  • matrix.h : Matrix の宣言部．
  • ml.h : この最尤推定プログラムの 全モジュールで使われる include 文と グローバル定数．
  • newton.cc : Newton-Raphson 法の過程を 統括している関数が書かれている．
  • output.cc : 出力ストリームの関数をまとめている． って， いまのところ Parameter しかないが．
  • parameter.cc : Newton-Raphson 法で使うのに 便利な関数をもつクラス Parameter の実装部．
  • parameter.h : Parameter の宣言部．
• C++ の STL (standard template library) を使ってて 腹立たしいのは， ちょっと書き間違えただけで コンパイルエラーが何画面ぶんもだーっと 出力されてしまうことだ． いやはや． Perl でプログラムを作っていると 「自分はなんて機知にとんだ書き方ができるんだ」 という錯覚にひたれるが， C++ でコーディングしてると 「あ， おれって世界最悪のプログラマーかも」 とぜつぼーしたくなる．
• いままでパラメーターの集まりは vector<Parameter> Plist という 単なる可変長配列だったんだけど， 新しく Class Plist を定義してみる． その結果， たとえば いままでこう書いていたのが

  	( ( *plist )[ i ] ).Add( deltap * ( ( *plist )[ i ] ).Dfactor() ); 

  こうなってしまいました．

  	plist->PP( i )->Add( deltap * plist->PP( i )->Dfactor() ); 

  …… うーん， あまり良くなったカンジがしないので， なにもかも Parameter に押しつけることに． こういうふうに． やっぱダメダメかな．

  	plist->PP( i )->NewtonChange( deltap ); 

• 最初からきちんと設計すべきだったのか? それとも， 一度作ったものにこだわらず 一から作り直すべきだったのか? Perl か何かでプロトタイプを作っておいてから， 必要な部分だけを C++ 化すべきだったのか? …… どうやっても面倒そう．
• 1630 ごろ ひととおりコンパイルエラーが消えたけど， 最尤化計算を途中で投げてしまうようになった． なんでなんで? 皿洗いしてみたり， コーヒーをいれたりして落ち着こうとする．
• 昨日， ostream の scientific 形式では 有効桁数が変えられんのかとか ぎゃあぎゃあ騒いでた問題は 私の勘違いであること判明． setprecision(int) をストリームに流し込むだけで 簡単に変更できる．
• ラジオのニュースによると， この一日は札幌 2 月における観測史上で 最もすごい積雪だったそうだ．
• ようやく思い通りに動きはじめる． しかし今度はデーターに 「パラメーター減らしたモデル」 あてはめるのが結構むずかしい， と発見する． 考えてみれば当り前のことか …… などと納得したつもりにならないで， さらに懐疑にとりつかれてコードを見直すと …… ほーら， 間違いが見つかった． パラメーターの数を変えたぐらいで， 収束速度が桁違いに遅くなったりするもんか． 莫迦．
• 天才ならざる者は 何事も信用しない 強い猜疑心を持たねばならない， か． いやはや．
• よーやく stepwise 型の尤度比検定プログラムが 完成した． 最後の難関はχ二乗分布の積分． 自由度が奇数で 尤度比が極端に大きい場合 計算がでたらめになることがある， という部分の補正． 時刻は 0100．
• あとは尤度比検定の結果を受け取って描画する， という部分だが …… まぁ， これはしばらくは放っておいてよさそうな気が． ともかく今日の仕事はおしまい．
• いろいろと金の請求が． 部屋代 43000 円． びんぼー人にはぜーたくすぎるか． もっと安いところ探すか． ガス代 3751 円． 水道・下水道代 4032 円． ま， このあたりは毎月変わらない． 電気代もこれぐらいだったかな． 最悪なのは電話代． 7339 円． 当家の電話回線に人語が通ることはほぼ皆無で， これぜーんぶ 計算機と計算機の間のお話のために 支払われるのである． はあ． テレホーダイ入るかなぁ． 少なくとも時間外には 接続したくなくなるかもしれない． ともかく現状のままでは いかん． と思いつつも， 今日もしばしば PPP してました． ネット依存症だなー．
• 今日の食卓
  • 朝 (0800): 味噌汁の残りと ホーレンソウとネギの炒めもの．
  • 昼 (1210): 朝の ホーレンソウとネギの炒めもの を弁当にしておいたのだが， またまたそれを家で食うことに なってしまった． とほほ． 何やってんでしょうね， 私．
  • 晩 (1930): 味噌汁の残りに タマネギ・ネギ・シイタケを 追加してみる．

