ぎょーむ日誌 2001-09-05

2001 年 09 月 05 日 (水)

• 0700 起床． 5 時間弱は寝た． しかし気分悪い．
• 朝飯・弁当の準備． 朝飯． 6 階から 4 往復して古本・古雑誌を捨てに出す． 朝からばてばて． シャワー． コーヒー飲む気しないので紅茶を飲む．
• 0740 自宅発． 晴れ． しかし空気はやや涼しい． 特急に乗って 0752 京急平和島発． 普通に乗り換えて 0819 京急上大岡発． 0830 研究所着． ふう． あした休もうかな．
• 終りの見えないバグ取り再開． いつものごとく安全対策をとってからコードをさわる …… 詳しく調べてみると， 昨日の改造だけが問題なのではなく 一昨日の段階ですでに変な部分ができてる， とわかった． ディストラクターがまっとうに機能してない． いや， たいていの場合はきちんと動く． 問題は樹木個体のまん中にあって垂直に上昇する末端 なんかを削除しようとすると， なんかヘンなんだよね．
• 初めて例外処理のいうのをやり try { delete ...; } catch ( ... ) { ... } で delete が出す例外をとらえようとするけれど， 何も出てこない．
• うーん，へんだ． ちくわを構成する三角形のうち最後の一個を消すと core 吐き． なぜだろう．
• 1055 よーやく原因がわかった． さまざまな疑問まとめて氷解． そして毎度毎度のことながら， つまらぬ不注意が原因であった． 要約するなら， すでに delete したものをもいっぺん delete していたのである． あほあほだなぁ． まさに時間と体力の浪費．
• えー， パイプ樹木を構成する部品は PipeBundle といって， なんというか樹木を節 (一年間に成長した部分) ごとに 切り分けていったものと対応する． こいつは根っこ方向と先端方向の両方で 他の PipeBundle につながっている．
• 先端のほうが死ぬと， そこから順番に根本方向の PipeBundle も死んで行く． 死ぬときにまず自分の「外観」たるちくわこと Tube を削除する． 肉体消滅， というか． しかしタマシイはまだ浮かばれぬままそのへんをふらふらしてる． で， その翌年にタマシイのほうも あの世に移動していただくようになっている．
• これでたいていの場合は問題ない． まずいことになるのは， この迷いタマシイがあるときに， 最上級者の Forest が 「もう終了時間になったからシミュレイションやーめた」 といきなり投げてしまうような状況である． Forest は自分の持つディストラクターを発動， この世界を辺境から中央にむかって階層的に 片端からすべてを消滅させていく (最後は自分自身を消す)． まだ生きてる PipeBundle たちも， まずは Tube を捨てつぎに本体を消してしまう …… では， 昨年死んでまだ成仏してなかったのは? やはり同じお役所手続きで処分されるので， すでに失われた「外観」 delete しようとして …… core 吐き．
• 応急の対策は …… いろいろなやりかたが考えられるけど， まずは安直に 「あんた死になさい」宣告だされた PipeBundle は「死んでるところです (DYING)」 状態に遷移するけど， 外観はしばらく保持． 翌年に心身ともに消えていただく， とする． これではまずいかもしれんが， また後から考えよう． とりあえず core は吐かなくなった． ふう．
• まぁ， シミュレイター終了するときに， いちいちすべてのオブジェクトのディストラクター 呼ぶこともないんだけどね (終了時の消し忘れは OS が処分してくれるから)． しかし， ディストラクターは終了時以外にも呼ばれるし， いついかなる状況においても完ペキに動作しなければならない． 今回はよけーな処理をすることで ディストラクターの不具合を発見できた， ということにしておくか． あまりにも巨大な犠牲であったが．
• 脱力しそうなのをこらえて， 材の呼吸モデルなどを組み込んでみる． 昨日はバグを取りつつ， いろいろな部品を作っていたのである． Assimilator という ひどく現象論的なというかがさつな光合成担当モジュールも稼働． しかし光計算はまだやってないけどね．
• 昼飯の弁当食いつつあれこれ動作試験． 呼吸するように変更しても， 挙動がそんなに変わったりするわけでもないみたいね．

[なんか先端肥大になりがちな] みょーに加速度的に伸びてるんだよね． スコアのつけかた変えてみようかな．

• 光合成・呼吸まわりのパラメーター数値を再検討してみると， どうもいま使ってるのはまずいんじゃなかろうか， という試算ができた． このあたりは甲山さんに調べていただくことにして， こちらではてきとーな数値で動かすことにする．
• 昨日みたいなつぶれた樹型ができるか， の捕捉メモ． VERTICAL な軸， つまり幹になる leading terminal だけは3 本の 子供を持つ可能性があるのに対して， LATERAL な軸たちは最大でも 2 本の側軸しか持たない． どの側軸も同じサイズでなければならないので， 同一の資源を与えられた場合， VERTICAL 主軸が 3 本の側軸に資源を取られて 2 本しか側軸持たないLATERAL 主軸より小さくなる場合がある．
• 時刻は 1445． いまのところうまく動いてるようなので， もひとつ前進． 政教分離不可能な pipetree における 中心教義をより完全に成立させるべく， 古い葉の面積まで考慮した軸の太さの補正をやる． 狂信的だなぁ．
• 1510 古い葉が落ちると， それを支えていたパイプが不要になる (再利用もしくは放棄される)， という機構を組み込んでみる． やはりそんなに結果はかわるものでない．

