ぎょーむ日誌 2003-06-06
2003 年 06 月 06 日 (金)
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0740 起床.
朝飯.
コーヒー.
0840 自宅発.
快晴.
0850 研究室着.
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Matthew Potts がみょーな
(implicit 空間分布 + 確率論的モデル)
保全生態学の論文原稿を甲山さん経由で送ってきたんで,
とりあえず読む.
現時点ですぐに片づけるべきぎょーむがなく,
将来の面倒に発展しそうな問題を
まずはアタマに格納しておくことが重要だと思われるからだ.
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今日は地環研のソフトボール大会とやらで
A 棟 8F の人口密度は低い.
徴兵されそうになったんだけど,
私の肩は左右とも「ボールを投げる」
というような複雑きわまりない運動をすると,
ばきっと外れてしまうんだよね.
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で,
Matt 保全計算のほうは図と数式をみると何をやってるかだいたいわかった.
が意図がわからんので本文をアタマから読んでみる.
なるほど冗長作文を書き慣れてるやつは
あたかも冗長でないかのように書くなぁ
……
ということで読むのに時間がかかる.
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モデルの説明ならすらすら読めるだろうと思いきや,
ここにも問題が.
OpenOffice
(OOo)
は優秀なる解毒剤ではあるけれど,
れどもんどソフトウェアの凶悪さはそれをしばしば超えてるわけで
……
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ともあれ趣旨はわかってきたんで,
それにそって計算内容を検討してみる
……
ちーっとマズいような気がする.
樹種ごとに完全に独立に分布してると仮定して式をたててるからなぁ.
これは「ある面積に存在する樹木個体数は一定」
なる自分ででっちあげた前提と合致してないぞ.
自爆というか自殺点というか.
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つまりですね,
ここで重要な教訓は
「確率論がからんでくるモデルはなんであれ難しい
-- うっかりミスを誘発しやすい」
ということだ.
理由は,
確率というのはじつはあまり日常的な概念ではないから.
たとえば,
「明日の降水確率 50%」とは
「明日という日が無限の個数だけ存在するならば,
その無限個ある明日のうち半数では雨が降っていて
残り半数では降っていない」
という非日常感覚的なけったいな状態を表現している.
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私もしょっちゅう確率にまつわる錯覚→間違いにおちいるんで,
「やばいかも」
と思ったら
ただちに計算機で乱数を発生させて実験することにしている.
ということで,
しつこく主張
……
確率・統計の理解に計算機実験は不可欠.
多くのふつーのヒトにとっては.
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ちょうど昼なんで北大構内走にでる.
快晴.
北大祭で混んでるので構内大通りは避けて走る.
走りながらくだんの「間違い」を検討してみるけれど,
やはりあの計算は間違い.
もどって昼飯.
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送られてきた原稿のうち「文字化け」(と言えるのだろうか?)
してる何文字かが気になるんで,
甲山さんのところまで原稿をみにいく
……
ほほー,
Mac 用おひすでもくだんの文字どもは表示されませんか.
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院生用のゐいんどうづおひす (おひす98 という古いやつ)
で開いてみると
……
あ,
見えた.
s のうえに ^ がついてるのとか →
って呪われゐいんどうづ 「国際的な OS 依存文字」
ってこと?
数式部分は OOo でも解毒できてるんで
数式オブジェクトの問題でもなければ,
丸数字 (別名: 役人ナンバリング文字)
とかみたいな日本ローカルな問題ではないよね.
謎.
数式オブジェクトとやらが完全には浄化されてないのかな?
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まあ,
それはともかく内容チェックのつづき.
「そりゃーまずいんでは」
指摘のアイデアは上のとーりでよさそうなんだけど,
本人もそれについて言及してるかもということで,
長々しい残りの部分も読んでみる.
いや,
じつはぜんぜん短い原稿なんですけどね.
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どうも気づいてないようなんで,
そのあたりを指摘する作文.