2000 年 02 月 26 日 (土)

• 0800 起床． 晴れ． 眠い． 昨夜寝たのは 0200 ごろか．
• 0930 自宅発． 街の印象が変わるほどに積もっているな． 0955 JR 琴似駅発． 今日は列車の運行は遅れてないようだ． ThinkPad560E を北大近くの郵便局で 受け取ろうとするも …… あ， 郵便局って土曜日は休みだったのか． マヌケすぎる． 1020 研究室着．
• 学校に来るとネットけーゆで遊びに出かけてしまうんで， なかなか仕事に着手できない． 「仕事に着手する」 って心理的ばりあーの一種ですよね． 逃げ道があるとそちらに迷いこんでしまう． なかなか やっかいですな．
• えーと， まだ最尤推定法のプログラム直さなきゃならないんだが …… 残された問題は入力部のエラー処理だけだな． 面白くもない作業だけど， やっとかないとキモチ悪い． 現状のままだと 汚れたデーター読ませると core 吐いて死ぬから．
• 面倒なので istrstream.fail() が 0 かどうか だけを点検させることに． istrstream.good() を見たほうがよいのかな． しかしこれだと eof() が引っかかるし …… というカンジであちこちに ストリームエラービット点検させるように プログラムを直していく．
• あ， 昨日書き忘れていたんだけど， 最尤推定値を数値的に計算するときの ちょっとしたコツ． 尤度関数にデーターのベキ乗の項なんかが 含まれているときには， そのデーター (つまり入力) の単位を調整して 変動の絶対値を小さくできるんなら， そうしたほうが計算速いだろうしロバストだろう． 具体的に言えば， D-H 関係の最尤推定やるときに， 太さ (D) は [cm] ではなく [m] にといたほーが安全かもよ， というだけの話にすぎないんだけどね．
• C++ ではメンバー関数をインライン化するときには 同じファイル内から参照されているか， ヘッダーファイルに書かなければならん， というルールがあったことを忘れていた． コンパイルエラーの嵐． ちくしょう． 頻繁によそから参照される 関数の実装をヘッダーファイルに書くことに． C++ の唯一のウリである「速さ」って こーいうふうに実現していくのね ……
• よーし， データーファイルおよびパラメーターファイルに ``ごみ'' が混じっていてもこけなくなった． 書式やぶりの入力への対策ができたということだ． とはいえ時刻はすでに 1640． ああ．
• 清野さんと雑談していて， トンでもない思い違いを ここに書いてしまったことに 気づいた． 昨日の「ぎょーむ日誌」に 「一晩で 33cm の積雪」 とかありますよね． はい， これは 一晩で 133cm の間違いでした． そうでなきゃ， 観測始まって以来の記録にはなりませんよね．
• さーてと， 最尤推定・尤度比検定の一連のプログラムはできたけど， もともとの発注者である浦口さんは 今日は生態学会北海道地区会 (駒澤大・苫小牧) に でかけておられるから， 納品は来週でいいか． どーせ納期はとっくの昔に過ぎさってしまったことだし …… と書いてて恐くなってきたので， 発注者様には平身低頭でお詫びしたいと思います．
• このプログラムを使って， しばらく放っておいた しれとこ動態モデリング のパラメーター推定とかできそうだぞ． とりあえず， ここ片付けなくては．
• と思っていたら， 牧さんがウダイカンバのシュート動態に関する 独創的なモデリングをやったというので， そちらをいろいろと教えていただくことに．
• で， この問題のためにちょっとトリッキーな尤度関数を 工夫してみる …… ものの， 私の最尤推定プログラムではちょっと処理できない問題で あった． Polytope 型最尤推定法もいつかは整備しなくては ……
• けっきょくパラメーター数の多い複合確率分布の尤度関数を 設計して無理矢理推定させてみる． その無理矢理推定の結果を眺めているうちに， もう少し単純化された複合確率分布がわかってくる …… が， 時刻はすでに遅く， 用事のあったらしい牧さんは帰ってしまった． あー， いますこし 手際よく てきぱきと仕事ができれば．
• 2040 研究室発． 2056 JR 札幌駅発． 2230 帰宅．
• なーんか疲れてて 早く寝たいんだけど， 古本屋で買った 「ベースボールと野球道」 (玉木正之・R. Whiting，講談社現代新書) にはまってしまう． 400 点以上の日米間の相違が列挙されて解説されている．
  • [44] ベースボールでは， ホームラン打ったバッターは， 野球で見られるような派手な ``ガッツ・ポーズ''を見せない． (次の打席で ビーンボールを投げられるから)
  • [48] 日本人選手は``精神力''を重視する． が， アメリカ人プレイヤーは ``集中力''を重視する．
  • [90] アメリカのメジャーリーグでは， プレイヤーを``大人扱い''しているが， 日本のプロ野球では， 選手を``子供扱い''している．
  • [111] アメリカ人ピッチャーは 腕 (肘) や肩を 大切にするが， 日本人の投手は酷使する．
  • [186] メジャーリーグの歴史で もっとも有名なアンパイアである ビル・クレムは， 「わたしは誤審をしたことがない」 と堂々といい放った． プロ野球でもっとも有名な審判である 二出川延明は 「わたしがルールブックだ」 といった．
  • [199] ベースボールは， ひとりになってトレーニングに励む プレイヤーが多い． が， 野球は， 集団でまとまって練習する選手が多く， ひとりになると サボりたがる．
  • [249] メジャーリーグでは， 都市 (地区) を中心にした フランチャイズ制が 厳守されているが， プロ野球の本拠地制度は 実態を伴っていない．
  • [298] 日本のプロ野球では， 打力の優位な球団は 飛ぶボールを使い， 投手力の優位な球団は 飛ばないボールを使う というような， ボールの使い分けが行われている． が， メジャーリーグでは， そのような使い分けは不可能である． (ボールが一種類しかないから)
  • [397] アメリカでは 真面目なベースボールの本が よく売れるが， 日本の野球本は スキャンダラスなもののほうが よく売れる．
  • [403] ベースボールは楽しいスポーツだが， 野球は苦しみのなかから人間を磨く 競技だと考えられている側面がある．
  …… などなど単なる雑学の列挙ではない 比較になっているように思える．
• 今日の食卓
  • 朝 (0820): 味噌汁の残りと ホーレンソウ・ネギの炒めもの．
  • 昼 (1420): 朝の炒めものの残り． 弁当にしたものをお茶部屋で食べる．
  • 晩 (2300): レトルトパウチドのカレー． 料理が面倒なので手抜き． グリコの 「カレー職人スパイシーブレンド大辛」 が 100 円で安売りされていたもんで． 確かに辛いがあまりスパイシーという カンジではない．

