ぎょーむ日誌 2002-07-13
2002 年 07 月 13 日 (土)
- 0730 起床.
朝飯.
コーヒー.
シャワー.
0810 自宅発.
晴.
0820 研究室着.
- 0850 大学正門前へ.
0900 苫小牧研究林見学遠足ツアーに出発のはずなんだが
……
Priceton 学生たちは時間にじつにいいかげんだ.
引率の村上さんの指示でホテルまで様子を見にいく.
ようやくそろう.
怪しげ研究会に参加していた外国人のうち,
「悪童」Pacala 先生・David Tilman のぞく全員.
日本人はあまり多くない.
- 0915 研究林 (名実共に) ``最先任曹長'' というべき技官・石井さんの
運転するバスに乗って北大発.
私は Hal Mooney の横に座った.
今回,
この高名なる老先生は
「単独行動を好む」
(なンと空港からホテルまで一人で移動)
「電子機器をひどく好む」
(Vaio U と Palm を常に持ち歩き,札幌ヨドバシに通う)
といったなかなかの
……
まぁ変わった人物だとわかった.
研究のハナシなどしてから
甲山さん作成の北海道植物リストをあたりに配る.
私の隣の小柄なる Stanford 大学教授は 10 ペイジ以上のリストに目をとおして
つづり間違いなど続々と発見していく.
- バスの一番前にいる Simon 「先生」が退屈しはじめる.
こっちをふりかえって
「こういうときは歌を歌うんだろう」
「歌?!」
「♪サークラー,サークラー,ンーンーンーンン,ンンーンーン」
- 1110 支笏湖畔着.
めりけんから来た連中はすぐにアイスクリームなど買い求め
柿ぴーなんぞぼりぼりとかじってる.
いわゆる「柿の種」をつまみつつ
「これは何なんだろ」
「persimmon seeds と呼ばれてる」
「種子か?」
「いや,醤油 coating rice cracker だ.
ようこそ Japanese junk foods の世界へ」
「しかし日本はぢゃんくふーども健康的だよ.
すていつのはじつに fatty で……」
1130 同発.
- 演習林まであと少しなんだが「先生」はまた退屈してるようで.
それはいいんだけど,
退屈まぎれに私に魚の名前を聞くのはやめてほしい.
「昨日,ビアガーデンで平らなサカナを食った.あれは何だ」
「flat fish? (なんだそりゃ……ヒラメか?)」
村上さんが「ホッケでは」と横から助言.
そうか.
ねんのため
「Simon,それはグリルされていましたか」
「そうだ」
「なら hokke では,と村上さんが言ってる」
「hockey? 変なサカナだな」
えーい,
そうではなく
……
と言いかけたところで苫小牧市の標識が.
氷上で小円盤を追う球技を意匠したものである.
「おお,ここには hockey の街まである!」
- あとで辞書を調べると,
ホッケは Atka mackerel だそうで.
- 1140 演習林着.
りんちょー先生などがでてくる.
とりあえず庁舎食堂に用意していただいた弁当を昼飯としていただく.
今日は Tanguy Daufresne の隣に座ったので,
ecosystem modeling のことなど伺う.
- 1300 ふたたびバスにのって研究林内見学行にでる.
バス内でいままで知らなかった研究林スタッフ・宮本さんや
新 PD 田中健太さんにごあいさつ.
見学行はじつに 1700 ごろまで続いた.
村上さん調査プロット解説
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二酸化炭素フラックス観測塔
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隠匿名称・ジャングルジム
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苫小牧林冠クレーン基部
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ゴンドラツアー
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高さ 25m
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幌内川・実験地
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中野式河川被覆システム
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- 大御所の挙動だけ列挙してみると
……
Simon と Hal Mooney はおとなしくついて歩いてるだけ.
Henry Horn は周囲の人たちにいろいろと解説しつつ.