いつもながら時間がかかってしまう
……
なんとか書きあげてメイル送信.
時刻はすでに 1710.
やれやれ.
ほぼ一日これに費してしまったか.
うう.
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そのメイルだして数分後に
(これまたいつものごとき)
敵国語まちがいに気づく.
``negative correlated'' (Google 検索で 416 件該当)
ではなく
``negatively correlated'' (Google 検索で 56180 件該当)
だった
……
いいぢゃん,
少なからぬやつらがそういう間違いして
ネット上で文書さらしてるわけだし.
私の場合,日本語だって怪しいもんだし.
うう.
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1720 地環研ソフトボール大会の選手たちが帰ってくる
……
なンと全試合敗北,
でしたか.
これは小菅監督が地元の球団ベイスターズの成績に
殉じてしまったんでしょうなぁ.
かとー先生
「ヨワかったですよ」
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地環研前の芝生地でソフトボール大会うちあげの
ジンギスカン party.
シベリア大火災の中にとびこみ生還した城田さんも
ちらっと現れたんだけど宣教師殿とどこかに消えてしまった.
ふーむ,
怪しい.
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A 棟 5 F
付近に出没する
「
大統領
の手下」
と自称する自称大学院生が面白いハナシ少々と
すげー怪しげなハナシをいろいろと.
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雪野さん旦那の Tom 氏とはじめて雑談.
なかなかヘンなカナダ人だ.
さらに先ほどの自称手下が横からわりこんできて,
なぜかしら
(生態学者でもないふつーのヒトである)
Tom に何やら社会性昆虫のハナシを聞かせようと努力してるんだけど,
聞かされてるほうは徹頭徹尾まぜっかえしていく.
横から聞いてるとひじょーに面白い.
「よーし,
じゃあキミはそういう社会性が良いものと信じているんだな」
「昆虫では社会性は進化した.適応度,高い
(といかにも教科書的なことなどを)」
「(あいかわらず真面目そうな表情を作って)
OK,
人間社会もまたそのように制度化されるべきだろうか?
(いちおー No という回答を期待してるような)」
「(しかし,いきなりぶっトんだふざけた内容の質問に追随できずに)
う? …… Yes」
「(おおはしゃぎして)
おおー,
そうか!
人々が特定の機能にだけ専門化されてしまった機械のような社会だ
(といったたぐいのあれこれを誇張して述べたてる),
キミは共産主義者 (communist) なんだー!」
「(Tom が社会性昆虫生態学に関して何か傾聴すべき意見を
述べたものとカンちがいして深刻に考え込む)
…… (行き詰まったので日本語で) 久保さん,communist って何ですか?」
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いやはや
「こっちが真面目なハナシをしてるんだから
(しかも敵国語を用いて),
相手もそれにあわせてくれるハズだ」
という思いこみにトラップされているから,
わけわからなくなるんだよ.
そういうやつはちゃかされるべきなんだろうし,
そもそも
大統領
の手下を自称してるんだから,
これぐらいは修行のうちだろう.
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2200 研究室発.
2210 帰宅.
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お茶部屋で続行している飲み会現場の
特派員大澤記者から,
また例によって例のごとく本日の殊勲者たる
「監督」
の酩酊→騒乱→泥酔昏睡→顔面らくがき
の遷移過程をあらわす写真がけーたい→ネット経由で
送られてきたんだけど,
まあいつものとーりなんで写真掲載は略.
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[今日の運動]
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北大構内走 1225-1255.
ストレッチング.
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[今日の食卓]
- 朝 (0750):
米麦 0.7 合.
煮干飯.
チンゲンサイ・タマネギ・エリンギの炒めもの.
- 昼 (1310):
弁当.
研究室お茶部屋.
米麦 0.7 合.
煮干飯.
コンブ.
- 晩 (1830):
野外ジンギスカン.
たべすぎて苦しい.