2000 年 02 月 27 日 (日)

• 1230 起床． うー， ひさしぶりに午後起きになってしまった． 晴れ．
• 研究室から持ち帰った LinuxJapan の古雑誌などに 目を通してみる． 昨夜は重さ 6Kg ぶんぐらい持ち帰った．
• 最尤推定プログラムのまずい点に 昨日気づいたんで， そのあたりを見直してみる．
• 夕方， 空腹になる前に晩飯の準備をすませておく． 野菜をたくさん切って鍋を火にかける．
• ステンレス包丁が切れなくなったような気がするので 砥石で研いでみる．
• 1830 今日も一日そとに出ないのは …… と思ったので散歩に出てみる． 15 分ほど歩くと紀伊国屋の琴似店に． この店は狭いせいか本の配置がなかなかややこしい． 棚のすみからすみまで見てしまう． 急いでいないときは， それもなかなか楽しい． その後， 札幌フードセンターで野菜を買ったり， 古本屋に寄ったり． 2020 帰宅． 晩飯の準備したり， 風呂に入ったり， 晩飯食ったり …… つまり のんびりしてしまってるわけです (おいおい大丈夫なのか)．
• 電話料金の上昇に危機感いだきつつも， 今日もときどきネット徘徊に出かけたりしたんだが …… 最尤推定において分散パラメーターが 不偏にならない問題を解決するのは 制限付最尤推定 (REMLE, restricted maximum likelihood estimation) なるものがあるそーだ (そういえば分散分析気ちがいの書いた本には 名前だけがあげられて不当にけなされていたなぁ)．
• で， 私が読んだ web page の作者がいうには その REMLE にも無理があるんじゃあないか， とのことです …… 私はその REMLE の方もよくわかってない． とゆーことで， まずはそちらを調べてみなくは．
• しかし， 私の持っている 統計学の本には載っていなかったなぁ． やはり わからないことはネットに聞け， との格言に従ってみるか． 家からはむりそーだが． その REMLE ってのは， なんでも同時分布を考えるとかで， 何ともめんどーなカンジ．
• 単なる MLE の分散パラメーターが 不偏ではない， というところは 「あ，もしかしたらそーかも」 という気にさせられる． バラツキのパラメーターの推定値って データーに無茶苦茶に依存するもんなぁ． ま， ロバストじゃあなさそうというのと 不偏じゃない， ってのは別問題ですが．
• 古本屋で 500 円で買った 「小林カツ代の野菜のおかず大集合」 なる本を読みふけってしまう． 著者はたくさん本を書いてる人ですね． ホウレンソウの直炒めはよいのだが 途中であくをすてなければならない， か． なるほど．
• 今日の食卓
  • 朝・昼兼用 (1310): パンケイキとコーヒー．
  • 晩 (2130): ニンジン・タマネギ・シイタケ・ ターツァイ・豆腐の味噌汁． だしは煮干と昆布． ひじょーに具の量が多い． 今日買って来た七味唐辛子を ふりかけてみる．