野外では Charles Godfray がもっとも活動的であり,
知らない植物をみては図鑑もってる人に尋ねてまわって
かたっぱしからメモをしたり,
葉っぱの中に大量の leaf miner
(葉にもぐりこんでそれをかじるムシたち)
がうようようごめいてるのを見てたいへん感激して
「私は日本でサヴァテイカルするぞ」
と言ってみたり.
- ちなみに私は植物名とか聞かれても何もわからないんで,
まったくの役立たずというか.
- 1710 庁舎帰着.
晩飯まで一休み.
- Jorge がネットにアクセスしたいというので院生部屋にお邪魔する.
するとプリンターサーヴァー
(Linux 機……故事来歴)
がおかしいから直してほしい,
と院生の人に頼まれたのでちょっとしらべてみる.
daemon とかとくに変でもないようだ.
いちおう lpd とか restart してから Mac から試験印刷してみる.
- この庁舎はまだ ISDN 接続だからあまり回線速度が十分とはいえない.
動作がゆっくりしてるブラウザーを背中ごしにながめつつ,
日浦さんに
「ここの部屋のことを Simon に知られたら
メイル読み書きのためにまた居座りますよ」
などと言ってたら,
村上さんがちょっと相談があるので部屋に来てほしいとのこと.
で,
白板に一子もえこちゃんの似顔絵など書かれている研究室にお邪魔すると
……
Mac の前に陣どる「先生」の巨体の後ろ姿が
……
また SSH クライアントのダウンロードだの設定だの.
- 1800 より食堂で晩飯会.
- 佐竹さんに近況うかがう
……
出先のPennsylvania 州立大学 (PSU) の
Ottar
なるヒトはずいぶんと楽しそうなヒトのようで.
生態学の統計学的問題を解決するために
Linux クラスター機
とか作ってしまうか,
ふつー?
- 甲山さんと Henry Horn が面白そうなハナシをしてるので横から割り込む
……
ふむふむ,
QuickPad Pro
なるものは液晶パネルつき「独立」鍵盤にして,
電池だけで 200 時間 (!) 稼働.
野外調査の測定値などを現場で入力して
あとから計算機に転送可能
……
面白そうな小道具だなぁ.
- ついでに,
Leonardo Was Wise
の件もうかがう
……
やはり Horn 先生の学生だったようで.
で,
細かい点に関しては (私がいま Amazon に注文してる)
Scaling in Biology
を見てほしいとのこと.
ふむふむ.
にせアカマツドラフトの図など示すと興味をもってもらえて,
パラメーター推定法の助言などいただく.
- 1900 ごろ自然解散.
みなさんすっかりくたびれているのか,
最終段階になってもビール・料理が残った.
- 2020 苫小牧研究林発.
空港ホテルに宿泊する Simon 夫妻とともに塩寺さん運転車に乗る.
人員輸送のためもう一台の車も動員されている
(他の人々は庁舎に宿泊).
私も運転免許証もってんだけど,
ここ数年運転してないからねぇ.
車中で邦訳すすんでいるらしい
``Fragile Dominion''
のハナシなど.
- 2050 新千歳空港着.
Simon 夫妻・Hal Mooney・Lars Heiden に降りてもらう.
一台の車は研究林に帰り,
私と Jorge は塩寺さん運転車に乗って札幌へ.
道央道つかう.
これが速くて空港から 20 分ほどで札幌南インターについた.
1250 円.
私が支払う.
車中で共通の知人の消息など.
まぁ,
いろいろあったようで.
札幌北インターで降りてから
2140 北大正門前の東横イン着.
また世界のどこかで,
と多芸多才で陽気なるコロンビア人にあいさつして,
2150 地環研着.
塩寺さんおつかれさまでした.
雨がすこしぱらぱら.
- お茶部屋で雑談などしていて
2500 研究室発.
2510 帰宅.
- [今日の素読]
- [今日の運動]
- [今日の食卓]
- 朝 (0740):
米 0.7 合.
コマツナ・シイタケ・タマゴの炒めもの.
- 昼 (1210):
苫小牧で用意していただいた
幕の内弁当.
- 晩 (1810):
苫小牧で用意していただいた
晩飯.