ぎょーむ日誌 2003-03-13
2003 年 03 月 13 日 (木)
- 0720 起床.
晴.
母子里抑留生活 2 日目.
朝飯
……
量がふつーなので助かる.
0830 研究林のバスで雨龍研究林庁舎発.
午前中は伐採見学.
晴.
一年生たちは朝からぐったりしている.
聞けば 3 時とか 4 時ごろまでにぎやかに
「発表準備」してとのこと.
- 幌加内方向に国道を南下して林道に入る.
0910 バス降りて 500m ほど歩いて伐採地へ.
技官の人たちが手際よくトドマツを倒すのを見学する.
チェインソーで倒して枝をはらって,
幹にワイヤーひっかけてブルドーザーで牽引していく.
- 高さ 23m 根元ふきんの直径 44cm のトドマツを丸太にしてみると
……
幹の中心部ふきんまで損傷してたので,
最低ランクたる「四等級」のハンコを押されてしまう.
つまり一般材 (角柱・板切れのたぐい) には不適で
パルプにしかならない.
- トドマツは Abies 属の樹種で,
Abies PipeTree の計算請負人である私としてはなかなか興味深い.
丸太にされない幹先端部などつらつらと観察したり.
- 早くも体力復旧した一年生どもはすきあらばじゃれあっている.
てぃーんえいぢゃーは兇暴で無軌道だ.
- 1050 またバスに乗って出発.
今度は北上して
まどか
へ.
- 「蕎麦打ち実習」と公式に命名されている昼飯づくり開始.
水まわしだのへそだしだの難所がいろいろあるんだけど,
そこは本職のかたにやっていただいて,
ですね.
- ともあれめでたく昼飯ができたので賞味する.
麺づくりに自分が関与してるとふつーより美味に感じる.
- 昼飯後は「紙すき実習」とかでササパルプをすき,
送風機でそれをはがして乾燥機に乗せるだけで,
紙ができてしまう.
一年生たちが熱心なる製紙サル状態になって働く様子を見物する.
- 1430 「まどか」発.
1500 庁舎にもどる.
- ひき続いて,
雪の性質を調べる実習とかで
……
深さ 2.5m 横幅 10m ほどの雪の塹壕堀りから作業が始まる.
私も動員される.
- ようやくできた雪の絶壁にそって,
雪温と雪密度を測定していく.
だいたいの傾向として,
温度は上ほど低く (理論的には地表面ではゼロ度)
密度は上ほど軽い.
最後に断面に色つき水を吹き付けてからバーナーであぶる.
毛細管現象で塗料が吸い込まれた層だけに色がのこるので,
雪層の粗密が視覚化される,
というもの.
- 私は寒さにかなり鈍感なほうなんだけど,
それでも「これはちょっと寒い」
と思ってしまう実習が 1645 ようやく終了.
まだ日没ではないけど気温は -3.8℃.
- 1730 晩飯.
今晩もたくさん.
- 1900 より,
一年生たちによる発表会というもの.
班ごと.
なかなか勉強になる
……
こんにちの大学一年生がどういうものかわかる.
2045 終了.
- 2115 懇親会
……
この連中がサケを飲んだ場合,
当方が法的な犯罪性を追及されるのだろうか?
……
なるほど,
かかるケダモノのごとき連中に飲ませるのは
別の意味で反社会的な行為なのかもしれんな.
大学院生の酩酊時におけるはた迷惑度が
これより相対的には小さい理由は,
概して体力が落ちているためと推測された.
- 2330 ごろ私は脱出する.
廊下からの叫び声はつづく.
雨龍動物園の夜.
- 生態学会大会
に出発まであと 6 日.
- [今日の食卓]
- 朝 (0730):
なま卵とかふつーな量の朝食.
- 昼 (1240):
かけそば.
- 晩 (1730):
寄せ鍋.
たくさん.