2000 年 02 月 28 日 (月)

• 0930 起床． 曇り． 燃えるゴミ出す．
• 久しぶりに体重測ってみる． 70.6Kg． うーむ， 運動不足のわりには よく食べてるってことかな．
• 最尤推定法プログラムの改良． はい， まだやってます． 尤度関数の計算をモデル依存な部分と 非依存な部分に分離した． これで 「あたし Perl しか教えてもらってません」 と抗議するヒトにもプログラムの改良が容易になった． 利用者が勝手に決めるモデルに依存した部分って これだけだもんな．

  //-- FILE: function.cc //-- CODER: KUBO Takuya (kubo@ees.hokudai.ac.jp) //-- //-- (C)opyright 2000 KUBO Takuya (kubo@ees.hokudai.ac.jp). //-- All rights are reserved. //-- Do not modify without amending copyright, //-- distribute freely but retain this paragraph. //-- //-- CHANGE: Mon Feb 28 10:43:20 2000 // MODIFY: Sat Feb 5 17:58:44 2000 #include "ml.h" double function( Plist* p, ItrSample itr_sample ) { double y = ( *itr_sample )[ 0 ]; // the first column double x = ( *itr_sample )[ 1 ]; // the second column double h = 1.0 / ( 1.0 / p->Val( 2 ) + 1.0 / p->Val( 0 ) * pow( x, - p->Val( 1 ) ) ); // height of tree given by an allometric equation return - ( y - h ) * ( y - h ); // + ( term without p ) }

• 全体 660 行のうちこの 23 行だけ． ついこないだまで二階微分を手で計算してたのに， ずいぶん進歩したもんだ． と， 一人でちょっと感慨にふける．
• 1155 自宅発． 雪． また積もりそう． 1220 JR 琴似駅発． 北七条郵便局に立ち寄ってみるも ThinkPad560E は未だ届かず． 1235 研究室着．
• 浦口さんに尤度比検定プログラムについて 説明させてもらったんだけど， 昨日・今朝直したところで新しいバグが 生じていたのであせる． とりあえず一通り説明．
• 甲山さんが以前とりまとめて投稿してしまった 死亡率の最尤推定法に関する短報の査読結果が 返って来たので対応を考える． 基本的には問題ない． 私がやらねばならぬ修正作業は 推定値のばらつきの偏りに関する二項検定と， 最尤推定プログラムコードをネット上で公開する準備 である．
• 昼飯の弁当食ってから， 浦口さんの前で明らかになってしまった バグ直しに着手し始めたところで， A 棟 3 階に君臨する女王・ 牧さんから電話 「ひまそーな男を集めてください． 私の車が雪で動かなくなりました」
• 清野さんと私の二人でスコップをかついで出動． 目的地まであと少し． ああ， 向うに 歩道をさえぎり車道に頭を出したまま停止している いかにもハタ迷惑な車が． 近づくと牧さんがその周りで雪をひっかいては 途方にくれていたのであった．
• 駐車場から歩道に出ようとして， 除雪で生じた 畝条の段差を強行突破しようとしたものの， 乗り越えた瞬間に車体がその段差によって 持ち上げられて駆動前輪が用をなさなくなった， ということらしい． 清野さん発案によって持参してきた 二本の直線的スコップにて 車体浮かせている雪こぶを破壊し， 前輪下に商品名「おた助くん」なる ヘルパー (ゴム製の板で車輪の下に敷いて摩擦力を増す器材) 噛ませ 全力後進ならびに人力推進の合力をもって ようよう窮地を脱したのであった．
• 聞けば牧さんは， 動揺のあまり 何時間もずっと車の周りで うろうろしておられたとのこと． 低温と疲労で すっかり消耗しておられる． 低体温症による遭難の一歩手前， というところか．
• 時刻はすでに 1630 すぎなので， 郵便局にもう一度行ってみる． ついに英語キーボード ThinkPad560E が届いている． さっそく帰って動作確認． よし問題なし． しかしこいつに Linux を入れるのはかなり難しい， と事前にわかっているので， すぐにはインストールに着手しないことに． とはいえ， ついついあれこれと遊んでしまう．
• 気がつけばすでに空腹になって来たので帰宅することに． ああ仕事が片付いていない． 2210 研究室発． 2229 JR 札幌駅発． なーんか異様に混んでる車内． 2310 帰宅．
• 腹が減ったので飯が炊けるのを待つ間， モヤシ炒めを作って空腹をしのぐ．
• 晩飯食って一息ついたので， 死亡率の偏りに関する二項検定をやってみる． 以前作った自作の検定プログラムを少し修正して 確率を計算してみる． 実現確率 10 のマイナス28乗未満の帰無仮説を棄却する． なぜこういう偏りが生じるのか うまい説明は思い付かないのだが．
• どんどん朝が近付いてくるので， 寝たほうが良さそうな気がしてくる．
• 今日の食卓
  • 朝 (0950): 昨夜の味噌汁の残り． ホウレンソウとエノキダケの 炒めもの．
  • 昼 (1430): 朝の残りの ホウレンソウとエノキダケの 炒めものをおかずにした弁当．
  • 晩 (2340): 味噌汁の残りと ネギ・モヤシの炒めもの．