[狂信的なほどに忠実な樹木] まだ明るさ計算とかやってないから， 葉っぱなんかが変な場所についている． しかし某教団の教義は宇宙的普遍性は有するがゆえに， かかる地球外植物ごときに対しても 厳密に成立してるのである． 試みに 図の中のどの場所でもいいから， 軸の太さとそれより先端方向についてる すべての葉っぱの合計面積を比較して見て下さい．

• さて， いよいよ三次元虚業ライブラリを 呼び出して開空度計算やらせてみますかね． 召喚呪文が面倒だったような気がする． 現時点でのやりかたをメモしておくか．
• // 準備
  • Fvision fvision;
  • fvision.Initialization( &voxels, &sky ); // 初期化．三次元区画 Voxles と天球光分布 sky を渡す．
  // 動態ルーチン
  • // 樹木の Transformation
  • fvision.RegistVit( &new_vit ); // 三次元実存 Vit の登録． new Vit(...) などやってから．
  • fvision.RegistEye( &new_eye ); // Eye の登録． eye.formation(...) などやってから．
  • fvision.SkyWatch( ".", eye_per_mark ); // 登録された Eye が「見る」
  • fvision.ClearListVit(); // 消去許可のある Vit を登録から外す．
  • fvision.ClearVectorEye(); // 登録されている Eye を外す．
• 目 Eye はまとめて登録しなくても， 個別に SkyWtach させることができる． Eye と Vit はこれらのを基底クラスとする 派生クラス EyePipeTree だの VitTriangle だの 作ってシミュレイターごとにカスタマイズできるようになってる …… という仕掛けだったな． 6 月に Pasoh 計算やって以来さわってなかったので， 使い方を忘れてた．
• ちょっとひと休みして独房群屋上まで上がる． 天気晴れ． 気温は 25 ℃ぐらいか? ストレッチなどやりながら， 屋上ぐるぐる歩いてみる． この独房群の周囲はどこも工事中であり， 巨大な穴が掘られたりしている． 新しい建物が …… 3 つか? うーむ， 世間では特殊法人とりつぶしが進もうとしているのに (JAMSTEC も特殊法人)， <しんかい2000> 手放したり バス売ったり してる JAMSTEC， どういう名目で どこから予算ふんだくってきて， いったい何をねらって …… 謎．
• 甲山さんからパラメーター関係の返信メイル． さて， 光合成・呼吸といったサブモデルのパラメーターについて， いにしえの縞枯山文献などから 新たに特定していただいた数値なんだが …… やはりなんだかヘンなん気がする． というよりモデリングの疑問だな． この光合成の積分らしきものをあらわす数式， 使いかた， これでいいのだろうか．
• …… などと考えてみるも結論の出ぬままいったん撤退． 1750 研究所発． 普通に乗って 1805 京急杉田発． 重要無形文化財に指定されている 某流派の光合成・呼吸の計算お作法は間違ってる， と車内で気づく． いまどきの若者であるゆえ 宗家の計算法については研究してないけど， 少なくとも pipetree に入れてる 甲山さんふうアレンジは単位がおかしい． 快特に乗り換えて 1810 京急上大岡発． 普通に乗り換えて 1830 京急川崎発． 1900 帰宅．
• 晩飯食ってから， もいちど検算 …… 光合成速度とかいうやつは， 葉の重量に比例ではなくて， 非線型な式になっちまうんじゃないでしょうか， というメイル書いてみる． さて， どうなるか． こちら方面の作業は明日まで保留．
• 2330 まで架空植物世界における局所的な 「明るさ」を計算するための改造． ゆっくりしたペイス． 大わくはできた． 明日は個々の葉群たちに自分専用の「目」を生成させ， 無数の三角形破片まきちらされた数値三次元世界の虚空を 観天させれば「明るさ」は計算されるはずである．
• 今日の食卓
  • 朝 (0710): 米 0.6 合． 昨晩の残りの納豆オクラ． キャベツとヒラタケの炒めもの．
  • 昼 (1205): 弁当． 米 0.8 合． キャベツとヒラタケの炒めもの． 昨晩の残りの鶏レバ．
  • 晩 (1920): 納豆スパゲッティー． 朝の残り． 鶏レバはあと数日もつか?