ぎょーむ日誌 2003-10-14
2003 年 10 月 14 日 (火)
-
0740 起床.
朝飯.
コーヒー.
0820 自宅発.
曇.
0830 研究室着.
-
0920 より日本生命の保険売り込みと最終決戦.
とにかく今日で終らせようということで,
先方が売り込もうとしてる個人保険は
大学や教育商売の弘済会とつるんでる団体保険と
金額の面で勝ち目がない,
というデータを示す.
ついでに保険各社のディスクロージャー (情報公開) 制度で
明らかにされてる決算収支から,
各社は徐々に個人→団体への比重が傾きつつあると指摘.
先方はいさぎよく売り込み失敗を認めて去っていってくれた
……
というべきか,
まぁ,私なんぞ相手に有限の営業時間をこれ以上浪費してしまうと,
赤字になるという認識に到達したんだろう.
いやはや.
-
北大国際交流会館 (外国人学生・研究者の宿舎)
においてネットワーク接続を実現しようという意味不明な努力のつづき.
変則的な光ファイバーひきこみ工事の必要条件である,
ファイバー保護チューブについて
大学近隣の「電材屋」に連絡を取ってみる
(お電話,で……電材屋はケイブルを見たらすぐに売ってしまうので,
社内にはネットワークがないのだろう).
-
最初に電話した石垣電材ってのは横柄で,
ろくな対応してくれない.
で,
次に連絡した有田電気商会 (北 21 西 5; 011-746-4321)
は丁寧かつ親切にいろいろと教えてくれたんで,
よーやくにして工事会社のヒトたちがいってた「保護チューブ」
の実体がわかった
(工事担当会社にもあとで補足して教えてもらった).
-
一般に「埋設管」と呼ばれる保護チューブのうち,
一番やすっぽいものは
CD 管
というやつでこれはコンクリートへの埋め込み用
(む,屋内配線用の PF 管というのもあるな).
これは紫外線対策がなされてないので,
野外では使用不可とのこと.
-
で,
野ざらし耐性あるのは FEP 管と呼ばれ,
古河電工の エフレックス
なる商品名のものがよく使われているらしい.
これは結局,
横柄なる石垣電材から入手する予定
……
そちらのほうが安そうなんで
(それでも 330 円/m !).
ついでに北大国際交流会館からは歩いて 5 分ぐらい,
というのも重要なところだ.
すさまじくかさばる FEP 管は輸送手段についても
注意を払わねばならない.
-
ちなみに工事担当会社・つうけんに
CD 管・FEP 管のいずれを採択すべきか確認してみたときに聞いた
蛇足ハナシなんだが
……
もしこれが NTT 発注による正式なケイブル敷設工事であるなら,
こういう FEP 管とかは絶対に使えない,
とのこと.
NTT の「指導」によると,
必ず鉄管を使用し凍結深度より深くに埋設せよ,
とのこと.
工事費は 1-2 万円/m だとか.
本邦の通信インフラのコストは実に莫大なものである,
と想像される.
-
ふだんは交流のない世界とやりとりすると,
いろいろと発見がある
……
電話むこうで先方が
「30 ぱい (はい?) の品なら……」
とか言ってるのが何のことかすぐにはわからなかったんだけど,
いろいろ脳内変換してるうちに
``30φ'' (直径 30mm)
の意と気づいた.
うーむ,
中学校の「技術」で習ったコトも役にたつもんですなぁ.
-
というようなまぬけな連絡あれこれで午前が終ってしまった.
ばかだ.
-
1300 より
講座セミナー.
本日は M2 森君で,
シウリザクラのマイクロサテライトで親子判定が
……
というハナシのとりかかりである DNA 読みが終りました,
というところまで.
ちょっと集団遺伝学的な解析もやってるんだけど,
まだまだ,
というかんぢのようで.
しかし数km 離れた二地点に生えてる
(クローナル樹木である)
シウリザクラ genet 30 個ぐらいで,
複数 loci における allele 数・heterozygocity・近交係数 FIS
(Hardy-Weinberg 平衡からのずれ)
が似かよってくる,
というのはありうるのだろうか?
よくわからん.
-
1500 ころから浦口さん・甲山さん・私でカエデ個体モデル相談.
開始してから一年かかって
(私は半年ぐらいでなんとかなるものというつもりだったんだけど)
論文原稿がだいたいできてきた,
という状態.
ところでこの段におよんで,
甲山さんが疑似 R0
(生涯繁殖量「に比例すると考えられる量」
……
ただし直径 5cm まで生存できた個体の,
という条件つきのもとでの)
の意味がわからんといいだす.
えーい.
「平衡サイズ分布な集団」
というイヤな仮定をいれると,
とりあえずそれは集団内の適応度に変換されますが,
というところにもっていく.
じつは定数倍するだけなんだが.
どちらかといえば,
ばかばかしい換算ですな.
-
1630 から国際交流会館に 50m 巻尺とクイをもって測量に.
なぜか甲山さんが車をだしてくださる.
測定してみると
……
私の歩測はじつにいいかげんであることがわかった.
裏庭横断部が約 5m であるのはよいとして,
そこから石山通ぞいにあるアンテナ柱にいたる長さはじつに 67m!
……
私の推定では 50m だった.
ということで,
FEP 管は 80m ちかく購入せねばならない
(両端にも冗長性が必要なんで).
-
というばたばたした一日が終ってばて.
仕事がススんでいない.
いやはや.
1840 研究室発.
1850 帰宅.
体重 71.4kg.
晩飯.
-
[今日の素読]
-
Salsburg, D. 2001.
``
The Lady Tasting Tea
-- How statistics revolutionized science
in the twentieth century''.
Owl Book.
-
Chapter 16. Doing Away With Parameters
-
During the 1940s, Frank Wilcoxon, a chemist at American
Cyanamid, was bothered by a statistical problem. He had
been running hypothesis tests comparing the effects of
different treatments, using ``Student'''s t-tests and
Fisher's analysis of variance. This was the standard way
of analyzing experimental data at that time. The
statistical revolution had completely taken over the
scientific laboratory, and books of tables for
interpreting these hypothesis tests were on every
scientist's shelves. But Wilcoxon was concerned about
what often appeared to be failure of these methods.
-
Oh, but this was foolish! Why should a chemist like
Wilcoxon have to work out these simple but tedious
calculations? Surely, somebody in statistics had done
this already! Back he went to the statistical literature
to find this previous paper. He found no such paper.
Mainly to check on his own mathematics, he submitted a
paper to the journal
Bometrics
(not to be confused with Pearson's
Bometrika).
He still believed that this could not be original work
and he depended upon the references to konw where this
had been published before and reject his paper.
By rejeccting it, they would also notify him about these
other references. However, as far as the refrees and
editors could determine, this was original work. No one
had ever thought of this before, and his paper was
published in 1945.
-
[今日の運動]
-
[今日の食卓]
- 朝 (0750):
米麦 0.7 合.
ハクサイ・チンゲンサイ・ニンジンのカレー.
- 昼 (1230):
弁当.
研究室お茶部屋.
米麦 0.7 合.
ハクサイ・チンゲンサイ・ニンジンのカレー.
- 晩 (2000):
米麦 0.8 合.
シュンギク・シイタケの煮たもの.