2000 年 02 月 29 日 (火)

• 0950 起床． 晴れ．
• 死亡率最尤推定に関する公開用コードと そのサンプルデーターの準備をする． 最尤推定プログラムは今月苦心して作った 汎用コードを公開したいところだ． しかし， それではいかにも大げさで 却って分かりにくくなるので， 新たに Perl で専用プログラムを一から書き直してみる．
• 専用単能コードは 48 行で収まった． 解説やサンプルもいっしょに公開したいところだが， とりあえず必要最小限の部分だけを 査読者対策として web 上で公開する． URL は http://hosho.ees.hokudai.ac.jp/~kubo/kkpa/
• アップロード終了して， 昼飯食って学校に行く． 1420 自宅発． 1442 JR 琴似駅発． 1505 研究室着．
• ThinkPad560E のインストール作業に手を出しては 危険だと予測しつつも 手を出してしまう． で， やはり今日一日がそれで失われた．
• 今日わかったこと．
  • ThinkPad560E に Linux インストール するのは難しい．
  • Vine Linux 1.1 は supp.img を 読み込ませたあと， いかなる経路からの 読み込みも拒絶する． あるいは supp.img 収めた FD にキズがあったのかも と今になって思いつく．
  • ThinkPad560E のヴィデオチップでは kon が動かせないので， boot するときは linux nokon を 指定する．
  • PlamoLinux 1.4.2 は インストールできた．
  • しかしその (kon を使わない) 英語インストーラーは CONFIG をやるところに バグがある (CD-ROM の設定のあとに必ず暴走) ので， 文字化けする日本語インストーラーを ``心眼'' で操作しなければならない．
  • XFree86-3.3.2 の設定も難しい． ネット上の資料あさりながら 試行錯誤で到達した 結果を ここに公開 しておく． 画面ちらつきもなく きれいに表示される． ついでだから， 以前に苦労させられた Let'sNote (AL-N1) の設定 も同じ場所においておく．
• あー， なんか徒労に近いな． Vine が入らないとほとんど意味ないんだが． 時間がないときに限って 時間を無駄にしてしまう．
• 2340 研究室発． 2350 JR 札幌駅発． 0020 帰宅．
• さっさと寝なくてはと思いつつ 今日ついつい買ってしまった 「鏖殺の凶鳥 (おうさつのフッケバイン)」 (佐藤大輔，富士見書房) にはまってしまう． いやはや． 時間ない， って言ってるのに．
• 今日の食卓
  • 朝 (1010): 昨夜の味噌汁の残り．
  • 昼 (1330): 昨夜の味噌汁の残り．
  • 晩 (0040): レトルトパウチドの ミートソース (148 円) かけた スパゲッティー．