ぎょーむ日誌 2003-06-10
2003 年 06 月 10 日 (火)
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0800 起床.
朝飯.
コーヒー.
0850 自宅発.
今日も晴.
0900 研究室着.
なんか眠い.
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先週に「それってヘンじゃない」
とコメントしたハナシに関してまたメイルが来たので,
それに対応
……
でまる一日が終わってしまった.
これまた阿呆だ.
まあ勉強にはなったけどね.
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解くべき問題を簡単に述べてみると
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最大 S 種の生物からなる n 個体の群集を生成する
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種それぞれに出現確率が与えられている
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生成すべき群集はそこからの標本である
(標本サイズは所与)
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ただし各生物種ごとに集中分布している
というところか.
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で,
これに関する私の解答を要約すると
「『Polya の壺』を使え」
ってこと.
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George Polya
(正しくは Pólya と書くべきなんだろうな)
は数学者をたくさん輩出する伝統の国ハンガリーの
確率論・組み合せ数学の研究者.
日本では
「いかにして問題をとくか」
の著者としてよく知られているのかもしれない.
「Polya のつぼ (Polya's urn また Polya urn)」
とは
こういうもの.
この壺から得られる赤玉・黒玉のうち,
どちらか一方の玉の個数は Polya 分布
(あるいは負の超幾何分布)
として表現され,
これの極限をとる (ある条件のもとで壺のサイズを無限大にする)
と,
負の二項分布
になる.
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私がこういうこと思いついたのは
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以前に粕谷さんに
「
負の超幾何分布
(negative hypergeometric distribution)
の極限が負の二項分布」
と教えてもらった
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ずーっと以前に
筑波大の徳永さんが
「Polya の壺,というモデルがあって……」
と話していたのがアタマに残っていた
この二つは実は同一のものでは,
と思ったのでほぼ一日を費してあれこれ調べていた.
いや,
たしかに時間かかりすぎなんだけど.
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このあたりについて詳しく書かれているのは
W. Feller の「確率論とその応用
(An introduction to probability theory and its application)」.
どこの大学の図書館にも蔵書されているちょー有名なる教科書である.
で,
「おそらくこれでいいんだろう」とわかったことは
(まだ間違ってるかもしれない)
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Polya の壺からの標本の分布は Polya 分布
であらわされる.
これは負の超幾何分布と同じ (ややこしい).
これを一般化したものが
Polya-Eggenberger 分布
である.
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Polya 分布の極限形は負の二項分布.
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Polya つぼからの取り出しの n 回目の試行において
赤玉が x → x+1 となる確率は
(p + x c / N) / (1 + n c / N),
ただし p は赤玉の初期頻度 (操作する前の出現確率)
N は赤・黒玉の初期個数,
c はいわば「集中度」で負の二項分布の係数を k
とすると c = M / (k N) という関係にある,
と考えてよさそう.
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この確率過程において壺のサイズを無限大にした極限が
Polya 過程である.
ひとつ気になるのは,
Polya 分布と呼ばれるものが,
もしかしたら複数あるかもということ.
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というあたりをメイルにまとめてみる
……
翌日みなおすと書きまちがい・敵国語まちがいが多々あって
うんざりさせられる.
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2040 研究室発.
2105 帰宅.
体重 71.6kg.
晩飯.
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ばてばてー
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[今日の運動]
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北大構内走 1255-1325.
ストレッチング.
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腹筋運動 30 × 3 回.
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[今日の食卓]
- 朝 (0830):
米麦 0.7 合.
チンゲンサイ・ピーマン・タマネギ・マイタケの炒めもの.
- 昼 (1340):
弁当.
研究室お茶部屋.
米麦 0.7 合.
チンゲンサイ・ピーマン・タマネギ・マイタケの炒めもの.
- 晩 (2150):
蕎麦.
納豆.